20140630 Mon
『太宰治賞2014』


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太宰治賞2014を読みました。
今年の受賞作をはじめ、太宰治賞の最終候補作の4作品が収録された1冊です。

太宰治賞は、筑摩書房と東京都三鷹市が共同で主宰している、一般公募の文学賞です。
毎年年末(なぜか僕の誕生日)に締め切りがあり、5月に結果発表。
筑摩書房の業績悪化で一時中止になったのですが、
中止までの受賞者には、僕の知ってる人だと、
・吉村昭(調べると、以前に芥川賞の候補に挙がりながら受賞を逃したらしく、これが初の受賞のよう)
・宮尾登美子
・宮本輝(このときの『泥の河』でデビュー)
あと金井美恵子さんも候補になっていたようです。

中止から約20年の時を経た1999年、太宰治没50年をきっかけに、太宰治賞は復活します。
その後の受賞者は、
・津村記久子
・瀬川深(僕はこの方の『チューバはうたう』と『ミサキラジオ』が大好きです)
・今村夏子
・岩城けい
などなど。
津村さんはその後『ポトスライムの舟』で芥川賞を受賞。
ほかにも多くの文学賞を受賞されており、二期太宰賞のなかでは一番有名かと思われます。
今村さんの『こちらあみ子』は三島由紀夫賞をW受賞しました。
ずいぶんと話題なった作品でしたが、つい最近ちくま文庫になり、新作も収録されたようです。
(人気になったのには、表紙の土屋仁応作品の力もずいぶんあると思います)
そして昨年2013年の受賞作はKSイワキこと、岩城けい『さようなら、オレンジ』。
この作品もだいぶ話題になり、書店員の中では応援団のようなものも出来ました。
結果、芥川賞候補、大江健三郎賞受賞、本屋大賞4位、と多くのノミネート・受賞。
たいへんな力を持った作品でした。


さて、今回『太宰治賞2014』を手に取ったのはほかでもありません。
友達の、そのお知り合いの方、というなんとも微妙な距離の方が、最終候補に残ったからです。
その方のお名前は、寺地はるな、さんです。
なんと2013年にも最終候補まで残っており、これで2年連続。
申し訳ないことに2013年の冊子は積み本にしてしまっており(『さようなら、オレンジ』すら読んでいない!)、
先に2014年の方を読みました。


2014年の冊子に掲載されているのは、
・井鯉こま『コンとアンジ』 (受賞作)
・秋野佳月『ジンクレールの青い空』
・寺地はるな『こぐまビル』
・橙貴生『深夜呼吸』
の4作品です。
選考委員は、加藤典洋、荒川洋治、小川洋子、三浦しをん。
それぞれの選評も掲載されています。

応募総数は1149作品。
一次選考通過が86作品。
二次選考通過が30作品。
最終候補が4作品。
ここまでは筑摩書房の社内で選ばれます。
最終候補作から受賞作を選ぶのが審査委員4名のお仕事なわけですが、
いっちょ俺もやったろうと偉そうに思いまして、
選評を読む前に、作品の方から読みました。

4作品ともに共通したテーマがあって、それは“主人公の成長”でした。
そしてこの4作が並んだら、井鯉さんの『コンとアンジ』の受賞は妥当だ、と思いました。
ただ、一番ちくま文庫っぽいね(筑摩書房っぽいねではない)、っていうのは寺地さん。
秋野さんのは集英社か講談社、橙さんのは新潮社から出てそう、という勝手なイメージ。
そんななかで、『コンとアンジ』は型破りというか、派手で目を引くものがありました。
抜けているというよりは、ひとつだけ異彩・独特、といった感じ。


・秋野佳月『ジンクレールの青い空』
高校卒業後、ヘルパーの資格を取り、介護施設で働き始めた仁駈(じんかける)こと“ジンク”が主人公。
明るい性格のジンクはお年寄りからも慕われていて、
上司に対してグチグチ思い、仕事や過去への悩みを持ちながらも、
日々、老いということや、それぞれの家族との関係、そして死を見つめながら成長を重ねている。
利用者の中でも特に熱心に山本のじいちゃんに取り入ろうとしているのは、
山本のじいちゃんの孫娘、飛空美(ひくみ)さん(巨乳で美人)に片思いをしているからだ。
山本のじいちゃんは元海軍の飛行機乗りで、特攻中の機体不良で戦争を生き延び、
戦後は飛行機乗りの経験を活かし、遊覧飛行や航空写真など、飛行機を使った商売をしてきた。
飛空美さんも跡を継いで飛行機乗りの仕事をしている。
老朽化した米軍の空母レキシントンが横須賀での引退セレモニーを行なうという日、
突然山本のじいちゃんが倒れ、じいちゃんの部下がある決意を共に、
レストアしたゼロ戦でなんとレキシントンへの特攻に向かってしまう。
飛空美さんの操縦する飛行機に乗ったジンクは、果たしてそれを止められるのか!?

若者がゼロ戦に関する思い出を追う、となるとやっぱり思い出すのは百田尚樹『永遠の0』。
百田さんのあれは小説ではないと僕は思うのですが、広い年代に人気が出るのが分かるような本でした。
一方この『ジンクレールの青い空』は完全に若者向き。
文体が若者の話し言葉のため、とっつきにくい人は居ると思います。
(若者言葉なのに、端々に若者っぽくなさが出てるのはしょうがないのか……)
ヤングアダルトの賞だったら受賞していたかもというクオリティで、
特に後半、ジンク飛行機に乗り込んでからのスピード感は一気に読ませるものがありました。
うん、中高生が読むのに丁度良いと思う。
余分に感じるエピソードがいくつかあるのと、
(全部の伏線を拾えとは言わんが、飛空美の携帯を鳴らしてた相手は結局誰か分かって、なーんだ、ってのが良かったと思う。
 もしかすると僕が読み落としただけかもしれませんけど)
僕がちょっと苦手な「結局全員いい人だったよねゴメン言葉が足らずに勘違いで」なのが、ちょっと難あり。
あと、ひねくれた読み方をすると主人公が結構、はじめから出来る奴、なんですよね。
いややっぱサッカー部でエース張ってた人は人間の出来が違いますわなー、
って思っちゃうよ俺みたいな人間としては。
ただ、主人公の飛空美さんへの好意がガンガン伝わってきて、
こっちも飛空美さんの姉御っぽさに惚れる勢いなのはナイス。
ちなみに“ジンクレール”というのは、ヘルマン・ヘッセ『デミアン』の主人公、エミール・ジンクレールのことらしい。
未読のため、本作との関連は分かりません……。


・寺地はるな『こぐまビル』 
(僕の友達が書いた感想のほうが、より微に入り細を穿っています
 →バンビのあくび「寺地はるなさんが書いた『こぐまビル』を読みました」
小熊恵、三十歳。離婚後、実家に身を寄せて肩身の狭い思いをしていたところ、
変わり者の祖父から、自身の持つ“こぐまビル”への引越しと、ビルの管理の仕事に誘われる。
その仕事には、相次いで父母兄を亡くし、それを自分のせいだと思ってビルの一室に引きこもった、
恵の従兄弟、幸彦の世話も含まれていた。
心を閉ざした幸彦と交流しようとしてなぜか“まずはとことん嫌われよう”とする恵も変わった人間だが、
口を開けばホラ吹き話ばかりのおじいちゃんを筆頭に、
ミュージカル好きの刺繍作家(男)、やたら明るい骨董屋店主、
心から帳簿を愛する税理士、幸彦を心配しストーキングする女子大生、など、
登場人物全員がどこかズレている。
そんな人々が行きかう“こぐまビル”のちょっと変な日々。

デフォルメのせいか現実味がないんだけど、その誇張された部分にこそ現実が隠されてる。
まろりとした文体のせいか、ひょっとすると気付かないかもしれないんだけど、
実は結構人が死ぬ話だった。ミルキー飴の中にいきなり辛子が入ってた感じ。
(こちら側では死の雰囲気が無いのに、携帯の向こうからはやたらリアルに死の臭いがするという反転も)
全編、霞がかかったような、というか、寝ぼけ眼で見ているような、
画面の端々まではピントが合っていない感じで、それがものすごく良い味になった作品でした。
柔らかい、とか、優しい、とかとはまた違うんだよなー。上手く言葉に出来ませんけど。
人ってそれぞれ自分のことで精一杯だけど、
ちょっとだけ余裕の出来た部分で、誰かに優しく出来るよね、っていう話だと思った。違うかな。
会話では当然のごとく笑わせてくるし、なおかつ地の分でも笑わせてくるという、
これは相当に高度な笑いの技を持つ作者さんだと思いました。笑える文章、好きです。
ただ多くちょいちょい笑わせてくるんやけど、激烈に突き刺さる部分が無かった感じで。
いや、ラストのおじいちゃんのセリフは超好きだったんですが。
主な登場人物が結局は皆優しいからかなーと思いました。
(ところどころに出てくる、恵の実家の人々は超嫌な感じなんだけど)
誰か一部の人が激賞するタイプの作品ではなくて、結構な数の人が好きになるような作品だと思いました。
そのぶん受賞は難しいとも考えられるというか。
「この人はここまで書けるんだから、まぁ他も書けるよね。
 じゃあ今回は他に、荒削りだけど尖って刺さる作品があるから、
 それを受賞作にしましょうかね、寺地さんはまた次回!」
っていう審査委員の声が聞こえてきそうだよ!ああ!!
もし寺地さんが次回すげえの書いて三度目の正直で太宰賞を受賞したら、
間違いなく単行本に併録、もしくはファンからの希望で新たに単行本化、
になってもおかしくないレベルの作品だと思いました。
……あれ、太宰賞ってもしかして結構レベル高い?

『こぐまビル』を読んで連想したものは色々あったんですが、
一番思い出したのは『森崎書店の日々』。
失恋し職も失い、居候して周りのちょっと変わった人との交流を経て、やがて世間に戻っていく、っていう流れ。
たしかに『森崎書店の日々』は良い作品ですが、本のネタで“ちよだ文学賞”だからこそ受賞できたと思うんですね。
あとスーパーサブカルガール、菊池亜希子の映画のおかげだな。
話自体としては『こぐまビル』の方がより良いと思います。


・橙貴生『深夜呼吸』
特に受験もせず公立中学に進学した女の子、吉田桐野。
小学校とは違う空気に臆したまま、クラスの女子グループにも属せず、
友人から強引に誘われて入ったバレー部にも身が入らない。
そんななか突然、母が桐野の妹とともに家を出て行ってしまう。
以前から離婚を仄めかされていて何となく覚悟はあり、
母親のいない日常を一生懸命こなし始めるものの、
微妙な距離を保ったままの父親との間で、体力・精神・金銭的に、徐々に無理が生じはじめる。
無力なままに環境に流され、そこでたまったストレスを、
いつしか、夜散歩をすることで発散するようになった。
夜の散歩で出会った女性と、夏休みの間、共に暮らすことになり、大人の世界を垣間見ることに。
桐野は身体的にも精神的にも成長していき、やがて夏休みも終わりを迎える。

僕を知ってる人なら分かると思うんですけど、
プライベートな理由で選ぶとするとこの作品なんですよ。
なぜなら、中学1年生の女の子が、大人の女性の部屋に転がり込んで、同居するからです。
つまり、百合の香りがするからです。百合、最高じゃん。
中一の女の子の一人称文体なんですが、それが上手く効いてて、しかも上手い。
大人びようとしてるんだけど、まだまだ子どもで、でもやっぱり女の子だから大人になるのが早い、
っていう感じがちゃんと出ている。
あと、父・母・祖母の人物造形がナイスですね。
この二人だったらそりゃあ離婚するよ、っていうのが説明少なでも分かる。
難を言うなら、家と雑貨店パートがドン・ドンって感じで、独立して置かれてるように見えてしまうところ。
展開がつき過ぎている、とでも言うのだろうか。
居候を不自然じゃなくするには、登校が完全に無くなる夏休み=家パートの陰が完全に消える、
ってことだったんだろうけど。
そのおかげで別世界感=現実からのシェルター感、は出たのかもしれない。
エンタメ小説だったら、バレー部を辞めたあとの桐野が、天体に興味を持ち……、
っていう分かりやすい展開が来るんだろうけど、この作品はそうじゃない。
そこらへんの都合よく無さも好き嫌いの分かれ目になると思う。
あと、心を開くっていう描写がそのまま、自分の置かれている環境を多く話す、
という行動とイコールになっているのは、意図的なものなのか、
書いててそうなっちゃったのか、判断に迷う。
編集者でもないのにデカイ口は叩けませんが、発売しちまえばある程度は売れそうな作品だと思いました。
若い女性作家で柔らか作品系統が好きって人のところに届けば売れるんじゃないかな。

学校パートでは、柚木麻子『終点のあの子』、
後半パートでは(他にもっと良い例えがあるはずだろと思いながらも)『魔女の宅急便』を連想しました。


井鯉こま『コンとアンジ』 (受賞作)
ストーリーは、
 ある女の子が、どこか南国で、ドタバタする話、
としか書きようがない。
それ以外の枝葉末節がギュウ詰めなんだけど、
その枝葉こそがこの小説の味なので、ストーリー展開なんかはほぼどうだっていい。
今回、この話が受賞作だけれど、
最終候補作4作が並んだら、僕だってこれを選ぶだろう。
ものすごくパワフルで異彩を放つ一作。
総合格闘技でいきなり打撃の応酬で始まったと思ったら、
そのまま試合終了まで延々続いてしまって、
最終的に3mくらいの背丈の審判が平手打ちで試合を止める、そんな感じだった。

まず冒頭、

 おっぱいは、意のまま。出ろ出ろ、と胸中心底念ずれば出る出ると聞いて。子供心に、自分のおっぱいも自在であるかな。ここん所に二つ盛り上がる予定のもんは。と思った。確か近所のおばさんが赤ん坊に乳をやりながらそんな話をしてた。今から思えば、それって乳の話。のむ方の。大きさのことではなかったのかも。その、出るとか出ないとかは。

こうくる。
きたぞ、って思う。
こいつは、凄いか、酷いか、どっちかだって思う。
独特のリズム。不自然なまでに挟まれる句点。
喋り言葉的だけれど何にも寄らず変形した文体。
読んだことのないこの妙な文体からはしかし、
舞台である南国のムシムシとした熱気湿気が伝わってくるのだから不思議だ。
話はとにかく偶然の連続で進んでいく。力技でグイグイ進む。
必然性は何もない。あるとすれば運命だ。
たとえば、仕事を見つけた先で主人公が男の子に間違えられ「パヨ」(現地の言葉で、ぼく、の意)と呼ばれた瞬間、
一人称、ぼく、が誕生する。
万事その調子、運命のなすがままに進んでいく。

舞台がどこの国であるかは判然としない、
モデルとなった場所はあるのかもしれないが、架空の土地だ。
現地の言葉もたくさん出てくるのだけれど、きっと作者の想像の産物だろう。恐れ入る。
しかし全て架空のもののはずなのに、読んでいると確かに街の雑踏が聞こえてくるのだ。
熱気はそれすなわち勢いだ。人・土地・感情、全ての熱気が推進力。
蒸し蒸しとした怒涛の勢いのまま物語は突っ走っていく。
この話の何が好きかって、ラストがとても好きだ。
幻想的熱帯の雰囲気ですごい勢いのままできて、
まさかのエンディングになだれ込む。
そして、はい幸せに暮らしましたとさ、とはならずに、やっぱり物語は続いていくのだ。

連想する作品……、難しい、浮かばない。
マジックリアリズム、という単語は浮かんだけれど、
僕はマジックリアリズムの何たるかをあんまり分かっちゃいないので軽々しく口にはできない。
ハイテンション饒舌文体とでも言えばいいのだろうか。
オンリーワンな気もするし、僕が知らないだけで他にもこんな作品はあるのかもしれない。
オスカー・ワオの短く凄まじい人生』なんかどうだったろうか、読んだけどあまり覚えてないんだよな。
もしかすると、新たなジャパニーズマジックリアリズムの萌芽を読んだことになるのかもしれない。
いやいや思いあがっちゃいけない、僕が他の本のことを知らないだけだろう。
けれども、ま、僕は面白いと思った。それでいいや、とも思う。
万人受けはしない作品だし、おそらくそこまで売れはしないだろうけど、
単行本が発売されたら、きっと熱いファンが現れるだろう。
もしもどこかで火が点いて売れ始めたら、「俺は知ってたけどね」って自慢したい。


以上、僕の感想は終了。
では寝て起きたら選評を読みたいと思います。
とにかく、どれが単行本になってもおかしくないレベルといいますか。
(実際、『コンとアンジ』は単行本になりますし)
そんな作品が4本も載ってて、1080円という、大変お得な1冊。
他に、こういった受賞作含む最終候補作までをまとめて載せるという形態の冊子を知らないので、
これからも是非、太宰治賞はこの冊子を出し続けて欲しいと思いました。

なお上に貼った画像は、タンスから引っ張り出した太宰治賞受賞作です。
『2013年』も近々読もうと思います。




20140629 Sun
『ホドロフスキーのDUNE』


お待たせー、ひっさびさ、ド1人だよー。
誰も待っちゃいねえだろうけどさ!

ドキュメンタリー映画を見る会(会員俺1人)、略して
ド1人 35本目
ホドロフスキーのDUNE
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タマフルで宇多丸さんが評論してますんで、
是非そっちも聞いてみそ →Link to YouTube
評論するにあたっての予備知識・準備が凄すぎることに定評のある宇多さん。


『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』など、
元祖カルトムービーの監督として知られる、アレハンドロ・ホドロフスキー。
彼の未完の大作『DUNE』に関わった人々のインタビューや、
『DUNE』が以降の映画史に与えた影響をまとめた作品。

観た誰しもが思うはずの感想 → ホドロフスキー、超おもしれえ

85歳だとはとてもおもえないほどのパワフルさ!
とにかく表情がクルクルと変わり、そのうえ饒舌。
「ビタミンEをデュルルルアァッ」とかいちいち発する擬音がユニーク。
男の子がそのまま大人になってしまった、っていう見本が居ました。
俺もあんなジジイになりたいです。
あと初めに映される、おそらくはホドロフスキーの、本がぎっしりの部屋。
俺もあんな部屋に住みたいです。

お恥ずかしながらホドロフスキー映画を1本も観たことがないんですけど、
それでも関係なく楽しめました。
僕が思い出したのは『ビル・カニンガム&ニューヨーク』
メインのジジイが面白けりゃその映画は面白い、つながり。
これだけ本人が面白い人ならおそらく作った映画も面白いことでしょう。
今作内の引用シーンでも“黄金のウンコを出す”とか普通に出てきてましたんで、
マジで男の子がやりたいことをやった、って感じの内容なんでしょうね、きっと。

あと、『DUNE』に関わった人っていうのが錚々たるメンバーで、
バンド・デシネ(フランス圏のマンガ)の大家、メビウス
画家、そして『エイリアン』のデザイナーとして知られる、H・R・ギーガー
劇伴バンドはピンクフロイド
(ホドロフスキーがピンク・フロイドに会いに行ったとき、
 ピンクフロイドがスター面して食事中でムカッときて、
 「ビッグマック食ってねえで話聞けや!」みたいにキレたエピソードが面白)
キャストにはシュールレアリスム画家のサルバドール・ダリ
ローリングストーンズのミック・ジャガー
などなどなど超豪華。
特にギーガーはつい最近逝去したばかりですし、
インタビュー映像では、おお喋ってるよー!、とバカみたいに感動してしまいました。
あとダリとの丁々発止のやり取りは、負けず嫌いの男子同士って感じで面白い。

ドキュメンタリーなんだけど、場内爆笑だったのが印象的。
「「『DUNE』を2時間にしろ」と言われたがそんなことが出来るわけがない。
 私は14時間の映画を……いや20時間の映画を撮るんだ!」って盛るところとか、
『DUNE』が制作中止になったあと、デイビッド・リンチが起用されて別の作品になり、
落ち込みのどん底の中でフラフラと劇場まで足を運び、
リンチ版のあまりの出来のひどさに気持ちが復活していくところとか、
ホントに面白かったです。

上に貼った画像に写ってるのか『DUNE』の企画書?みたいな本なんですけど、
ここで使用されているアイデアがのちの『スターウォーズ』や『ブレードランナー』などの、
超名作に使用されていき、『DUNE』はその始祖として、未完の名作、と呼ばれることになったのです。
で、宇多さんも行ってるんですけど、この『DUNE』の本、いつ出るの?


『ホドロフスキーのDUNE』予告編




20140628 Sat
新刊案内から気になる本を 7月1週~


ひっっさしぶりに、新刊案内から気になる本を書き出してみます。
坂口恭平さん、千葉雅也さんの新刊。そしてゲッチョ先生も!
なお今回の芥川賞候補作は外してあります。気になるに決まってるやん。

頂く冊子のラストに受賞情報も載ってるんですが、今回は、

渋沢・クローデル賞<2014仏側>
ノエミ・ゴドフロワ
「古代から19世紀初頭までの蝦夷地をめぐる交流、支配と対外関係」

第4回 萩原朔太郎記念とをるもう賞
林美佐子「鹿ケ谷かぼちゃ」(詩遊社)

でした。全然知らん……。

では、以下ズラズラーッとどうぞ。


---(文芸)---

■ヒッキー・カンクーントルネード
岩井秀人 (河出書房新社)
プロレスラーを夢見るひきこもりの登美雄。ある日、案じた母がカウンセラーを連れてきて……向田賞・岸田賞受賞の才能による初小説。 7/11

■乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺
ラティフェ・テキン 著 宮下遼 訳 (河出書房新社)
トルコ版『百年の孤独』といわれる傑作。郊外のゴミ処理場に住み着く人々と、彼らが創りあげる幻想的でグロテスクな異界の物語。 7/15

■殺人出産
村田沙耶香 (講談社)
10人産めば、1人殺してもいい――。「殺人出産制度」が認められた世界。殺人は、本当に悪なのか?普遍のテーマに挑む衝撃作。 7/15

■野球部ひとり
朝倉宏景 (講談社)
部員8人の不良校野球部に、エリート進学校の変人がやってきた。野球は頭脳で勝てる。伊集院静氏、角田光代氏激賞の新鋭、魂の第2作。 7/22

徘徊タクシー
坂口恭平 (新潮社)
この世にボケ老人なんて存在しない。彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。『独立国家のつくりかた』の著者初の本格小説。 7/31

---(文芸以外)---

■ぼくたちのエロ本疾走記 ココロとコカンを熱くするッ!
本橋信宏、東良美季 (イースト・プレス)
1980~1990年代に隆盛し徐々に下火となっていったエロ雑誌に、編集者や執筆者として関わった著者による「私的実録エロ雑誌」。 7/下

■昭和名作裏ビデオの軌跡
昭和性資料研究会 (イースト・プレス)
「裏ビデオ」黎明期からインターネット普及期における「裏ビデオ」流出までを資料として解説。収集家たちの手で説明・展開。 7/下

■読書の歴史を問う
和田敦彦 (笠間書院)
書物の出版、検閲、流通、保存は、読者の歴史とどう関わってきたのか。今とは異なる時間、異なる場所の、読者や読書の魅力を伝える。 7/上

別のしかたで ――ツイッター哲学
千葉雅也 (河出書房新社)
話題騒然のデビュー作『動きすぎてはいけない』の著者が贈る、ツイッター上で思考された「140字以内」の哲学書。 7/10

■少年アヤちゃん焦心日記
少年アヤ (河出書房新社)
どうして私は、王子様になれないのだろう?おかま、として生きる著者が、自分の欲望を綴る熱狂的人気の日記連載、待望の書籍化。 7/15

■猟師の肉は腐らない
小泉武夫 (新潮社)
猪を狩り、保存食を作り、自然を敬い、己の身を守る。猟師と山中に暮らし、受け継がれた様々な知恵と工夫を学んだ、驚きの体験記。 7/18

■大人の探検 奇祭
杉岡幸徳 (実業之日本社)
好奇心旺盛な大人の“知りたい”を刺激する《大人の探検》第2弾。全国の不思議な祭りを奇祭評論家・杉岡幸徳氏と歩く日本再発見の旅。 7/下

■アラスカへ行きたい
石塚元太良、井出幸亮 (新潮社)
圧倒的大自然とアメリカ史の爪痕――“最果ての地”に魅せられた新進の写真家と編集者による文化誌にして本邦初のガイドブック。 7/31

■伊福部昭と戦後日本映画
小林淳 (アルファベータ)
「ゴジラ」の映画音楽で知られる作曲家だが、さらに戦後最大の映画人の一人だった。伊福部を通して見る戦後映画史。生誕百年記念出版。 7/中

■マイルス・デイビスとジミ・ヘンドリックス
中山康樹 (イースト・プレス)
邂逅せざる二人の巨人。奇跡のセッションは、なぜ実現しなかったのか?ジャズファン、ロックファン待望の書。 7/下

■名人
梅佳代 (静山社)
「日本各地の名人に会いに行く」をテーマに旅した梅佳代初の写真&エッセイ本。 7/1

■昆虫―里山に飛翔する生き物たち―
海野和男 (NHK出版)
力、美、たおやかさ。飛翔する昆虫の競演。チョウ・ガ・コウチュウ・トンボ・バッタ・セミなど、里山に棲む昆虫の飛翔する姿を、一瞬のチャンスを捉えた迫力ある写真で数多く紹介。 7/23

昆虫の描き方
盛口満 (東京大学出版会)
「ゲッチョ先生」直伝のユニークな昆虫スケッチが満載。「いろいろ」な昆虫の「かたち」「れきし」「くらし」を観察しよう。 7/10

---(ムック)---

BRUTUS特別編集合本・本屋好き
(マガジンハウス)
本屋に行って偶然出会った本が、人生のヒントをくれたりしないだろうか?そんな本に出会える本屋さんを、古本屋さんとともに紹介。

■「iZoo」オフィシャル完全ガイド
(サンエイムック)
伊豆の爬虫類体感型動物園「iZoo」のオフィシャルガイド。貴重な爬虫類写真と解説を中心にiZooの楽しみ方が満載。



ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

Beat Happening - Our Secret

へなへな




20140627 Fri
『ホンツヅキ』、『猫町』、『kalas』


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6月に三重で、『ホンツヅキ』というイベントがありました。
6/1には三重で初の一箱古本市も開催され、
ほんとーに行きたかったんですけどね!
行きたかったっていうか、
一箱古本市への出店側での参加を迷ってるうちに、満席になってて断念。
こういうとき、貧乏が憎い。

行きたかった行きたかった行きたかった、と駄々をこねてたら、
三重に住んでる友達が見かねて『ホンツヅキ』のパンフレットを送ってくれました。
駄々はこねてみるものだなと思いました。ありがとうございます。

ホンツヅキを主宰されたのは、
津の人々へのインタビューを中心にしたミニコミ『kalas』を発行していらっしゃるkalasbook
今回のパンフレットでは津の色々な店主さんが1冊ずつオススメの本を挙げてらっしゃいます。
中学の頃から津にある塾に行くようになって、
高校は津の隣の津新町だったので、
実家は松阪なんですが、津のほうに親しみがあります。
あ、こんなに色々な店あったんだなーっていう単純な感想。
駅から高校までの間にあった新町書店には何度か行きましたねー。
『kalas』が学生の頃にあったら、きっともっと楽しかったのになー、って思いました。
まぁどうあれ部活バカだったんでしょうけれども。

で、パンフレットの中で、伊勢の古本屋ぽらんさんが、
萩原朔太郎『猫町』を挙げていらっしゃったので再読することに。

これも同じ友達がプレゼントしてくれたものです。ほんとにありがとうございます。
萩原朔太郎は全然読んだことなくって、
ぶっちゃけ『猫町』もあまり良さが分からないんですけど、
いまやムットーニのからくり劇場を見たあとですから。
どうしてもあの声とあの人形のユラユラしている感じが浮かんできてしまいますね。
友達がくれた本は文章だけじゃなくて、
金井田英津子さんの版画・装丁も載ってて素敵です。
よくもまあこんなに文章だけを手がかりにイメージを膨らませられるものだなぁ。
特にしょっぱなのハエ叩きの頁はグッときました。

ぽらんさんは猫がいる古本屋として有名ですが、
(頁という黒猫がめっちゃかっこいい)
三重の猫スポットってどこなんでしょうかね。
行ったことはありませんが、神島が結構有名みたいで。
ご存知の方もおられるかもしれませんが、三島由紀夫『潮騒』の舞台です。
三島もぜんぜん読んだことが無かったんですけど、
数年前に友達に薦められるまま読み、やっぱ面白いなぁと思いました。
それより何より、一度だけ行ったイッセー尾形さんの一人舞台や、
戸川純の『好き好き大好き』のPVで
「その火を飛び越して来い」のシーンはパロディ?されてて、
俺が知らんだけでこういう引用ネタってまだまだあるんやろうなぁ、と思ったり。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

戸川純 好き好き大好き


追伸
プロフィール画像に、らしくない! という苦情が来たので、
唯一の特技であるグワシをZAZENBOYSっぽいコントラストでお送りしてみました。




20140625 Wed
KENDAMA!


発端はバイト先の売場で。
いつものように棚整理をしながらストック商品を出していて、
通っていくお客様に「いらっしゃいませ」と挨拶をしたときのことだった。
なにやら違和感を感じたのだ。
……あれ? 今、ここにあるはずのないものが見えた気がするぞ。
確認のために視線を上げる。
目線の先には高校生らしき男子がいた。
黒髪にメガネ白シャツけん玉ショルダーバッグ黒いズボン革靴。
……あれ? 気のせいか、また違和感があったぞ。
もう一回見てみよう。
黒髪、メガネ、白シャツ、けん玉、ショルダ

け、けん玉ーー!?

そう、その男子高校生は、おそらくは制服のズボンのベルト通しに、
けん玉をヒョイとオシャレな感じに付けて持ち歩いていたのである。
もしかするとけん玉若手界のホープか、
本人にとっては単にオシャレのつもりなのかもしれないと、
そのときはそう思って、久しぶりにけん玉見たなー、くらいの感想だった。

ところが今日、上野のヴィレッジヴァンガードに初めて遊びに行ったところ、
なんと、けん玉が売っているではありませんか。
しかも、タダのけん玉ではない。
とても格好よくパッキングされており、バーコードから判別するに、
どうやら海外製品らしいのだ。
僕が知っているけん玉は、まぁ皆さんのイメージと同じだと思うんですが、
けんの部分が白っぽい木で、玉が赤、といったものである。
ところが目の前にあるけん玉は、
玉のところはバリエーション豊かで非常にカラフルに塗装されており、
木材もギターに使われててもおかしくないような立派なものだった。
(参考画像↓)
kendama.png
そして一番の驚き、なんと値段が5000円くらいするのだ。
さらにディスプレイ上段を見ると、プロモデル8000円がズラリ。

……え、もしかして、……流行ってる?

と慌てて、「KROM」というブランド名らしきものをメモして帰宅。
インターネットで検索して、さらに驚くことに。
とりあえず「KROM」のプロモーション動画をご覧下さい。


節子、これ、けん玉やない。エクストリームスポーツもしくは大道芸や!
ちなみに「KROM」はデンマークのメーカーらしいです。

って、いやいやいや、ちょい待ちと。
いつの間にけん玉はワールドワイドになってたねんと。
っていうか逆輸入かよと。
日本発のはずなのに、日本産のはどうなってんのと。

とさらに調べますと、日本には「GLOKEN」という団体があるのを見つけました。
http://www.gloken.net/gloken-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/

まだ2012年に出来たばかりの団体らしいです。
代表の窪田保さんの挨拶に、
“日本を抜きにして拡大の一途を辿り、海外では信じられないような高度な技が日々生み出され、
 そして魅力的に映る製品が生み出されている現状と、いきいきした表情でけん玉を操る様子に、
 ある種の嫉妬と、悔しさを覚えました。”
と書いてあり、クールジャパン(笑)ほどではないにしろ、
日本人が気付かぬうちに海外で人気出てたんだなぁ、と。
海外に憧れてばかりだった日本は、文化売ってくの苦手なんだろうなぁと、
自国のことをなんだか客観的に見てしまいました。

窪田さんの頑張りもあり、2013年末あたりから、
エクストリームけん玉としてテレビにも取り上げられるようになり、
そして今年2014年7/12・13には、
広島県廿日市で「けん玉ワールドカップ 廿日市2014」が開催されるとのこと。
ワールドカップ公式の技リストもあり、動画を見てみると、

レベル1

う、うん、まぁ、女の子が出来てるくらいだし、
れ、練習すれば僕にだって出来る、はずだよ(震え声)

↓(途中を飛ばして)

レベル10

こんなもん誰が出来るかーい!!(ガシャーン!)


昔、ハイパーヨーヨーの都大会で優勝したって人のプレイを間近で見たことがあるんですけど、
そりゃあもう凄まじかったので、けん玉もぜひ一度生で見てみたいなぁ、と思いました。
もう少し値崩れしたら僕もけん玉買って練習します。
ヨーヨーは2週間で飽きた経験がありますけど。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。
Gold Panda: "Quitters Raga"


これ更新したら、テンプレートを変えるかもです。
ホントに飽きっぽいなぁ俺。




20140624 Tue
現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展




雨の隙間をぬって、九段方面まで自転車を走らせた。
火曜日昼過ぎにも関わらず、やっぱり皇居ランナーたちは走っていた。
ランナーたちのユニフォームは車などからの視認性を良くするために、
蛍光色などの目立つ色であることが多い。
皇居ランナーはとにかく人数が多いので(土日は何かの大会でもやってるのかと思うほど)、
僕は彼・彼女たちが走る姿を見るといつも、
小さい熱帯魚(グッピーみたいなやつ)って回遊するんだっけ、と考える。
答えはもちろん否だ。熱帯魚に回遊の生態は(僕が知っている限りでは)無い。

皇居の周りは車道がクネクネしている上、けっこう大きな車も通るので、自転車で車道を走るのが結構危ない。
歩道はきれいで、幅も広くとられているため自転車でも充分に走ることが出来るのだけれど、
もしかすると皇居ランナーの掟、というものがあるかもしれない、
無神経に自転車で走っていると(なにせこの一帯、僕が通るときは何故か他の自転車が走っていないのだ!)、
野生の皇居ランナーたちに襲われるとかいう掟があったりするかもしれない、
と余計な心配をしている僕は、毎度ここでは自転車を押して歩くことにしている。
ただのヘタレである。
皇居一周でどれくらいの距離になるのだろうか。
さっき通り過ぎたオジさんは地球が一周するまでに皇居を一周して僕と再会することもあるんだろうか、
なんて考えながら、揃いで紫色のトレーニングウェアを着て、
喋りながらダラダラと走る坊主頭の男子高生たちの後をつけて、目的地へ向かった。

「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」
http://sekainotakara.com/
へ行ってきました。
東京国立近代美術館に入るのは初めて。
俺が知らなかっただけで、結構歴史のある美術館らしい。
皇居周辺は路上駐車をすると国家権力が働き、ものの5秒でレッカーされるという都市伝説がある。
気のせいではなく、実際に警官の巡回も多い。
しかし気を付けたところで俺の見た目は相変わらずのホームレスルック。
付近の誰よりも不審者のイメージに近い。加えてお馴染み自意識過剰による挙動不審。
いそいそと駐輪場を探すものの、どこに停めればいいのかが分からない。
警官がこちらを見ている気がする。冷や汗が脇から流れていく。
警官がこころなしか近づいてきている気がする。心臓が早鐘を打つ。
ええいままよ、と思い切って路肩に自転車を停め、
そそくさと美術館に向けて歩を進める。
警官は通り過ぎていった。助かった。
あとから美術館の案内を見ると
“美術館に駐車場はありません”と書いてあった。
不便だ。

さて、展覧会である。
展覧会タイトルで失敗している気がするのは俺だけだろうか。
ホームページを開いて頂くとお分かりのとおり、
メイン画像はマーク・クインの『ミニチュアのビーナス』という作品である。
有名なファションモデルの顔と別人のヨガインストラクターの体を合わせたブロンズ像に、金箔を塗した作品だ。
俺は初めてホームページにアクセスしたとき、これを見て、
美術館で金粉ショーやるのかすげえな、と思ったことを記しておきたい。
金粉ショー、一度生で見てみたいです。
ちなみに『ミニチュアのビーナス』、サイズは中型の招き猫程度である。
展覧会の図録に、これらの作品のコレクターであるピエール・チェン氏の邸宅に、
実際に飾られている写真が掲載されているのだけれど、
家に飾ると実に悪趣味な感じがして、素晴らしいと思った。

そう、ピエール・チェン氏である。
今回展示されている全74作品は“ヤゲオ財団コレクション”となっているが、
要はすべて彼が集めたものらしい。
いっそもう、フィクションだ、って言ってくれたほうが納得できるかもしれない。
彼は生活の中にアートを置くためにコレクションをしているらしい。
もちろん今回のように美術館に貸し出すことはあれど、
家の中にちゃんと飾ってあるのだ。素敵じゃないか。
台湾の人なんだけど、地震の多い台湾では壊れやすい陶器作品を生活空間に置いておくことが出来ないからという理由で、
集めていた陶器作品を近頃すべて手放したらしい。徹底している。
目利きが素晴らしく、現代のコレクター10傑、みたいなのにも選ばれたとのこと。
貧乏人の僕にしてみりゃ、きっと税金も多く取られてるんだろうな、くらいのことしか思いつかない。
貧富の差は如実に想像力に影響してくる。

ヤゲオ財団コレクションは、
アジアと西洋の近現代作家の作品が多く、特に具象作品が目立つことが特徴で、
しかも各作家の代表作品と言えるようなものが押さえられている。さすが目利き10傑だ。
日本人作品では、杉本博司という写真家の作品が展示されていた。
静寂な海が写されたものが2枚と、
“最後の晩餐”をモデルをつかって再現した作品が1点。
すべてモノクロで、僕は特に海の写真が好きだった。
風は吹いていても微風だろう。波頭もなく、空に雲も浮かんでおらず、
画面中程にある水平線で区切られ、上半分は温かな灰色、下は岩石と見間違うような質感で海が写されていた。
目を閉じるとどこからか、風の音と、しずかな波の音と、海鳥の声が聞こえてきそうな作品だった。

昨年、東京で展覧会のあった、アンドレアス・グルスキーやフランシス・ベーコンの作品もあった。
個展の方へは、どうせ混んでるだろうな、と思って見に行かなかったので、
今回余裕で見ることが出来てラッキーだった。
もしかするとお客が上野の故宮博物館展に流れているのかもしれない。
あっちは白菜を目前にして100分待ちだと聞いた。
こっちはベーコンの前で10分くらい一人で見ることが出来た。
やはり肉の方が強いのである。いや、そのベーコンでは無い。

行く前から楽しみにしていたロン・ミュエクの作品は2点展示されていた。
作品集は何度も見たが、実物を見るのは初めて。嬉しかった。
ミュエクの作品=無駄にデカイ、というイメージがあったが、この2点は逆に小さいことで、
リアルに作られた異様さが浮き出てくるものだった。
片方は白人の若いカップルが手をつないで何やら俯いているもの、
もう一方は黒人の少年がTシャツをめくり、己の腹部についた切り傷を不思議そうに見ているものだった。
どちらも実にリアルにつくられているのだけれど、
例えば顔のそれぞれのパーツの大きさがやや誇張されていたり、
不気味なリアルさ、が出ていて痺れた。
ミュエクの作品集、また見ることにしよう。

初めて見た中では、リウ・ウェイの『名づけうるものが明確であるというわけではない』という作品が好きだった。
まずタイトルからして現代美術っぽくて素敵だ。
具象画なんてタイトル勝負ッスよ!という声が聞こえてくるようだ。
2m四方の大きめの油彩作品で、
淡い色の絵の具が何層にも塗り固められ、
その固まりを引っかくようにして、落書きみたいな絵や文字が刻まれている。
1カ所おそらくは「The tree」と書かれているのが分かった以外は判別出来なかった。
さらに近づいて見ると、色が濃くなっているところに、小さい文字で文章が綴られている。
太い絵筆で書かれているため文字がつぶれており、判読はそもそも不可能だ。
遠くからみるとその色合いは、女性純文学作家が恋愛を描いた最新作にでも使われていそうな感じ、とでも言おうか。

台湾のコレクターだけあって作家に中国系の名前が多く、慣れていないのでなかなか覚えられないのが悔しかった。
ぱっと思いつく人物ではアイウェイウェイくらいしか知らない。
サンユウという作家の、危ういくらいの素人っぽさは覚えた。
中国人作家の作品がまとまって展示してある一画があったのだけれど、
お客さんの老年ご夫婦のご主人の方が、それらすべての作品の前で
「やっぱりどこかオリエンタルだよね」
っておっしゃってたのが面白かった。
たしかにオリエンタルだった。

展示の最後に、コレクター体験コーナーみたいなのがあって、
いくつかの作品のなかから5点を選び、50億円以内に押さえるというゲーム。
ためしにベーコンの作品を1点だけ選び判定ボタンを押してみた。
結果は44億円で、6億円余り、ちょうど良いくらいでしょうと、クリアになってしまった。
ベーコンは最近人気が高騰しているらしく価格もバカ高いようだ。
ちなみに金粉ショーは4000万円くらいだった。
バリバリ存命の作家さんであるし、おそらくはまだ評価が定まっていないのだろう。
例えば文学の研究ではまだ開高建さんもちゃんと研究されていないくらいなので、
やはりアーティストってのは死後しばらくしないと評価は上がらないのだろうな。

しかし、この展覧会の説明書きにもあったのだけれど、
作品に付く価格というのはあくまで、評価のうちのひとつ、であり、美的価値というのはまた別にあるのだ。
ベーコンの作品が嫌いでも良いし(僕はあまり好きじゃない)、
全然無名な作品にゾッコンになるのも(それで身を滅ぼさなきゃ)自由なのだ。
っていうか、目の前に個人の購入した何十億の絵をバンバン並べられると、
いつも数万、いや数千円の作品を購入するのを躊躇する自分が矮小な気になってくる。
別にマストバイなわけではないけど、好きな作家さんを応援するためにも1点くらいは購入しても良いかもしれない。
いつか西塚emさんの絵を買おう。

絵画だけじゃなく、本にだって同じことが言える。
Amazonのレビューや評論家の人の言うことを気にし過ぎていると、いつまでたっても自分の1冊っていうのが見つからない。
入り方はどうであれ、やがて自分で自分の本を見つけていくっていうのが、やっぱり読者としては一番楽しく、
それがバンバン新作を発表してくれる若手の作家さんだったりすると、人生が希望でサンサンと照らされるような気にもなる。
やはり芸術ってのは、金持ちの投資目的だけではなく、
生活・生きる活力になるから、感動するから、
必要なんだろな、と無理矢理自分のフィールドでオチを付けてみた。

東京では8月24日まで開催していて、その後何カ所か巡回するようなので、
お時間ありましたら足を運んでみて下さいな。
現代美術はデカイ作品が多いので、それだけでも単純に盛り上がりますよ。


会場に着いたのが14時くらいで閉館が17時。
企画展を1時間半くらいで見終わって、
まぁ閉館までには余裕で回れるでしょと常設展の方へ行ったんだけど、
常設展がハンパなく充実してて、3分の2も見られなかった。
まず作品数がすげえ多い、よって好きな感じの作品も必然的に多くなり、
しかも一点一点ちゃんと解説がついてるもんだから、全然足が進まない。

なかでも思わず「おお!」と声を上げてしまった作品が2つあり、
・古賀春江『海』

ちょっと前にブログで紹介した、花岡千春『日本の変奏曲』のジャケットに使われてた作品。
月並みだけどなんか、運命を感じた。

・林忠彦『太宰治』

銀座ルパンで撮影された、個人的には太宰と言えばコレという写真である。
右隅に背中だけ移っているのが坂口安吾。
元々撮影されてたのは織田作之助で、酔っ払った太宰が絡んで撮ってもらったらしい。
っていう話を聞いたとき、文壇ってホントにあったんだな、って思った。

これらの展示作品がなんとほぼ撮影可なのだから恐れ入る。
太平洋戦争に関する作品が集められた一画ですごく好きな作品があったんだけどメモする時間も無かった。
あと、雪舟が描いた蟻も虫好きとしては嬉しかった。
やはり美術館は常設展をナメずに朝から来た方がちゃんと楽しめるだろうなぁと反省。

ギリギリまで展示を見ていたので、ミュージアムショップを見ることも出来ず。
中庭に置かれたマーク・クイン作品にリベンジを誓いながら、美術館をあとにしたのでありました。




20140623 Mon
100回目の再開


始めては放置する、という繰り返しがお約束になっている、
ブログっぽい奴ことTumblr。
昨日リクボーズさんの家に遊びに行って、
オリジナルの画像じゃなくても、まとめて転載しまくってれば、
なんとなくセンスみたいなのが見えてくるから面白いよね、
みたいな話になったので、いい加減画像フォルダを軽くするためにも、
Tumblr100回目の再開します。
とりあえずタイトルも100回目の変更。

→「Nothing but a girl

良かったら見てやって下さい。
画像フォルダ内にやたら女の子の画像があるので、
・とりあえず女の子の画像をあげてく
っていうのと、
・あげた画像はパソコンから消して軽くする
を目標にやります。
多分、3日で飽きます。
初日だけは気合入れて、10枚上げました。
5個ずつで列になってたので、
百合キス5枚と、背中5枚です。
百合は言わずもがな、
女性の体のパーツでは後背筋が一・二番目に好きです。
試しに5枚ずつあげてみたものの、見た感じがあんまり揃ってても格好悪いなと思ったので、
次からはまたバラバラにあげていこうかと。

もう1個の本のことを載せてたTumblrは……ほんとどうしよう。

ってなところで今日はおしまい。最後に1曲、月曜日を過ごした全ての人に捧げます。

New Order - Blue Monday

New Order全然知らないんですけど、高校の頃この曲だけめっちゃ聴いてました。




20140622 Sun
ロクでもないエンドロール迎えよ


「死にたい」って言うのは、
「1ヶ月くらい何もしねえで南の島でグータラしてえ」って意味もありますが、
「1回死ななきゃ分からないことが多すぎる」ってのもあります。
誰しも、こどもの頃からずっと、死んだらどうなるんだろうって考えてると思いますけど、
ほんと、死んだらどうなるんですかね、死んでみなきゃ分からんですね。
走馬灯ってのはマジであるんでしょうか。
是非ともいっぺん見てみたいものです。
生まれ変わりなんてのはハナから信じてませんけど、
走馬灯ってきっとミニシアターみたいな劇場で、
何歳で死ぬか分かりませんけど、体はそうですね、
一番楽しかった頃の年齢になってるんじゃないでしょうか。
僕はいつだって今が一番楽しいので、死ぬときのそのまんまの格好でしょうな。
で、赤の布張りの映画館らしい椅子に深く腰掛けると、
カタカタカタとフィルムの上映が始まるのです。
スクリーンに映し出されるのは、楽しかった記憶なんてものではありません。
失敗の記録の数々です。大恥かいた思い出ばかりが流れます。
母親に言われた言葉を思い出して悔し涙流したり、
学校でやらかしたこと思い出して嫌な汗かいたり、
仕事のミス思い出して爆笑したり。
そう、笑っちゃうと思います。全部終わったことですから。
上映終わったときにはもう一回生きる気になんてさらさらなれないでしょう。
ああ大変だったけど、いやはや面白かった。なんだかんだで良い人生だった。
椅子を立って、そして去るのです。
ではまたどこかで。


今の仕事、あってるよねって言ってもらうことが多い。
楽しいけど、月給12万弱だぜ。家賃は6万だぜ。
まぁ金じゃないですけどね。いや、金ですけどね。
アルバイトってこともあるけど、そんなに命かけてはやってません。
仕事はそこそこに遊びは真剣に、が僕のテーマ。
なんでやろか、出版業界の凋落を救え! みたいな気にはならん。
ゆるやかに滅びてくだろうな、と思ってる。
ロウソクは消える前が一番美しい。
本屋の仕事は好きだけど、たぶん僕にはあまり能力みたいなのが無い。
社員にでもなったらもっと色んな状況も分かるのだろうけど、
なんか本以外のことも分かってしまいそうでめんどくさい。
あと、もっと基本的なところで僕は気が効かないので、単純な仕事をしか出来ない。
しかも要領が悪いので、延々とその仕事が終わらない。
なおかつ覚えが悪いので、次々とミスをしまくる。
生きる大迷惑である。分かっちゃいるけどやめられない。
ってな理由で、人と関わる仕事は何だか申し訳なくなってくるので、
もっと別の仕事がないかな、と思っている。
それこそ、アンパンの上にゴマみたいなのを付け続ける仕事とか。
そもそも俺みたいなのが人と関わっても良いのかどうか、
引きこもってた方が世のため人のためなのは間違いないけど、
このまま部屋で孤独死しても隣近所に迷惑かけるだけなので、
なんとかこれからも低空飛行で生きていこうと、
気持ちを新たにいたしました。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

Jakubi - Couch Potato

走馬灯のエンドロールで流れるのはまぁこんな曲でしょ。




20140621 Sat
わたし夢の中であなたとずっと海を見ていたよ


この前、クララズことウッチーのライブに行ったとき、
「ソントンさんが面白いって言ってた、又吉の『第2図書係補佐』を読みまして」
「どうやった?」
「面白かったッスよ。で早速、太宰とか中村文則の本も買っちまいまして」
「あ、そういえば俺、太宰読んだことねえや」
「マジッスかそれでも元文学部ッスか恥を知れ」
って言われたので、早速読みました。

太宰治『女生徒』

面白かったッスわ。
まず太宰=新潮文庫ってイメージがあったから、角川って時点でちょい驚いた。
けど僕の手元にあるのは古本、昭和44年の版で、
角川と言えども、バッチリ栞ひもが付いており、
新潮文庫と並べても遜色が無い、って何の話だよ。
そういや『人間失格』も集英社からですね。小畑イラスト。

表題作の「女生徒」、めっちゃみずみずしかった。
太宰30歳のときの作品。
どの作品も読点が多い印象だったんだけど、
この作品は特にそれを感じた。独特。
某バンドにこのタイトルと同じ曲があって、
この本を買っておいた理由もそこなんやけど、
なんか引用があるのかな、って思いながら読んだけど、
“シンデレラ”くらいしかなかった。
架空の人物が過ごす一日。

「恥」って短篇が一番好きだった。
昔からストーカーってあったんだな、って思った。
ヤンデレ短編集に入れたい。

「貨幣」
“私は、七七八五一号の百円紙幣です。”っていう書き出しに痺れた。
擬人化短編集に入れたい。

「葉桜と魔笛」
ナイス姉妹百合。ミステリ短編集に入れたい。

「きりぎりす」
上手いなぁ、と思った。女性視点で出世批判。
現に女性ってこういうところあるんですかね。それとも男のロマン?

『人間失格』も多分、枕元の文庫タワーのどこかに埋もれてるので、
探し出して読もうと思います。
けど、そろそろ暑くなってきて、部屋の中だとろくに集中できないので、
やっぱ短編集でも良いかもしれない。
とにかく、文庫タワーを崩すのだ。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

ずぶぬれシアター - 「 女生徒 」

“わたしいくら寝てもすぐにまた眠くなるの”って歌詞がすげえ好き。
昔一緒に働いてた、寝てばっかだった女の子を思い出す。




20140620 Fri
ハッピーネバーエンディング



支倉凍砂『狼と香辛料』、全17巻を読み終えた。
読み終えてしまった。
明日から何をすれば良いのかわからん。
何を目的に生きていけば良いのかわからん。
ってくらいずっと読んでました。
久しぶりに本の読みすぎで、飛蚊症がヒドイです。

“剣と魔法の無いファンタジー”と謳いながら、
ラストはほぼほぼラブコメでした。
けど、飽きっぽい僕が最終巻まで読めたのは、
やっぱり面白い作品だから、なんだろうと思う。
14巻終わりの展開には思わずサッカーのゴールを決めた時なみのガッツポーズを。
部屋で、1人で。ラブコメ、最高じゃないッスか。
10年位前に「ツンデレ最高」って言いまくってた時期があるんですが、
ホロこそツンデレ神でした。
最終巻の「だっこ」発言に悶え死んだのは僕だけじゃないはず。
あのセリフ読めただけでも、17冊読んできて良かった、って思った。

読み始めた理由が、完結して数年たってるっていうのに、
4巻までっていう中途半端な状態で部屋にずっとあるから、
ってものだったので、
この無駄なエネルギーを他の積本にも向け、
一刻も早く部屋の床面積を広げたいと思います。

普段から読むの遅いけど、
頑張れば2週間で17冊は本が読めると分かったのが、今回の収穫。



(再生中)
『奏楽堂の響き 吹奏楽による奏楽堂ゆかりの作曲家たち』

指揮: 福田滋
演奏 リベラ・ウィンド・シンフォニー
怪獣大戦争! やっぱ伊福部さんの曲はアガル。
実は一度、このオケの演奏を奏楽堂に聴きに行ったことがあるのですよ。
雰囲気のある、素敵な会場でした。




20140615 Sun
短め



『狼と香辛料』行商12巻目。
ついにきた!中だるみ!!

ようやく、人間はひとつのことしか出来ない、ということに気付きました。
『狼と香辛料』を読んでいる間は、他になにひとつ手に付きません。
っていうのを言い訳にして、今日もヘラヘラやっていきたいと思います。

近頃やってたCD再生中っての、めんどくさいので今日は久々YouTube貼っておく。
やたら夏っぽいのみつけたよ。

Fool's Gold - "Surprise Hotel"




20140614 Sat
たまには純情



『狼と香辛料』、ひきつづき行商中。11巻。
いっちゃいっちゃしやがって!けしからん!!っていう1冊。
今日は12巻を家に置いたまま仕事に行ってしまい、
俺、なんで働いてんのやろ、って本気で鬱になりました。


昨日の夜は久しぶりに名画座へ行ってきた。
東京の名画座も少なくなってきてる。上野、三茶、浅草……。
無くなる前に足を運ばねばなるまい。
今回行ったのは、新橋文化劇場
初めて行く名画座だったけど、超ハードコアな環境だった。
ロビーなんて無くて、ドアを開けると目の前すぐにスクリーン。
しかもスクリーン脇にトイレがあるという造りで、上映中でも構わず人が入っていく。
新橋駅の高架下にあるので、上映中、ほぼずっと電車の音が鳴り響いている。
っていうか、周りが飲み屋ばっかりなので、後ろの方の席だと、薄い壁越しに有線がガンガン聞こえる。
入ってすぐには、なんだか昭和な雰囲気の喫煙室があり、これもナイス。
この劇場、一発で気に入りました。

2本立てのうち、お目当ては『フリークス』。
freaks01.jpg
本物の奇形者や障害者が大勢出演してて、
公開当時に並々ならぬ衝撃を世間に与え、速攻で上映禁止に。
結局、監督のメジャーな仕事では最後のものになってしまった、
そのくせ、監督が死去した年のカンヌ映画祭で、一気に再評価され、
以降、カルトム-ビーの代表として知られることに、
っていう、数奇な運命を辿った一作。

1932年制作のアメリカ映画。もちろんモノクロ。
サーカスが舞台のサスペンス。
莫大な遺産を引き継ぐという小人症の男性を、
空中ブランコの美女と怪力男が組んでそそのかそうとするんやけど、
逆にやっつけられる、っていうそれだけのストーリー。
2005年にはデジタルリマスター版が出たらしいんですけど、
僕が観たのはオリジナル(?)のフィルム。すごく雰囲気がありました。

さんざ言ってますが、僕は親の仕事の影響で、
身体欠損に興味があるというか、ともすればそこに美しさを感じてしまうような困ったちゃんなので、
ぶっちゃけ、そういった画を目当てに『フリークス』を観に行ったんですが、
全然カルトっぽくなくて、むしろ普通に良い映画でした。

障害者でも健常者と同じように感情はあるっていうセリフもあったり。
ストーリーも普通の体を持った美女と怪力男が犯人だし。
もう一組普通のカップルが出てくるんやけど、そちらは心根が綺麗で、
要は、見た目なんて関係ない、ってのがはっきり描かれている。
あとは何より出演してる障害者の皆様が、はちきれんばかりにパワフルで楽しそうなのが良いよね。
全然曲になっていない楽器の演奏とか超最高だった。

2本立て、もう一本の方の『M』は、
「YESロリータ・NOタッチ」はロリコンとして絶対に守るべき言葉だ、
というのをひしひしと感じさせてくれる映画だった。
サイレントからトーキーに移行する時代に撮られた映画で、
撮影技法や演出に先進的な工夫が見られるのが面白い。
例えば、ワンカットで窓ガラスがあるはずの場所を突っ切ってカメラが室内へと入っていく撮影や、
回想シーンでテンポ良く、人が居なくなったあとの建物がポンポンと移される映像、
特に面白いなーと思ったのは、別々の場所で行なわれてる会議で、
同じようなセリフが言われたことを示すような場面転換があること。
分かりにくいかもだけど、

(会議室A)
A「解決の方法はあるのか!?」
B「ふふふ……実は」
(突然場面が変わって会議室B)
C「なんだって!」
D「お、落ち着いてください」

みたいな感じ、ってやっぱ全然分かりにくかった……。
今じゃ当たり前のように使われてるかもしれないけど、
いやぁ良く考え付いたよなーっていう演出で、本気で感心してしまった。



(再生中)
クラムボン『てん、』

収録曲は全て同じで、ミックスがモノラルとステレオっていう違いでの2枚組。
その企画でCDを出したってだけでもうすげえことだと思う。
他にこんなこと出来るのビートルズぐらいじゃねえのか、っていう。
3人とも本当に巧いんやけど、大助さんのドラムのタイトさは特に凄い。
ミトさんのベースの表情の豊かさも。
1曲目『バイタルサイン』がアタック強めなのに、
2曲目『loop bridge』ではFishmansの柏原さんなみの柔らかい音。
(柏原さんのベースってあまり取りざたされないけど、訳の分からんことを軽々弾いてるよね……)
がっちりと組まれたリズム隊の上で、悠々と広がる原田さんのピアノと歌。
いやはや、良いバンドです。




20140612 Thu
行商1週間経過



『狼と香辛料』読破月間、10巻まで読みました。
1週間で10冊って苦行かよ……。もうちょっと楽しんで読めよ俺。
昨日、「今さら『狼と香辛料』って……」みたいなことを書きましたが、
どうも俺の他にも文京区には2人くらい読んでる人が居るっぽいので、寂しくなんかありません。
しかし、ラノベの挿絵って、どのシーンを書くのかって、どう決めてるんでしょうね。
パラパラーッとめくって、文を読むより先に目に入ってしまっても、
全然ネタバレにならないどころか、ちゃんと期待感を煽るようになってて、
特に冒頭のカラーイラストは、新キャラを押さえた上で、ロレンスとホロのイチャイチャっぷりを描いてて、
もうほんと、お前ら爆発しろよ、って思う。


友達が本を送ってくれたよ。どうもありがとう。
シェル・シルヴァスタイン『おおきな木』

最近「王様のブランチ」で紹介されて何度目か分からん話題沸騰中ですが、
友達が送ってくれたのは村上春樹の新訳ではなく、ほんだ きんいちろうの旧訳版。
俺はまぁ、木の方にはなれないわなぁ、って感想。
みんながみんな、この本に出てくる木みたいに出来たらそりゃ幸せだろうけど、
そう出来ないことが分かってるから、この本を読んだ人って感動するのかも、って思った。
……うーん、俺って、こういう物を読むセンス?みたいのが無いのかもしれぬ。


昔っから行間を汲む、みたいなのが苦手です。
あと、人の気持ちを汲むのも苦手です。
生きとし生けるものを傷つけてばかりの俺 have ギザギザハート。
あ、いや、もうちょっと考えて色々やっていきたい、って思っちゃいるんですけどね。
そうすりゃ少しは優しくなれるのかもしれませんね。

休日、本を読んでばかりだったので、今日はずっと乱視でした。
父の乱視遺伝子を受け継いだ、隠れ乱視人間なのです実は。
ラリってるみたいで楽しかったです。



(再生中)
G. リゲティ『ピアノのためのエチュード』

演奏はトーマス・ヘル。人間業じゃねえ。
エチュードって“練習曲”って意味なんですけど、こんなん練習曲じゃねーよ!
鬼レベルの難曲。っていうか普通、自動演奏じゃねえと無理だろ。なんで弾けんの!?
ブックレットにも色々と解説書いてあるんですけど、実際に楽譜見てみないと、。
聞くだけだと、真っ黒で上から下までめっちゃ使ってるんやろなぁ、ってくらいしか分からん。
ポリリズム・ポリテンポ・ポリフォニックなどなど、とにかくポリずくしの一枚。難しい。




20140611 Wed
9巻まできたよ



『狼と香辛料』読破月間。9巻まで読みました。
ラノベのお約束、主人公の影が薄くなっていく現象。
ホロは相変わらず可愛い。そのうえコルも可愛いし、エーブを俺にください
ふと我にかえると、なんで今さら『狼と香辛料』なんて読んでんのやろ、
って思わなくもないんですけど、懲りずにいきます。
よく考えるまでもなく、ホロっていわゆるロリババアキャラなんですけど、
(ほかには『幽遊白書』の少女幻海や、『化物語』の忍など)
しかし、ロリババアって見事に男のツボを押さえてるよね。
……って、あれ?俺だけ?

昨日、押し込み強盗のような勢いで、
いきなり消防設備の工事に入られたんですけど、
「すみません、ここ使うのでどけてもらっても良いですか?」
と言われるままに、押し入れの本を担ぎ出したため、
現在、足の踏み場がございません。
工事のオジサンも呆れて笑ってたわ。
今から1冊も本を買わなくても、多分5年はもつくらい未読本を積んでます。
図書館から借りてる暇あるんやったらこっち減らせよ、って思うでしょ?
分かっちゃいるけど止められない、って名言があるじゃないッスか。
2時間に渡る工事中、やることがなかったのでずっと本を読んでました。
これが引きこもりってやつか、って思われたろうな。
違うよ、ただの本好きです。
工事の人の中に、荒俣宏さんに似た人がいたんやけど、
全然本に食いついてくれなくって、うん、まぁそりゃそうなんだけど。

観に行きたい映画があったんですけど、あまりにお金が無いのでパス。
もし観に行ったら金曜あたりで餓死する。
こういう理由で行けないときって、本当に行きたくなるよね。
いわゆる高嶺の花効果?
手に入れられないものほど、手に入れたくなる、みたいな。
まぁ大体モノって手に入れるまでが一番楽しくて。
だからついつい読みもしない本を買っちゃうんですけどね……。


(再生中)
アントニオ・カルロス・ジョビン『イネーヂト』

あいにくの天気で。雨に合うかなーと思ってボサノバを再生。
あんまり詳しくないんだけど、ベスト盤かよっていう有名曲が入ってる。
ピアノ伴奏の曲が良いなー。
ボーカルとピアノと低音のストリングス、くらいの編成が好きだ。




20140610 Tue
劇場を間違えて新宿をかける俺


アガリスクエンターテイメント『時をかける稽古場』を観ました。
Twitterで流れてきた、
っていう辻本さんの感想がカッコ良かったので転載させて頂きました事後承諾。
けど俺は出しゃばりなので、自分の感想も書きます。げはははは。
舞台の内容にもソフトタッチするかもしれませんので、
これから観るので楽しみをとっておきたいって方は、
今日のブログはかっ飛ばしてもらっても恨みつらみません。


まずですね、アガリスクには“貧民割引”という制度がありましてですね、
早期予約をした上で、受付で「貧民です」と高らかに宣言することによって、
なんと500円も割引されるという夢のようなシステム。
そのワンコインでシアターサンモールから新宿駅に帰ってくる途中にある
博多とんこつラーメン代(替玉無料)も気軽に食えるって寸法よ。
しかも今回はそのパワーアップバージョン“大貧民割引”が登場。
受付で「大貧民です!」と元気よく宣言することによって、
なんと1000円もの割引。おかげで松屋で牛焼肉定食がいける。もしくは牛飯3杯。
文字通りの大貧民(貯金3ケタ)の俺は有り難く利用させて頂きました。
しかし没落貴族である俺の自尊心は3回転半くらいに捻くれ返っているので、
素直に、大貧民です、なんて口が裂けても言えるわけがなく、
「ダイ・ヒンミン、デース」
韓国系の名前を偽ることで大迷惑をかけながら突破。
その節は誠に申し訳ありませんでした。


さて、与太トークはこれくらいにして。
今回の『時をかける稽古場』は、タイトルの通り時間移動モノ。
あらすじは……、
2週間後に本番を控えたとある劇団。
しかし、いつもギリギリにしか台本を完成させない作家は、
やはり今回もページがほぼ真っ白のまま。
やることもなくダラダラとした稽古中、ひょんなことでタイムマシンを発見した一同。
となると考えることは一つ。
「本番直前にタイムトラベルして、完成した台本を取ってくりゃいいんじゃね?」


いやね、あのね、面白かったねー!
笑ったわー。声出して笑ったわー。
最前列で観てたんやけど、俺の両隣も大ウケやったわー。
俺以外が観ても面白かったのかな? っていう判断の個人的な指標があって、
それが何かってアンケートなのです。
オイラはブログで書けば腹いっぱいなのでアンケートは書かずに帰るんやけど、
終演後に立ち上がって振り向くと、ほとんど皆アンケート書くために残ってた
いやもうこれは、面白かった、で間違いないってことだろうよ。うん。


まずフライヤーデザインがオシャレなー。黄黒白っていいよなー。
登場する重要なアイテムもちゃんと載ってるし。
斜めになってる理由までは分からなかったけど、
(※追記:時計っていったら10時10分やし、その長針の角度に合わせたのかな?とは思った)
舞台美術も斜めになってて、そこらへん対応させてあるんかもなーと。
あとオープニング映像もオシャレやった。真琴が良い仕事してた。

個人的に、今回出演されている津和野諒さんのファンでして、以前から。
いや、ファンというか、同じ猫背族として一方的に親近感を抱いているというか。
どこが好きって、津和野さんが時たま見せる『稲中』に出てきそうな顔ね。
そしてそれ以上に津和野さんのツッコミがめっちゃ好きで、
あの猫背のままシュシュッと前に出て片手をビュッとする仕草が、って俺だいぶ気持ち悪いな。
今回もすっげーツボに入ったセリフがあったんですけど、
これは実際に観てのお楽しみってことで。

で。まぁぁぁ台本がよく考えてあるよね。あんなゴチャゴチャしたのをよくもまぁぁぁぁ。
伊達にスタッフクレジットに「文芸助手」という文字は並んでねえな。
タイムパラドックスは多元宇宙論で解消、とかさ。
演劇って普通、(自然な)会話が主体で、わざとらしい説明セリフってあまり無いんやけど、
アガリスクはその状況説明が部分部分でメインになってて、
その反則技を楽しめるかどうかで、だいぶ評価が違ってくると思う。
俺は口数多い方が好きなのでノリノリです。
役者さんも皆ちゃんと舌回ってて、すげー、っていう小学生並の感想を持ってます。

アガリスクを観始めてまだ間もないんですけど、(企画合わせてこれで5回目?)
毎回思うのが、はっきりとした主役が居ないよな、ってことで、
あえて言うなら、今回は「劇団」自体が主人公って感じ。
登場人物が皆それぞれ、自分を持っている、というか。
群像劇って多分こういうのを指すと思うんやけど、
そこらへんを描くのが上手いなーって思いますね。
(ポジションによっては脇役的なキャラもいるんですけどね)

それぞれに思う正義があって、ちゃんとした理由もあって、
絶対に「こっちが正しい!」ってのは言えない状況ってあると思うんですね。
そこを皆なんとか意見をすり合わせて正解探っていく感じ、というか。
明確な正義も悪もなく、皆自分のことで精一杯なんやけど、
なんとか落としどころ見つけましょうよ、っていうあの感じ、わたし好きよ。
こねくり回される屁理屈は、道具だったり、武器だったり、
あるいは、差し伸べる手だったり、するのかもしれない。
まぁ言うても演劇なんで、収まりの良いところにオチるんですけどね。

前回の『ナイゲン』はワンシーンのドンデンドンデンドンデデーン、
っていうどんでん返しの連続で緊張感?テンション?が凄かったけど、
今回はシーン分けもあるし、その分じっくり観られますね。
で、多分これは観たなかで言う人も居ると思うんやけど、
タイムトラベルの演出としての、暗転問題。
暗転っていうのは、舞台の照明が真っ暗になって、一旦進行が途切れることです。
タイムトラベル=演出で人物の衣装が変わったりする=暗転しなきゃいけない
なので今回はどうしても暗転が多く、進行が途切れがち。
俺は観てたのが最前列っていうのもあって間がもったけど、
後ろの席で全体が見えてしまってるとやっぱり、暗転多いな、と感じるんじゃないかなとは思った。
でも、ま、誤差誤差個人差当社比。

観終わったあとに、安心して「面白かったわー」って言える、作品だと思います。
観やすいようによく考えられてる分、尖ってる部分が無くって、
もしかしたら、突き刺さるところが無い、っていう人が居るかもしれない。
僕が観終わって連想した単語は、爽やかさ。
爽やかさ、ってその場限りで、あとを引かんやん、
けど、決して不快ではないっていう、そんな感じ。

細かいところまでちゃんと演技・演出されてるので、
たぶん、もう1回観たり、誰か役者1人を観続けたり、
ってことをするとまた新たな発見があるだろうな、
って上での、リピーター割引あり。
なんやねん!この罠!
まぁ、後半はガッツリ席も埋まるんじゃないかなーと思います。
っていうか、あれ埋まらんかったら嘘やろー。

というわけで、アガリスクエンターテイメント『時をかける稽古場』、オススメです!
長々とサーセン!


(再生中)
大谷能生『舞台のための音楽2』

全然関係ないけど舞台観に行った日だしと再生。




20140609 Mon
婿入り可


ちょっとコメディ要素もあるハリウッドのアクション映画で、
主人公と敵の戦いが白熱してる場面から、
いきなりカップルがいちゃついてるカットに変わって、
室内は静かなのに、窓の外では激しく戦ってる二人が通り過ぎていって、
男の方がそれを見て呆然としてしまって、
女が何事かと窓の外を見たときには、もう戦ってる二人は居なくて、
代わりにグラマーな美女が歩いていて、
男がビンタ張られる、っていうのあるよねー、
なんて思ってたら今日も一日終わってた。
お疲れ様です。今日も僕の頭の中はお花畑です。

このブログでかなり前に、
洋書担当の社員さんが「この船は!もう!沈みかけてんの!」
ってレジ台をバシバシ叩きながら言ったっていう話を書きましたが、
どうもマジでヤバイ感じになってきたんで、
どなたか、私を雇ってください。
高卒・資格なし・根性なし・特技なし。なんなら婿入り可。
ひとつも役には立ちません。

いつも乙女チックに見ている星占いの石井ゆかりさんのサイト、
週間の占いで、
“これまで積み重ねて来た努力が認められたり、
 育ててきたものが実を結んだりするかもしれません。”
って書いてあったんやけど、
俺にはそんなもの何ひとつないという衝撃の事実に今さら気付き、
あわあわと部屋の中(雨降ってるから)をうろついています。
あれやで、皆は、ちょっと上手くいかんかったからって、
すぐに投げ出すような人間になったらあかんで。
っていう悪いお手本で居続けますよ僕は。

あ、今週の休みは天気悪いみたいなんで、引きこもって、
11月の文フリの文章を1つは書くことを目標にしようかね。
なんせ、給料日前で、ほんとーーーにお金がござんせんの。
それでも明日はひとつ舞台に行きますの。
たぶん、残金2000円くらいになるけど行きますの。


(再生中)
花岡千春『日本の変奏曲』

ジャケット良すぎ。古賀春江の『海』という作品らしい。




20140608 Sun
狼と魔法少女



『狼と香辛料』読破月間、とりあえず、前にも読んだ4巻まできた。
ラノベはマンガ感覚で読めるけど、それでも読むのが遅いオイラは1日1冊ペースで。
全13巻なので、あと2週間もあればいけるはず。
ホロが可愛すぎてツライ。
リア充爆発しろ、ってのはこいつらのためにあるセリフだ。
あまりラノベは詳しくないんやけど、
『狼と香辛料』が出た当時は、“剣と魔法がないファンタジー”って宣伝されてて、
ハイファンタジーのくせに、主人公が商人、って設定が好きです。
三人称で描かれる情景や設定描写も上手いと思います。
あとホロが可愛すぎてツライ(2回目)。


今日は、ツンタローがこんなマンガを貸してくれた。

毛根一直線 『魔法少女俺』 (POE BACKS)

本を開いた瞬間、ポロッとこぼれたチラシが、
個人的な昨年のベストマンガ『スメルズライクグリーンスピリット』で、
そこで一回大興奮してしまった。

売れないアイドルの女の子が、好きな男の子のピンチに直面、
勢いで魔法少女に変身したものの、なぜか見た目がマッチョメン、
っていう感じで、『魔法少女俺』は、まぁギャグマンガでした。
笑わせ方はマサルさん系統な感じだった。
何が素晴らしいって作者ペンネーム。毛根一直線。良すぎる。
あと、扉絵の無駄な上手さ。女の子可愛い。
ギャグコマで、描ける人がわざと崩してるから、それだけで笑える。

これ、性同一性障害のマッチョメンが魔法少女になることを夢見てる、
っていう話だったら、俺、絶対好きやったと思うんですけどね、
そういうのいつか読みたいです。あ、書きゃいいのか。




20140605 Thu
やめられないとまらない


そういえば、ライトノベル『狼と香辛料』を4巻までしか読んでないや、
って思い出して、また改めて読み始めた。
危険だ。外では読めない本だ。ホロが可愛すぎてニヤニヤしてしまう。
ホロと出会うために、俺は行商人になろうと思う。明日から。
僕は三人称の文章を上手く書けないので、そこらへんも読もうと思う。
(『狼と香辛料』は男性の主人公視点なんだけど三人称っていう、上手い書き方)

数日前、今年度のガリガリ君を解禁したばかりなのに、
雨が降って気温が下がった。お体には気をつけて東京。
湿気が多いので、ゾル状の物体の中を歩いてる感じ。

ちょっと前に、柴崎友香さんの『寝ても覚めても』を読んだ。

5月頭の文学フリマ、『ミラーボール回ラズ』で僕が書いた、
男の子と女の子が出てくるパロディっぽい、あれ
あれはあれなりに、まぁ、締め切りに追われながらも一生懸命書いたつもりだったんですけど、
『寝ても覚めても』を読んだあとだと、
「ダメです!僕のやつ読まないで下さい!今すぐページをむしり取ってください!」
って言いたくなるくらい。
ヤバイ女の子の一人称。俺、全然足りなかった。柴崎さん凄い。

柴崎さん原作で、映画化された『きょうのできごと』。
そういえば熊本のDenkikanで観たな、なんてことを思い出した。
サブカルにかぶれ始めてたあの頃の僕にとって、Denkikanのミニシアター感は、
とにかくすごくカッコ良くて、入るだけでちょっと大人になれた気がした。
『きょうのできごと』はあまり良さが分からなかった。
再見すると違う感想になるだろうか。原作はまだ読んでいない。

今日はずぶぬれシアターのライブを観に行った。
ずいぶん久しぶりにライブハウス・池袋Admに行ったのだけれど、
やっぱり知ってる人がたくさん居らっしゃって、慌てた。
しばらくぶりに行ったくせに、立ち位置は自然と前までと同じで、
ビールの自販機の前に置かれたテーブルに荷物を置いた。
で、前までと同じように、自販機の明かりで本を読んでたら、
にたないくんがツカツカと近寄ってきて、「相変わらずやな!」と言われた。
他の知り合いの方にも「ブレないな!」って言われた。

そういえばバンドを辞める直前に、
「ソントンは本を読みすぎ。ちょっとは他の人と話しなさい」
という、演奏以前の人としてのダメ出しを受けたのを思い出した。
今日改めて思ったけど、僕は大きな音が鳴ってるところで話をするのが苦手らしい。

ライブはとても良かった。
ツーマンとか企画ライブとか、ここぞというライブのときに限って、
にたないくんの機材トラブルがあるのは、もはやお約束なので誰も慌てないのが素晴らしい。
知ってる曲も、前とはずいぶんと雰囲気が変わっていて、で、今のほうが良いと思う。
昔はいとかずくんの重めのドラムと、僕のただ単に下手くそでもつれてるベースを、
にたないくんがガーッと勢いで引っぱるような感じだったけど、
今は楽器隊がとても上手くまとまってて、にたないくんがその上で自由にやれてる感じがする。
この方がやっぱり、バンド、って感じがする。

そういえばバンド以外でも「ソントンは本読み過ぎ」って言われたことあるなぁ、と。
たしか舞台の人たちにも、友達にも、本を読んでて約束をすっぽかしてしまった歴代の恋人たちにも、
皆々様から怒気混じりに言われた覚えがある。
けど、僕はこれだけは止められないよね、と懲りずに本を読む。

「やれ」と言われぬままに始め、
「やめろ」と言われてもやめられなかったもの。
そんなものが、僕のような人間にも、あるのですよ。

Mac DeMarco - Salad Days




20140604 Wed
僕たちミラーボール星の上




数年ぶりにお台場の日本科学未来館へ行ってきた。
前に行ったとき、僕は土日休みの仕事をやっていて、
子どもたちでギュウギュウな館内をなんとかかんとか歩いた記憶がある。
いまや僕は平日休みの身である。
きっとゆるりと見て回れるに違いないという予想は、しかし、
修学旅行生の群れによって覆される。
入館と同時に修学旅行生の視線が僕に襲い掛かる。
「お兄さん、平日の昼間から何してんの?」
「その黄ばんだシャツは何モード?」
「今、何歳?」
「仕事は?」
「年収は?」
そんな幻聴にバッサバッサと切りつけられながらも渾身の力で進む。
進んだところに妖精の泉とセーブポイントがあったので助かった。

僕はインドア派につき、普段あまり人と喋る機会が無いので、
情報はほぼ本から入手する。
今日の科学未来館行きを見越して、ちくまプリマー新書の
青野 由利『宇宙はこう考えられている ─ビッグバンからヒッグス粒子まで』
を読んでおいた。
僕は苦手な理系分野の知識が欲しいときはだいたい、
岩波ジュニア新書か、ちくまプリマー新書に頼ることにしている。
知識なんてはじめはそれくらいの付け焼刃で良いのよ。
必要なものは自然と残ってい、って欲しいなぁ頼むからと祈っている。

展示場は大きく2フロアに分かれているのだけれど、
どちらも中学生と思われる修学旅行生に占拠されている。
しぶしぶ順路を諦め、空いた展示をコチョコチョと見ていると、
ボランティア係員である年配の男性が解説をしてくれた。
どこかで見た顔だと思ったら、高校の時の英語の先生に似ていた。
僕がたまたま見ていたポストイットの糊の解説をしてくれた。
大まかにはもう知っていることだったのだけど、
くっ付きにくい理由は、糊の構造が球状になっているため、
など細かいところまで解説して下さり、
おそらく平日ということで大人の客が珍しかったのだろう、
近くの展示も交えてたくさんのレクチャーをしてくださった。
俺も相槌や適宜質問を挟むなど、なんだか盛り上がってきて、
個人的に特に再生医療には興味があるので、
インクジェットプリンタの仕組みを利用した人工血管の作り方には大興奮、
JAXAが打ち上げたソーラー電力セイル“イカロス”では男子の夢を共有し、
樹脂型太陽光発電の未来を熱く語り合い、
ゴキブリリモコンの話では2000匹のゴキブリにセンサーを取り付けたがる人なんていないというネタで大爆笑、
暗黒物質と暗黒エネルギーがいつか解明されるであろう未来を語り合うなど、
ともに興が乗りに乗ってしまい、気付いたら1時間以上が経過。
この時点で大量にある展示のうち一つしか見ておらず、
チケットを取っていたプラネタリウムはすでに開演していた。

慌てて礼を言い、プラネタリウムへ向かうものの、
「場内すでに暗くなっておりますので」と入場不可。
まぁ、おじさんの解説は超楽しかったので良いか、と
さきほどとは別のフロアをフラフラしていると、
何だか妙にスムーズに動く椅子に乗っているお姉さんを発見。
俺がじっと見ているのに気付いたお姉さんがスススーッと近寄ってきてくれた。
話を聞くとHONDAが開発したUNI-CUBという乗り物とのこと。
お馴染みの人型ロボットASIMOの研究成果であるバランスセンサーを使って、
何か作ることが出来ないかと開発された、
目的のためではなく手段発信、というなんとも高等遊民的発想で作られた乗り物らしい。
タイヤが非常に特徴的な構造となっていて、物凄く小回りが出来るようになっている。
スペックの説明を求めると、「最高速度は6km/hです」と言って、
前傾姿勢をとって、スイーッ!と、UNI-CUBを走らせるお姉さん。
そして案の定、集まる修学旅行生
ガキどもを千切っては投げ千切っては投げする俺。
今のUNI-CUBはすでにアップデート版であり、しばらく前から未来館内で試験運用することによって、
色々とデータを採取しているらしい。
(以前は延々と後退できたのだけど、人間は普段そんな動きしないので、
 アップデート版では、しばらく後退が続くとブレーキがかかるようになっているというソフト面から、
 椅子の座り心地が良くなったというハード面まで。さすがHONDA)
お姉さんとはその後、新型の新幹線からブルーインパルスの話まで飛び火、
免許が無いので廃線を巡ることが出来ないと悔しがるお姉さんをなぐさめ、
最後には何故か、お姉さんの年齢に絡めた自虐ネタまで飛び出し、
それに上手いことリアクションをとることが出来なかった俺は、
まだまだ人生経験が足りないな、と、
日本科学未来館は俺という人間の器の小ささまで示してくれたのだった。

ま、何が言いたいかって、
本を読むのもすげぇ楽しいけど、
やっぱ人と直接話すのは、もっと楽しい、かもしれないよね、ってことで。
結局、話してばっかで、ほとんど展示は見ないまま。楽しかった。

Flight Facilities - Crave you Feat. Giselle




20140603 Tue
そいつぁ夢か幻だぜ




昨日のブログには書いたけど、俺の夏開き、行ってきました。
今日からこのブログは夏です。特に何が変わるわけでもない。

ってなわけで、
水族館劇場 『Ninfa  嘆きの天使』、観に行ってきました。

数年前まで、僕の部屋から徒歩10分の駒込大観音でやってたんですけど、諸事情で公演不可能に。
昨年今年と、三軒茶屋太子堂八幡神社にてテントをおっ建ててらっしゃいます。
初見の人はまず、あのテントをみるだけでビビると思う。
あれ、業者じゃなくて、劇団関係者だけで建ててるんやで、
って俺が自慢げに言うことではない。

以下、水族館劇場を何度か観た俺なりに、
水族館劇場テント公演テンプレートをまとめてみました。
だいたい合ってると思います。苦情は避けます。

開演前に劇場外でプロローグ劇
鏡野有栖さんの一人称が「ボク」のときは俺ガッツポーズ
セーラー服か着物でもガッツポーズなので大抵ガッツポーズする俺
千代次さんの「○○さぁ」っていう独特の語尾を聞いて、今年も始まったなって感動
のっけから足場が出たりで結構仕掛けが作動して歓声
役者は全員何かしらで出る

生演奏・全員の生合唱でプロローグ終了

場内へ移動
進麻菜美さんの声の通り方が驚異的
混雑日には桃山マジックにより鬼のように詰め込まれるので、早く並ぶのが良いとは限らない
お客様はお客様です。場内整理の人が神様です。

開幕すると、分かっちゃいるんだけど、セットが凄くてめっちゃテンション上がる
内容がプロローグとほとんど関係無かったりする(今年は結構繋がってた)
5分くらいしてようやくセリフが聞き取れるようになってくる
けど、風兄宇内さんのセリフの5割は分からない
本物の動物が登場(今年はフクロウとハト)して、初見の人から歓声が挙がる
スモークの火薬の匂いが懐かしくて良い
雪を降らせる機械の作動音と実際に降り始めるまでのタイムラグが愛しい
ストーリーは何となくしか分からないけど、それで良い
増田千珠さんの磐石の出来上がって無さは神がかり的
千代次さんと鏡野有栖さんの役は親子や鏡像など関係が深い
七ツ森左門さんは純朴な青年役かチンピラの下っ端役
藤島凾さんはイケメンのチンピラかアル中かそれらの合わせ技
夕暮半蔵門さんが観るたび可愛いんだけど、風兄宇内さんに寄っていってるのも確か
臼井星絢さんが何かしら悶着のオチで「やめるだすー!」で落水して俺大喜び
ゲスト的に関係者が登場することもある
(数年前には学魔・高山宏さん、今年は羽鳥書店社長・羽鳥和芳さん)

床が左右に割れて、鏡野有栖さんが、何かしらの乗り物に乗って水の中から吊り上げられて第一幕終わり

幕間の余興 背後ではすごい勢いで転換

二幕はじめは風兄宇内さんコーナーで場内大ウケ
幕が開くと、だいぶセットが変わっててやっぱり歓声
状況説明的な髙橋明歩さんの独特な声調の長ゼリフが結構好きだったりする
結局ストーリーとしては、
鏡野有栖さんが大体何か探してて、
千代次さんがそれを何となく持ってて、
最後わちゃわちゃーってなる

すっげー量の水が落ちて、悲鳴のような歓声
奥の方までわちゃわちゃーってなって、千代次さん吊られて、終わり

桃山さんによる役者紹介が楽しい


書いてしまうと、こんなもんかー、ってなっちゃうけど、
他のもので代替不可能なので、毎回観に行っちゃう。
それが水族館劇場。
もうね、水がザバーッって落ちてきたの観るだけで、泣きそうになるくらいファン。
そのうち増田千珠さんがセリフ言えてないのを観るだけで泣くようになると思う。
今年は特に千代次さんの、息子からの手紙を読むシーンが凄まじく良かった。
番外公演のさすらい姉妹とも繋がってたりで、全部観に行ってて良かった、と思った。

去年はたしか1週目の平日に観に行って、客席が空いててつまらなかったので、
今年は楽日に行ってみたらギュウ詰めで死ぬかと思った。
けど、駒込では毎回こんな感じだったわ、と思い出しもした。

駒込大観音で芝居が打てなくなって、しばらく東京では間が開いて、
去年からは三軒茶屋。これでようやく観れるようになったと思っていたら、
終演後の桃山さんの挨拶で衝撃の一言が。

「三軒茶屋で出来るのも今日が最後です。次回の場所はまだ決まっておりません」

やっぱ、世田谷住宅街のど真ん中、ってのは難しかったんだろうなぁ。
終演は22時を回るし、苦情だって来たんだろうなぁ。
東京で他にこんなテント芝居が打てる場所、あるのだろうか。
来年は無理だとしても、再来年。
たしか駒込を出た後は2年ほど空いた記憶がある。
水族館劇場を観ないと僕の夏が始まらないのです。
ならば、僕個人で出来ることは何か無いのだろうか。
観に行くということ以外に、何か無いのだろうか、と考える。



水族館劇場は毎度終演後の打ち上げを、そのまま場内で行い、
役者さんともお話することが出来る、らしい。
参加したことが無いので知らない。

僕は、終演後に役者さんと話すのが普段からすごく苦手で、
知ってる人が出てる舞台を観に行っても、
「良かったです。また誘って下さい」
程度のことを言うのが関の山である。
で、僕以外にも、その役者さんを観に来てる人ってのは何人も居るので、
その人たちを待つのがまた辛い。
けど、「僕は一言で済むので先に挨拶させてください」、とは言えない。
結果、Twitterのタイムラインを無駄に更新して時間を潰したりする。
あの時間が本当に辛い。宇宙から消え去れ俺、とか考えてたりする。
僕の目の前で役者さんと両手を取り合ってキャアキャア言ってるこの人は、
一体何者なのだ?何者にせよ俺とは絶対構成成分が違う、とか考えてたりする。

逆に、僕が舞台に出ていたときは、挨拶して頂くのはすごく嬉しかった。
本番を観に来てもらってる、っていうのがやっぱり一番嬉しかったのです。
思い出してみるに大体は「良かったよ」くらいの挨拶だったように思う。
あまり長いと「撤収が……」とか失礼ながら気になってくることもあったし、
長々と今の現場の愚痴を聞かされたり、いきなりダメ出しされたこともあったけど、
家に帰ってママのオッパイチューチューしてろよ、と思った。
ので、やっぱり挨拶は短くて良いと思う。
知ってる人が俺に対して「ママのオッパイチューチューしてろよ」と思ってる、というのは気分が悪い。
俺、一人暮らしなのに。無理だよママのオッパイは。
そういうことじゃない。

そもそも打ち上げが苦手だったりするので、
やっぱりこれからも挨拶は一言にしておこうと、改めて思った次第です。
長いな、と思ったら、遠慮なく「長ぇよ」って言ってください。
僕は空気が読めない上、
特に初対面の人とは緊張を隠そうとして、むしろ調子に乗って喋ってしまうのです。
長々と話すのは、このブログだけで良いです。


星めぐりの歌 -宮沢賢治×MICHIYO HONDA-

今日、開演を待ってるとき、
近くに居たサブカルカップルの会話が気持ち良いくらい痛かったので、
ラジオやろうかな、と思ってたりします。
長々と話すのはラジオだけで良いです。




20140602 Mon
はよねる


休みの前日はついついYouTube見ちゃう。
いかん。はよねる。
明日は俺の夏開き恒例行事。楽しみ。

熱愛発覚中 / 椎名林檎

林檎たんカワユスナーカワユスヨー。
振付、確かイデビアンの井手さんだったよなー
って思って、イデビアンのページ見たら、
10月に新作公演って書いてあって、
うおっしゃああああああああぁぁぁ!って立ち上がったら、
思い切りスネ打った。いってー。




20140601 Sun
妖怪・弦切り


ナンバーガールがデビュー15周年、ということで、
なんか色々盛り上がってますね。
昨日はラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』で、BaseBallBearの小出さんが、
「僕とナンバーガール」っていう特集で語ってたし、
NHK-FMでも特集が3週くらいに渡って放送されるらしい。

そして、メジャー1st『SchoolGirlDistorsionalAddict』が、リマスターで発売になりまして。
元盤を買ったのいつやったやろか。
たしか中学の時だったと思うんですけど。
当時、椎名林檎が大好きで、
何かのインタビューで林檎さんが、くるりとナンバガが好きっておっしゃってて、
まぁ、買いますわな。
で、今でも大好きな2大バンドに出会ったと、いうわけですね。
ゆらゆら帝国は、僕の住んでた田舎にはCD無かったスよ。

くるりは聴いてすぐにハマったんですけど、
(たしか『春風』を最初に買った)
ナンバガはあまりよく分からなくて。
けどラストの「EightBeater」は好きでよく聴いてました。

ナンバガもくるりも、周りに聴いてる人があまり居なくって、
高校の学園祭でバンドやろうってなったときに、僕が
くるりの『尼ケ崎の魚』やりたいって言ったら速攻で却下になって、
じゃあしょうがねえ、って代案で『東京』を揚げたら、
案の定それも却下になって、
「EightBeater」と「桜のダンス」に到っては話すら聞いてもらえず、
俺はアビちゃんの鬼のようなベースラインをコピーする羽目になったんですけど、
それもこれも良い思い出です。
『東京少年』なんて半分も弾けてなかったわ。

くるりは奇しくも『サンデーモーニング』という曲をライブでカバーすることが出来たので、
次はいつかナンバガのカバーが出来たらな、と夢見ています。
やはり、モズライトを買ってピック弾きをマスターして、サンズアンプの歪みを使うところから始めないとなぁ、
って遠いな。

今もパソコンにはナンバガのアルバムが入ってるんですけど、
『School girl byebye』だけは中古で買った当日に、
いとかず君に貸したまま戻ってきてないので、
誰か、いとかず君を見つけたら、よろしく言っておいてください。

最近またベースの練習を始めたのは、
ナンバガのコピーをやりたいってのと、
MALIMOのことを思い出したからなんですけど、
まぁMALIMOのことはまた別の機会に。

当方ベース(ド下手)、ほかパート求む。


NUMBER GIRL - 透明少女

向井、弦! ひさ子さん笑っちゃってるカワイイ。



 
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山瀬まみ「ゴォ!」


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