20200820 Thu
作曲の科学 など


・読んだ
『作曲の科学』フランソワ・デュボワ(講談社ブルーバックス)


 著者自身ががかなりの変人だということは分かった。

“作曲家としての私に深い影響を与えたのが、武当山での経験です。
もともとたしなんでいた太極拳や八卦掌といった内家拳を深めるために、中国における道教の聖山である武当山に修行に行ったのですが、そこでは予想以上に厳しく、そして素晴らしい日々が待ち構えていました。
(その顛末は、拙著『太極拳が教えてくれた人生の宝物 中国・武当山90日間修行の記』をご参照ください)”

……作曲家ってすげぇ。


・読んだ
『スインギンドラゴンタイガーブギ 1』灰田高鴻(講談社モーニングKC)


 オビに『BLUE GIANT』の石塚真一さんのコメント。意外性なし。
戦後間もない頃のジャズ漫画。絵が独特で、展開も割と急。
スイングジャズ・ダブルベース・僕っ娘が好きな方にはおすすめ。


・聞いた
אלה לי - זוט עני


イスラエルのシンガー、エラ・リー・ラハフのデビューシングル。
イスラエルなどのチャートでは1位になってるらしいです。
6月リリースで、YouTubeではすでに900万回再生。
曲調もそうなんですけど、MVの90年代感が感涙するほど懐かしすぎるので、ぜひ見てみてください。
https://youtu.be/F2ZLege5wF8





20200814 Fri
誰も気づかなかった など


8/14(金)
 熱波。汗だくで、図書館へ本を4冊返しに行った。
帰りには荷物が少なくなると思いきや、
「予約の本が6冊あります」と司書さん。
リュックの購入を心に誓う。
このまますべて持って帰るのも阿呆の王。
時間もあることだったし、読めるものはその場で読むことにした。
スマホは部屋に置いていったので、写真は撮らなかった。


・読んだ
『誰も気づかなかった』長田弘(みすず書房)

https://www.msz.co.jp/topics/08912/

 長田弘の没後に発刊された、(いまのところ)最後の詩集である。
発表済みで、未刊行の詩を集めたもの。
そういえば、本体1,800円はみすず書房にしてはかなり安価だと思うのだけれど、
このページ数と文字数だと、
「この内容で1,800円は高い」
とかAmazonに書かれるんだろうな。
逆(この内容で1,800円は安い)はまだしも、本に関して高いって言うの、ダセエと思ってます。


『かのひと 超訳世界恋愛詩集』菅原敏 絵・久保田沙耶(東京新聞)

http://sugawarabin.com/kanohito/

 上の、長田弘の詩集もそうなのだけれど、
私は詩に対して、なんとなく良いなぁとか、好きだなぁくらいの感想くらいしか持てない。
がしかし、このアンソロジーに関しては、
巻末の作者一覧が、とてもうまく、かつ興味をそそるように書かれており、
これをまとめた人は、分かっているなぁ、と思った。
山田風太郎の『人間臨終図鑑』を思い出した。


・読んだ読んだ読んだ
「新文化 8/6号」
「図書新聞 8/8号」
「週刊読書人 8/7号」


 大変久しぶりに書評誌と書店の業界紙を読んだ。
驚くなかれ、コンビニでプリントアウトできます。
ご興味のある方は走れコンビニへ。
 読んでなくても書店員は務まるのであるが、なにかの一助にはなるかもしれない。
むしろ読んでいるとこじらせる部分があり、書店員としては辛くなるかもしれない。
では誰が読めば良いのか。
高校生くらいの頃から書評誌を読んでおいて、
興味のある書籍を取り上げている先生の居る大学を狙ってみるとか、
そういう作戦を立てれば良かったと、
15年くらい遅い後悔をしている。


・聴いた
Sundae May Club「Sundae May Club 1」

https://ttosdomestic.thebase.in/items/29967898

 Apple Musicで、最近のまだ知名度の低いバンドのプレイリストを流し聴きしていたところ、
(いわゆる「インディ系」というやつであるが、
たったいまこの言葉を使うことに対して、ものすごい違和感を感じたので、
わざわざ使わないでみたのさ)
ものすごくツボにハマるボーカルの声室。
長崎で2019年5月に結成された、ウルトラスーパーポップバンド、とのことであった。
ウルトラスーパーポップ、が如何なものであるのか、私は分からないのであるが、
とても好みのスリーピースである。
YouTubeにいくつか音源が上がっているので、興味のある方は是非聴いてみて頂きたい。
最近スマホからブログを更新しているため、YouTubeの貼り付け方法が分からないソントンであった。






20200813 Thu
八月の光 1


・読んでいる
『八月の光』フォークナー(光文社)


 先日、fuzkue店主・阿久津隆さんの『本の読める場所を求めて』を読んだ。
(本書を読んだ方には分かると思うけど、私もこういうとき「さん」をつけてしまうのであった)
本が手元にもうないので、きちんと参照できないのは残念だけれど、面白い本だった。
著者と私では年齢が近いというのもあり(たしか1歳差)、
(でも、そういうところでひとまとめにしても良いのかという疑問はありつつ)
感受性のようなものがとにかく近く、いわゆる「お前は俺か」状態で読み進められた。
 著者が本を読むために入って絶望を味わったブックカフェは恐らく、新宿のブルックリンパーラーではないだろうか、だとか何となく分かるほどに。
(私も同店で似た経験・思いをした。著者が見つけた他の一人客はもしかすると私だったのかもしれない、と勘違いしておきたい)
村上春樹『風の歌が聞こえる』のバー憧れもよく分かる。
高円寺のアール座読書館の良さも分かる(あんな店がこの世にあるという奇跡!!)。
なにより、著者は、祖母(?)の葬儀のときに火葬場で本を読んでいて咎められた思い出を書いているが、
私もこれまで何度、本を読むことを咎められたか分からない。
一番覚えているのは、ライブハウスの転換中に本を読んではいけない、と言われたことだ。
周りの人たちと話したりしなければいけないと言われた。
そのときは本を閉じてきたけれど、
もしも昔の私と会うことがあるなら、
本を閉じる手こそを止めてあげたい。
私は、その場のその人たちと仲良くしたいなんて思っていなかったのだから。

 というわけで、阿久津さんの他の著書である、『読書日記』しょっぱなに登場する、
フォークナー『八月の光』を読み始めた。
たしか阿久津さんは新潮文庫の加島祥造訳で読んでいた記憶があるのだけれど、
(そういえば、『本の読める~』で語られる、阿久津さんの新潮愛憎もホントによく分かる)
私は訳文が昔であればあるほど、それに比例して睡魔も大きくなるという、文学怠惰な人間であるので、
光文社古典新訳文庫の黒原敏行訳で読み始めた。
さすが光文社、読みやすい。
亀山郁夫のドストエフスキーや、野崎歓のスタンダールでは、すったもんだあったことも知っているけど、
やはり新訳というのはありがたいものであるなあ、と思う。

“彼はまたもとの孤児院に戻った。戻ったらすぐ罰を受けると思っていたが、なぜ、なんの罪で罰を受けるのかを説明してもらえるとは期待していなかった。なぜなら、子供は大人を大人として受け入れることができるが、大人が子供を子供として受け入れてくれることは絶対にないことを、すでに学んでいたからだ。”


・聴いた
タール&グロートホイゼン/
ラインハルト・フェーベル:J.S.バッハの「フーガの技法」による18の練習曲


素晴らしい。
詳細はタワレコのページを参照ください。
https://tower.jp/article/feature_item/2020/07/03/1105
クーラーをガンガンに効かせた夏の部屋で聴くのにちょうど良いクールネス。
これも新訳といえばそうなるのかしら。



 
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