20180605 Tue
ツ・ブックソシアルクラブ第5回


津のブックカフェ「ツァラトゥストラハカク語リキ」で、
月に1回開催されている、読書会「ツ・ブックソシアルクラブ」に参加しました。
……と、ご報告するのも1週間遅れてしまいましたが。

先にお知らせしますと、次回は6/25(月)、だと思います。
毎月第4月曜にやってます。19時から。
オススメの本を紹介する以外にも、最近こんな本を読んだとか、
この本が気になってるんだけど誰か読んだ人いませんか、とか、
買ったまま積みっぱなしになってるんだけどその本の話をしたいとか、
もしくはただただ話を聞くだけ、でももちろんOKです。
本に興味があれば何でも大丈夫だと思います。
ぜひ、ご参加ください。(僕は主催者ではないのですが…)

では以下、5月のことを書いていきます。


上の画像を見ればどんな本があったかは分かって頂けると思いますが、
余計なお世話で一応、紹介された本を書いておきます。


バベる! (単行本)
 岡 啓輔 『バベる!自力でビルを建てる男』(筑摩書房)
僕の紹介した本です。
蟻鱒鳶ル、見に行ったことあるんですけど、すごい建物です。
どうか無事に完成してほしい。


「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実
 チャールズ・スペンス 『「おいしさ」の錯覚』(KADOKAWA)
著者はこの研究でイグ・ノーベル賞を受賞した人。
ふにゃふにゃに湿気ったポテトチップスを食べるときに、ヘッドフォンで「パリッ!」という音を聴かせると、
人は美味しく感じるらしい。なんて雑で面白い人間の脳。
ほかにも人が「おいしさ」を感じるとはどういうことが、がぎっしり。


ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫) いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (集英社新書) [新装版] 印象派の水辺
 原田マハ 『ジヴェルニーの食卓』(集英社文庫)
 原田マハ 『いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画』(集英社新書)
 赤瀬川 原平 『印象派の水辺』(講談社)
これだけの本を持ってくるという熱量よ…。
モネが好きという方の、モネ展に絡めた本の紹介。素晴らしかった…。
恥ずかしながら、原田マハ作品を未読なので、この熱量に押されるまま読んでみよう。


和菓子のアン (光文社文庫) 和菓子のアンソロジー (光文社文庫)
 坂木司 『和菓子のアン』(光文社文庫)
 坂木司ほか 『和菓子のアンソロジー』(光文社文庫)
坂木さんの持ち味(のひとつ)である、日常ほのぼのミステリ。
いま書きながら気づいたんですが、てっきり創元推理文庫かと思ってました…。
さらに勘違いで、坂木さんが「猫丸先輩シリーズ」を書いてると思ってた…。(正解は倉知淳)
ミステリにハマってた時期に、坂木さんも倉知さんもデビュー作しか読んでない…。


最悪の将軍 吉良の言い分―真説・元禄忠臣蔵〈上〉 吉良の言い分―真説・元禄忠臣蔵〈下〉
 朝井まかて 『最悪の将軍』(集英社)
 岳 真也『吉良の言い分―真説・元禄忠臣蔵〈上〉』(ケイエスエス)
 岳 真也『吉良の言い分―真説・元禄忠臣蔵〈下〉』(ケイエスエス)
時代小説。
世間的な評判が悪い人(紹介された本で言えば、徳川綱吉や吉良公など)を取り上げて、
評判ではなく、ただただ事実を基にして、その評判とは違う側面で書いていき、新たな角度で光を当てる。
フィクションとはいえ、それが書くということの強さ。
というか皆さんの、複数冊を持ってくるという気合がすごい…。


ホモ・ルーデンス 文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み (講談社学術文庫)
 ヨハン・ホイジンガ 『ホモ・ルーデンス』(講談社学術文庫)
紹介された方は、最近のアメフトの事件を見て、やりきれない気持ちになって、
いったん戻って、“遊び”とは何かということから見直そうと思って本書を手に取られたそう。
……学者の発想や……。すげえ……。
「ホモ・ルーデンス」とは、「遊ぶ人」という意味。
人間の文化の発展を、遊びという視点から捉えなおした一冊。
個人的には一番読んでみたいと思った本です。


青空の卵 (創元推理文庫) 冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫) 冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)  子ダヌキのいたずら日記 (わたしの動物記)
 坂木司 『青空の卵』(創元推理文庫)
 江國香織 『冷静と情熱のあいだ Rosso』 (角川文庫)
 辻仁成 『冷静と情熱のあいだ Blu』 (角川文庫)
 池田 啓『子ダヌキのいたずら日記』(ポプラ社)
ついにひとり4冊も…!そしてまさかの坂木司かぶり!大人気!
ようやく僕も読んだことのある本たちが…。
それにしても、子ダヌキかわいかった…。


お読み頂きありがとうございました。
さすがに1週間たち、記憶も薄れてきているので、なんとなく本を並べてお茶を濁してしまいました。
次回は、早めにご報告します…。そして次回までにもっと本読むぞー。

#BGM cero / 魚の骨 鳥の羽根

最近こればっか聞いてます。4:25のポリリズムが本番。




20180529 Tue
そして報告は明日へ


今日、読書会のレポートを書くと言いましたが、
今日も今日とてツァラトゥストラさんに行き、ついマスターと話し込んでしまい、
帰りが遅くなったので、ちょっと延期します。
僕の都合でどうにでもなる世界。それがここ。
今日はマスターと話して、思いついたことをメモに残しておきます。

帰り道、電子書籍のことを考えていた。
きっと僕には想像もつかないようなやりかたで、
電子書籍はもっと便利になる日がくると思う。
(20年前には誰もYOUTUBEの存在を知らなかったように)。
そうなると書店員というのは、いったいどうなるのだろう、と。

電子書籍ってのは始めは、まず取次(本の問屋みたいなところ)と書店を飛ばして、
出版社と読者を直接結ぶようになり、
やがて出版社がなくなる、というかもっと個人単位から無数に出版元が立ち上がって、
それらが出版するさらに無数の文章たちが、
AIによって受け手にオススメされるようになって、
やがては物語の生成自体が受け手の好みによって変化していく、
ところまで行ったら楽しいなぁ、と個人的には思っている。
(金子邦彦『カオスの紡ぐ夢の中で』をご参照)

となると、書店員という職業は消えるのだろうか。どこかへ溶け込むのだろうか。
電子書籍の流通量が紙の本を超えたときに、まずひとつめの転換点があるだろう。
(僕の勝手なイメージで言ってしまうと)いまの書店員で、
電子書籍のことを分かっている人というのは少ない気がするから、
電子書籍の薦め方を知っている人たちの方が、新しい書店員になっていくんじゃなかろうか。
やがてはAmazonのオススメやNetflixのオススメ、みたいな、
人工知能によるオススメの方が精度が上がっていって、人工知能が書店員になっていくと思う。

もしも人間の書店員が、
完璧にその人の好みに合わせてくるAIに勝てるとするなら、
遅さ・つまらなさ・わからなさ・合ってなさ・めんどくささ、というネガティブさが大事になってくると思う。
シンギュラリティはそこも超えてくるのかもしれないけど。
やがて人工知能は人間より人間っぽくなるんだろうか。
僕が生きてる間にどこまで楽しいことが起こるだろう。


たぶん、なんとなく分かってくれる人はいると思うんだけど、
いまはフラットな時代なのもあって、いったん傾くと、
早さとか、上手さとか、分かりやすさ、の方へ皆が転がっていきやすい。
最近、涙や、泣ける、といった評価に前よりさらに違和感を感じていて、
涙っていうのは、色々なことから無関係に速くやってくるので、気を付けた方が良いんじゃないかと。
泣ける、の対義語が無いから、余計に危なく思うのかもしれない。
僕もよく、号泣、とかいう評価を使ってしまうんですけどね。


#BGM 「海が聞こえる サウンドトラック」
海がきこえる
tr.4 少女の想い




20180527 Sun
書店員とは、本を紹介する人のことである


1か月更新されていないとかで、広告が出てきたので、慌てて更新。
これで何度目だ……。

松阪市立図書館で開催された、ビブリオバトルに参加してきました。
発表したのは、岡啓介『バベる!自力でビルを建てる男』(筑摩書房)
バベる! (単行本)

結果は1回戦で敗退という無残なものでしたが、楽しかったです。
ただ、僕の場合は、一応書店員という職業ということもあり、
負けるとダメージも大きいですね…。

書店員の仕事で多くを占めるのは、本をうまく見せてお客様に手に取ってもらうこと、だと思うので、
なんというか、自分で面白いと思った本を、ビブリオバトルで紹介して、それが負けるとなると…。
実際の仕事でもそれが上手く出来ていないのではないかと、さすがにヘコみます。
まあ、書店の店頭では、直接お客様にガーッと話しかけることも無いですし、
自分が面白いと思った本=売りたい本、と直結するわけではないし、
もっと言えば、売ろうとする本=自分が面白いと思う本、というわけでもないので、
ビブリオバトルの結果だけで一喜一憂するものでもないんでしょうけど…。

明日5/28(月)は、津のブックカフェ・ツァラトゥストラハカク語リキさんで、
月に一度の恒例読書会(という名の、本をオススメし合う会)です。
まだ参加人数が少ないので、1人2冊くらい話せます。
僕は、『バベる!』を再挑戦するのと、もう1冊SFを持っていこうと思います。
明後日くらいには、ブログにレポートも書けるはず。お楽しみに。


#BGM Hello Nico「光塵」

台湾のバンドです。




20180424 Tue
ツ・ブックソシアルクラブ第4回


津のブックカフェ「ツァラトゥストラハカク語リキ」で、
月に1回開催されている、読書会「ツ・ブックソシアルクラブ」に参加しました。
特にテーマや特定の課題本があるわけではなく、
好きな本や、最近読んだ本を紹介し合うという会です。
Twitterでは毎度参加した報告をしてたのですが、
ようよう重い腰を上げて、ブログにも記録しておこうと思います。
などと言っておきながら、さっそく写真を撮り忘れたのですけどね……。

今回の参加者は4人(うち1名は聞きに来た方)+ツァラマスター。
ひきつづき皆様のご参加をお待ちしております。
どんなジャンルの本でも、その場に本が無くても、
なんだかんだ話は転がりますので、安心してぜひ話しにいらしてください。
次回は5/28(月)だと思いますよ、たぶん。

では、紹介された本を順に載せておきますね。

死ねばいいのに (講談社文庫)
 京極夏彦『死ねばいいのに』(講談社文庫)
死んだ女性について、色々な人に話を聞きに行き、
その女性のことを話しているはずが、結局みんな自分の話になっていく、という話。
もしかしたら、読書会も同じようなものかもなぁ、と思いました。
本について話しているようで、自分のことも話してしまう。
いやまあ、僕がそうだ、という話なんですけどね。
京極さんの「京極堂シリーズ」や、「虚言少年」の話も出ました。

国家の品格 The Dignity of the Nation【日英対訳】 (対訳ニッポン双書)
 藤原正彦『国家の品格 The Dignity of the Nation【日英対訳】』(IBCパブリッシング)
数学者の藤原さんのエッセイ。大ベストセラーですね。
この本のあと、雨後の筍のごとく「〇〇の品格」という本が出まくりました。
愛国・海外の人が聞きたがる日本の文化や武士道・反資本主義・いけないものはいけない、などのキーワード。
ちなみに藤原さんのお父様は、山岳小説で有名な新田次郎、お母様は『流れる星は生きている』の藤原てい。

本日の栄町市場と、旅する小書店
 宮里綾羽『本日の栄町市場と、旅する小書店』(ボーダーインク)
私ソントンが紹介した本です。沖縄の小出版社ボーダーインクの本。
那覇にある栄町市場、その商店街の1軒、宮里小書店の副店長によるエッセイです。
最近、書店員によるエッセイがとても多く出ていて、
さすがに皆様たくさん本を読まれているだけあってどれも面白いのですが、
この本はそれら中でも、特異かつ図抜けたところにいると思います。
沖縄や日本はアジアである、ということを思い出させてくれる1冊。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
 リンダ グラットン、アンドリュー スコット『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)
現在もますます売れているベストセラー。
人生100年が当たり前になってくる社会で、どういうふうに生き方を選択していくか、という話。
前作「ワークシフト」は未読なのですが、ライフシフト、となるとやはり、お金以外のところにもなってくるわけで、
資本主義によっかかった状態とか、大学や会社の名前だけが重要な時代は、もういよいよ終わりゆくものなのでしょうか。
ゆでガエルの例え話は面白かったです。

からかい上手の高木さん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
 山本 崇一朗 『からかい上手の高木さん』(小学館)
こちらも人気の作品ですね。
夜に自分の部屋で読んで、ときめきのあまり枕を殴りたくなる系マンガ。
祝・完結。

世界毒舌大辞典
 ジェローム デュアメル『世界毒舌大辞典』(大修館書店)
主にフランスの作品から、毒舌の部分を抜き出し羅列したもの。
この本を読みながらニヤニヤしながら酒を飲みたい、という悪趣味発言。
頭が良くないと、毒舌家にはなれないですね。

枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07)
 『枕草子/方丈記/徒然草』(河出書房新社)
古典のエッセイを、当代一流の作家が訳すと、今にも充分通じるエッセイになった、というもの。
いつもはクールなツァラマスターの音読が聞けるのはこの会だけ!

G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)
 日本橋 ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』(小学館)
私ソントンの人生オールタイムベスト3のうちの1冊。
マンガをモチーフにして、青春と友情と成長を見事に、しかもたったの3巻で描ききった作品。
やたら詩的なセリフをキメキメの構図でいう登場人物たちが愛おしい。
日本橋ヨヲコさんの作品では、「少女ファイト」に続いて読みやすい1作だと思います。

かがみの孤城
 辻村 深月『かがみの孤城』(ポプラ社)
学校での居場所がない子たちが、鏡の中の世界で出会い、
お互いを知っていくうちに、意外な展開になっていく、というミステリ。
本屋大賞をとったばかり、紹介者さんも読み終わったばかり、という、ほやほやの状態での紹介。
心地よい裏切りの連続はさすが辻村さん、といったところのようです。


会が終わった後も、しばらく残ってあーだこーだと話をしているのですが、
結局、その居残りの話しか覚えてなかったりするんですよね…。
スラックライン(つなわたりのカッコいいやつ)とか、股関節と膝関節は面白いということとか、
診察よりも話の方が長い医者のこととか、義手義足のこととか。
まあ、いつだって、余分なものが一番面白いっていうね!

さて、来月に向かってまた色々と本を読もうと思います。




20180422 Sun
宮川サキのキャラクター大図鑑2018 @津あけぼの座


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宮川サキのキャラクター大図鑑2018
@津あけぼの座

初日の昼の回に行ってきました。
受付で名乗るまでもなく、あけぼの座の油田さんから、今年度の支援会員の会員証を頂きました。
やはり顔を覚えて頂いているようで…。もう悪いことはしないようにします…。

宮川サキさんを観たのは初めてです。
今回は一人芝居ということで、イッセー尾形スタイル、とでも言いましょうか。
役者さんが開演から終演まで舞台に出っぱなし。
替えの衣装・メイク道具・姿見が下手に置かれていて、
転換中も暗転がなく、着替えなどを観客に見せるやり方でした。
演じ方も、落語のように次々と多くの人を演じて場面も展開していくというものではなく、
マイムを使いながらただ1人をリアルタイムで演じ、
話している相手の姿や、相手がどういうことを言っているのかは、観客の想像のまま、というものです。

「受付ちゃん」という小ネタで始まりました。
開演直前によくある「携帯電話の電源はお切りください~」みたいな案内を、
役者本人がネタとしてやる、というもの。
制作さんは、さすがにあんなに声は小さくないでしょう、と苦笑い。
でも雰囲気は、中野MOMOあたりにホントに居そうな感じで良かったです。

客入れのときからそうだったのですが、転換中にもロックやファンクなどの、
わりと賑やかな感じの曲が流れていました。
さすがに転換に時間はかかるのですが、そのぶん、
徐々に変わっていく衣装を見ながら、次はどういうネタが来るのかを考える楽しみがあります。

全体的には、大阪のおばちゃんのネタでした。
関西弁は強いなーと改めて思いました。
日本語は共通語ではないだろうけど、関西弁だったら世界に通じるのではなかろうか。

「おさらい」
なかなか来ないバスを待っている50~60代のおばちゃん。
見た目は上品を装っているのですが、ごっつええ感じのキャシー塚本みたいな感じがあります。
あのトンボみたいな眼鏡、ナイスです。
一緒に待っている相手に、スマホのメールの使い方を教えています。
相手がなかなか飲み込みの悪い人のようで苦労しています。
いろいろなバスの路線が入り組むターミナルのような場所らしく、
迷っている人を見つけて親切に近づいていくものの、
声をかけた瞬間に日本人ではないということに気付き、逃げ出して視線をそらします。

お約束の動きや流れが要所要所で決まっていて、
それが上手く解決していくので気持ちの良い笑いになっていました。
例えば、はじめは、おばちゃんのロボットみたいな動きが何か分からないけど、
話が進むと、バスの時刻の確認をしているということが分かったり。
スマホの使い方を教えている相手が、何度言ってもメールではなく電話を使おうとするのは、
天丼で良かったです。「3番かけたらヘルパーさん飛んでくるよー」

「おかん」
大家族のおかん。40台後半くらい? 周りにはたくさんのこども。
夕ご飯の風景。おかんがおでんの鍋を食卓に持ってくるところからはじまります。
そこから終始ギャーギャーと、とにかく賑やかで騒がしい一本。
「おさらい」ではそこまで思わなかったのですが、「おかん」では、
戯画化されているのに、あーこういうおかんいそうやわー、と見事に思わせてくれました。

肉襦袢に割烹着とジャージ。
衣装の眼鏡がちょっとゆるめになっていて、なんども下がってきては、そのたびにシャッと上げることで、
バタバタとせっかちな感じが出ていて、とても小技が効いてるなぁと思いました。
まだちっちゃい子をトイレまで連れて行って、おしっこをさせて流れは笑ってしまいました。
細かいポイントなのですが、トイレが終わった後の「あんたあとちょっとやっといて」みたいなセリフが、
個人的にめっちゃグッときました。あのセリフから一気に出るリアリティといったら!

「モダンtimes」
トイピアノを前に床に座っている80代くらいのおばあちゃん。
掃除中だったらしく、周りには色んなものが散乱しているらしい。
仕事をサボりがてら営業車でよく来る、お孫さんくらいの男性との静かな会話。

リンゴを食べるマイムと、タバコを吸うマイムは、本当に見事。
庭の草をむしりに縁側から出る、という、要するに客いじりみたいなコーナーがあり、
僕が行った回では、最前列の席に座っていたのが全員女子高生で、
宮川さんが近づいてくるとキャアキャアととても盛り上がってるのが初々しくて良かったです。

おばあちゃんが昔を回想して、トイピアノを弾き語り、
懐かしそうに微笑みながら、「若かったな」と呟くところは、本当に絵になってしました。
ただ、暗転前に流れたのが、有名な曲で、ちょっと冷めてしまいました。
ここだけ照明も色がついてたというのも合わせて、
個人的に、ああいうのは、安いというか、過剰で分かりやすすぎる、と感じます。
途中で良い曲使ってるんだから、それを改めてまた流すか、
訪問者の男性とおばあちゃんと合わせて家族だというのを表したかったとしても、
もっと、おばあちゃんの思い出の曲っぽいのを使った方が良かったのではないかと思います。


コメディ要素が強いので、いままで一人芝居を観たことが無い人でも楽しめると思います。
とにかく宮川さんのキャラクター構築力が凄く、かなり戯画的に演じているにもかかわらず、
大阪のどこかの瞬間を本当に切り取って舞台に乗せているように感じます。
関西弁の威力よ…。すごいなぁ…。

津では明日の昼にまだ1回ありますし、
ここから秋にかけて全国を回られるそうなので、
タイミングが合えばぜひ観に行ってみてください。面白いですよ!



 
OFZK

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