20130430 Tue
『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』


お耳汚しの前口上。読んだ本のご紹介。
津原泰水「爛漫たる爛漫: クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」 (新潮文庫)
爛漫たる爛漫: クロニクル・アラウンド・ザ・クロック (新潮文庫)
3部作の1冊目。ついに津原さんがロックを書いた!
あとがきにもあるけど、最近の津原さんの本とは違って、ジュブナイルの頃に近い感じ。
リッケンのベースが改造されててノブやトグルがいっぱい、っていう1行ではニヤニヤ。


では本日の本題。
ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)。
2本まとめてドドンッ。

『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』
http://www.herbanddorothy.com/jp/archives/index.html
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続編 『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』
http://www.herbanddorothy.com/jp/
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東京都写真美術館
トシャビは何回か行ったことありますが、映画館に入るのは初めて。
客席は両方とも20人弱といった感じ。
僕は時間の都合で『ふたりからの贈りもの』→『アートの森の小さな巨人』という逆順で見ました。
当然ですが、ちゃんとした順番で観たほうが分かりやすいです、はい。
1は僕が某Tからはじまるレンタル屋で働いてたときにもうDVDがあったから、結構間が開いての続編ですね。

ニューヨークの小さなアパートに夫婦2人で住む、ハーブとドロシーの夫妻。
一見ただの老夫婦に見えるが、2人はなんと最も有名な現代アートのコレクター。
コレクションの総数は約4000点。それら全てがアパート中に所狭しと押し込まれている。
1作目ではそれらをニューヨークの美術館に寄贈するところまで、
2作目では当の美術館が「サーセンwww数が多すぎて管理しきれないッスwww」と、
さらに全米50州に合計2500点を寄贈するプロジェクトを追っています。

観た人皆が驚くでしょうけど、2人が本当にただの一般市民というのが凄い。
夫は郵便局員、妻は図書館司書という公務員夫婦。
妻の給料だけで生活費をまかない、残った夫の給料全額ブチ込んでアート作品を収集すること40年。
それだけであの莫大な量の作品を集めたってんだから、もう感嘆するしかない。
可能性だけでいうなら誰もが出来ること、なんだろうけど、
いやいや、誰でも出来るなんていう生半可なものじゃないです。
と、ほぼ毎日本を買っては後悔している僕が申し上げます。
いや、夫妻のようにいっそ思い切って本だけに人生を捧げたら、きっと後悔なんてしないんでしょう。
僕が知ってる本のキチガイといえば、JJ氏・草森紳一さん・立花隆さん・荒俣宏さん・鹿島茂さんらが思い浮かびますが、
こういうのは男が暴走して妻が甲斐甲斐しくそれを支えるのが一般的。
(って、都築響一さんも珍日本超老伝の頃に言ってた)
ヴォーゲル夫妻もややその面はありますが、
基本的にはふたりとも暴走してるから凄いやね。
しかもドロシーさんの方が冷静なスポークスマンなだけあって、
妻の方が暴走してるように見えるっていう。
けど、2作目では身体が弱ってほとんど喋らなくなってしまったハーブ氏が、
自身のコレクションが飾られる段になると、にわかにテキパキと指示を出しはじめるのを見て、
やっぱ男性の方が暴走してるんだな、と再確認。

劇中、夫妻に作品を買い取ってもらったアーティストたちは皆、
夫妻の“審美眼”を褒め称えます。
作品を見る目という意味ももちろんありますが。
この2人、手にした作品を一度も売り払ったりしないんです。
つまりアートを金儲けの道具だとは全く考えていない。
現代アートの価格が乱高下した時期、ブローカーやアーティストはそれに翻弄されますが、
2人には全く影響がありません。
その頃もひたすら、良い作品を出来るだけ安く、と地道に足を使って探しているだけです。
そして、これが凄いことに、2人はアートで金儲けする人のことを全く批判していません。
曰く、「その人たちにも生活があるのだから」。
審美眼って、多分ういう態度まで含めて言うんだろうなぁ。

作品を全米に散り散りに寄贈するプロジェクトに対して、
夫妻のコレクションは全体で1つのアートなのだからと反対する、
昔から夫妻と仲の良かったアーティストが居ます。
そのせいでしばらく夫妻とアーティストには距離が出来てしまうのですが、
プロジェクト中のトーク企画で共に登壇した際に和解します。
そのときにアーティストが言った言葉が印象的でした。
「これは考え方じゃなくて、感情の問題だったから。
 時間も置いて冷静になったからもう大丈夫。今まで離れてすまなかった」
誰かとケンカしたときに、これ使おうとメモ。

1ではニューヨーク現代アートの歴史の流れが大まかに分かりますし、
2では全米の地域ごとの美術館事情が分かって面白いです。
(ラスベガスの美術館が寄贈が決まった直後に閉鎖したり、
 ハワイはどこまでも観光地っぽさがあったり……)
あと、ちゃんと1→2っていう順番で観てたら、
2のラストで、アパートから全ての美術品が運び出されたあとに、
最後に1つだけ壁に残った作品を見て、俺、号泣してたと思う。あれ反則。

アートという共通の生きがいを差し引いても、2人は凄く仲良く見えます。
どこに行くにもずっと手をつないで、ドロシーはハーブの車椅子をどこまでも押してあげて。
1のラストではっきりと描かれているのですが、
長いこと幸せに連れあうためには、お互いへの尊敬が重要なのだなと、改めて感じました。
ジジババ映画好きの僕の急所を見事に突かれた。

昨日読んだ二村 ヒトシ「すべてはモテるためである」には、
“あなたの居場所というのは、(中略)『あなたが、一人っきりでいても淋しくない場所』ってことです。”
“それを見つけるために、まずは好きになれるものがなにか考えましょう”
ってことが書いてありましたが、
2人で一緒に好きになれるものを見つけられたら、そりゃ最高だよなぁ。
モテの次の段階はそこかもしれないですよ、二村さん。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

『 にちようび 』 JITTERIN'JINN

ダーリン、あの作品を買ってきて




20130429 Mon
SHA-CHI-KU


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だいぶ前、日記をホームページで書いてた頃のこと、
読んだ本のことを毎度記録程度に書いておりまして、
なんとなんと、それを読んでいて下さった方がいて、
しばらく更新を止めたときに
「あれ、参考にしてたんだけど」
と言われたときに照れるやら申し訳ないやら、
しかしどこかで嬉しかったのを覚えております。

というのが理由ではないのですが、また読書記録のようなものを書いていこうと思います。
チラッとでも見ていただけたなら幸い。
・読んだ本
「すべてはモテるためである」二村 ヒトシ(文庫ぎんが堂)
すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)
買って積んであった本をですね、このタイミングだろうと、今でしょ、と(笑)、
引っ張り出して読みました。
適当なノウハウを並べるんじゃなくて、
とにかく“自分で考えろ”って書いてあるところが好感。
この2文のために読んでも良いんじゃねえか、っていうパンチラインが2つ。

“あなたの居場所というのは、(中略)『あなたが、一人っきりでいても淋しくない場所』ってことです。”

“大人だということは「もうそんなに長い時間は残ってないんだからなるべく他人を幸せにしよう」と考えることだ。”

もうちょっと時間を置いて読み直そうと思います。


今日は仕事が終わってから映画を観に行こうと思ってたんですが、
見事に残業。見事な社畜。
映画には間に合わなくなっちゃったんで、本屋(あゆみBOOKS小石川店)に行ってフラフラ。
僕の居場所はもちろん、本と映画です。
明日は早起き出来たら映画、遅起きだったら図書館です。

ってなところで最後に1曲、お聴きください。

映画 THE HIGH-LOWS

んー、良い曲。




20130428 Sun
何処まで行けばいいのかなんて


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ドキュメンタリー映画を観る会、今さらですが、
まずは100本を観ることを目標としております。
言わんでも良いことを言って、自分を追い込むのが趣味です。
その後の目標もあったりするんですが、これはまた追々。

ドキュメンタリー映画というジャンルは、
『ボウリング・フォー・コロンバイン』以降注目されて、
機材が安価になり、スタッフが少なくても映画が撮れるようになってきた最近、
さらに盛り上がってきているジャンルです。
それを見続けるのはなかなか楽しいので、
個人的な愉しみとして、ポチポチ続けていこうと思います。

僕がドキュメンタリー映画にハマったきっかけになったのは、
土屋トカチ監督の『フツーの仕事がしたい』、
この映画を観てから雨宮処凛さんの本も読みました。

そして想田監督の『精神』です。
この映画は予告編がイマイチ格好悪いのですが、
それでもめちゃくちゃ興味を惹かれる内容だったので、
観に行ったら大当たりでした。渋谷のイメージフォーラム、
劇場の壁に貼ってある新聞の切り抜きも全部読みました。

劇映画ももちろん面白いですが、
(今は、いつ『舟を編む』を観に行こうか、結構真剣に悩んでます)
たまにはマニアックなドキュメンタリ映画を観るのも面白いんじゃないでしょうか。

では最後に1曲お聴きください。
『フツーの仕事がしたい』の予告編で、僕が打ち抜かれた曲です。

マーガレットズロース ここでうたえ




20130427 Sat
う、動けない、よ……


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大体毎日金縛りになります。
金縛り終わったあとにようやく寝れる、みたいな感じで、
もはや、軽くこなすくらいの心持ちになってきている。

たしか金縛りっていうのは、身体は寝てるけど頭が起きてる状態のがはず。
寝る直前までブログ書いたり、本読んだりしてるのがおそらくは原因。
昨日は大阪後で疲れていたのか、特にひどかった。
仰向けに寝ては金縛り、横を向いては金縛り。
もはや心霊現象でもなんでもないのは分かってるくらい日常行為なので、
全然恐怖とか感じないんですが、さすがに考え物だと思う。


金縛りになりながらもある程度は頭が動くので、
死んだあとにこういう状態だったら、楽しくもあり、つらくもあるだろうなぁと思ったりした。
現状日本では火葬しなきゃいけないので、最後に残るのは骨だけだけど、
もしも骨を構成する分子にも意識があったとしたら、死んだあとも時間の流れを感じる。

質量保存の法則もあるし、おそらくは“物に魂が宿る”なんてことは無いでしょうけど、
骨になっても考えることを続けることが出来るとしたなら、
それを続けることが出来たなら、何かの答えに辿りつけるのではないかと思うのですね。

ただ骨になっても考え続けることが出来ても、
意識に運動や感覚が付いていかないのが辛いところであり、
そこに我慢が出来なくなった時には、意識を閉じることになるでしょう。
主観的な死とはそのときにくるんじゃないかと思います。

一般的にいう死は、客観的な死だと考えてます。
多分それは周りの人に忘れられたときにやってくるのだと思います。
皆死ぬのが怖いから、死んだ人を殺さないようにするために、法事があるんだろうし、
逆に、自分への死の準備としての目的もありますね。

どうせいつかは死ぬのだし、
生きているうちに死ぬことを考えるのも悪いことじゃない。

ってなところで最後に1曲、お聴きください。


□□□(クチロロ)/GOLDEN WEEK


世間様はゴールデンウィーク。オイラは仕事だっホイ。
このプロモ、やたら時代を感じる。




20130426 Fri
大阪へ行ってきた


4月24日。
22時半、東京発。夜行バスに乗る。
普段は残業をするのだけれど、この日は早々と切り上げたので皆に変な目で見られる。
いつものトートバッグじゃキツイと思ったので、リュックに切り替えただけで、
他は普段仕事に行くのと同じ格好でバスへ。
MKバス、備品が充実している。腰のクッションは感動。
しかし、僕の尖った後頭部は、相変わらず首枕にフィットしてくれない。
乗務員さんや周りのお客さんがほとんど関西弁。どうやら大阪の会社らしい。
サービスが充実しているのもなんとなく頷ける。
だいたい毎回、高速バスを途中で降りるのが面倒くさいので、
休憩所でも座ったままボーっとしているか、寝ているか。
いつかエコノミー症候群で死ぬと思う。
iphoneで、菊地成孔の粋な夜電波の前口上集を聴いてるうちは面白くて眠れず、
ラジカントロプス2.0になった途端眠気が襲ってくる。


4月25日。
朝8時。大阪駅着。
大阪へ来るのは、バンドをやっていた頃のツアー以来だ。
元々三重に居た頃も、名古屋の方が近かったので、大阪まで遊びに行くことは無かった。
高校の最後の頃に仲の良かった人たちは、だいたい皆大阪の方へと進学したけれど、
僕は熊本へ行ったので、結局大阪は知らずじまいである。
キタ・ミナミというのが繁華街だというのは知っているが、
具体的に何があるのかとか、立地すらもよく分かっていない。

マクドで休憩がてらiphoneを充電。
方向音痴の僕は、iphoneが無いと初めての土地を歩くのが難しい。
目的地の開店を待つ間、瀬川深『ミサキラヂオ 』を読む。
はじめから面白かったのだけれど、クライマックスがグイグイ引っ張る感じな上、
ちゃんと寝てなくて涙腺が緩んでいたため、
マクドで落涙。周りのお客さんが、ややギョッとした顔。
いや、旅の恥はかきすてである。
読み終えたところで次に読む本を求めて、

大阪書店巡りツアー開始


心斎橋アセンス
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アーダ
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アバース
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この3店は系列の店で、繋がったテナントに入っている。
アセンスが本店。4階のアートフロアに力を入れているらしい。
ミナ・ペルホネンのカタログの扱いや、今年没後30年の寺山修司ポストカードなど、
面白いものが置いてあった。
他のフロアもすっきりしていて見やすい印象。

アーダは児童書に特化した支店。
1Fにはギフトで選べるようなもの、2Fはキノココーナーが面白い。
アバースは最近出来たらしい雑貨店。オーガニック&ネイチャーな感じ。
要するに、両支店ともに若い女性が楽しめそうな感じである。
アバースで女性の店員さんに話しかけられる。平日朝は暇なんだろう。
全部路面店で、お客さんも入りやすくて良いだろうなぁと思う。


スタンダードブックストア 心斎橋
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道中、警察官が沢山立っていて、職質常連の僕はビクビクである。
なにせ仕事道具のカッターナイフを持ちっぱなしなので、見つかったら即アウトだ。
とりあえず、無事に店内まで辿りつく。
本と雑貨のお店である。シックなビレバンといった感じか。
海外の写真集がよく目に入ってきた。
大阪のローカルカルチャー雑誌『IN/SECTS』を購入。
地下はカフェだけと思い込んでたので入らなかったけど、どうやら本も並んでいるようだ。
また次の機会に行ってみたい。

心斎橋からなんばまでテクテク歩く。警察官には目を伏せて。


天地書房
(写真なし)
前、バンドの大阪ツアーでリハから本番の間にダッシュで回った本屋の1軒。
ここでよい本を見つけたのだけれど、まぁどこかで読めるだろうの気持ちで諦める。
あとになって後悔。古本は、見つけたときに買うのが鉄則。
たとえそれで生活が破滅しても、古本者は本望なのである。


波屋書房
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料理書の品揃えで有名な店。
ここも以前に回って、名物のブックカバーをもらうのを忘れていたので、再訪。
だが、そんなときに限って欲しい本が見つからない。
何か適当に買えば良さそうなものの「節約」の2文字が頭をもたげて邪魔をする。

有名なカレー屋、自由軒には前に寄ったので今回は入らず。
織田作のカレーライスがある店です。美味しいよ。
近くにある精華小学校・精華幼稚園の跡地が廃墟っぽくて素敵。
蔦が絡まりまくった小学校も良いけど、
幼稚園2階のドームみたいなところは、SFに出てきてもおかしくないような雰囲気だった。


駒鳥文庫
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電車で天満橋へ。ついでだし、と大阪天満宮にお参り。
「今日の天気に参って倒れませんように」
お陰さまで最後まで元気に歩けた。
さて、駒鳥文庫。ややわかりにくい場所にあり、迷いながらも辿りつく。
オシャレなビルの一階にある、映画関連専門の古書店。大変狭い店である。
ソファがドカッと置いてあって、常連になればここに座って、
脇に置いてある小さいテレビで流れているモノクロ映画なんかを楽しみながら、
店主さんとオシャベリできたりするのだろうなぁと夢想するが、私は一見の旅人、
出来ることはせいぜい本を買うことだけである。
『松嶋×町山 未公開映画を観る本』を購入。
オシャレな雰囲気が好きな人は行ってみると良いかもしれない。

天満橋商店街を戻る。
なんと、そこには古本屋の群れが。

エンゼル書房
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表の均一棚を眺め、さて中へと、入ろうとした瞬間、店主と目が合う。
あ、これは絶対めんどくさい、と本能が告げ、すごすごと退散。
リュックを背負って、傘を持つ、風呂に入ってないはまず歓迎されない。


矢野書房
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店主がオシャレなハットをかぶっていたのが印象的。
なにわの高城剛といった感じだった。
カラーブックス『川柳にみる大阪』を購入。写真がいい感じ。


古書まるく
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周囲の古書店が共同でやっているスペースらしい。矢野書房の隣にある。
100円均一の量が多い。
久しぶりに絵はがきをめくってみるが、良いものは見つからず。


天牛書店 天神橋店
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来たかった古書店。
天井が高くて店も広く感じる。奥には庭もあって、光が入るために明るい。
BGMはフュージョンやスムースジャズっぽい曲が流れている。
ひっきりなしにお客さんが出入りし、繁盛している印象。
一見、アート系を取り扱っていそうな店構えだけど、結構雑多な本が置いてある。
じっくりと棚を見ると結構欲しいものが出てきてしまう。
ガマンして大槻ケンヂ『人として軸がブレている』を購入。
入り口のディスプレイに憧れていた、獅子文六『可非道』が置いてある。2000円。
しばし悩むが、せっかくちくま文庫から出たことだし、一旦はそちらを読むことにする。
諦め切れなかったら、また探そう。


駄楽屋書房
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素敵な店名である。
店前の均一棚からは女性向けの店のような印象を受けるが、
店内に入るとマンガもあったりで、浅めというか、ソフトな感じの品揃えである。
ここで独身に戻ったことを唐突に思い出し、『ワルの恋愛学』を買おうかどうかしばし迷うが、
図書館で借りれば良いか、と棚に戻す。
今になって思えば、図書館で借りるのも恥ずかしいタイトルだし、買えば良かった。
いまいち、こういうときの自分の判断基準が分からない。

閉まっていた古本屋に後ろ髪をひかれつつ、天満橋を離れて中崎町へ。


青空書房
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残念ながら閉まっていた。
90歳の老店主が、亡き妻に送っていた手紙が話題になり、NHKにも取り上げられた古書店。
とても行きたかったので、出来れば近く再訪したい。
定休日はだったのだろうか……。もしくは営業時間外か。

踵を返し、阿波座駅へ。


ON THE BOOKS
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大阪府立江之子島文化芸術創造センターという建物の地下に入っている古書店。
アート・サブカル系の本を取り扱っている。オシャレな雰囲気。
ぶっちゃけるとここらへんでさすがに疲れが出ていて、審美眼が曇った自覚がある。
『いつか行きたい日本列島天然純朴の温泉』
『事件現場清掃人が行く』 の2冊を購入。
前者は平積みになっていて、面白そうだったから買ってみた。
この大阪の旅が楽しいからと買ってはみたものの、
僕は基本的に引きこもりなので、温泉なんかじゃ旅行しないだろうよ、おい。
校舎は以前、文庫版を見て欲しいと思っていたものの単行本版。
アウトロー文庫はなかなか古本で見ないし、この店の古本価格も400円と、
文庫本よりは安いしと、購入。のちの悲劇への前章である。

店を出て、少し遠くへ向かう。


天牛書店 江坂店
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ホームページで店内画像を見て、是非行きたいと思っていて、
無事にたどり着くことが出来た。天神橋店の本店のような感じだと思う。
2階建ての中に、大量の古書が並んでいる。ジャンルも幅広い取り揃え。
僕がいる間にも、遠いにもかかわらず沢山の人が出入りし、
親子連れがマンガを探していく光景も。良い古本屋である。
とかなんとか思っていると、さきほど400円で買った、
『事件現場清掃人が行く』の文庫版が180円で売ってるではありませんか。
どっと疲れが押し寄せ、思わずくず折れてしまう。
ON THE BOOKSでは、正直雰囲気に押されてしまったところあったなぁと反省。
苦笑いのまま、『友部正人詩集』を購入。
天神橋店もそうだけど、ちょっと気を入れて探すと、
次々と欲しい本がみつかってしまう怖い店である。


180円の精神的なショックは思ったよりも大きく、
もう1店行くつもりだったところ、戻りの電車で乗り過ごしてしまい、
結局、この天牛書店が最後になった。



<反省点>
傘・マフラー・カーディガンが邪魔だった
(東京で雨が降ってたからしょうがない)

テリーを忘れた
(ご存知のかたはご存知、旅のお供カエルのテリーを忘れた)

オシャレ古本屋には気をつける
(180円の本を400円で買ってしまうという罠)

体力的にキツイ
(今日の仕事は、ほとんど仕事になってなかった)


<まとめ>
僕が普段旅行に興味がない理由が完全に分かった。
誰かと一緒に旅先を回るのは疲れるだろうし、
1人だとどうせ本屋にしか行かないし、
つまり、東京でも旅先でも、やることは同じだからだ。
休みの日にたまに、渋谷の古書店全部回るツアーとかやってるときと同じノリである。

しかし夜行バスの往復分は確実に疲れた。
けど、なんだか楽しかった。
また馬鹿みたいな旅程でどこか行きたい。
連休を取るのが難しいのだけれども、秋に行きたい場所があるので、
それまで頑張って仕事して、なんとか休みを取れればいいのに。
けど、やはり旅先でしか味わえないものも、きっとあったのだろう。

考えれば少しは分かりそうだけど、今日は眠いのでもう寝ます。
最後に1曲お聴きください。


友部正人 大阪へやって来た




20130425 Thu
髪の毛がゴキブリ色




携帯から更新です。
ホントは2日分予約投稿するはずだったんですが、もう一個の方を書き上げる前に、途中で力尽きたのです。
いつか機会があればお披露目します。

ってなわけで、大阪0泊書店ツアー終了しました。
最後に行きたかった書店に、電車を乗り過ごしてしまうという凡ミスのため行けませんでした。
他にも面白そうなお店がまだまだありそうなので、またいつか来たいと思います。

夜行バスで往復が可能な体力があるうちに。


では、あと40分ほどでバスがやってきて、
12時間後には仕事です。プギャー。

皆様お疲れ様です。
また東京か、日本、いや、地球のどこかでお会いしましょう。

フロム 宇宙みたいな大阪




20130424 Wed
いざ行かん、自らを辱める旅へ


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恋人よ、僕は旅立つ。西へと向かうバスで。語呂が悪い。
ってなわけで、おそらく今頃、大阪へ走る夜行バスの車内にいると思われます。
ブログには予約投稿という便利な機能がありますので、それを使ってみました。
って言ってもホイホイと日に何個も日記が書けるわけも無く、
2012年末に途中まで書いて放り投げてたのを、書き足しました。
読み直してて、昔の方の文章が面白いという感想が頭をもたげましたが、
1本背負いでブン投げました。過去は振り返らない男なのです。

過去を振り返らないついでに、ぶっちゃけますと、
文中の“彼女さん”とは別れております。
そこらへんも味わいながら読んでいただけますと、
より一層ニヤニヤ出来るんじゃないかと思います。
お楽しみいただけましたなら、これ幸い。

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喫茶店にね、行ったんですよ。
何を間違ったか、画廊喫茶っていう、めっちゃオシャレな店に入ってしまったんです。
外観から薄々は感じたんですけど、俺みたいな薄汚い人間が入っちゃいけない場所でしたね。
オシャレっていうか、あれはもうフィクションですよ。SFですよ。実在しませんよ。
なんていうか、そう、耽美。耽美な人だけが入っていい場所でした。

「今朝は何をお召し上がりになられましたの? え、私ですか? 朝食はいつも霞です」
っていう人や、
「私、箸より重いものは持ったことがございませんわ。お恥ずかしい話ですが、生まれてこちら、腕を肩より上に挙げたこともございませんの。うふふふふ。ねえ、ばあや?」
って人だけが入っていい場所でした。
耽美について誤解があることは認めます。

僕みたいなのはね、マクドナんとかで色水みたいなコーヒーをすすってりゃ良かったんですよ。
でもさ、入っちまったものは仕方がないじゃないですか。
ガラッとドアを開けて「おぅっと、うっかり! 失礼千万こいちった!」なんて言って去る度胸、僕には皆無。
耽美な雰囲気に気押されながらも、席に座りましたよ。
入り口から一番近いテーブルまで、冷静に思い出せば5歩ほど。
……天竺までの道のりに思えましたねぇ。もしかしたら右手と右足が同時に出てたかもしれません。
もはや記憶が飛び飛びです。それくらい緊張してました。

席に着くと、マスターが水を持ってきてくれたんですけど、この人がまた気難しそうなんですよ。
黒のスリムスーツ。白シャツ。黒ネクタイ。黒革靴。長髪。不機嫌そうな表情。
あなたはマスターじゃない! 武器商人だ! 死の商人だ!! とガタガタ震えてると、
「……タバコは?」
一瞬、ガンジャなどを指す隠語かと身構えましたが、落ち着け俺、
いくらなんでも一見の客にハッパは薦めねえだろうよ。

マスターが、バシバシッと、メニューを投げるように置いていきました。
コーヒーの種類は結構あります。詳細は、当然忘れました。
普段はだいたいアメリカンで済ませる俺ですが、今は、確実に、値踏みされてます。
メニューから顔を上げずとも、カウンターから突き刺さるような視線を感じます。
自意識過剰と言われたって構いません。ええ認めます。
でも、もしも店の中で、自分だけが耽美じゃなかったら、あなたはどうしますか。
耽美側に寄せるしかないでしょうよ!
俺の出した結論(注文ともいう)はこうです。

「ブ、ブレンドをお願いします」

無難! 己のヘタレっぷりに絶望だ! 
無言でコーヒーを淹れはじめるマスター。お願いです。笑顔とは言いません。相槌を僕に下さい。
とりあえずこの(ある意味ではオイシイ)状況を誰かに伝えようと、LINEで彼女さんに連絡。
したたる手汗のおかげでフリック入力が超はかどります。
「マスター、ツン要素しかないでござるwww 攻略不可キャラwww 泣きたいwwwドゥフフwww」
見たまえ。己の周りの空気だけでもアキバ寄りに修正しようという悪足掻きを。

と、ここで、聖母が光臨。
2階の画廊から、次回展示予定らしきアーティストさんが降りていらっしゃって、
なんと、あの武器商……もとい、マスターと談笑を始めたではありませんか!
助かった。危うく、空気が二酸化炭素だけになるところでした。
っていうか、声は笑っていても、顔は不機嫌なままのマスター。あんたは逆竹中直人か。
しかし、おかげでなんとかコーヒーが出てくるまで間がもちそうです。
そこで聖母が一言。

「ちょっとタバコ買ってきますね」

ジーザスクライスト! 待っておくれよマリア!!
なんて僕の心の叫びが聞こえるはずもなく、マリアは無情にも外へ。
再び店内は僕と武器商人の2人だけに。
あまりの空気の重さに、心なしか効果音で秒針の音まで聞こえてくるようです。
と思ったら、柱時計が鳴りました。良かった、少しは冷静だ俺。

やがて、「はい、ブレンドです」 ガシャン。とマスター。
さてここで問題が浮上します。そうです“私、超が付くほどの猫舌なのよね問題”です。
普段でしたら、飲める温度に冷めるのを待つところですが、
コーヒーってのは基本的に、飲むのに一番ふさわしい温度で出てくる、と聞いたことがあります。
……いくしか、ありません。生唾をのみこみ、湯気立つブレンドを口に含みます。
主に苦味が出ています。けど飲みやすいです。それ以上なんてもちろん、分かりません。
舌の火傷はなんとか先のほうだけで済みました。戦いに多少の犠牲はつきものです。

さて、なんとかコーヒーを飲み始めたところで、当然、新たな問題が立ち上がります。
“急いで飲み終えるのもそれはそれで気が引けるわね問題”です。
ああ、ヘタレと言いたくば言え。否定はせぬ。
窓にはレースのカーテンがかかっていているし住宅街の1階ですので、
景色を見てもそう面白いものではありません。
手持ち無沙汰になった僕は、再び彼女さんにLINEを送ろうとiphoneを机に出した、瞬間でした。

死の商人がカウンターを出て、近づいてくるではありませんか。

やばい、もしかして携帯は禁止だったか?
そうだよな、これだけ耽美な雰囲気を出しているのだから、電話は黒電話、
いやさ、トトロに出てくるような、耳に当てる部分だけが取り外しできて、
通話相手の前に一旦交換手が出るタイプの、昔の電話しか許されないのかもしれない。
無理だよ! 交換手いないよ! 電電公社はNTTになったんですって!! 
やがてマスターがテーブルの前に着くと、不機嫌な表情のまま僕に向かって、袈裟斬りで、

「ショップカードと、2階画廊の次回の展覧会のご案内です」  バシバシッ

お願いします。少しは笑ってください。じゃないと、こっちの寿命が大変動です。
カウンターへと戻るマスター。状況は膠着。コーヒーの温度も膠着。
さて、どうやって時間を稼いだものか。
今日は結構歩く予定だったから荷物は少なめ。手慰みになるものも無い。
かといって下手に携帯をいじると、今度こそガチで袈裟斬りが来るかもという妄想に取り付かれ、
いやいや、落ち着け俺、そうだ、本、本だ、本しかない。
こんなどうしようもない俺を救ってくれたのは、いつだって本だったじゃないか。
そうと決まればと、カバンを漁る僕。その手が掴んだものは、……ババン!

 『現代詩文庫 北園克衛詩集』

な、なんとなく耽美っぽいの出てきたー!

ミラクル! 急いで机の上に広げて読み始めました。
北園克衛は大正から昭和にかけて活躍した前衛詩人。
僕と同じ三重県出身ということでずっと気になっていたのですが、
詩を今までほとんど読んだことがなかったので、なかなか手が出ないままでいた詩集、
ここに来て、まさかの大活躍。ありがとう北園さん。
本さえ手元にあれば、僕はもう大丈夫です。落ち着きを取り戻しました。
今まで全く聴こえていなかった店内BGMの室内楽っぽい曲も、耳に入ってきます。
おお、落ち着いてみると、なかなか読書に適した静けさ・明るさではないですか。
ということで、ページを捲る手が思いの他はかどります。

やがて聖母がタバコの買い出しから帰還。カウンター席でマスターとの談笑を再開。
2人の様子を伺うのも申し訳ないので、僕は本を読み続けます。
地元の常連らしきご年配の男性が来店。僕の前のテーブルへ。
気候やご自身の体調のことなどマスターと喋っていらっしゃいます。
「いつもので」と、コーヒーをご注文。か、かっこいい。
なるほど。耽美とか気にせず、自然体でいればいいんじゃないか。そりゃそうだよな。
2階の画廊を観に来ていた女性が降りてきて、僕の後ろのテーブルへ。
こちらは遠方からの常連さんらしく、マスターに手土産などを渡していました。
それらのやり取りを見ていて、つくづく思います。愛されているお店なんだなぁと。
なんせ、平日の夕方にテーブルが満席になるくらいですからね。 ……ん? 満席?

 ガラガラッ 「こんにちはー」

しまったー! 落ち着きすぎて、出損ねたー!!
店内ヒエラルキー的に、というか順当に考えて、
先にコーヒーが出ていた僕が席を立つのが当然の流れです。
まだ少し残っているコーヒーは流し込んでしまえば構いませんが、
なにせマスターは常連お二方のオーダーを作っている途中。
下手に俺が会計を申し出て、マスターをバタバタさせてしまい、
いつもと違う味のコーヒーが常連さんに出てしまったら、そんなの耽美ではありません。
ところでなぜ、俺は誰よりもこの店の耽美を死守しているのでしょうか。
その疑問はそっと胸にしまっておいてください。
しかしどうしたものか、思い切って相席を申し出ようか。
いや、今入ってきたお客さんは、店内を伺っている様子から察するに、俺と同じ一見客。
しかもなんだかニコニコと陽性の空気をまとっている。
ここで相席を申し出たら、逆に色々と話しかけられそうで、それはそれで面倒くさい。
俺は耽美じゃないけど、陰気なんだ! めんどくさくてごめんなさい!
あっ、そんなことを逡巡している間にご新規さんがニコニコしながら、マスターに、

「すみません、2階の画廊へはどう行けば良いですか?」

貴っ様ー! どうしてそれを早く言わんかー!!
喫茶店の利用ではなく、画廊だけを観に来た人だったようです。
コーヒーを入れながらマスターが答えて
「奥の階段から上がって頂けます」
ご新規さんニコニコしながら
「でも店の中を通っていってもいいんですか」
「奥の階段から、上がって頂けますから」

「いや、店の中を突っ切るのも申し訳ないですし」
「奥の階段から、上がって頂けます!」

「外から回れるならそっちを教えて頂いたほうが、」

あっ、やっぱりめんどくさい人だった、この人ー。
よかった。相席とか言い出して色々と恥ずかしいことにならなくてよかった。

その後、マスターのキレ気味の目にようやく気付いたのか、
大人しく店内を通って2階へ上がっていくご新規さん。
殺気を収めて、代わりに常連さんのコーヒーを出すマスター。
さて、場も落ち着いたところで、席を空けねば次こそ何が起こるやもしれんと、
先ほど袈裟斬りで置かれた伝票を手に取り、恐る恐るカウンターへ近づきました。
一見すると、カウンターに座るマリアと談笑しているように見えるマスターですが、
目が笑っていません。
ええい、ままよ!と、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、お会計を申し出ます。
店内に入ってから一挙一動に非常に疲労を感じるのですが、気のせいでしょうか。
「600円です」
ぶっきらぼうに値段だけを言い放つマスター。
慌てて財布を取り出し、中を確認します。

[1万円] × 1

諭吉様、貴方はなぜそんなに残酷なのですか。
普段はどれほど恋い慕っても、私のそばには居てくれやしないのに。
どうして、こんなときだけ、私に優しい顔をするのです。
そんな、困ります。私、私、

600円のコーヒーを1万円で払ったら、多分マスターに殺されます。

膝がカタカタと鳴ります。
コーヒーを飲んだばかりだというのに、喉が渇きます。
生唾を飲み込みました。
焦点が合わない目と、細かく震える指で、
なんとか1万円を引っ張り出し、
「あのっ、あっ、すっ、すみません、大きいのしか、なくって……」

僕の上ずった声を、柱時計のボーンボーンという音がかき消しました。
数瞬ののち、

「あん? 大きいのしか、無い、だと?
 ……あんた、分かってねぇなぁ。全然分かってねえよ。
 カチッ (←撃鉄を起こす音)
 じゃあ、このリボルバーで、あんたごと細かくしてやろうかねぇ!」

というのは完全に僕の妄想で、普通にお釣りをもらえました。
そりゃそうです。ここはヨハネスブルグではなく、日本でした。

「ごちそうさまでしたー」
逃げるようにして店を出ようとしていると、なんだか背中に視線を感じます。
おや、マスターがこちらを見ている?
すると、マスター、カウンターに両手をついて、

「……良かったら、2階の画廊、見てってよ」

デレたーーー! クララがデレたーーーー!!
伝説の木の下で伊集院が待っていたとき並みの衝撃。
「一本あれば十分でしょ!」とハルヒが傘を差し出してきたとき並みの衝撃。
今までひとかけらも見せなかった笑顔でマスターが話しかけてくれました。
喜ぶべきなんでしょう。店内の誰よりも耽美を守りきった僕へのプレゼントなんでしょう。
けど、なぜなんだろう、

地獄が長引いただけのような気がしてしまうのは、一体なぜなんだろう。


その後、お言葉に甘えて、2階の画廊へ上がらせてもらいました。
階段周りがめちゃめちゃ雰囲気良かったです。本がめっちゃ置いてあった。

画廊は6畳くらいの広さで、2階の小部屋という感じ。
展示中の作家さんが1人在廊してらして、先客が3人(うち1人は、さっきの陽性の人)
バッと眺めてしまえば、一瞬で見終わってしまうような広さ・展示数でしたが、
この磁場ではそんなことが出来ようはずも無く、
訳知り顔で全ての作品を「ほほう」「ふーむ」「これはこれは」と見て回りました。
見て回るだけでは足りないかもしれないと、2周しました。
そこまでしてようやく僕より前に来てた3人がハケてくれたので、
作家さんに会釈をして、僕も画廊をあとにすることに。

喫茶店とは別に、直で外に出られる出口があって良かったと、心の底から思いました。


耽美というものがいかに自分に合わないかが分かったので、僕はもう行くこともないと思いますが、
そっち系のが好きな人や、マスターに目で殺されたい人には、断然オススメ出来るお店でございます。
非日常を味わいたいとお嘆きの貴方、京王初台駅の近くに非日常はございます。
画廊珈琲Zaroff、一度行ってみてはいかがでしょうか。




20130423 Tue
でら眠いがや


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あと5秒で眠りにおちてしまいそうで、頭カックンカックンしながら、
気合でブログ更新しています。無為な気合だ。
その気合を難民キャンプで飢えている子どもたちのために使いさえすれば……。
うん、そういう真面目なの無理ー。テヘペロー。thprー。

明日の夜、僕は旅に出ます。
連休がない仕事なので、1日で帰ってきます。
カッツカツのケツカッチンです。
もう若くはない体が、今から嫌がっていますが、精神で凌駕してみせます。
覚醒剤は使わない。君と僕との約束。

今回の旅が上手くいったら、いろんなとこ、行ってみようかしら。
まずは鳥取(ただし日帰り)、
沖縄にもまた行きたいなぁ(ただし日帰り)。
そういえば北海道って行ったことないぞ(ただし日帰り)。
台湾の九份でゆっくりしたい(ただし日帰り)、
パリにもずっと憧れているし(ただし日帰り)、
最後は目指せウユニ塩湖(ただし日帰り)。

……まぁ、せめて青梅(ただし日帰り)だよな、まず。


ってなわけで、最後に2曲、お聴きください。

GOING UNDER GROUND - ショート バケイション/ボーイズライフ


なんだかんだ言って、行きたいところは、
ロンドンも香港もどこでもないのですよ。




20130422 Mon
ペットボトル上の駆け引き


19_1.jpg

以前の日記に、進学塾に通っていたことを書きました。
http://ken55555.blog94.fc2.com/blog-entry-70.html
要約すると、
 Yeah(=イエイ!)って単語をYear(=年)だと勘違いしたまま、
 何十回と答案用紙の通信欄に書いてて、
 指摘されたときに動揺して桃の天然水ブチまけた
ってバカ話。バカがするバカの話。
この塾では中高6年間を過ごしましたので、他にも色々とありました。

今日のお話は「ドキッ! Nさんと間接キス!? 事件」です。

塾は県庁所在地である津にありました。
今から考えると、津も充分田舎なのですが、
僕の実家がある場所からすれば都会、
ましてや世間知らずの田舎の中坊にしてみりゃ大都会です。
だって本屋もCD屋も楽器屋もあるんだぜ?
っていうレベルなのね、三重って。ほんとに。

塾に通っているのは、ほとんどが津の学校の子達。
僕が仲良くしていたグループも津の人たちで、
後に高校で合流するのですが、それはまた別の話。
津は都会だけあって、その子達もオシャレに見えたもんです。
その頃の写真なんて見ると、笑っちゃうくらい全員イモだけど。

僕は中学で吹奏楽部に入ってました。
なぜかジャージでの活動を義務付けられてましたので、
(練習前に校庭を何周もしたり、腹筋背筋をやらされたり……
 文化部の中の運動部という通り名は伊達じゃなかったですよ)
塾へもそのままジャージで行くことが多かったです。
今も昔も、良い意味でも悪い意味でも服装に頓着しないので、
あの頃はそんなに気にしてませんでした。が、
イモの中のイモ。イモ・オブ・ザ・イモ。です。

イモ王である僕が、都会のハイカラなセンスに触れられるのが、
塾での授業が終わった後での、友人達との雑談です。
中学生男子なんて、ほとんど小学生と変わりありませんよね。
エレベーターが揺れるのが面白いつって、中でジャンプしまくり、
緊急停止させてめっちゃ怒られたのとか、良い思い出。

塾の隣には、安定して商品が揃っている上になんと24時間営業をしている、
ファミリーマートと呼ばれるコンビニエンスストア、
っていう店がありました。田舎の中学生の目にはこんな感じで移るのですよ。
以前の日記でブチまけた、桃の天然水を買ったのもここです。
学校から塾へ直接行っていたので、ファミマで間食を買って、授業前に食べることが多かったです。
教室内は飲食OKですので、だいたい腹を空かせるような匂いが漂っていました。
余談ですが、ロドニーとコラボしたナシゴレンが大好きだったなぁ。

授業後には机をしっちゃかめっちゃかに並び替えて、
誰かがファミマで買ってきたお菓子をつっつきながら、色々と話をしました。
塾には当然女の子も居たんですが、
思春期まっさかりのネギ坊主達は、彼女達と普通に話すのも恥ずかしく、
男子達でコソコソとやってることが多かったです。
女子は女子で、だから男子ってイヤよねクスクス、みたいな感じ。

そんな中、塾のクラスで一番話しやすかったのは、
Nさんだったと2013年の俺は断言します。多分、記憶の改ざんがあるけど。
Nさんは標準を軽く超えるルックスの持ち主。
かいつまんで言うと、カワイイ。いや、超カワイイ。
色白。大きくて茶色い目。軽く脱色したセミロング。
ボーイッシュなファッション。少しだけ、はすっぱな喋り方。
そんなことまで覚えてる俺、気持ち悪い。

Nさんは、なんと僕ら男子グループの中のS木君と同じ中学校で同じ陸上部。
なので、S木がいるとNさんとも気楽に話せるぜ俺たち、S木マジありがとう!
とは誰も口にしなかったけど、多分全員思ってた。

ある日のこと、授業後にいつもの男子グループで話してると、
Nさんもその話に加わってきました。よっしゃきたと、心の中で快哉。
とりとめもない話を交わしながら、Nさんの顔をチラチラと盗み見ます。
おっ、Nさん、俺の話で笑ってくれたぜ。オンバト見てて良かったー。
つーかS木、Nさんに近いんじゃ、うらやましいやろが、離れろボケ。
なんて、抜け作な笑顔の下で、当時の僕は考えてました。これは断言できる
なぜなら同じ状況で、今でも変わらないようなことを思うからね。ほんとバカ。

おしゃべりしてて喉が渇いたのでしょう。突然、Nさんが、
S木やNさんと同じ中学に通っていたB所君のペットボトルを持ってゴクゴクと飲みました。
B所君(たしか姉持ち)は「そんなー」なんて軽く言ってましたが、

かっ、間接キス!? これが都会の女ってやつか!

ピシャーン! と衝撃が走る俺。とりあえず後でB所を殺そうというアイコンタクトを交わしたあと、
分かりやすいくらいに、他の男子達の態度がどぎまぎしはじめます。
「うわ、間接キスとかありえへんわー。
 Nも女なんやから、そういうの気にしいやー(うらやましい!)」
「いやいや、中学生やったら間接キスくらいするやろ。なっ、N?(うらやましい!)」
「そやで、S木、お前気にしすぎやで。もしかしてNのこと好きなんちゃうん?(うらやましい!)」
「そんなん言うんやったら、W、お前飲んでみろやー(うわ、振ってもうた!)」
「えー、言われてするもんちゃうやろ、俺のど渇いてへんし(なんで断ってんねん、俺!)」
「なんで、Wも恥ずかしがってんねん、せやったら俺いくわ(よっしゃー!)」
他全員 (S崎、殺す!!)

この一世一代のチャンスに遅れてはなるまじと、
今も昔も、エエカッコシイの俺、S崎君に続きます。

「え、なんだい、津の中学生は間接キス程度のことを恥ずかしがるのかい?
 遅れてるなぁ。嬉野じゃあねぇ、そりゃもう男子女子かまわず、
 校内中で間接キスしまくりだよ。間接キスの乱交パーティオールナイトだよ」

みたいなうわ言を口走りながら、
勇気を出して、震える手で桃の天然水のボトルを掴み、
甘ったるい液体を喉に流し込みます。
緊張のあまり味とか分からねえよ。手汗がすげえよ。
ぷはっ、とペットボトルを口から放すと、
無事に間接キスを成し終えて緊張も解けたのでしょうか、
桃の天然水の甘い香りが鼻をくすぐりました。
ああ、そうか、これが恋の匂いなんだな。
僕もこうやって大人の階段を昇っていくのかもしれないな。

飲み終わった僕を見て、

「それ、俺のやで」

まぎらわしい場所にペットボトルを置いたS木を、俺は一生許さない。
そう心に誓った、13の夜でした。


今夜の最後の1曲。
大人の階段踏み外して、バカの階段のぼり始めた、あの頃の僕に捧げます。

GOING STEADY 童貞ソー・ヤング


あの頃は綾波レイとシャオリンに恋してました。
いまだにチルドレンに選ばれるのを待っています。




20130420 Sat
母さんのビートルズ


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日に日に長くなるブログ記事。
日に日に短くなる、僕の睡眠時間。
さて、今日もフザケた話を。

僕の両親はそこそこな音楽好きです。
サッチモやエリック・サティは父に教えてもらったし、
母はスピッツのライブに行ったりしてます。
けど、あくまでそこそこであって、マニアというほどでもないのです。

小学中学と、僕は毎日のようにTVゲームをしてて、
いつか『電撃プレイステーション』の編集部に入って、
増刊号のDPS-Dの歌を作ったり、
読者投稿コーナー「DPSど」のクエストを作ったりするんや、
と夢見ていました。
ノートに自分なりに記事を書いたりして、過ごしてた頃ですね。
思い返せば、人生で一番生産的だった。この程度で。

ゲーマーな僕でしたが、中学で吹奏楽部に入ってから、ようやく音楽を聴き始めました。
ほとんど音楽なんて聴いたことなかったのに、なぜ吹奏楽部に入ったかっていうと、
運動が苦手だから、っていう1点に尽きます。
これは今も変わりません。逆上がりすら出来ません。リフティングも2回目が蹴れません。

ところでですね、ゲーマーが一番初めに聴く音楽っていったら、
そりゃもう、好きなゲームのサウンドトラックなわけですよ。
ZUNTATAが音楽を担当してた『RAYSTORM』や、
『LIVE A LIVE』『MOTHER』あたりも曲が好きでサントラ買いました。
『ファイナルファンタジーUSA』のサントラなんて持ってたのは、
多分嬉野町で俺だけだったんじゃなかろうか。
このCDのおかげで“リミックス”という概念を知りました。

『ストリートファイターZERO2』という格闘ゲームの中に、
春日野さくらというキャラがいるのですが、
(今日のトップ画像は、そのコスプレです)
当時の僕は、そのキャラのステージの曲がめちゃくちゃ好きだったんですね。
で、その曲を聴くためにサントラが欲しいなと思って、母にお願いしました。
近所にはCDショップなんてなくて、車や電車でしか行けなかったんですよ。

結果、母はサントラではなく、ドラマCDを買ってきてくれました。

あれです。声優さんたちによるドラマ音声が入ってるやつです。
「何個かあってよく分からんだから、ぽいやつ買ってきた」
こちとらバリバリの反抗期ですので。
「これちゃう! 別のヤツ買ってきてや!」
と口悪くお願いして、再び買いに行ってもらうことになりました。

待ってる間にもったいないのでドラマCDを聞きます。
春日野さくらはリュウに憧れて格闘の世界に入ったけれども、
普段はごく普通の高校生で、学校に親友がいたりもする、
というゲームをやる上では全く役に立たない情報を、おかげで知ることができました。
僕がたまにふざけて「ピロロロ~ン」と言うのは、このCDのネタのパクリです。
案外役立ててしまってる自分が憎い。

ところで、母が再度行ってくれた結果、
ZERO2ではなく、前作ZEROの、しかもドラマCDを手に入れることになりました。
おかげで僕は、春日野さくらのバックグラウンドはおろか、
春麗が何故ベガやシャドルーにあれほど敵対心を燃やしているかを知ることになったのですが、
ここに書く必要がないので断腸の思いで割愛します。
当時の僕は、これ以上母に頼んでも無駄や、と引き下がりました。


ある年の僕の誕生日近く、
プレゼントは何が欲しいか、母が聞いてきました。
その頃の僕はチューバにも飽きはじめ(基本的に飽きっぽいのです)
弾けもしないエレキギターを掻き鳴らして悦に入っているという、
思い出すのも恥ずかしい典型的な中二病患者でした。
エレキギターはもちろんストラトです。TOKAIの。
別にGLAYのHISASHIが好きだからというわけではなく、
ましてや平沢進なんてその頃知りませんし。
友達が譲ってくれたのがたまたまそのギターだったというだけです。

地方の無知な少年がギターで弾く曲といえば、
今も昔もそれは変わらないでしょう。ビートルズですよ。
僕んちにはビートルズのCDが全く無くて、
せめて何かベストアルバムでもあればなぁと思ってたところだったので、
母の質問に食い気味で「ビートルズのCD」と答えました。

当時はTV番組『開運 なんでも鑑定団』が全盛の頃でした。
テーマ曲がビートルズの「HELP」であるというのは、さすがの僕も知っていました。
出来ればその曲が入ったCDだと良いな、
あとはイエスタデイとかなんかギターで弾けそうなのが入ってれば嬉しいな、
と待っていた僕に母が差し出したのは、

知らん曲しか入ってないアルバムでした。

反抗期も終わっておりましたので、えーー、と思いながらもお礼は言って、
早速ラジカセでCDを回します。
うーむ……、ビートルズってこんな感じなんか?
もっとポップな感じかと思ってたけど。なんかよく分からん感じなんやな。
うるせえか、静かか、バラバラな印象や。
……おっ!ステップワゴンのCMで流れてる曲が入ってる。
とりあえず、これは分かりやすいし、聴こう聴こう。

と、せっかく母がくれたものなんだしと、結局ラジカセで回しまくりました。
結局、僕はあれから何枚かビートルズのCDを聴きましたが、
いまだにあの時母がくれた『ホワイトアルバム』が一番好きなままです。


なんだか良い話でまとまったところで、今日はおしまい。
最後に1曲お聴きください。

スピッツ トンガリ'95


昔、家族でドライブに行くときによくカーステからかかってた曲です。
つまり、母に教えてもらった曲ですね。僕がスピッツで2番目に好きな曲です。
一番好きな曲は、椎名林檎さんのカバーで知った『8823』です。
3番目あたりに『ナンプラー日和』がきます。ハイサイ。




20130419 Fri
『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』


ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)です。
昨日に続きまして、老いてますますますます盛んな内容。
なぜか感想がやたら長くなってしまいました。良ければお付き合いください。

『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』
http://www.hadashinoflamenco.com/
poster.jpg

<あらすじ>
日本人フラメンコダンサーのパイオニア、長嶺ヤス子。
本番のステージや、多くの犬猫と生活を共にする東京~猪苗代の家を映し、
著書からも言葉を拾いながら、孤高のダンサーの“今”を追う。


<感想など>
@新宿 K's cinema
夕方。客、俺1人。久々にスクリーン貸し切りました。ありがとうございます。
この後に上映された作品がインディース系のイベント?だったらしく、
開場待ちの大勢の人たちに、僕1人が迎えられるという状況でした。セレブ感。違うか。

映画冒頭から“ドキュメンタリー映画”自体への疑問が、長嶺さんのモノローグで提示される。
「ここに映ったのは、あなた(監督)が見た私であって、本当の私ではないかもよ」
つまり、完全な客観というものは存在しない、ということ。
さらには、何かを経るたびに、オリジナルの真実は薄まっていってしまう、
ということも言っているようで。これを冒頭に挿入した監督の意気たるや。

昨日の『先祖になる』もそうだったんですが、
こちらの映画も東日本大震災の直後。そして、長嶺さんがガンの摘出手術を行った直後、
病室のベッドに横たわる長嶺さんのやや朦朧とした語りから始まります。
喜寿ってチラシに書いてあったから77歳でしょうか。
77歳の人間がガンの手術1ヶ月後に「踊る」とか言うものなんでしょうか。
僕はまだそんな経験ないですが、おそらく言えないだろうなぁ。
もうそれを感じただけで、この人は踊ることだけは止められなった人なのだ、
と分かってしまいます。

その手術1ヵ月後のステージが、僕の一番印象に残っているシーンです。
震災後で、スペイン人ダンサーたちが帰国してしまったフラメンコレストランで、
長嶺さんが、邦楽の和楽器伴奏をバックに、ショーをするのです。
映像ではほんの少し映るだけですが、それだけでもものすごい迫力と緊張感を感じます。
ショウ半ばで長嶺さんが衣装・メイク直しのためにロビーに出ると、
そこには感動のあまり号泣して泣き崩れている女性がいるのですね。
そりゃもう凄い泣き方なんです。
目の前で恋人や家族が殺されてもあんなに泣かないと思う。
どっちかっていうと、爪を一枚一枚はがされていく途中での泣き方でした。例えが悪いですが。
多分、長嶺さんのダンスによってこの女性は、
震災などで張り詰めていた心を、少しずつはがしてもらったんやと思います。
抑えられてた感情がむき出しになった結果があの号泣なんでしょう。
なぜ長嶺さんのダンスにそんなことが出来たかというと、
おそらく、長嶺さんが一番ギリギリ張り詰めたところで生きているからでしょう。

女性は、長峰さんが間近で衣装やメイクを直しながらスタンバイしていることに全く頓着せず号泣し続けるし、
長嶺さんは長峰さんで、涼しい顔して入りのタイミングを待ってるし。
それらを見て、ギリギリで生きるということは、
自分を剥き出しにし、どこか自分本位にしか生きられない、
ということなのではないだろうかと感じたシーンでした。

その後自宅でのインタビューシーンで、長嶺さんは、
被災地へ駆けつけるボランティアの人たちを批判します。
「震災が起こるまでにも可哀想な人たちは世界中にいたじゃないの。
 その人たちには何かしてあげたの?」
「私は世間話が嫌いなの。世間話をする人は大嫌い。
 テレビもないでしょ。人とも話さないし。
 だから今回の地震も、どれくらいひどかったか全然知らないの。
 アメリカで何かビルが崩れたのを知ったのも、事故から随分たってからだったわ」
おいおい、ちょっとそれはひどすぎるんじゃないのかと、正直思いました。
っていうかぶっちゃけ、クソババアとまで思いました。

が、ここから映画を観ていくにつれて、
クソババアという印象は、可愛いおばあちゃん、というところまで変わってしまいます。
自分でもあれれー? というくらいの変化です。
あれか、第一印象が悪いやつほど最終的には仲良くなれるという法則か?

長峰さんが多くの(マジで多くの)犬猫を飼っているのが映る場面でも、
ゴミ屋敷を築く迷惑ババアを見るようで。
自分勝手にやりたいことをやってるんだなぁ、と思ってたのですが、
驚くべきことに、そんな長嶺さんを慕って人々が集まってくるのですね。
解せぬ!解せぬぞ!!
人の顔色ばかり伺っているこの俺様に人は寄って来ず、
なぜにこんな自分勝手に生きるババアに人は寄るのだ!
と思ってたら、長嶺さんの著書からの抜粋が挿入されます。

「私は昔、猫を轢きました。私はその時、人間、そして自分の恐ろしさを知るのです。
 私は、猫を置いて逃げようとしたのです……」

大量の犬猫と、それ以上の大量の犬猫の位牌に囲まれ、
旦那はおらず、お手伝いさんを週に何度か呼ぶ生活。
前足が捩れた犬にも他と変わらぬ愛情をそそぎ、
餌を食べずに衰弱していく猫の面倒を看る。
そんな自分の手の届く範囲を守るような生活。

あ、そうか、この人は自分勝手なのかもしれないけれど、
自分勝手に生きるための責任は、全部引き受けているのだ。
そのための仕分けは終わらせてしまってあるのだ。
多くの人間に関わるようなことはしない。
その分、犬猫は助けられるだけ助ける、のような仕分け。
責任感というか、長嶺さんご自身は、
そんなことを責任なぞとは思っておらず、おそらくは当然のこととしてやっているのでしょう。

ラストシーン、長嶺さんが振り向くところで、
心からこの人のことをカワイイと思いました。……失礼かな?
花に囲まれ、犬を連れて、この人はきっとこのまま天国まで行くのだろうな、と。……失礼だな。
途中で著書から「若いころには世界的なダンサーになりたかったと思っていた」
という部分が抜粋されるように、おそらく77歳にしてこの境地に立ったのでしょう。
劇中では経歴には一切触れられませんが、絶対にドロドロした色々を経てきているはずです。
ドロドロを知った人間こそが着ける境地だと思うのです。僕の勝手な妄想かもしれませんが。

作家・五木寛之さんは長嶺ヤス子を“平成の河原乞食”と評したそうです。
ギリギリを生きる長嶺さんを、そりゃもう見事に言い当てた言葉だと思います。
余計なことをそぎ落としきった生き方を見ました。


批評を書くなら絶対に避けて通れない、ハチという犬のことに触れられませんでした……。
批評じゃなくて感想だから、という言い訳は立つでしょうが、……我、未熟なり。
そんなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

Sutra meets Samba - Hobenpon


長峰さんは、フラメンコを通して、オリジナルのダンスを見つけていきましたが、
この曲は法華経とサンバを融合することによって、新しいものを見つけていますね。
予想裏切る、マッチ感。




20130419 Fri
『先祖になる』


ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)です。
老いてますます盛んな2本を観ました。今日はまず1本を紹介。

『先祖になる』
http://www.senzoninaru.com/
pic-news130108_001.jpg

<あらすじ>
舞台は震災後の岩手県陸前高田。
カメラが追うのは佐藤直志、77歳。
断固として仮設住宅への入居を拒み、結果妻と別居することになっても、
被害にあった家を建て直すことを目標に突き進む、ガンコ爺である。
震災の約1ヵ月後のシーンから映画ははじまり、
1年半の撮影で、陸前高田の変化とそこで生活をする人々を映し出す。

<感想など>
ポレポレ東中野。平日モーニングショー。
この日の夜、ポレポレでイベントがあったため、
劇場に着いたときに階段までチケット購入の行列が出来てて、ギョッとしました。
ほとんどが夜のチケットを買い求めに来た人で良かった。
おそるべし、森達也『A』。俺は未見です。
『先祖になる』には、30人弱は入ってたと思います。モーニングショーってお年寄りが多いよね。

男のロマンがたっぷりの映画です。
性別が違うと、いくら説明したところで分からないことって、あると思うのです。
逆に、性別が同じだと言葉にせずとも通じるものって、あると思うのです。
そんなわけで、この映画は男の人にはとても共感できる映画だと思いました。

女の人って、こういう場合、まずは安全を確保しようと思うんです。
実際、直志さんの奥さんは仮設住宅に移り旦那さんとは別居しています。
けれど、直志さんは断固として自分の家の再建、そして日常の再建に取り組みます。
たとえ放射線を浴びる危険がある地域であってもです。

そんな直志さんを懸命にサポートする人も男性、
地域の祭を復活させようと奮闘する青年団も男性、
直志さんたちがやっていることを褒めるのも男性です。
なんとなくホモソーシャルな印象を受けました。
ってところも、男性には全然自然に受け入れられると思います。
実際僕はいたく感動いたしました。
家の建築中に、津波で亡くなった息子さんを偲んでこぼれ出た言葉には号泣してしまいました。
あと息子さんの墓前のシーン。あれは泣くやろ。

自分の家を建てるために、山のそばで掘っ立て小屋を建てて、
山の恵みで生活しながら、そこで寝泊り。
なんて男の子やったら、憧れたことあるんじゃないでしょうか。
そして、それを遠くから見る奥さん。女性は現実的。男は夢見がち。

しょっぱなの震災1ヵ月後のシーンは本当に生々しいです。
息子さんのお嫁さんは、遺品の帽子をかぶっていました。
こういういちいちのことをきっと忘れてはいかんのだろうな、と思いました。

あと、年の行事として地域の祭が映るのですが、
震災の年の祭は新たに作られた山車が一台、参加者もそんなに多くはないのですが、
1年後には、なんと山車が複数復活。参加者も大幅に増加しています。
劇中で直志さんたちも言ってるのですが、
「5年なんかじゃ全然元通りにならないけど、
 もっとずっと先には、きっと人が戻ってくる」
というのも不可能じゃないのではないかと、希望を抱くシーンでした。

監督さんの意向の変化も感じ取れるのが面白いところ。
はじめは震災の悲惨さに圧倒されて、それ自体を何とか映そうという感じなのですが、
途中から直志さんの生き方を映すことで、その向こうの人間的営みといいましょうか、
そういう普遍的なものを切り取ろうとしているといった印象に変わります。

僕には映画の良し悪しなんてまだまだ分かりませんが、
終映後に、拍手が起こっていたということは記しておきたい。


ちょうど今、林業を題材にした小説である、
三浦しをん『神去なあなあ日常』を読んでいるところでして、
タイミング良くこの映画を観ることが出来て良かったです。
『神去~』の方は、近く“三重本”として紹介できたらなぁ、と思います。
直志さんのチェンソーテクニック、凄いですよ。


ってところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

livetune adding 中島 愛「Transfer」


脈絡なく貼ってしまいます。
見てて、次に何が来るか楽しみなPVってそうそう無いですよね。




20130418 Thu
『ハクメイとミコチ』樫木祐人


たまには本の話をしよう。
昨日に続き、面白かったマンガ編。

『ハクメイとミコチ 1』樫木祐人 ビームコミックス(エンターブレイン)
ハクメイとミコチ 1巻 (ビームコミックス)

昨日の『9速眼球~』と同じ本屋で、面陳の上に見本の小冊子が置いてあって、
それを読んで一目ぼれ、買ってしまいました。

主人公のこびとさん2人が、ファンタジーな世界で、ワイワイする話です。
とにかくコマ内の密度がすごいです。1コマの中にミッチリ細々と物が書かれています。

『ヨコハマ買い出し紀行』のノンビリした感じとか、
『王ドロボウJING』のミッチリ感が好きな人にはオススメ。

僕は、小冊子にも載っていた「第6話 舟歌の市場」がお気に入り。
軍艦島や九龍城が好きな同士には、ぜひ読んで頂きたい。
扉ページや見開きで、ウヒョー、ってなるから。


うーん、マンガのことを話すのって難しい。
マンガ紹介の目標は「正直どうでもいい」さんみたいな熱い感じ。
月はじめの購入予定リストを見るたび、すげぇ(ゴクリ)……と思います。

ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

ハワイハワイハワイ / ブルボンズ


よくタクミさんの弾き語りで聴いてました。名曲やと思います。
あと、リョーピーさんのベースはホンマに凄いなぁと。
俺が、悪かったよ。




20130416 Tue
『9速眼球アクティヴスリープ』中山敦支


本を読まない日は、ありません。
明日世界が滅ぶとしても本を読んでることでしょう。
自称、世界の終わりの読書家です。今考えました。
そんな読書や本屋通いの日々の一端を記録していこうと思います。
映画はドキュメンタリーだけに絞ってますが、本は現状全方位的に扱います。
よければお付き合いください。

今日は最近読んで面白かったマンガを紹介。

『9速眼球アクティヴスリープ』中山敦支
9速眼球アクティヴスリープ―中山敦支短編集 (ヤングジャンプコミックス)

作者は、現在ヤングジャンプで『ねじまきカギュー』を連載中の中山敦支。
この人のこと、全く知らなかったんですが、
僕が一番好きな書店で、なぜか面陳になってたので手に取りました。
2011年発売の本が面陳になってて、それを買っちゃったっていう奇跡。
だから本屋は面白い。

この本には2008~2011年に描かれた読み切り短編が3作収録。
「ミュータントキングダム」(2008)
「恋のスーサイド」(2010)
「禁断ワンダーラバー 前・後」(2011)
という並びで収録されています。

本を読んだあと、作品が描かれた年を見て「えっ?」て思いました。
なぜかというと、読んでいただければ一目瞭然なんですが、
ページが進むごとに、絵が下手くそになっていくんです。
つまり僕は、「禁断ワンダーラバー」はだいぶ初期に描かれた作品だと思ってたのですが、
実は一番最近に描かれた物だと知って驚いたわけです。
絵が下手ってだけではなく、「禁断ワンダーラバー」が一番荒々しい魅力に溢れていて、
こういうのって新人のときじゃないと描けないなんじゃないかなぁとも思ったわけです。
それが、もう、全然逆だったという。ある意味すごい成長を遂げている作家さんだと思いました。
ちなみに僕は「禁断ワンダーラバー」が一番好きです。
個人的な嗜好も大いに原因なんですが、それを言うとネタバレになるので言いません。

荒々しさを感じる原因は多分、大ゴマ&見開きが多くなってきてるからなんでしょうけど、
デフォルメされるキャラクターの身体も合わせて、すごい迫力です。
僕が一番感動したコマは、裏表紙にもなってるんですが、
「禁断ワンダーラバー」でヒロインが振り向くシーン。
あんな大ゴマ使われたら、そりゃゾクッとするわ。

3作品ともにボーイミーツガール物です。キュンキュンします。
短編読み切りってこともありますが、どれもこれも満足感とともにどこか物足りなさが残るようになってます。
僕が好きな「禁断ワンダーラバー」に関しては、そりゃもう、
圧倒的な満足感と圧倒的な物足りなさですよ。これで連載してくれ。お願いします、っていう。

連載中の『ねじまきカギュー』が人気のようなのでご存知の方も多いかと思いますが、
以上のように感動いたしましたゆえ、改めて、オススメしたい1冊でございます。

「俺、多分、買った日に5回は読んだ」


ってなところで、今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

Wild Nothing - Shadow




20130415 Mon
『BOØWY 1224 FILM THE MOVIE 2013』


ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)です。
今回のはちょっと変則。

img_1297202_40523808_1.jpg
『BOØWY 1224 FILM THE MOVIE 2013』
http://boowycinemas.com/

シネマート新宿
この劇場、最近週一で来てる気がする……。
月曜夕方、客数は10人。

説明不要、伝説のロックバンド・BOØWY、
彼らが解散を宣言した1987年12月24日渋谷公会堂でのライブが映像化。

まぁ説明不要なんでしょう、普通なら。
ぶっちゃけ僕は『Marionette』1曲しか知らない人間です。
しかも、BOØWYの原曲を聞いたことがあるわけではなく、
この動画の山本耕史さんに感動して、曲もなんとなく覚えてるだけです。

(動画5:00あたりからの山本さん。ギターの上手さが役者の余技を超えています)

BOØWY知ってる人からしたら「えっ!? BOØWY知らずにいることなんて出来るの?」
と思われるかもしれませんが、マジです。すみません。
BOØWYはおろか、氷室も布袋も通らずに今までやってきました。すみません。

つまり、この映画の対象外の人間が観たわけですが、その結果、
布袋のギターってテレキャスなのかな……、
バッキングでは結構クリーンに近いな……、
転がしのアンプ、トランジスタや。JCかな……、
カメラ、氷室と布袋の顔を映してばっかや、布袋の手元はおろか、
松井さんと高橋さんが全然映らん……、
しかし、高橋さんのエイトビート、ロックな鳴りするなぁ……

……zzz

……ハッ! ラストの1曲!? 

となってしまいました。ごめんなさい。


とにかくBOØWYの解散宣言ライブが丸々収録されてます。
それ以上でもそれ以下でもございません。
ファンの方なら、おそらく楽しめるんじゃないでしょうか。
元が16mmフィルムで撮影されたものなので、
雰囲気はありますが、鮮明な映像ではありません。
サウンドも5.1chを謳ってるわりに……?という感じ。まぁコレも時代です。しょうがない。

ただ、映画冒頭に表示されるのですが、
本編ラストの『Only You』という曲が録音に失敗してて、途中で数秒無音部分があります。
一応行く前にホームページなどは調べてたんですが、そういう記述、見つけられませんでした……。
限定版サントラの方がどうなってるのか、他人事ながら心配でなりません。

あと、僕の調べ方が悪かったのかもしれませんが、
映画のホームページにも、劇場のホームページにも、
チケットが2000円って書いてなかったんですが。
月曜はシネマートが1000円の日なので、多少のハズレを観てもまぁ許せるんですが、
(実際、先週もハズレ映画を観ているのであります)
2000円も払って寝てしまったっていうのは、自分の責任ながら後味悪いですぜ……。

何より、ライブ映像だけなら、そうはっきり書いて欲しかったです。
サイトによっては“ドキュメンタリー”と書いてある記事もあったのですが、
約120分の映像中、ライブ以外の映像は、
アンコール前の楽屋、渋谷の路上風景、渋谷公会堂の外に集まったファン、
合わせて5分も無いくらいです。
以降、ライブが大半になりそうな映画については気をつけようと反省。
早速5月からクラムボンの「えん。~Live document of clammbon~」ってのがあるんやけど、
これもどっち寄りの内容か分からなくなってきたなぁ。しっかり確認します。


「ライブ映画は、好きなバンドのものだけ行きましょう」


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

Hermann H.&The Pacemakers - 言葉の果てに雨が降る


今回、楽しめたわけではないので、ブログに書こうかどうか迷いました。
そういうことは、普段は書かないようにしています。
ただ、今回はドキュメンタリー映画を観る会の企画内って感じだし、
微妙だったけど、自分のためにも書いておこうと思いました。
僕の言葉の果てに誰かの笑顔があれば良いと、いつもいつも思ってますが、
今日みたいなこともあります。すみません。




20130414 Sun
『ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン』


ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)です。
これで6本目。今回は音楽モノです。

『ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン』
http://journey-movie.jp/
302.jpg

<あらすじ>
アメリカで活動するベテランバンド、ジャーニー。
一時はゴールド・プラチナディスクを連発するほどの人気を誇ったが、
カリスマ的な人気を誇ったボーカリスト、スティーヴ・ペリーが脱退してからは活動が停滞していた。
ずっとボーカルを探していたジャーニーのメンバーたちだが、
ある日、YouTubeの映像を掘り返していたところ、あるボーカリストの映像を発見する。
その映像が撮影されたのは、なんとマニラ。
無名のフィリピン人、アーネル・ピネダがバンドに迎え入れられ、
やがて熱狂的に歓迎されていくまでを追ったドキュメンタリー。


<感想など>
新宿ピカデリー
久しぶりにシネコンに来たなー、って思った(笑)。
夜の回、20人弱の入り。
僕の前にはオバサマ2人組。
どうもジャーニーのファンらしく、終始キャッキャ言ってた。オバカワイイ。

数日前に観たので、もう記憶がおぼろげ……。
でも良い映画でした! 観て損なしでございます。

フィリピン人ボーカリスト・アーネルが、バンドやファンに受け入れられていく過程がストーリーの軸。
観るとまず当然、YouTubeスゲェ! とは思いますよね。
だって、アメリカの超メジャーバンドのメンバーが、
フィリピンで行なわれたライブの動画を観て、
わざわざメールを送って、オーディションに呼ぶんですもん。
何かやりたいって思ってる人は、とにかくYouTubeに動画を上げた方が良いよ。間違いない。

でも当然、スカウトされたのには理由が無かった訳じゃない。
アーネル、めっちゃ歌が上手いです。あと声質もすごく良い。
本人は「そんなに格好良くない」とは言ってるけど、ルックスも悪くない。
ライブパフォーマンスも凄い。全力全開で動くという印象。人柄も良し。
……色々持ちすぎやで! っていうね。

劇中で語られることなんですが、アーネルは、家庭環境のせいで12歳からずっと歌って稼いできた人です。
そのためジャーニー加入直後からすでにプロ根性が凄い。
喉を初めとする身体のケアもちゃんとしてるし、改めてボイストレーニングも受けます。
風邪をひいてしまってもステージ上ではそれをおくびにも出しません。

バンドメンバーとも積極的にうちとけていきます。
憧れのバンドに入ったときって、もっと夢のように感じて遠慮してしまいそうに思いますが、
(これは日本人的な考えなのでしょうか? それともただ俺の性格?)
アーネルはそんなところは全然なく、メンバーと上手い距離感を作っていきます。
ライブを前にして当然ものすごいプレッシャーを感じているものの、
始めてのステージでの失敗を経て、プレッシャーを上手く良い方向へ転化させていきます。
その度胸たるや!

アーネルの加入直後は、ファンたちは
「新しいボーカル? なんて名前だっけ?」とか
「アメリカ人が良かったわ」なんて言ってますが、
アーネルのパフォーマンスに魅了されていきます。
当然大勢の在米フィリピン人もファンについて、
なんと今まで以上の動員人数を叩き出してしまうのです。


きっとアーネルは、
いつかこういうステージに立つんだぜ、と、準備をしてきたんだろうなぁと感じました。
今回のようなことは、もしかしたら奇跡だったのかもしれないけれど、
奇跡を起こすための準備っていうのもあるんでしょうね。

ライブ映像以外にも、楽屋裏映像もたくさん映って実に興味深い。
アメリカツアーともなると移動が大半を占めているのも分かるし、スケジュールは本当にタイト。
個人的には、マッサージのお姉さんがチョイエロなのが羨ましすぎる。
あと、照明や舞台道具のスタッフたちの立込&撤収作業に見るプロっぷりね。
僕も舞台をやってたころにやってましたが、やはりプロには敵わんぜ。鬼速い。

「これが世に言うアメリカンドリーム」


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲を2回お聴きください。

Journey - Open Arms


ボーカル スティーヴ・ペリー


ボーカル アーネル・ピネダ

日本ではこの曲が一番有名なんじゃないでしょうか。




20130412 Fri
ハルキノヒ




久しぶりに携帯から更新。
やはり春樹の日だったなぁと。
忙しかったわい。
僕の周りではあまり春樹を読んでる人は居ません。
僕も『風の歌を聴け』と『東京するめクラブ』くらいしか読んでないです。
後者は完全に都築さん目当てだし。
あ、カフカも読んだわ。

いやしかし、稼ぎどきです。
頑張ります。
画像の本は、春樹読まない僕へのご褒美。




20130411 Thu
『CLOSER TO THE EDGE マン島TTライダー』


ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)です。
絶賛会員募集中。

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『CLOSER TO THE EDGE マン島TTライダー』
http://www.laidback.co.jp/tt/

<あらすじ>
世界で1番危険な公道バイクレース、マン島TT。
民家や縁石が迫るコースを、最新鋭のバイクはなんと最高速度約320kmですり抜けていく。
もちろん危険性は高く、今までに200人以上が命を落としている。
幾度も中止の声が上がったものの、103年間もの歴史と数多くの伝説がある。
2010年のレースを、若きレーサー、ガイを中心として撮ったドキュメンタリー。

<感想など>
オーディオトリウム渋谷
30人弱の客のうち、9割が男性。……男臭いぜ。

しょっぱなから車載カメラの映像の迫力で、オシッコちびりそうになりました。
近い近い近い!近い!!アスファルトがっ!!! って手に汗握りっぱなし。
レース用ではなく、普段公道として使用されているデコボコの道を走るために、
車体が浮くわ飛ぶわブレるわで、そのたびにこっちの○玉もヒュンヒュンして、
観てるだけのくせに生きた心地がしません。
一番下に予告編を貼っておきますので、
バイクの320kmってのがいかほどのスピードか是非ご覧下さい。
そうです、これが有名な「残像だ」です。

とにかくレースのシーンは超スピード&超スリルなので、
一緒に緊張感を味わった人には恋愛感情を抱きやすいという、
いわゆる<吊り橋効果>も狙えそうな映画ですが、
残念ながら、観た女性のほぼ全員は間違いなく、
主人公ガイ・マーティンに惚れてしまうのでデートにはオススメできない。

ガイ、マジでイケメン。個人的な印象で言うと『カウボーイビパップ』のスパイクって感じ。
普段は口数も多く陽気でフザケてる印象がありますが、
独りきりのシーンやレース会場では、近づきがたいような表情を浮かべます。
モテるよ。ありゃあモテる。同じ男として全然敵わない。
「レースはいつだって死と隣りあわせさ。俺たちはそれをちゃんと分かってる。
 だから俺は家庭を作らない。守るものがあるとレースに集中できなくなるからね。
 女はいらないんだよ、……俺にはバイクさえあればいい」
ほーら、もう母性本能くすぐられっぱなし!

あと、エンジン製作に関わっている渋いオヤジさんが出てくるんだけど、
枯れたオヤジ専門の女の子は絶対そっちに食いつくから、これもまたデートではオススメできない。
「レースでの事故報道があると、仕事の手を止めるんだ。
 直接手は下してないとはいえ、俺の責任じゃないかって感じるからな
 (と言って作業場近くにある橋の欄干にもたれかかる)」
乙女のハートはこのセリフで打ち抜かれること間違いなし。

以上のように、とにかくデートにはオススメできない内容だけれど、
女性にもオススメ出来る映画だと思います。

モータースポーツは男の世界っていうイメージがあるかもしれないけれど、
映画に登場する命知らずのレーサー達の、うち1人はなんと女性。
泥臭い男たちの中の一輪の花感ったらもう。ファンです。好きです。結婚してください。
すみません、勢い余りました。

あと、印象に残ってるのは、マン島TTレースの歌ね。そんなのあるんや!っていう。
それに合わせてモノクロの記録映像が流れるんですが、事故多すぎ。
道端の飲み屋に突っ込んでしまうとか、どんだけ危ないレースやねん。
それと、本編ではあまり触れられてないけど、サイドカー部門みたいのもあって、
24.jpg
この画像からは伝わりにくいですが、
めっちゃ車高が低くて、生身、かつ当然超スピードなわけですよ。
俺だったら速攻で失神するなぁって、思いました。
サイドカー側の人が思い切りふっ飛ばされる事故映像もありました。
……一生僕がサイドカーに乗ることは無いと思います。

物語は、いまだ優勝経験のないガイが、2010年のレースで1位を獲ることが出来るか、
というストーリーを軸に進んでいきます。
僕は予告編はおろか、マン島TTレースの歴史などについても調べずに行ったので、
2010年のレースの結果がどうなったのか、全く知らずに観たのですが、
衝撃の結末に「ああっ!!!!!」って息を飲みました。
そして息を飲んでようやく、
レースの映像が流れているあいだ、息を止めてしまってたことに気付きました。

登場するレーサーの奥さんの
「死を愛することは出来ないわ。
 けれど、それを知らずに生きることもできないの」
っていうセリフが、すごく印象に残っています。
そんな彼女達が支えるレーサー達は、何度事故にあっても、
恐るべきことに何回でもまたレースに戻ってきます。
誰一人として「死ぬことが怖くなった」なんて言わないのです。
多分彼らは、生きるか死ぬかギリギリのところに、
自分が生きている意味を見つけ(てしまっ)たのだろうなぁ、と感じました。


上映館数が少ないようですが、見て損のない映画です。
バイクやモータースポーツが好きな人はもちろん、
最近刺激が足りないわぁん、とお嘆きのあなた、是非是非ご覧下さい!


<関連記事>→リンク先、それぞれネタバレもあるのでご注意
・映画『CLOSER TO THE EDGE マン島TTライダー』 3/30公開
http://news.bikebros.co.jp/topics/news20130213-2/
(映画の基本情報など)

・映画 『Closer to the Edge マン島TTライダー』公開
http://news.bikebros.co.jp/topics/news20130408-4/
(公開初日のトークショーの様子)

・バイク世界決定戦マン島TTに、天使の初音ミクさん参戦決定!
http://baiku-sokuho.info/articles/4016.html
(2013年のレースに日本から痛車が参戦するようです)

<最後に予告編>




20130410 Wed
たびたび旅する足袋を擦る度


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最近、「届いたっ!」ってことがあって、凄く嬉しかった。
しかも、本当に何気なく書いたことが、オロロッと届いた。
具体的に言うなら、僕がマンガを読んで「面白かったッス」ってツイートしたのを見て、
ラジオでそのマンガを紹介して下さった方が居たのであーる。
すげぇぞTwitter、と。アホなことばかり言っててはイカン、と。


本読んだり舞台や映画観に行ったりして、
良いなーって思ったものは「オススメだぜ!」っていうことを書いたりしてますが、
いかんせん一般庶民なので、発言力の無さを嘆くことが多く。
特に、月刊根本宗子『今、出来る、精一杯。』のときに本当に悔しくて。
観終わって、この舞台スゲェ面白いぞ! と。
出来るだけ多くの人に観てもらいたいと、
思ったもけれど、僕はこういうのを教えあう知り合いも居ないし、
とりあえずTwitterで呟いてみたものの、
僕がもしもオバマ大統領くらいの有名人なら皆が見てくれるのになぁ、と思ったりした。
(合衆国を背負う器量ではないので、あくまでフザケた例えである)

けれども、けれどもさ、今回のことで、
僕の声でも誰かに届いてるじゃんって、改めて気付いて本当に嬉しくなった。
そう思うとともに、じゃあもっとその人たちが面白がってくれるように、
ネタとか仕込まんといかんし、文章も工夫しないといかんぞ、
と帯を締め直したところ。

僕の目標は、
懲りずに出来るだけデカイ声を出すってことと、
しぶとくその声を続けるってことと、
面白いことが多く転がってくるように、経験量や体験することを増やすこと。


明日、何かが変わるわけじゃないのを私達は知っておりますが、
そんな変わらない毎日の中でを面白がれるものを見つけていこうじゃないか、と。
本屋の棚だったり、お寺に貼ってある言葉の1行だったり、
劇場だったり、ライブハウスだったり、ニコニコ動画だったり、
ヨドバシで触ったデジカメだったり、試し書きの紙に描いてあるやたら巧いイラストだったり、
職場の先輩達の会話だったり、フィンランドから届く缶詰だったり。

そんな物事をこれからもしぶとく、面白がっていこうじゃないか。


本日もご清聴ありがとうございました。最後に1曲お聴きください。

IN-HI「空の青」


最近天気も良いし、暖かくなってきたし。




20130409 Tue
したくない答え合わせ


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はーい、本屋大賞の答えあわせだよー
画像は今日も今日とて全然関係ないよー


<結果>  右の()は俺予想です

大賞 『海賊とよばれた男』 百田尚樹 (10)
2位 『64』 横山秀夫 (3)
3位 『楽園のカンヴァス』 原田マハ (4)
4位 『きみはいい子』 中脇初枝 (2)
5位 『ふくわらい』 西加奈子 (
6位 『晴天の迷いクジラ』 窪美澄 (
7位 『ソロモンの偽証』 宮部みゆき (8)
8位 『世界から猫が消えたなら』 川村元気 (1)
9位 『百年法』 山田宗樹 (11)
10位 『屍者の帝国』 伊藤計劃、円城塔 (9)
11位 『光圀伝』 冲方丁 (7)


百田尚樹と川村元気を大きく外して、めっちゃくちゃや!
あと『天地明察』で受賞歴もある冲方丁が低い!
その3つかなぁ。あとは大体合ってる、って言い張る。

僕のYOSOU理由なんですが、
2巻以上のタイトルは、読むのを途中で断念したヤツが誤魔化して投票するヤツが居そうだから
 無難に真ん中らへんに集まるんじゃないか説」
「平積みが盛り上がってた印象のある「世界から猫が消えたなら」「きみはいい子」「64」は上位説」
歴史・SFは順位低い説。
 警察モノも低い、と見せかけて横山秀夫はオジサマ書店員にファンが多そうなので除外説」
以上です。

太字のところで外したなぁ、って感じですね。
まさか上下巻で歴史物の『海賊とよばれた男』が来るとは……。恐るべき、探偵ナイトスクープ。
昨日も書きましたが、1冊も候補作は読んでません。うん、自慢できることじゃない。
次あたり実家に帰ったら、受賞作とか三浦しおん『神去なあなあ日常』とか、
絶対に父が買ってると思うので、貸してもらおうと思います。

僕が幼かった頃、父が読み聞かせてくれた本で一番印象に残ってるのは、
菊地秀行の『魔界医師メフィスト』です。
あんなグロありエロありの小説を子どもに聞かせてどうしたかったのか、今もって謎。


そんなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

OK Go - Needing/Getting


ピアノでええええ!?って思ってたら、
ギターがそれを軽く超える凄さで、もう笑うしかないっていう、
なんか、やたら元気になるPVです。




20130408 Mon
チキチキ本屋大賞レース予想


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明日4/9は、2013年本屋大賞の発表があります。
『博士の愛した数式』『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』など、
ベストセラーを生み出してきた賞ですね。
前回に受賞した『舟を編む』は映画公開寸前であります。
近頃は「なんか既にベストセラーになってる本に賞あげてなーい?」
とか揶揄されたりもしてますが、以前その宣伝効果は有効です。

というわけで、文系お祭り男、不肖ナカイデソントン、
今回も一冊も読んでませんが、勘だけで順位を当てたいと思います。

今年のノミネート作品は以下の11作品。

『海賊とよばれた男』百田尚樹
『きみはいい子』中脇初枝
『屍者の帝国』伊藤計劃、円城塔
『晴天の迷いクジラ』窪美澄
『世界から猫が消えたなら』川村元気
『ソロモンの偽証』宮部みゆき
『百年法』山田宗樹
『ふくわらい』西加奈子
『光圀伝』冲方丁
『楽園のカンヴァス』原田マハ
『64』横山秀夫


デレレレレレレレ……

ほらほら、皆さんも是非予想してみてください。

別に全部の順位を当てろって言ってるわけじゃないんです。

競馬みたいに1着2着を言ってみるだけでもいいんで。

この際、1位だけでも良いでしょう。

ほら、恥ずかしがらずに言ってごらんなさいな。

無論お金は賭けないですからね。

あっ、じゃあこうしましょう。

もしも僕の1位予想が外れたら、何か罰ゲームしましょう。

で、半分以上当たったら図書カードください。誰か、偉い人。FC2ブログの偉い人。


レレレレレレレレ、デンッ!
では発表。以下、俺予想。

1位は 『世界から猫が消えたなら』川村元気 !!

2位『きみはいい子』中脇初枝
3位『64』横山秀夫
4位『楽園のカンヴァス』原田マハ
5位『ふくわらい』西加奈子
6位『晴天の迷いクジラ』窪美澄
7位『光圀伝』冲方丁
8位『ソロモンの偽証』宮部みゆき
9位『屍者の帝国』伊藤計劃、円城塔
10位『海賊とよばれた男』百田尚樹
11位『百年法』山田宗樹

えーっと、罰ゲームは、何が良いんでしょうかね。
何かご希望の物があったら言って下さい。
無ければ無難にバンジーします。


今日の1曲
YOGURT-pooh - 夕凪ブルース




20130407 Sun
風の強い日


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風のせいでこげども進まぬ自転車で職場へ向かう。
確実に俺のチャリより亀の方が速かったと思う。
信号待ちで止まっている亀にようやっと追いつくと、
奴はハバナシガーをくゆらせながらこんな事を言うのだ。

「良い天気じゃねえか、兄ちゃん」
「はぁ、そッスね」
「それなのになんだ、寝ぼけたような顔して」
「いや、これ、風がビュービュー吹いてるから寝癖みたいになってるだけッス」
「人間というやつぁ不便だな。ヘルメットも無いのか」
「あんたのそれは、甲羅って言うんスよ」
「で、今からどこへ行くんだ」
「仕事ッスけど」
「海が良いなぁ」
「絶対、シケってますって」

やがて信号が変わるいと、海が良い海が良いとつぶやきながら、
亀は淀んだ神田川へジャブンと身を放り出したのでした。
交差点に転がるハバナシガーは風がどこかへ運んでゆきます。
おそらくは南米ですな。あの雲もきっとハバナシガーの煙で出来たのです。

昨日火事になって真っ黒に焦げてしまった山の上ホテルは、
自衛消防団が放った粘菌<ムシホコリ>におおわれて真黄色になっておりました。
彼らは優秀です。たとえ己の肉体が焼けようとも、灰になった建物をキレイにしてくれるのです。
灰は文字通りキレイさっぱりなくなって、あとには巨大な粘菌タワーの出来上がり。
ニューヨーク貿易ビルの痛ましい事故の後に研究開発された粘菌の役割だ。
皆は気付いてないが、すでにパソコンの半分(主にMac)には粘菌が使われている。
マックの方が多いのは、なんかマック使ってる人ってそういうの好きそうだからってのが理由。マジ。

強風に乗せて同胞達をブチブチと飛ばす粘菌は目もくらむ美しさでありました。
日本人は中国の黄砂をバシバシ責めますが、あれが飛んでるムシホコリならば、
速攻で世界は平和になると思う。
あと、ムシホコリに食べられた建物はムシホコリの体内を通って、
やがて宇宙のホワイトホールに出るとか出ないとか。
そんな話を風の噂で聞いたことがあります。


ってなところでおしまい。最後に1曲お聴きください

The Night Beats : Scrambled eggs





20130406 Sat
低気圧に愛される男


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台風みたいな日になると聞いておりましたが、風がそこまで強くはならなかったので、
TMレボリューションごっこは止めました。ご期待に沿えず申し訳ないです。

4月から結構妙なシフトになりまして、
って言っても、生き様が既に不規則不摂生なので、そんなに困ってはないのですが。
今日は早めに仕事へ行ってしまいました。
そしたら「早いよ。ソントンさんは、真面目で損するタイプだよ」だってさ。

よく真面目だって言われますけど、
真面目なヤツは、家に帰ってきて速攻パソコンの前に座って、小林賢太郎の動画3時間も見ないですから。
もう少しマシな時間の使い方しますから。どっちにしろ『めちゃイケ』の結婚式は見ないけど。
真面目は真面目だけど、行動力が無いだけかもしれん。

読む本読む本に、
「社会の中での自分の場所を考えていきましょう」とか、
「自分が社会に対して何を出来るか考えていきましょう」とか書いてあるので、
いっそ山奥で自給自足の生活をしたくなりました。まぁ無理だろうけど。
「ソントンは将来何になりたいの?」って聞かれることもありますが、
最終的には、自転車撤去場のプレハブ小屋で働きながら本を読んでる爺さんになりたいです。
4月から頑張るとは言いましたが、まだ何も始まっておりません。


しかし今日も終わりです。最後に1曲お聴きください。

ハナエ - 神様はじめました


萌え声~




20130405 Fri
俺の3店


tumblr_krpke3oslv1qz7hmlo1_500.jpg


集英社の季刊雑誌『kotoba』、最新号の特集は“本屋に行こう”。
途中まで読みました。途中までかーい!
業界有名人(?)の方々が、1人につき4ページほどの記事を書いていて、
それぞれの人が多くて3店、オススメの書店を載せています。

じゃあもしも僕が、今までに行った書店から3つ選ぶとしたら……と、色々と考えてみました。
発表。僕が選ぶ3店は
「本郷 大学堂書店」
「渋谷 中村書店」
「渋谷 大盛堂書店」

= 店員さんと会計以外の意思疎通があったような気がする書店3選 です。

……えーっと、棚に並んでる本がユニークでスゴイ! とか、
これだけ大きければ何でも見つかるぜ! とか、
そういうの知りたい方は、『kotoba』にたくさん書いてあるのでそちらをご覧下さい。

まずもって、僕には本や文学に関しての知識がそんなにありませんので、
店員さんと色々と話す自信がございません。
話したところで人見知りが出てしまって、相手に申し訳ないし、
何より自分が嫌な気分になってしまうので、話しません。
棚の前でブツブツ言ってることは多いです。悪癖。
そんな、人間としてどうかという僕のA.T.フィールドをですね、
ブレイクスルーしてきてくれた店員さんが居る店は、やはり印象に残っております。


はじめの2店は、以前どこかで書きましたが。

「大学堂書店」
東京大学近く、本郷通りと春日通りの交差点にある古本屋さんです。
雑居ビル1階の奥のほうにあるのですが、
遠目から見ると棚が混沌。近づいてみてもやっぱり混沌。
一応ジャンル別に並んではいるのですが、ある意味有機的な、
九龍城かよ、ってな具合の並びになってます。

レジに本を持っていくと、「学生さん?」と聞かれました。
さすがに東大生だとは思われてなかった、とは思うけれども。
僕が「いえ、アラサーです」と答えると、
「全然見えないわー!」「ハタチって言っても全然イケるわよー!」
と、まぁこの歳になると若く見られるのも嬉しいものでして、
ついもう1冊買ってしまいました。


「中村書店」
渋谷の宮益坂途中にあります古本屋。
詩集・歌集に強い書店さんで、それらの背表紙で出来る茶色の壁は結構な迫力。
僕は残念ながらどちらにも疎いので、このお店でも普通の本を探すのですけど。
その日も均一棚から2冊抜き出して、レジに持って行きました。
すると、店のおばあさんが、
「まぁ良い本をお選びですね。よく勉強なさってるのねー」
と、僕がたまたま手にした本を褒めてくださったのです。
恥ずかしいやら申し訳ないやらでそそくさとお礼を述べて辞しました。
確実に、古本屋における一生分の運を使った日。


そして「大盛堂書店」。タイセイドウですね。新刊書店です。
前から知ってはいたのですが、最近ようやく入店しまして、好きになりました。
渋谷のスクランブル交差点の真ん前にあるので、人ごみがすごいだろうなぁ、
と敬遠していたのですが、1階の雑誌フロア以外はそんなでもありません。
僕は特に2階が好きで、フリーペーパーの大盛堂通信も面白いです。

立地上、客の出入りがものすごく激しくて、色んな人が居ます。
何回目かに入ったときに見かけたある男性。
携帯電話で、おそらくは待ち合わせの相手と落ち合うために話していました。
お互い自分がどこに居るかを説明していたのですが、その男性が、

「スクランブル交差点にある、オオモリドウ書店に居るよ」

って言った瞬間、
「この漢字でオオモリって読む店は、書店ちゃう! 多分それ、飲食店や!」
って僕が視線だけでツッコミを入れていると、
男性を挟んで反対側に居た店員さんが、僕と同じような目をしていました。
その後素に戻って、あっどうも、っていう会釈まで交わしてしまい、
なかなか趣のある経験をしたんじゃないかなー、と一人思っております。


ちなみに次点は、
百合漫画の在庫問い合わせをしたところ、棚番が付いてる所に無かったため、
ピークタイムにも関わらず、一生懸命探してくれた店員さんの笑顔&ダッシュが素敵だった、
「秋葉原 有隣堂ヨドバシAKIBA店」。その節はありがとうございました。

ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

the cabs - 二月の兵隊




20130404 Thu
『セックスの向こう側 AV男優という生き方』


昨日に続き、ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)。

『セックスの向こう側 AV男優という生き方』
http://www.maxam.jp/sex/
161542_1.jpg

渋谷UPLINK
サービスデイの夜ということで、客席は9割埋まってました。
この劇場に行ったことある人はご存知かと思うのですが、大変オシャレな場所です。
そのためか、アダルトな内容の映画なのに女性も多く入っておりました。


現役AV女優が約10000人いるのに対し、AV男優は約70人。
彼らへのインタビューを集めたのがこの映画。

僕の話をさせて頂きますとね、普段からこの映画みたいな感じの、軽風俗の本が好きでよく読んでます。
なにせ高校生のときに、永沢光雄さんの『AV女優』を読んでたほど。
加藤鷹さんの『エリートセックス』とかも読みましたからね。
バイトの先輩に貸したまま、結局返ってこなかったなぁ。あのムッツリが。いい本なのに。
とどのつまり、俺っち、エロイの大好きー! ってことなんですよ。うん。
なので、この映画も個人的に面白くないわけがない。

セックスって基本的には閉じたものじゃないですか。
例えば、友達に冗談で「お前どんな風にヤッてんの?」とは聞くかもしれないけど、
(僕は普通に話す友達もおりませんがね……)
よっぽどハメを外さないとスワッピングとかまでは中々いかないじゃないッスか。
だから、そういうの垣間見ることが出来ると単純に面白いじゃないッスか。

ベテランから若手まで、幅広い年齢層の男優にインタビューしているので、
職業としてのAVの歴史もチラッと分かるようになってます。
昔は試行錯誤で実験場のような感じ、男優も人間的に面白い人が多かったらしいけど、
今はだいぶビジネスライクになってきてるようです。職業として割り切っている人が多い様子。
全員に共通する質問は「AV男優になったキッカケは?」。
大体皆、最初は人手が足りないからと流れで参加させられて、
緊張して何が何なのか分からないまま終わって、ほとんど覚えていない、
というようなことを答えてます。やっぱそういうもんなんだなぁ。

インタビュー以外にも、実際の撮影現場の様子も映ってて、これがまた面白い。
経血を止める仕掛けをしても(スポンジみたいなのを入れるようです)、シーツが血まみれになってしまって、
「私のせいじゃないも~ん。奥まで突くからだよ~」
と責められて、何も言い返せない姿とか、同じ男として涙が出てきます。
あと、クライマックスのシーンで、監督に向かってジェスチャーで
「顔? 胸?」
って聞くのとか、えっ!こんなタイミングで打ち合わせてんのかよ!! と驚きです。
……男性陣には分かってもらえると思う。

キレイなお姉ちゃんと一発やって、お金もガッポガポもらえて、
なんていうイメージが未だにあるのかもしれませんが、
例えばこの映画にも登場している人気男優・吉村卓氏のWikipediaを見て、
出演本数なんかを調べて頂きますとね、どれだけ大変な職業なのかが分かって頂けるんじゃないかと、思います。

AV男優って“仕事”なんだなぁ、と心底思える映画です。

「AV男優になりたいなら、面接で「ウンコ食える?」って聞かれたとき、
  間髪入れずに「はい!」と言おう」


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

taca - Ghost town


原曲はビル・フリーゼル。僕はこの動画のアレンジの方が好きです。
しかし、ベースの人、器用すぎるやろ。




20130403 Wed
『異国に生きる 日本の中のビルマ人』


今日は、ドキュメンタリー映画を観る会(会員、俺1人)でした。

『異国に生きる 日本の中のビルマ人』
http://doi-toshikuni.net/j/ikoku/
T0017237q.jpg

ポレポレ東中野にて。
平日夕方。お客さんは僕を含めて10人ほど。

<あらすじ>
1988年11月、ビルマで民主化運動が本格化したのち
政治犯として捕らえられるのを防ぐため、日本へ渡った青年・チョウ。
日本で仲間達と共に暮らしながら、民主化運動を継続していく。
難民認定などの様々な手続きを経て、妻も日本に招くことが叶う。
その後2人は高田馬場でビルマ料理店を開店し、
今に至るまで日本で暮らしている。

<感想など>
劇中、最も古い映像は1998年辺りのもの。
チョウ氏もまだまだ青年といった顔付きである。
時は流れていき、チョウ氏の見た目も中年~壮年へと変わる。
しかし、祖国ビルマ(ミャンマー)の軍事政権は全く変わらない。
映画の後半、2011年頃になってようやく軍事政権が解かれ始めますが、
民主化はまだまだ遠く、チョウ氏の帰国の目処は立っていません。

「もうすぐ人生の半分を日本で過ごしていることになる、ということに気付き怖くなった。
 私はいつか、祖国へ帰ることが出来るのだろうか」

というチョウ氏のセリフが、胸を突きました。
ビルマ民主化という己の信念と、愛する家族と祖国で幸せに暮らしたいという、
2つの願いの間で悩み続け、活動を続けている彼だからこその迫力でした。
もちろん、在日ビルマ人で活動を続けているのは彼だけではありません。
多くの方は高田馬場にいらっしゃるらしいのですが、
僕の住んでる場所の近くで、こんな日常があることを今まで全く知りませんでした。

個人的に印象的だったシーンは2つあります。
まずは、2011年3月東北大震災後、
在日ビルマ人有志のメンバーでボランティア活動へ行くシーン。
最近読んだ、平田オリザさんや山田ズーニーさんの本に
「社会の中での自分を見つけていかないといけない」
というようなことが書かれていて、それって一体何なんだろうと考えてはいたのですが、
ビルマ人の皆さんは、自然とそれをやってのけています。
チョウ氏も
「自分が何か困っていたとしても、それより困っている人が居たら、助けるのが当然だ」
ということを言っています。

もう1つの印象的なシーンはもちろん、父親との再会のシーンです。
ビルマ出国以来14年ぶりに再会したチョウ氏と父。
会うとは言ってもビルマに入ると逮捕される危険があるので、タイでの再会です。
僕も実家に帰るたびに父や母が老けていってるのを感じないわけにはいかないのですが、
チョウ氏は14年ぶりです。それはもう驚いたのではないかと思います。
おそらくこの再会が最後だという予感はあったのでしょうか、
まるで悔いを残すことが無いように、2人は一緒に行動し会話を交わします。

余談。
2007年、ビルマ国内における反政府デモに対して、政府は武力弾圧を行ない、死傷者が多数出ます。
抗議のため日本ビルマ大使館の前で在日ビルマ人たちがデモを行ないます。
そして在日ビルマ人を担当している弁護士さんがスピーチをするのですが、
事件への興奮も手伝ってか、非常にしどろもどろなんですね……。
弁護士は弁が立った方が信頼感出るなぁと、余計なことを思いました。


僕が観に行った回、ビルマ人らしきお客さんも3人で並んで座ってました。
上映中に外国語で色々話されてて、
伝統行事「火祭り」「水祭り」のシーンでは盛り上がってらっしゃった。
すごく映画館的な経験をした気がします。

「アウンサンスーチーが、ようやく具体的な人物として知識に入った」


今日はあともう1本観たのですが、それはまた明日にでも書きます。


本日再生中
RHYMESTER『POP LIFE』

ようやく聴きました。
「余計なお世話だバカヤロウ」、やっぱ良いッスねー!




20130402 Tue
村上信夫「帝国ホテル厨房物語」


読んだ本
村上信夫「帝国ホテル厨房物語」
帝国ホテル厨房物語―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

J-WAVEで「TOKYO REMIX ZOKU」というラジオ番組をやってるのですが、
その番組ブログで中川翔子さんが紹介してて、読んでみた本です。
我ながら、よくもそんなニッチな情報を受け取ったもんだ。

帝国ホテルの料理長として知られる村上信夫さんの自伝です。
料理に興味がある人はもちろん、一般の人にもすごく楽しめる内容。
自己啓発書のような側面もあると思います。

12歳で両親と死に別れ働き始めた著者。
働き始めから、料理人として。といっても小僧なので、アシスタントのような仕事なんですが。
朝の4時に起きて、仕事が終わるのは夜の9~10時。今とは環境が違うとはいえ凄すぎます。
いくつかの調理場を経て、念願の帝国ホテルに職を得ます。
働き始めて間もなく太平洋戦争のために兵役志願。朝鮮半島へ。

“帝国ホテルの調理場から出征したのは私を含めて十三人。生きて帰ったのは三人だった。”

なんていう一文が何気なく出てきます。死地を潜ってきた人にこそ書ける文でしょう。
大砲の打ち手として前線で活躍した後に終戦。
38度線以北にいたため、シベリア抑留となります。
過酷さを示すこんな一文が。

“冬は最低気温が零下四〇度以下になり、過酷な作業だ。
 零下三五度以下なら中止だが、日が昇ると寒さが緩み、残念ながら休みはほとんどなかった”

戦中から合わせて5年ぶりに日本へ帰国。帝国ホテルは無事に残っていました。
戦争で人相が変わってしまったため、戦前世話になっていた人でさえ、
村上さんだとは気付いてもらえませんでしたが、なんとか再び帝国ホテルに職を得ます。
ホテルはGHQの接収にあっており、店としての機能は果たしていない上、アメリカの料理ばかり作らされます。
それでもフランス料理への夢を諦めずに働き続けていると、GHQの接収も終わり、
なんと、本場欧州への料理留学も叶ってしまいます。

帰ってくると、またさらに怒涛の日々。
帝国ホテル新館の料理長への抜擢。(ここで“バイキング”というネーミングが付けられたらしいです)
NHK「きょうの料理」への出演開始。
そして一大イベント、東京オリンピック選手村食堂の料理長に抜擢されます。

やがて帝国ホテルの役員就任や、天皇の料理も作ったりするのですが、
ここらへんはもはや凄すぎて、こうやって書いてもしょうがない部分ですので、
ご一読あれ。


読み終わってまず思ったのは、
これだけ劇的な人生を歩んできた人でさえ、文庫本250ページで自伝は書き終わるんだから、
血迷って自分の自伝とか出そうと思ったりしないようにしよう、
ということでした。なんという自己流解釈。

この本の中で、僕が一番好きだった部分はこんなところ。
ろくに学校へ行かないまま働き始めた著者は、漢字が弱点でした。
従軍中にそこを突かれて、必死に勉強します。

“北京にあった帝国書院で買った辞書は本当に引き込んだ。前線にも持って行ったが、表紙がぼろぼろになってしまったので、配給の包帯で辞書を包んで、寸暇を惜しんで勉強した。負傷して、繃帯包で作った表紙は血に染まった。懐かしい、恩人のようなこの辞書は、今でも私の手元にある。”


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

Alabama Shakes - Hold On





20130401 Mon
『約束 名張毒ぶどう酒事件 ある死刑囚の生涯』『シュガーマン 奇跡に愛された男』


普段ドキュメンタリー映画をよく観るので、
観た作品の記録と、ちょこっと感想も、書いていこうと思います。
良ければお付き合いください。


『約束 名張毒ぶどう酒事件 ある死刑囚の生涯』
http://www.yakusoku-nabari.jp/
T0016709p.jpg

のっけから純然たるドキュメンタリー映画では無いですが。
死刑弁護人』などを制作した、東海テレビチームによる司法シリーズ。
実際の映像も挿入されますが、再現ドラマがメインです。

昭和36年に三重県名張市で起こった毒殺事件、
「名張毒ぶどう酒事件」で容疑者として逮捕され死刑判決を受けたのち、
50年以上も無罪を訴え続ける、奥西勝さんを取り上げた映画です。

記録映像や資料の量が凄いですね。
処分せずにとっておくものなのか、それとも報道者の執念なのか。
『死刑弁護人』のときも思ったのですが、
弁護士たちの証拠集めも本当に凄い。これも執念。
宗教への信仰とはまた違うのかもしれないけれど、
なにかしら信念に裏打ちされた行動というのは、
思わず生唾を飲んでしまうような凄みがありますね。

拘置所内の運動の時間て実際にああなのでしょうか。
逃げられないように頑丈なフェンスでガチガチに囲んである、
屋上3m四方くらいのスペースを、ただグルグルと回るというもの。
動物園のトラみたいな感じですね。
あれ、もし自分だったら気が狂うと思う。

メインの出演者さんたちが、いずれも迫真の演技を披露されています。
樹木希林さんにはもう誰も追いつけないですね。
『死刑弁護人』ではナレーションを担当されていた山本太郎さんが、
事件当時の奥西さんを好演。

こういう映画を観ると、足元が揺らぐというか。
普段何気なく信じているものが、本当に正しいのかどうか。
何が本当で何が違っていたのかなんて、しょせん結果からしか分からないのではないか。
なんていうことを考えてしまいます。
ラストのズドーン! という絶望は一見の価値があり。

余談ですが、三重県名張市で起こった事件を取り上げた映画なのに、
三重での上映が進富座だけっていうのはどうなのか。
まぁ三重の単館系映画館っていうと進富座ぐらいしかないのかもしれないけど……。
地元だけにちょっと寂しいです。

「三重県に関係ある人は観といてっ」



『シュガーマン 奇跡に愛された男』
http://www.sugarman.jp/
sugarmanenquete.jpg

アメリカでレコードを2枚出したものの、全く売れなかったミュージシャン・ロドリゲス。
ひょんなことからそのレコードがアパルトヘイト時代の南アフリカへ渡り、
歌詞やメロディーに共感する人が続出。南アフリカでは爆発的な売れ行きを見せる。
レコードに録音された曲以外には全く情報の無いロドリゲスについて様々な噂が流れ、
やがて“ロドリゲスはライブの最中に拳銃自殺した”という結末が出来上がる。

というストーリーです。
ネタバレ禁止な展開なので、詳しくは書けないのがもどかしい。
ジャズミュージシャンの菊地成孔さんが以前ラジオで、
「悪いことは起こらない。続けてさえいれば」ということを言ってたのですが、
まさにそんな感じですのよ。ええ。

時系列に沿った構成が良く出来てます。
前半はやや退屈ですが、中盤からの盛り上がりが凄いです。
同じ音楽ドキュメンタリということもあってか、僕は『アンヴィル!』を連想しました。
『アンヴィル!』観た時は自分でもオカシイと思うくらい泣きましたが、今回は泣かず。
原因は『アンヴィル!』の2人は、アニメかってくらいキャラが立ってましたが、
『シュガーマン』の人たちは実に静かで、身分相応をわきまえているからでしょう。

モータウンの元代表みたいな人が、いかにも悪人っていう扱いを受けてるけど、
いや、別にそいつだけが悪いわけじゃねえだろ、ってかばってあげたくなりました。

映画の日ってこともあるけど、劇場にめっちゃ人が入ってたので驚きました。
僕の隣に座ってたカップルは「タワレコでロドリゲスコーナーが展開されててさぁ」
みたいなことを話してました。代理店頑張ってるんだろうなぁ。

「ロドリゲスと中島らもは似てる」


ってところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

Allah-Las - Long Journey



 
OFZK

山瀬まみ「ゴォ!」


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