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20140729Tue
 >満喫徒然 2

ぶっちゃけ金沢にいます。探さないでください。
明日の夜には帰りますから。

いやぁ、楽しかったです。
お土産を買う暇もないほど楽しかったです。
(お決まりの言い訳)

全部のことが、すごく印象強かったはずなのに、
もう朝のことから忘れ始めてて恐い。記憶って適当。
ちなみに今は腹が痛いという思いで一杯です。
そうです。実は今回の目的は珍物食だったのです。
辛い物と大食いは苦手なんですが、今回は大食い頑張りました。
ごちそうさまでしたヤッホー。

そのほかの事なんて飾りです! 偉い人にはそれが分からんのですよ!
けど大抵、オマケにこそ美味が詰まってますね。
行った全ての場所がそれぞれに楽しかったです。
特に、あうん堂、という古書店がすごく良かったです。
この店に是非また来たいと思いました。
いわゆる“黒い本”が多く置いてある店ではないので、古本マニアの方は満足できないかもですが、
こういう店が町に一個あれば、すごく文化度はあがるだろうし、
次々と楽しいことが生まれていくだろうな、という素敵なお店でした。

色々な場所へ行ったはずなのに、メモ帳の最後には、
「まずは学習参考書担当として出来ることを!」
って書いてあって、もしかすると俺って、根は真面目なのかもしれません。
あと、炎天下を歩き回ったせいで、1ケ所行けなかったところがあるのですが、
それはまた、あうん堂再訪のときに行こうと思います。

そうそう、夏の扉は、無事に見つけられました。
Door into summer !!
あと、体重は49kgでした。


さて、あとは明日の始発(5時)に乗れさえすれば帰れます。
この旅の一番の難所です。
木曜もし居なかったら、あいつ寝坊したな、って思ってくださると助かります。

それではまた。

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20140728Mon
 >漫喫徒然

旅をしてます。探さないでください。
東京を7時に出るはずが、おもっくそ寝坊した。2時間。
しょっぱなから、あちゃー、って思った。
普段だったら絶対に諦めてダラダラしているところだが、
この前から俺の中の何かが「Door into summer !」とうるさいので、
ササッと出かけることにした。夏のしっぽをつかまえるのだ。
宿も交通機関も予約はしていないので止めようと思えば止められるのだけど。
2日前くらいに思いついた旅だし、宿などとれるはずもない。
久しぶりにマンガ喫茶としゃれこんだ。
事前にここならいけそうって場所は調べておいた。
野宿を期待していた皆様、ご期待に沿えずすみません。
前にマンガ喫茶に泊まったのは……バンドをやっていた頃、
愛知へツアーに行ったときにメンバーで泊まったな。
僕はそのツアーで『DEATH NOTE』を全巻読破するというバカをやった。
最終巻なんてリハと本番の間にライブハウス近くのブックオフで読んだ。
名古屋までライブしに行って何をやっているのか。自分の神経を疑う。

それより以前のマンガ喫茶の思い出といえば、やはり上京当時のことである。
なんのツテもないまま東京に来て、お金が続く間はマンガ喫茶に泊まり、
その後は路上生活、正確にいうと某ドンキなんとかのトイレで寝起きをしていた。
しばらくののち同じバイト先の先輩の家に転がり込むのだけれど、インターネット環境が無かった。
バイトは日曜だけが休みだったので、土曜の仕事明けは家に帰らず、
(飲み屋だったので、3時閉店で4時があがりだった)
マンガ喫茶へ行って仮眠をとり、コンビニで『ぴあ』を買って、
映画や舞台へ行くのがお決まりのコースだった。
僕は学生の頃からホームページとブログを作っていた。
放置しっぱなしだったのだけど、あるとき気まぐれにブログを検索してみると、
上京する前の記事に、僕のことを心配するようなコメントを書いていてくれてる人がいた。
僕はそれを読んで泣いた。ご迷惑かけてすみません、という気持ちだった。
しばらくしてから、マンガ喫茶へ泊まるときは、そのブログを更新もした。
それはそれは青臭い生存報告だったと思う。
あの頃にコメントを書いてくれたりした人のことを、僕はいまだに命の恩人だと思ってる。

その後、金を貸したカタに友人の名義で携帯電話を手に入れたけど、
当時の携帯ではまだPC用のページなんて見れなかった。
学生の頃に僕のワガママで作ったバンド「MALIMO」のホームページがあったのだけど、
携帯用のホームページだったので、そこの日記はよく更新していた。
バンドのホームページのはずが、ナカイデ、東京で生きてるってよ、
という報告のためのページになっていった。
いまだに、ブログを更新しないと死んだと思われるかもという
若干の強迫観念にとらわれているのはこの頃の習慣によるものが大きい。
コメントなど寄せてくれる人たちには感謝の気持ちがキャパオーバー。ドッカーン。
ほんとにほんとにありがとうございます。

「風待」も「MALIMO」も、今はもう跡形もなくなってしまった。
ネット上のことはいつまでも残るっていうけど、あまりに昔のサービスはそうでも無かったりする。
あれから10年が経って、いろいろなことが変わったけど、
なんか僕だけは変わってないような気がする。
ブレてブレて、まだブレブレのままだ。
今もこうやって宿も取らずマンガ喫茶に転がり込んでブログなんか書いてる。
周りを見ると、落ち着いていく人が続出。そりゃそうだわ。俺たちアラサーだもんね。
僕の方は、なんていうか、すみません、って何に謝ってるのかもよく分からないんだけど、
こうしか出来なかったっていうか、そんな感じです。
いつか見てろよ、なんていう気持ちも無いし、たぶんこのままで行くことでしょう。
僕のこと見て笑ってもらえりゃそれでいいや、と。
あ、今、あなたの呆れた顔が見えました。その顔、好きですよ。

ってな感じで、またこれからもよろしくお願いします。
貧乏神につかれたと思って諦めてください。

音の間で出会った俺等は 何時になっても帰らない
増えることはあってももう減らない 多分ずっと一緒に年をとって笑う
(略)
パーティーは終わった 音は止まった
過ぎてしまったことはもうしょうがない
(略)
それよりも遂にはおまえが親が
幸せってヤツがそこにあったとはな おそらくそれに勝るものはない
時は巡り 片時も止まらない 未来は俺等の手の中
(略)
東京に そしてそれぞれの地元に
(略)
ここにこうして俺達は生き残りいつか皆がそろい遂に未来は俺等の手の中

(THA BLUE HERB 『未来は俺等の手の中』 より)





20140723Wed
 >増山たづ子写真展『すべて写真になる日まで』

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増山たづ子写真展『すべて写真になる日まで』へ行きました。
IZU PHOTO MUSEUM
3月までの予定だった展示が好評延長になったおかげで、なんとか観に行くことが出来。
たまにはツイてることもあるもんだなと思いました。
朝6時に家を出て、東海道線にゴトゴト揺られ、10時には会場に着きました。
静岡は地理的にマジで横に長いので、会場が三島(沼津の一駅手前)で良かったです。

駅からIZU PHOTO MUSEUMのあるクレマチスの丘までは、
なんと無料の往復シャトルバスが運行されています。1時間に1~2本。
無料ってすごいッスね。それでもとが取れるってことですもんね……。

クレマチスの丘には他に3つの美術館・文学館があり、
レストラン・カフェ・ショップなども充実、
敷地も広くて緑が一杯、一日中のんびりと楽しめる、という施設ですが、
今回はガッツリと見て見ぬふりをさせて頂きました。
そっちのほうは、観終わった後に出来るだけ本屋を回ろうという、
不埒な考えを持っていない方々にお任せいたします。


開館と同時に飛び込んだので、館内はしばらく俺の貸切でした。ワールドイズマイン。
暑いくらいに天気が良くて、建築自体がきれいなため、
意味もなく館内をウロウロと見て回り、スタッフさんに怪しい目で見られたりしました。

増山たづ子さんは2006年に亡くなられたおばあちゃんです。
岐阜県徳山村という、かつてあった場所で生活をおくっていた1人。
徳山村は、今はダムの水の下に沈んでいます。
増山さんが1977年60歳から亡くなる88歳までの約30年間に撮り続けた、
今は無くなってしまった徳山村の風景が展示されています。

サービスサイズといって、一昔前に家庭でよく目にした、
一番小さいプリントサイズの写真がほとんどです。
ハガキよりも少し小さいくらいなのかな?
展示はだいたい何でもそうなんですけど、
サイズが大きい方が迫力が出て、勝ちます。
僕が何言ってるか分からんって方は、
現代美術の展覧会を観に行ってみて下さい。
大体デカイです。マジで。
大きいものこそ良い、っていう風潮になってきてるところで、
今回の増山さんのような小さいサイズで、
しかも徳山村だけという狭い範囲しか写ってないものを、
ガッツリ展示してしまうという企画がまずナイスですね。

ほぼ時系列に沿った展示でした。
増山さんが始めて愛機「ピッカリコニカ」を手にした村民運動会にはじまり、
徳山村の日常や人々、
ダム建築の動きが激しくなってからの風景、
取り壊されていく建物、引っ越した人々、
転居先の自室で撮った生前最後の写真まで。
今回はおよそ500枚が展示されています。
写真のほかにも、ドキュメンタリー番組が2本代わる代わるで上映されていました。

増山さんは写真よりも先に、テープレコーダーを使って、
徳山村に伝わる歌や自然の音なども録音していました。
おそらくは記録魔的な側面もあった人なのでしょう。
会場で流れる音、特に廃校となった小学校での合唱を聴くと、
じわりと目頭が熱くなるのは、なぜでしょうか。


一見すると、ものすごく陽気な写真ばかりのようです。
写っている人たちは皆笑顔で楽しそうです。
しかし、これらは徳山村がダムに沈むと決まったあとの写真なのです。
みんな、楽しいばかりではないに決まってます。怒りや不安ややるせなさなど、あったはずです。
どうして、笑顔で写真に写っているのか。
カメラのこちら側で、写っていない増山さんの、笑顔が見えるようです。
親しい村民だけではありません。
補償金の交渉に来た銀行員、不動産の鑑定に来た人、
さらにはダムの工事をする人々まで。
ほとんど皆が笑顔で映っています。

増山さんによって写真の裏やアルバムの余白に書かれたメモが、
写真ごとにキャプションで貼られています。
それを読むことで、写真の背景が分かってきます。
たとえば、選挙運動をする候補者の写真。
一見すると何気ない日常の1コマですが、
現職の人の演説には「全員参加するようにとの話があった」、
対立候補の演説の写真には「家から出てはいけないとの口約束があった」、
と、村民の間で約束が交わされたことが書いてあります。
村民たちもダム推進派と慎重派に二分し、不穏な空気が漂っていた頃の写真です。
それに選挙が絡めば、ピリピリとした緊張感が漂っていたことでしょう。

なぜ、村民が家から出てはいけないはずの対立候補の写真があるのか。
増山さんがたった一人家から出て、候補者の写真を撮ったからですね。
おかげで「あいつだけ話を聞いていた」と非難を受けたとも解説に書いてありました。

どうしてそこまでして、笑顔で、必死の決意で、
増山さんは写真を撮ったのでしょうか。

キャプションの他にも会場には、増山さんの言葉がたくさん貼り付けられています。
その中に答えはありました。

「(戦地で不明になったままの)父ちゃんが帰ってきたら見せないかん」

ああ、愛だったのだな、と。


増山さんが亡くなったあと、残されたアルバムの数は600冊。枚数にして10万枚。
会場には600冊のアルバムが実際に並んでいます。
時には月10万円にもなった現像代などを、
増山さんは年金と、ダムの補償金まで使って払っていたそうです。
ほとんど壁一面になろうかというあの物量。
30年間という時間。たくさんの人の思い。それ以上の、増山さんの決意。

芸術写真などプロが撮った写真しかほとんど見る機会なんてないので、
今回のような展示は本当に貴重で、すごく良いものだと思いました。
増山さんの七回忌に合わせたものでもあったみたいなので、
おそらく数年後にはまた大規模な展示が行なわれるだろうと思われます。
こういうことは、忘れないうちにやるべきものだと思うし。

広島の死刑囚展や、今回の展示やら、
良さそうな展示にはフットワーク軽く、これからも飛び込んでいきたいッス。
とか言って、普段案外腰が重いので、自戒自戒。




20140722Tue
 >いつか

非常事態だ。
いや、今までだって非常事態は山ほどあった。
けれど今回はレベルが違う。

まさか店長が誘拐に手を染めるとは思わなかった。

薄々、というかはっきりと車輪に火のついた自転車操業だったこの店だけど、
身代金に頼らなければいけないほど切羽詰まっていたとは。
店長も、何気にこの店のことを心配している母さんでさえ、
おくびにも出さなかったので、今まで気付かないでいてしまった。


名古屋の古書会館で行われる即売会に参加するという店長から頼まれて、今日は店番のアルバイトをしていた。
時間が空いたらレポートをまとめようとノートパソコンも持ってきてはいたんだけど、
さすがに日曜とあって来客が多く、対応に追われて時間は過ぎていった。
もちろん普段が暇すぎるというのもある。
けど最近、地元発行のカルチャー誌に小さいけれどこの店のことが載って、よく賑わうようになった。
休みになると少し遠くからもお客さんが来てくれて嬉しい。

古書店という体での紹介だったので、
古本をメインに探しに来て下さった方はたいがい、
真ん中のテーブルにドカンと載った文鳥の鳥籠、
鉢をはみ出して棚にまで増殖したキノコと苔、
入り口左手から奥にかけてそびえる爬虫類棚のトカゲたち、
を見た瞬間に引き返して行く。
それはそうだろう。何も知らなければ僕だって引き返す。
特に今日は店長不在ということで、メンフクロウの面倒まで頼まれたので、
もはや古本屋というより完全にペットショップだ。しかも怪しめのやつ。
近頃、地域の爬虫類フリークスのためにコオロギの累系飼育を本格的に始め、
さらにはゴキブリの種類も増やしたので、
棚の一番下からはいよいよ、化物でもはいずり出してきそうな音がしている。
カサカサシューシューカツンカツンリリリリリ。
たぶん、固めのやつが出てくると思う。
爬虫類フリークスのためとか言っておきながら、一番楽しんでいるのは店長自身なのは言うまでもない。

委託販売で置いてある、地域のアーティストが作った雑貨やアクセサリーを眺めていく女性、
自分で袋に分けるからサカ君は一応数だけ確認してね、とイエコオロギを買っていった馴染みの男性、
テーブルに置いてある実体顕微鏡でクマムシやミジンコを覗き込んで歓声を挙げる子ども
(無邪気な子どもたちにミジンコの正面が写った画像を見せてギャアギャア言わせるのは結構楽しい)、
海外文学のハードカバーを売りに来てくれた常連のおじいさん
(もちろん店長が帰ってきてから連絡することになった)。

途中で1階に入っているカフェの店長さんが差し入れを持ってきてくれたり、
僕の友達も何人かで遊びに来たり(昼ご飯の買い出しを頼んだりした)、
昼から夕方頃まではずっと自分以外に誰かが居て、落ち着く暇もなかった。
ただ今日も、メイン商品であるはずの本は1冊も売れなかった。

あまりに人が入れ替わり立ち替わりで来るので、途中からドアを開けっ放しにしておいた。
風鈴代わりに鳴るカウベルも良いものだなー、と思う。カロンカロンと。
春と夏の間のこの時期は、一日中風が気持ち良い。
人混みが苦手な黒猫の頁はいつの間にか外へ出て行ったようだ。
雑誌に大きく写真が載ったこともあって、頁を目当てに来る猫好きのお客さんは意外と多く、
店長のことよりも頁の不在を嘆く声の方が多かった。
ほんとに不憫な店長だ。
アイドル頁の代わりに今日はメンフクロウが大人気だった。
はじめは置物だと思うのか、フクロウが動くと悲鳴をあげる人が多くて楽しかった。

日も暮れてようやく人が途切れたのでドアを閉める。
頁を呼んだものの、この陽気に遠くまで散歩に行ったのか、ビルの中には居ないようだった。
人が途切れたということはそろそろだな、と思っていると、19時過ぎに店長が帰ってきた。
なんと店長にはお客を遠ざける潜在能力があるのだ。客商売なんてやめちまえ、と思わないでもない。
古本を10冊ほどビニールひもで束ねたものを両手にそれぞれ下げ、
口にもビニール袋をくわえたままで、器用にドアを開けて入ってきた。
こういう横着なところだけは凄いといつも思う。
ただ、いつもと違ったのは、

店長の背中に、幼い女の子がおぶさっていたことだ。

帳場に座ったままの僕の目の前を、
最大積載量を明らかにオーバーしているために真っ赤な顔でダラダラと汗をかき、
食いしばった歯の間からゼエゼエと荒い息を吐きながら、へっぴり腰のすり足で進む店長と、
店長の肉付きの悪い骨張った背中に揺られながら、静かに眠っている可愛らしい女の子がのろのろと通り過ぎていく。

突然のことに驚いたまま何も言えない僕を尻目に店長は、この混沌とした店の中の最も混沌とした一角、
荷解き前の本が山のように積み上がっているところへ仕入れてきた古本を置きさらに混沌を混沌とさせると、
その横のソファへ、女の子をそっと寝かせた。
女の子は目を覚ますことも寝返りをうつこともなく、すやすやと眠り続けている。

「あ、あの、店長……?」

僕の呼びかけを手で制した店長は、
自分のことをまだ若い若いと言っているものの実際にはもう結構いい歳なので、
すっかり上がってぜえぜえ絶え絶えになっている息の間に、

「車、置いて、くるで、ちょっと、待っとって」

とだけ言い残して、腰を押さえながらまた店を出ていった。
いや、あの、店長!? 店長ー!?
と叫びたい気持ちで一杯だったが、女の子を起こしてしまうとさらに事態がややこしくなってしまいそうだったので、なんとか抑えた。
ため息をひとつ。髪をボリボリボリとかく。
困ったときの店長の癖がすっかりうつってしまった。

ドアの外側に“準備中”の札をぶら下げる。店長が戻ってくるので、鍵はかけられない。
常連のお客さんはこんな札なんてお構いなしに入ってくるので、店長の犯罪がいつ明るみに出るか分からない。
当然だけど、店長だけをしょっぴいて欲しい。
僕は全く関係ないと言い張ることにしよう。事情聴取とか関わりたくないし。
え?アルバイト?何を言ってるんですか?僕はたまたま通りかかった通行人Aですよ?
よし、これでいこう。
店長なら自力でなんとか出来るはず。
体細いし、檻だって抜けられるだろう。たぶん。

僕と女の子だけが残され、再び静かになった店内。
リンリンシューシューと棚の下から虫の音が聞こえる。
日も暮れて少し寒くなってきた。
女の子が風邪をひくといけないと、帳場の中に丸めてしまわれていた膝掛けを、毛布代わりにかけてあげた。
コオロギの籠を暖めたり、フクロウの爪を切るときに簀巻きにしたのと同じ膝掛けだけど、
ちょっとそこは目をつむってほしい。まぁ寝てるから、目はつむってるんだけど。

まだ幼稚園くらいだろうか、子供らしい丸顔。
やや茶色がかってふわふわと柔らかそうな髪は、肩よりも少し長い。
淡いピンクのワンピースの上に羽織ったライムグリーンのカーディガン。とても女の子っぽい服装だ。
少し鼻が悪いのだろうか、息をするたび、ぴーぴー、と小さく音を立てるのが本当に可愛い。
そうか、店長もこの可愛さにやられてしまったに違いない。
たしかに昔から店長はロリコいや、これ以上は言うまい。
一応なりとも世話になっている情けだ。

今頃、滑舌の悪い喋りで身代金の要求でもしているのだろうか。
なんか素直に逆探知にひっかかりそうな気がする。
日本の警察にかかれば店長なんて赤子の頬をぷにぷにするくらい容易く捕まるだろう。
まぁこの時点で自首してくれればまだ何も始まっちゃいないのだし、
10年くらいすれば娑婆に出てこれるのではないだろうか。
10年後。僕は何をやっているのだろうか。
身代金を要求しなければ立ちいかない状況にはなっていないことを願う。

女の子の顔を眺めながら、店長にどうやって自首をすすめたものか悩んでいると、
入り口にぶら下げてあるカウベルがカンカローン!と派手に鳴った。
最近の警察は仕事が早いなと感心しながら振り向くと、ズカズカ入ってきたのは制服姿の女の子。
僕の妹、猪口(チョコ)だった。

「けんちゃーん、お腹すいたー、ラーメンおごってー、チャーシューと煮卵トッピングでー」

もはや店長にたかるのが挨拶代わりになっているのが身内ながら恐ろしい。
部活帰りのチョコは、ジャージにスポーツバックを斜めがけした格好で、
オッスおにいおつかれーぼしゅしゅしゅーっ、と謎の効果音を出しながら指定席であるソファの方へとやってきて、
当然そこに寝かされている女の子に気付いた。

「……ゆっ、誘拐!?」

さすが我が妹、話が早かった。

「あのロリコンめ! とうとう手ぇ出しやがったな!」

ああ言っちゃった。


兄妹で作戦会議が始まった。
僕がレジ内のイス、チョコがお客さんの側に置いたスツール、帳場の机を挟んでのヒソヒソ話。
チョコのひざの上では、いつの間にか戻ってきた頁が丸くなっている。
チョコは実に自然な動作で、頁の顎の下をこちょこちょとくすぐる。うにゃにゃにゃ。
女の子は熟睡しているようで、ちょっとやそっとじゃ起きないだろうけれど一応声は抑える。
万が一起こしてしまったときの状況説明がめんどくさい。

「けんちゃん、あとどれくらいで戻ってくんの?」
「チョコとほとんど入れ替わりで出てったばっかなんだけど」
「何しにいったん? あ、分かった、身代金の要求ってやつか」
「とりあえず車置いてくるってだけ言ってたよ」
「じゃあなんだろう、足がつかないように車を海に沈めにでもいったのかな」
「いや、水出しの麦茶パックを使い回す店長のことだよ。証拠隠滅のためといえ、そこまでするとは考えにくいな」
「そっか、親指に穴の空いた靴下を左右反対にはいて誤魔化すようなけんちゃんだもんね。それは無いか」

まためんどくさいことに巻き込んでくれたお礼にと店長のことを貶めてみた。
さて、店長をどうやって自首させるか、という問題だったが、
これはまあ、母さんに頼めば間違いないだろう、
という予想通りの結論に落ち着いた。

「けんちゃん、お母さんには頭あがらないからね」
「あがらないどころか、限界まで下げてるよね」
「お母さん、きっと弱み握ってるんだろうなぁうふ。教えてほしいなぁうふふ」

うふふふうふふふふ、と悪役感満点の笑みをダダ漏れにしながらチョコが言った。
弱みを握って一体どうするつもりなのだろうか。想像するだに恐ろしい。
ことが終わったあと、きっと店長には尻毛の一本すら残ってはいないだろう。
店長、どうか安らかに成仏してくれ。

すると突然ドアがビタシバターン!と威勢よく開き、
カウベルがこれが正解ですぞーとばかりにカロンカローン!!と鳴り響いた。
準備中の看板を堂々と無視した上、ここまで気持ちよくベルを鳴らす人物を我々は一人しか知らない。

「警察だ! この店、摘発しますんでよ・ろ・し・く!」

母さんは今日もノリノリだった。
なんて間の良いボケだろうか。

「令状はあるの?」
「そんなもんあとからいくらでも取り繕えますから!」

最近の警察は仕事がザルだ。
刑事(母)は、ドラマでよく見るような動きでサササッと店内に入ってきた。
驚いた頁が威嚇を始めるほど本格的なガサ入れだった。

「むっ、あれはワシントン条約で取引の禁止されているアルマジロトカゲ!?」
「規制が厳しくなる前に手に入れた個体から繁殖させてるから問題ない、って母さんも知ってるでしょ」
「むむっ、これは、危ない草!?」
「パセリです」
「むむむっ、じゃあこの、ロリっ子は何なの!?」
「あ、それは“店長が”誘拐した子なので僕たちは無関係です」
「誘拐!? なにそれ楽しそう!」
「そうだお母さん、けんちゃんに自首するように言うてよ。何か弱み握っとるんやろ」
「けんちゃんの弱みって、あの人、弱みしかないじゃん」

そう言われてみればそうだった。思わず、あぁ、と見合う僕とチョコ。
しかしここで非常事態が。
母さんが元気にボケ倒したおかげで、とうとう女の子が目を覚ましてしまったのだ。
さていよいよめんどくさいことになるぞ、と嫌々ながら覚悟を決めた瞬間。

「おはよう、よく眠れた?」
「あ、こんにちは、お久しぶりです」

あっけにとられる僕たちに母は平然と、

「けんちゃんの弟くんの、娘さんだよ」
「え? つまり、けんちゃんは姪っ子さんを誘拐したってこと?」
「……あれ、そうなのかな?」
「母さん、しっかり!」
「けんちゃん、ついに身内にまで迷惑をかけて」
「いやそれは前々からでしょ」
「あ、そっか。全方位的に迷惑かけてるもんね」

僕がかけてあげた毛布をきちんと畳んだのち、
ソファから起き上がった女の子が、あらためて自己紹介をしてくれた。

「はじめまして。けんちゃんの姪の栞(しおり)です。けんちゃんがいつもご迷惑をおかけしてます」
「り、利発そうなお子さんだー!」
「似てない! 似てなさすぎるよ! これホントに店長の姪御さんなの?」
「けんちゃんの弟くんには似てるんだけどねぇ」
「え、何? じゃあ、けんちゃんと弟さんが似てないってこと?」
「チョコ、けんちゃんはね、橋の下で拾われてきた子なのよ」
「……あ、なるほど」
「っていうか、こんな小さい子に、開口一番「ご迷惑をおかけしてます」って言わせるってどんだけなの」
「弟くんが教えたんじゃないかしら、とりあえずけんちゃんのことに関しては謝れとかなんとか」
「間違いないね」

親類の悪口をニコニコと聞いていた栞ちゃんが、ところで、と口を開いた。
何から何まで仕草が大人っぽい。
身近に絶対的な悪い見本がいると、人はこうも正しく育つのか。

「けんちゃんはどこですか?」
「けんちゃんはね、お空のお星様にもがもが」
「店長ね、今、車を停めに行ってるから、もうすぐ戻ってくると思うよ」

トラウマ級の冗談を言おうとした妹の口を慌てて押さえた。

「すみません。いっそ早く星になった方が皆様にこれ以上ご迷惑をおかけしないで済むものを」
「……栞ちゃん、今、何歳?」
「はい、7歳です」

超級小学一年生だった。
もしかすると店長の精神年齢は全部この子に回ってるのかもしれない。

と、ひとしきり場が落ち着いたところで、間が悪いことで有名な店長が戻ってきた。
もう少し早く戻ってきていたら僕とチョコで警察に突き出せたというのに。その方が面白いし。
再び両手には大量の古本を抱えて、足で器用にドアを開けている。

「ありゃ、お早いですね。
 そうしてらっしゃると、まるで可愛らしいお孫さんを連れてらっしゃるようにしか見えないというか」
「まだそんな歳ちゃうわー!!」
「むぎゅっ!」

母さんの放ったコークスクリューは店長の顔面にクリーンヒットし、
誘拐犯は抱えた本ごと店の外の階段を転げ落ちていった。

そうしてまた、星がひとつ増え


The Strokes - Someday



れば良かったものの、悪運の強い店長は無事に生還した。
母さんと妹には先に車に行ってもらい、今日の引継ぎ簡単に済ませる。

「あ、店長、一件買い取りの依頼があったんですけど」

真っ赤に染まったティッシュを鼻から抜いている店長に向かって買い取り依頼の本を示す。
赤く腫れ上がった鼻の頭を痛そうにさすりながら横目で本を確認して店長が言うには、

「これ、いつものおじいちゃんやろ。サカがやってくれても良かったのに」
「いやいや、それはまずいでしょ」
「わしからお前に教えることはもうない。あとは自分で学べよ少年。ふぉっふぉっふぉげろばぁっ!」

丸椅子に座ったままふんぞり返ってこけるというお約束を見事にやってのけた店長。
さらに、突然の音に驚いたメンフクロウが店長に襲い掛かって、
レジの一角が凄惨な殺人現場のようになった。
思わず頭をかいてソファの方を見ると、
読んでいたエドワード・ゴーリーの絵本から顔を上げた栞ちゃんが、
困ったような笑顔で、すみません、ペコリと頭を下げた。




20140715Tue
 >『おかまノート――増補版』を読みました

s_okama.jpg

『おかまノート――増補版』を読みました。
画像右の本は関連書籍として、伏見憲明『変態(クィア)入門』を。

僕は昔っからなぜか性的なものに興味がありまして、
おかげで高校の頃に永沢光雄『AV女優』を読むという、
われながら早熟な体験を出来ました。

そういえば、何年か前の一箱古本市に出たとき、
『AV女優』の文庫版を差しておいたら、
「これ探してたんですよ」って言って、
他に松沢呉一さんの本とまとめて買ってかれたお客様がいらっしゃって、
同志よ! って思ったのを今思い出しました。
あ、ちなみに松沢さんの『ぐろぐろ』、最近奇跡の復刊を遂げました。
元々の連載タイトルは「アナルは負けず嫌い」です。最高です。
松沢さんの本では『魔羅の肖像』も好きです。
あのときは「私のうちの本棚かと思ったわ!」って言って下さった女性もいらっしゃって、
本当に楽しかった。また都合つけて出たいな一箱古本市。
やっぱ僕は、軽風俗な本が好きなのです。
あと前回は値付まで手が回らず、全品200円均一の大盤振る舞いだったので、
次回はそこらへんなんとかしたい。


閑話休題。
『おかまノート――増補版』です。
この本は5月の文学フリマで出展されていた「おかま研究会(仮)」さんが出していらっしゃった本です。
といっても買ったのは俺ではなく、ミラーボール回ラズのメンバーであるリクボーズさんで。
俺がこういう本を好きなの見越して貸してくれました。サンキューです。

内容は、
男性のライトさん、
性同一性障害でFtM(Female to Male、女性の体だけど性自認が男性)のポチのすけさん、
この二人による対話編が大部分。ここまでが旧版にも収録されてた内容。
増補版では、それぞれが書いた原稿と、
FtMの人でも戸籍上の子どもが持てる、という最高裁の判決に関しての対談が追加されてます。

本のタイトルにもある“おかま”っていうのは、
ポチのすけさんを言い表すために使っている言葉です。
ポチのすけさんは性同一性障害の診断は受けているものの手術を受けるつもりもなく、
なおかつ今の立場を楽しんじゃってる人です。
過去に一度深く悩んだことがあるというのは本文中でも触れられるのですが、
その段階を経て、今の精神状態に落ち着いてるらしいです。
懐の深い肯定的な人だと感じました。

内容は性同一性障害のことだけではなく、
やがて「男/女、という区別は本当に必要なのか」とか
「わたし(あなた)はどうしてあなた(わたし)ではないのか」という、
なんだか哲学的なところまでいくのですが、
文章に簡単な言葉が使ってあるので、ものすごく分かりやすい。
結局、お互いに敵視するのではなく、
お互いに受け入れることこそが大事なのでは、
という感じの結論に至ったと、はい、思います。
いや、あまりにもくだけた文章で書いてあるので、
そんな固い結論をつけるっていうよりは、
皆それぞれなんだから、皆分かり合っていこうぜ、
っていう、ボンヤリしたところへの着地でいいんじゃないか、なんて。

つまり、私が大好きだったバンド、KEMURIが唱えていた、
PMA(=Positive Mental Attitude=肯定的精神姿勢)こそが大事、
だということですよ、ええ。







20140714Mon
 >宮崎夏次系『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』を読みました

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宮崎夏次系『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない(講談社)
を読みました。
マンガスキーの一部で話題沸騰中の宮崎夏次系さん。
僕は問題ありません』、『変身のニュース』に続く、
これが三作目。今まで出されてるのは全て短編集です。

絶賛の声が多いなか、いままで放置に放置を重ねて、
あ、もしかするとこのまま俺読まないかもしれないな、と思ってたんですが、
ありがたいことに読む機会が巡ってきました。

なぜに敬遠してたかと言うと、THEサブカルっぽい、からです。
ほらー、ビレバンとかにさー、平積みされてそうじゃんかー。
いや、言われるまでもなく僕自身がサブカルクソ野郎なのは自覚しているつもりでありますが、
ゆえに! だからこそ! サブカルっぽいものを手に取らないという、
ねじくれ返りすぎてもはや修復不可能な自意識過剰!!
それでこそサブカルクソ野郎!! ってうるせえよ俺。

そんなこんなでようやく手に取ったのですが、
やっぱりサブカルっぽかったです。
サブカルの中でもオシャレサブカルの方でした。
サブカル色眼鏡付けないで内容読めよ、って話なんですけどね。無理ですごめんなさい。
下北沢ビレバンの手前の方に置いてある感じの奴。
奥に行くと丸尾末広とかそっちの方のサブカルゾーンになるから気をつけな。


さて感想。
9個の短篇が収録。1つ20~40ページ。
先に言うと、1個百合レーダーが反応するの入ってました。良かったです。

まず何が良いって、間違いなくタイトルでしょ。
「夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない」て。
カッコ良すぎやん。
タイトルフォントも超ナイス。これどうやって作ってんのやろ。
装丁も良い。“セキネシンイチ制作室”が担当。
知らん名前やなー、って思ったけど、
有名作品の装丁をたくさん担当されてた。俺無知あちゃー。

絵は、ヘタウマって言っていいのかな?
パラッパラッパーみたいな、キャラクタライズされたペラペラな感じの絵柄で。
少年少女~青年は可愛い絵柄で描かれてるんやけど、
大人の大部分は変にデフォルメされた、微グロとでも言ってしまえるような感じで描かれてる。

擬音・効果音のフォントとその言葉選び自体が上手い。
ちなみに、のっけに入るのが電車の音で「ヴァ~ ポコチンポコチンポコチン」。良いやん。
同じ1話目で言うなら、傘が開くところの擬音には胸を掴まれる。
主人公が悩んでいるのは、(他人からすれば)そこにこだわらなくてもいいことで、
それがこの傘の開くマヌケな音に集約されている。
同時に(文字通りの意味で)福音だという感じも出ていて、ほんと上手い。

あと起承転結の“転”がアクションで表されるときが特にそうなんやけど、
シュバッってした動きの描きかたが面白いし、唐突感がすごく出てる。
1話のブリッジや傘、3話のテーブルダイブ、4話の盆踊り……。
さらに言うと、陰影の付け方がものすごく上手い。
(↑これは『タマフル』で星野源さんも言ってた
ベタ、線、トーンがうまく使い分けられてて、
けど絵柄がノッペリしているために、平面的な夢のような印象を受ける。
僕はエドワードホッパーの絵画を思い出した。
陰影をさらに活かすためか、季節が夏に設定されている話が多かったです。

オビには、
“「さみしさ」には、種類がある”
っていう惹句が書かれてるんですが、さびしさ、っていうよりは、
やるかたない、って気持ちの方がハマる気がした。
自分でも掴めてない感情なので言語化できず誰にも伝えられず、
積もり積もったそれが表出する、ってのがどの話にもクライマックスにあって。
言ってしまえば、コミュニケーションが上手くない人たちのお話だった。

1話目ですでに掴まれはしたんやけど、僕が特に好きだったのは、
6話目の「毎日」という話で。
しょっぱなの葉っぱの書き込みに、おっ! って思ってあとはグイグイと。
上手く言えないんですけど、
すげえよく分かるわ! って話でした。
男って。特に草食系って。 これ! あるよね! ね!? っていう。
上手くすれ違うことすらできない、っていうか。コミュニケーションブレイク!
これと「なほちゃんの白いたまごやき」は若干被ってる気がして。
個人的には「毎日」の方が良かったです。
「なほちゃん~」はジェンダーが出すぎてる印象。

ここがこう面白い! って具体的には言いにくいマンガやから、好き嫌いは分かれそうです。
シュッと流し読みしてしまいそうなんやけど、
釣り針が、しかも、かえし(バーブ)付きのやつが仕掛けてあって、
読み終わったあとにしっかり残るものがありました。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

「世界征服やめた」 by 不可思議/wonderboy

1:50から良くも悪くもキターってなる。
舞台でも叫び芝居が結構好きだったりしますオイラは。エモいやつ。




20140709Wed
 >ビバップ全話観て終わる休日

『COWBOY BEBOP』、全26話観ました。観てしまいました。
こんなバカなことをしたのは久しぶりというわけではなくしょっちゅうやります。
知らない人を置いていくスピードで今日は書きます。すみません。

すげえ良かったです。知ってましたけどね。やっぱすげえ好きです。
いつもはこんな風に休みの日を過ごすと、
なんで出かけやんだんやろ、と後悔することが多いんですが、
なんか知らんけど充実しました。
1998年の作品ですよ。
もう15年くらい前の作品に僕はなぜ今頃ブヒブヒ言ってるのでしょうか。
時間が立っても良いものは良いということでしょうか。
いや単に僕のセンチメンタルが過剰なだけな気がします。
けど明日から会う人会う人全員にビバップの良さを語っていこうと思います。
ウザキャラに転身します。

一気に見返して思ったのは、スパイクって結構やられてるなーってのと、
こいつら全然賞金稼いでねえなー、ってことでした。

ビバップ知ってる人には、えっ!?って言われると思うんですけど、
俺、「道化師の鎮魂歌」の回が結構好きで。なんたって作画がすげえもん。
ヴィシャスより東風の方が強いと信じているし、それよりもエド父が強いと固く信じている。
「カウボーイ・ファンク」も好きです。分かってても、馬ー!って笑う。
そして「スピーク・ライク・ア・チャイルド」のラストも尋常じゃないくらい好きです。泣く。
余談ですが、「ブギ・ウギ・フンシェイ」はジブリっぽいなと思いました。

一番好きなセリフは、アンディの「君の瞳に、映った僕に乾杯」です。
これは間違いないです。このブログでたまに使ってる気がします。
キャラで好きなのは、2話の武器屋のお兄ちゃんか、「へヴィ・メタル・クイーン」の賞金首です。
我ながらなかなかキワキワのチョイスだ。
あとエドです。八百八町に火が灯ります。


さ、曲ですよ。菅野曲を語りましょうよ。
個人的に偏りまくった感じで語りましょうよ。
劇場版まで含めた感じで語りましょうよ。
YouTubeにリンク貼りまくりましょうよ。

聴いた回数が一番多い曲は、「Goodnight Julia」という曲です。ハイパー好きです。

一番有名であろうオープニング曲「Tank!」などでサックスソロを吹いてるのは、
お馴染みハイパーサックスプレイヤー本田雅人さん(アルト)なんですが、
この曲↑と「SPACE LION」は、菊地成孔さん(テナー)が吹いてるんですよ、たしか。
当時はそのこと全然知らなかったし、
いまだにパッと聴きでアルトとテナーの違いすら分からないほど耳の悪い僕ですが、
このサックスめっちゃええなあと思って聴いてました。
はじめスパンクハッピーしか聴いてなかったので、菊地さんは歌の人だと思ってたのです。

PianoBlack」と「Pushing the sky」も押さえる。
「PianoBlack」は個人的な思い出のある曲なのです。
「Pushing the sky」はベースがクソ美味しいですね。
歪んだカッコ良い音色に始まり、間奏のスラップ!
ベースが美味しい曲って言うと、「MUSHROOM HUNTING」。
トレブリーな音色が気持ちいいッス。あと歌詞が素敵インドォゥネイージアー。
Blue」もけっこう気持ちいい感じでベース動くので好き。
ってか、サントラ3の1曲目がのっけから「Blue」で。
再生してから毎回最終話を思い出してしまうっていう罠。
サントラ劇場版には好きな曲が多くって、特に「Dijurido」は菅野さんっぽくて好きです。
他作品だけど『下妻物語』の「She Said」や『Napple Tale』の「Folly Fall」を思い出したり。
エドファンとしては「3.14」は忘れちゃいけない。この曲聴けば幸せになれる。
エド曲だと「Wo Qui Non Coin」も当然聴く。この曲聴けば倍幸せになれる。
あと、劇場版のマキシシングルに「is it real?」っていう、
ずいぶんマニアックな歌曲が入ってるんですけど、これも良いです。
間奏のギターソロ、リバースエフェクトが素敵です。多分、今堀さん。変態。
あ、このCDはジャケットもインチキ臭くてカッコよいです。


あとはボックスセットにしか入ってない曲なんですけど、
「かわいそうなフェイ【ハイソックス】」って曲も良いです。
『スピーク・ライク・ア・チャイルド』のラストで流れて毎回僕を泣かせる曲です。
そして忘れちゃいけない「Sax Quartet」。

『ゲイトウェイ・シャッフル』の冒頭で流れる曲で、
これ学生の頃に、アンサンブルでサックス四重奏がやってて超うらやましかった。
たしか、トルヴェールカルテットのCDに「StrangeGrassHopper」って曲名になって収録されてます。

ってなところでオタクの独り語りはおしまい。
付き合ってくれた人ありがとう。僕は満足です。




20140707Mon
 >5年前の七夕、俺は悔し涙に濡れていた


Twitterで上の情報が回ってきて、
これで何回目になるか分からん『カウボーイビバップ』を観てます。

普段アニメはほとんど観ないため、
好きなアニメはいまだに『あずまんが大王』と『カウボーイビバップ』で更新されてないんですが、
特に『カウボーイビバップ』の方はもう思い出が多すぎて、
好きなんだかなんなんだか、よく分からなくなってます。
大学に入って一人暮らしを始めて、初めて友達の家に遊びに行って、
そこで教えてもらったのがビバップでした。
なので、知ったのは若干遅いんですけど、ドハマリして。
僕が入ってた吹奏楽部の中にもファンの人がたくさん居て、
特に菅野よう子の音楽にヤラれてる人が多くって。
色々話したなーって思い出したり。

そう、菅野よう子ですよ。
僕は『カウボーイビバップ』で菅野さんのことを知って、
上京してしばらくは近所のTSUTAYAで、菅野さんのアルバムあるだけ借りて、
渋谷のTSUTAYAがまだ汚かったころに、
廃盤だった頃の『NappleTale』のサントラを両方見つけて狂喜乱舞したっけな。


ご存知の方もおられるかと思いますが、
そんな菅野さんがね、5年前の七夕、
ものすごい大赤字で一夜限りのライブをやったのですよ。
その名も超時空七夕ソニック
キラッ☆とか私の歌を聴っけー!とか、当時『マクロスF』の楽曲でより一層人気の出ていた菅野さん。
チケット争奪戦は本当に激しかった。
俺家のハイパーオールドなパソコンと亀より遅い回線速度では太刀打ち出来ないほど一瞬で売り切れた。
まだラーメンズの方がチケット取れるんじゃねえかと思った。
こんなザマだし、まさか近くに行く人もいないだろうと、
思っていたらそのまさかが居たのである。
知り合いで一人だけ、行くという人がいたのである。

俺は願いをかけた(七夕だしね)。
どうか知人が、出来るだけ多くライブの内容を覚えて帰ってきますように!

ライブの感想を事細かに教えてもらおうと思ったのだ。
ただ、不安要素はいくつもあった。
・知人は特に音楽に詳しいわけではない。
・知人は特に菅野よう子にも詳しいわけではない。
・知人は自分の金で行くわけではないので気合に欠ける。
・なにより知人は理論ではなく感覚の人なのでそもそも報告が苦手である。

むしろ不安要素しかなかったと言っても過言ではないラインナップだ。
それでも僕は一縷の望みを知人に託したのだ。
ただでさえ友人知り合いが少ない僕は、他に菅野さんのライブに行くような人も知らなかったので、
託すしかなかったのだ。

ライブ終了後、僕は速攻で知人を呼び出した。
普段そんなに会ったりはしないような間柄だったので知人も不審そうにはしていたが、
ライブの感想を聴かせてほしい、と切り出すと、
知人の顔がパッと輝くのが分かった。
ああ、これは相当良いライブだったに違いない。羨ましい。
そして知人は語り始めた。

「なんかイントロで皆出てきて、ウォーッ!ってなってー、
 で、1曲目から、あの、こーかく?のオープニング?でー、
 皆ウォーウォー!ってなってー、結局最後までそんな感じだったあべしっ」

最後の「あべしっ」はもちろん僕のチョップが知り合いの鼻っ柱に入った音である。
僕は泣いた。号泣した。
興奮のあまりテーブルをひっくり返して店員に羽交い絞めにされながらも泣き喚いた。
そして思ったのだ。悔し涙を滂沱の如く垂れ流しながら。
自分の行きたいところには、何が何でも自分で行かねばならないのだ、と。
話を聞くだけでは満足など出来やしないのだ。
百聞は一見に如かず。自分で、行かねば。

お金が無いこともあるけれど、最近引きこもってばかりいることへの自戒だ。
最後にこの言葉をみんなに送って校長先生の話は終わりです。
行けるときが、行くとき。やれるときが、やるとき。
以上で朝礼を終わります。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

菅野よう子 Inner Universe

これがライブでイントロの『トルキア』に続き、1曲目に演奏された曲です。
ライブではOrigaさんがボーカルで坂本真綾さんがコーラスだったそうです。
そりゃ、うぉー!ってなるわ。




20140705Sat
 >待合室の始祖鳥

休日に溜め込んだネタも切れたので、思い出話。
いちばん昔に読んだ本のこと。

僕は昔っから本が好きで、前にチラッと書いたけど、
幼稚園で参観(?)があったときに、
他の子たちはみんな外で元気に遊びまわっている中、
僕だけ部屋で一人本を読んでいたらしい、
という話をあとになってから母から聞いて、
幼き俺のブレてなきこと山の如し、
と思ったものです。

けれど、大変オツムの出来が悪いので、
小さいときに何を読んできたか、っていうのは全然覚えておらず、
あの頃から読んできた本をちゃんと覚えてれば、
いまごろ児童書のオススメを聞かれて困ることもなかったのに、と歯がゆい。
ただ、1冊だけ、今も覚えている本があるのだ。

オツムだけではなく、僕は小さい頃マジで体が弱く、
風邪から肺炎をこじらすことも結構あって、
しょっちゅう小児科のお世話になっていた。
入院食のほうれん草のピーナッツ和えみたいなのが好きで、
それまで全然ご飯、特に野菜は食べなかった僕が、
いきなりそれだけは食べ始めたので、母や祖母は喜んでくれた。

月一ペースで病院に行ってて、
年一ペースで肺炎っていう感じで、
その頃の僕は、肺炎ってのは風邪のちょっとした延長、くらいの認識で、
あとになって、肺炎でも人は簡単に死ぬと知り、
ほんとよく生き残った幼き頃の俺山の如し、と思いました。
先生と、いつも病院に連れて行ってくれた母に感謝を。
あのころの熱が原因で脳細胞がさらに半分くらい死んでしまったのでしょう、
元々悪かった頭も取り返しが付かなくなったまま今に至ります。
これは先生でも母でもなく俺のせいです山の如し。

そんなわけで、小児科の待合室もほぼ自分の部屋くらいの勢いで、
本棚に入っていた本は片っ端から読んだはずなんだけど、
そのなかの、覚えているのはたった1冊。
いや、1冊ではなく、1ページ。
リアルなタッチで絵が書かれた恐竜図鑑のような絵本の、
後半にあった、始祖鳥のページだけである。
ただ、その本が本当に大好きで、
待合室に入ると、速攻でその本を取りに行ってたのは覚えている。

説明文にどんなことが書いてあったかも、
どんな感じの絵だったかももう忘れてしまったけど、
僕はプテラノドンよりも始祖鳥の方が俄然好きで、
そのページさえ見ていれば大人しくしていたので、
母も安心して僕にその本を読ませていた。

僕が始祖鳥を見ている間に、
母は料金を払い、薬をもらい、車を暖めて、僕を迎えに来てくれた。
診察が終わると先生にもらえるシールか、
たまにもらえる指人形をいじくりながら、
オレンジ色のシロップ薬の独特な甘さと匂いを思い出し、
すでにげんなりしながら僕は車に乗り込むのだった。

小学校にあがって、骨折やら捻挫やら火傷やら、
外科の方にずいぶんとお世話になっているうちに、
なぜか体の中身の方は丈夫になっていったらしく、
やがて病院にも行かなくなっていった。
最後にお世話になった小児科の待合室に入ったときに、
ソファや本棚や周りの子どもや、そして先生も、
なんだか全ての物が小さく見えて、
ああもうここに来ることはないんだな、と思った。

数十年がたち、僕はバンドでベースを弾いていた。
両生類爬虫類が好きな僕は、下北沢の古道具屋で見つけた、
カエルのケロちゃんの指人形を、ベースのソフトケースにぶらさげていた。
帰省したときも練習しようと、ベースを一緒に持って帰ったときに、
母親がそのケロちゃんを見て、

「あんたこれ昔病院でもらっとったやつやん」

そういえば、そうだったような気もする。
僕は大変オツムが弱いので、すっかり忘れていた。
歳をとったり、体が多少強くなったところで、
結局、昔からそんなに変わっていないのだ、やっぱり。
今でもカエルは好きだし、何より本を好きだし。


Sufjan Stevens - Come On! Feel The Illinoise!




20140704Fri
 >島田潤一郎『あしたから出版社』を読みました

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手元にあった夏葉社関連の本をズラーッと。
左から、
関口良雄『昔日の客』(夏葉社)
バーナード・マラマッド『レンブラントの帽子』(夏葉社)
島田潤一郎『あしたから出版社』(晶文社)
得地直美・本屋図鑑編集部『本屋図鑑』(夏葉社)
又吉直樹『第2図書係補佐』(幻冬舎)
『本の雑誌』2011年4月号 特集=一人出版社の時代が来たぞ!

というわけで、島田潤一郎『あしたから出版社』を読みました。

晶文社の「就職しないで生きるには21」というシリーズの最新刊。
1980年代に同社から「就職しないで生きるには」というシリーズが刊行されており、
(そのなかの1冊、早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』はとてもよい本です。最近ちくま文庫になりました)
その21世紀版がいま刊行されているシリーズです。
僕は他には森岡督行『荒野の古本屋』を拝読しました。


島田潤一郎さんは、夏葉社という出版社を、なんと一人でやっている方です。
本好きの人なら知ってる方も多いのではないでしょうか。
1作目の『レンブラントの帽子』から装画装丁がなんとあの和田誠さんで、
これは絶対に編集者として名高い人が独立して立ち上げた出版社なんだろうなぁ、
と思ったものですが、実際の島田さんは全く編集の経験が無かったらしく、
(出版社の営業としては優秀だったことが『本の雑誌』を読むと分かる)
経験がどうのこうのっていうよりは、
一人の愚直な情熱を周りも放っておかなかった、って感じだったんでしょう。

僕が夏葉社さんのことを知ったのはTwitterがキッカケでした。
たしか『レンブラントの帽子』と『昔日の客』の間くらいの時期だったと思います。
Twitterを始めたばかりで、とにかく本関係のアカウントをフォローしてたら、
「すごく良い出版社が出来た!」っていう感じのツイートが回ってきて、
検索してみると話題はほぼほぼ絶賛。
2010年っていうと僕はカレー屋で働いてたころでしょうか。
今のバイト先に買いに行ったのを覚えています。
チャリで行ける範囲で『レンブラントの帽子』を置いてそうな店、と考えて行きました。
『レンブラントの帽子』と『昔日の客』を購入し心はホクホクと財布はスカスカと帰宅。
今よりまだ海外文学にも本についても詳しくなかったので、
あまりピンとは来なかったのですが、良い本だと思ったのを覚えています。

『本の雑誌』2011年4月号では巻頭特集で、
島田さんと、一人出版社の先輩である図書出版クレインの文弘樹さんが対談されています。
その対談の中で島田さんが、
“ちなみに三作目は百年前のアメリカのコミックの復刊を予定しています”
と話されています。没企画かな? けど読んでみたい!
結局、夏葉社の三作目は(『関口良雄さんを憶う』の復刻を除くと)
上林暁『星を撒いた街』となりました。
そしてここで、ドラマかと思うような事件が起こります。
僕の大好きなエピソードです。

まず、ピースの又吉さんが『昔日の客』をラジオなどで絶賛。
それを聞いて感動した島田さんは、営業に向かった下北沢の古書ビビビにて、
何となくの雑談を始めます。
「又吉さんはこちらによく来たりしますか?」
「来ないですねぇ。 でも来るかもしれませんね、又吉さん本当に本が好きだから」
「じゃあ、もしいらっしゃったら、この新刊を、ぼくからということで、プレゼントしてもらえませんか?」
「じゃあ、来たら渡しておきます」
と冗談のようにして、『星を撒いた街』をビビビに置かせてもらうことに。

そしてしばらくのあと、なんと本当に又吉さんが、ビビビにやってきたのです。
しかも、カウンターに『星を撒いた街』を持って。
もちろんビビビの店長さんは、夏葉社さんの言葉を伝えて、又吉さんに本を進呈します。

……奇跡か!

(くわしくはこちら→ピース又吉の邂逅の書(てれびのスキマ))

本を心から愛する人々は本からも愛されて、こんな素敵な奇跡が起こるんだなぁと、
僕も心から本を愛するように頑張ってるつもりですが、ページで指を切っているばかりです。


さて、いい加減、読んだ本の感想を書きましょう。
本の中にも書かれているんですが、島田さんは実は元小説家で、
とても読みやすい文章で全編つづられています。
構成が前半と後半に分かれてて、
前半は夏葉社を作るきっかけになった事件から、
出版社という仕事を選ぶきっかけになった『さよならのあとで』が刊行されるまでが書かれています。
これは小説か!?と思うほどメリハリが効いてて、読んでてすごく面白いです。
前半で一番印象に残っている文章は、

ぼくは叔父と叔母のためになにかをしよう。(略)
自分の人生に一度見切りをつけて、ふたりのために、生き直す気持ちで、全力で何かをやってみよう。
それは、ひとつの転機だった。
三一歳までのぼくは、自分のためだけに生きてきた。(略)
こたえなど分からなかったが、とりあえず、もう十分だ、と思った。ぼくは、十分自分のために尽くした、と思った。

他の部分もそうだけど、島田さんの誠実な人柄が伝わってくる文章だ。
ちょっと変で突飛なところもあるけど、優しくて、生きづらいほどに真面目な人なんだろうなぁ、と感じた。
真面目でなければ、出版社を立ち上げるにあたって、親から200万の借金を2度したことなんて書かないだろう。
ものすごくフェアか、悪く言えばうまく立ち回れない側の人なんだろうなぁ、と思う。
そしてとにかく、思ったことはまず行動してしまう、という動く人でもある。
無名の出版社の1冊目の営業に、ためらうことなく突っ込んでいく様子、
もちろん断られまくってヘコんだりはしてるんですけど、
それでもなお突き動かされるように、島田さんの足は止まらない。
最後には運命的な出会いでもある京都の善行堂までたどり着くことになる。
生き方を選んだ覚悟を見るようだった。



何よりも良いのは、
名前が挙がっているのは書籍界隈では有名な人たちばかりだけれど、
その向こうに、確実に一般の読者たちがいて、夏葉社の本を手に取っているというのが、分かる。
島田さんがこんなに想いを込めて作った本を、受け取っている人たちがいるのだ。
単純で、当たり前のことだけど、素晴らしいことだと思う。僕もそのうちの一人ですアピール。
たまたまなんだけど、1章のラストにある『さよならのあとで』の展示に僕も行っており、
自分の体験もシンクロするようで、とても面白かった。


2章は飛び飛びのエッセイだ。
前野健太さんが閉店後にライブをやったことは覚えています。
僕は遅番+残業で行けませんでした……。行きたかった……。
島田さんの若き頃のエピソードも入っており、
どうも若い頃から突っ走るように行動する人だったようだ、というのが分かる。
まず、若き勢いで沖縄に転居したあとの恋愛エピソードが面白すぎる。

昨日ブログに書いたラブラブエイリアンのトークイベントでも話題になっていたんですが、
“女の子と付き合ったことのない男は、
 いざ女の子と話すとだんだんカッコつけたり高飛車になっていってしまい、
 それで本人は一生懸命やってるつもりなんだから、こっちはいたたまれないし、
 もちろん女の子はもう一度喋ってくれなくなる”

っていう、そのまんまの島田さんの態度ね。

ぼくはAさんをデートに誘ってアパートの近くの小高い丘の上で、自分の夢を語った。日本で五〇番目くらいの男になりたいんだ、と話した。
(中略)
僕はその数日後に、Aさんに、つきあってください、と告白した。けれど、Aさんは返事をする代わりに店を辞めてしまった。

僕は懲りずに、次に、Bさんのことを好きになった。
(略)
「Bさん、『グレート・ギャッツビー』って読んだことある? ギャッツビーはさ、大好きな人がいて、その人に振り向いてもらおうとして、一所懸命努力して、でも、死んじゃうんだよ。つまり、努力しても手に入らないものがこの世の中にはあって、それはぼくにとって、Bさん……」
(略)
「仕事中でしょ。黙って」

Aさんではなく、Bさんではなく、実は、ぼくは、Cさんのことが好きであった。嘘ではない。本当である。Cさんにはかっこいい彼氏がいたから、なにもできなかった。そういうことなのである。

バカだ! この人、バカだ!!
そしてこのあと島田さんは、Bさんにフラれたという理由で、アフリカに行くことになるのだが、
懲りずにBさんへ近況報告のメールを出すのもどうかしてるし、
メールの末尾にフッターのように毎回

ところで、Cさんとか、元気ですか?

が入るのが、もう最高だ。
男子の中の男子だこの人、と思いました。
(男の中の男、ではない)

恋愛エピソードで最高なのは、Kさんにフラれたときの話である。
これは是非読んでいただきたので、引用はしません。
ただ、絵に描いたようなテンパり方です。マンガか!

プレジデントオンラインでの、『本屋図鑑』についての連載も収録されている。
僕はこの連載の第2回(棚がスカスカになってしまった店のこと)と第5回(海文堂のこと)を読んで、
いよいよ夏葉社のファンになったのでした。
特に第2回の話はオチの切れ味がものすごく良いのです。

ファンを通り越して、僕はいま、
どこか遠出するたびに『本屋図鑑』を携え、
当地の本屋に寄って店のハンコを押して頂き、
当然本も買うので、荷物は行きの倍くらいに膨れ上がり、
ひいひい言いながら帰ってくるというのを、マイペースにやっています。
兵庫~大阪を回った時が本当に良い思い出になってて。
これがなかったら海文堂に行くこともなかっただろうし、
長谷川書店や隆祥館書店の方と話すこともなかったろうし、
っていうか、本を読んで引きこもってばかりだったろうし。
貴重な体験をさせてもらってる1冊です。
いつか、本庫屋書店(北海道利尻島)と、山田書店(沖縄県石垣島)へ行くのを夢見つつ、
これからも本にまつわるもろもろを愛して、ページで手を切っていこうと思います。


ちなみに「就職しないで生きるには21」シリーズの次作は、
東京桜新町でインドカレー屋「砂の岬」を営む鈴木克明さん・有紀さん、の本になるようです。
楽しみ!




20140703Thu
 >『ラブラブエイリアン』のトークイベントへ行きました

ラブラブエイリアン(1) (ニチブンコミックス)
以前ブログで紹介したマンガ、『ラブラブエイリアン』
(過去ログ→続巻希望! 岡村星 『ラブラブエイリアン』
発売してから半年が経ちましたが、
のきなみの好評価にも関わらず、あいかわらず売れておらず。
この状況を捨て置いて良いのか!?
と、急遽トークイベントが開催されることに。
というわけで行って参りました。

「この世は憎しみで出来ている」 岡村星×犬山紙子のゲスラブエイリアン
@阿佐ヶ谷ロフト

タイトルからしてもう恨み辛み感が出まくってて素敵ですね。
なぜわざわざ行ったかっていうと実は、
僕がバイトしてる書店の、コミック担当さんが出演されたんですよ。
その雄姿をしかと見届けに行きました。こういうのをありがた迷惑って言います。

内容は、
第1部に書店員と岡村先生と連載担当さんで、
こんなにも面白いのになぜ『ラブラブエイリアン』は売れないのか!?トーク。
そして第2部に、
岡村先生×犬山紙子(ブロガー/コラムニスト)×中村愛(ゲスドル)による、
リアルゲス女子トーク。

まず1部。
我らがコミック担当さんの登場と同時に会場から、
「制服!」
「制服萌え!」
「可愛い!」
との声が挙がり、俺、無意味に焦る。
弊店ではディスプレイなど本当に力を入れているんですが、
そんなコミック担当さんから先生に辛辣な現場の意見が飛び出す。
カバーがダサい、タイトルが悪い、etc...
このマンガに惚れこんでいるだけあって、キツイながらも愛のある駄目出し。
司会から「このマンガで一番好きなセリフは何ですか?」と聞かれ、
「“美容師相手に髪型ディスるとか度胸半端ねえな
 そのカラーリング続けてたら3年後にどんだけ毛量減るか的確に予想すんぞコラ”です」
とチョイスもさすが。
司会の方の毛量を気にしながら
「すみません、頭髪の話題にしてしまいまして」
と、場内を沸かしておられた。あなたは何か、芸人なのか。


休憩をはさんで第2部。ここからが一層良かった。
各人(特に岡村先生)にいい感じにアルコールがまわってエンジンがかかり、
目の前で、マンガ内のゲス女子トークが再現され始めたのだ。
ニコ生で全国に配信してしまって良いんだろうか、と
多分、会場中が心配してたと思う。
僕も少し酔ってたので記憶が不確かですが、
以下、記憶の端々からかき集めたログを、脚色ありで残しておきます。

「(ゲストのアイドル中村愛さんに)枕営業ってあるの?」
「ありますよ!」
「例えば?」
「某テレビとかね、プロデューサーと寝ると、かなりランキング上がったりしますから」
「何て番組?」
「言えるかい! けど、“枕営業”“ランキング”で検索すれば出ます!」
「けど私の好きなモーニング娘とかは枕営業無いよね?」
「あ、ハロプロは無いですね。あるとすれば、B級アイドルです」


「担当さんもさぁ、別の出版社に行きたいって言ってたじゃん」
「いやいや、そんなことないですよ」
「どこだっけ?」
「某社です(←実際は分かるようなボカし方で即答)」


「先生はあれですよね、男性が嘔吐する姿にときめくんですよね」
「えっ?」
「そうなんですよ『ごっつええ感じ』で「キャリー東野」っていう、
 東野がアイドルをただただしばくってコーナーがあったんですけど、
 1度水上リングで5人連続アイドルをしばいたことがあって、
 疲労と揺れによる酔いのために、東野が思い切り吐くんですけど、
 その姿にときめいてしまって」
(会場 ドン引き)
「誰に言っても分かってもらえなかったんですけど、
 「あ、それ分かる」って言ってくれたのが、今の彼氏です」
(会場 イイハナシダナー)
「つまりは嘔吐フェチだと」
「あ、はい」
「どうなんですか彼氏さんとは嘔吐プレイはされるんですか」
「いや無いですね。やっぱ、吐きながらは難しいので」


「ぶっちゃけあと何冊くらい売れたら2巻出るんですか」
「あと1万冊ですね」
「今会場にいるのが50人くらいでしょ、じゃ1人200冊ですね」
「買えと」
「はい」


2部は延々このテンションでした。……販促はどこへいった!?
けどもちろん、とても面白かったです。
一番印象的だった会話ログを残して、おしまいにします。

「第一部でも話題になってましたけど、タイトルが悪い気がしますね」
「けどここで変えたら1巻と2巻でタイトル違っちゃうことになりますけど……」
「ああそっか。先生はどうなんですか? 途中でタイトルが変わってしまうって」
「あ、良いですよ。私この作品に全然思い入れないので」
「おい!」(←壇上全員のツッコミ)
「嘘です、すみません」

『ラブラブエイリアン』、ほんと面白いので、ぜひ読んでみてくださいね!

ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

やくしまるえつこ cosmos vs alien




20140702Wed
 >映画『収容病棟』を観ました

上映中に携帯を操作する奴専用の地獄があっても良いと思うナカイデソントンがお送りする、
ドキュメンタリー映画を見る会(会員俺1人)、略して

ド1人 36本目
『収容病棟』
http://moviola.jp/shuuyou/
s_byoutou.jpg
(↑お金無いって言ってんのに、パンフレット買っちゃったテヘペロの図)

ド1人18本目で観に行った『鉄西区』のワン・ビン監督作品。
『鉄西区』は、それを観たせいで腹いっぱいになりしばらく映画館から足が遠のいたといっても過言ではないほど、
超ド級(3部作545分)の映画でした。腰が壊れました。

さて今回の『収容病棟』も前後編で237分と、
普通の感覚からしたらずいぶんと長い映画ですが、
『鉄西区』の9時間強、
ワン・ビン監督と似た手法を使う、想田和弘監督の『演劇1・2』(342分)を経てきた俺です。
237分なんてあっという間ですよははは、という強がり。
いや、でも案外サラッと観れましたよ。
起承転結が付いてるわけじゃないから終りが唐突で、
えっ?もうちょい無いの? って思ってしまうからかもしれん。

中国西南部にある雲南省の精神病院が舞台。
監督自身が構えるカメラは鉄格子で囲まれた病棟へと入り、
そこで生活をおくる人々をとらえていく。

こんなこと言うと元も子もないんですが、
なんというか、観てもらうしかない映画、というか……。
公開が6月末からだったので、Twitterでは早速上半期の映画ベストに入れてる方を散見するのですが、
なんというか、それは、ボリュームがだいぶ効いてる気がするんですよね。
短かった!って言ってる人には、ちょっと待ってください、もう一回観れるますか? と聞きたい。
アクト・オブ・キリング』よりは観やすいと思う。
けど、『アクト・オブ・キリング』は体力に甚大なダメージを負う感じでしたが、
『収容病棟』はモノの考え方に甚大なダメージを負うので、もしかするとより深刻かもしれない。

ワン・ビン監督の映画は、先に挙げた想田和弘監督の“観察映画”の手法と似ている、
っていうかほぼ同じって言っていいと思うんですが、
手を加えているのは、編集だけ、です。
パンフレットによると300時間以上の素材があったみたいなんですけど、
撮影の時点ではなく、編集している間に必要不必要のカットが分かってくる、みたいです。
ちなみにパンフには想田監督の映画評も載っています。
ワン・ビン監督は何も語ってませんが、『収容病棟』を作る際に、
想田監督の『精神』の影響があってもおかしくはない時系列。
(『精神』公開は2008年、『収容病棟』の撮影は2013年)
私事ですが、
意識して観に行った初めてのドキュメンタリーはたしか『フツーの仕事がしたい』で、
ドキュメンタリーっておもしれー!て思ったのは『精神』がきっかけです。

前半観初めてすぐに、
ベッドの布団をめくると、オッサン二人がほぼ抱き合うようにして寝てるので衝撃。
なんか観ちゃいけないもん見てもうたーって、こちらとしては思うんだけど、
観ていくうちに、それが全然普通のことだって分かってきて、すげえ混乱する。
冒頭からしばらくしたシーンでは、寝てたおじちゃんがモソモソ起き上がったと思ったら、
下半身丸裸で、寝惚けたような足取りでそのまま廊下をトコトコと歩いていき、
廊下のど真ん中で放尿ね。で、部屋に戻ってきて、そのままベッドイン。

潔癖症の人はまず間違いなく観るに耐えない映画だと思った。
3年間掃除をしない男こと俺でも、ちょっとこれはゾワワー、って思ったくらいですからね。
それでも観ていくうちに慣れる部分もあり。
皆平気で全裸で寝てるし、
痰とか部屋の床に吐き捨てるし、
っていうか基本的に、部屋の中に置いてある桶に放尿スタイルだし。
トイレもちゃんとあるんですけどねぇ。
皆めんどくさいのかな、くらいにしか思わなくなってくる。
ベッドの上に立ったまま放尿する豪の者も居るくらい。
しかも桶に前回までの尿がたまってんだよな。
そのジョボジョボジョボーって音がまた無駄にリアルで、
(『鉄西区』もそうだったんですが、ワン・ビン監督は生活音・効果音を録るの上手すぎ)、
しないはずのホカホカとした臭いが鼻先に。ぎゃーす。

あ、そうそう、舞台は精神病院っていっても、なんと、全員が精神病ってわけじゃないんですよ。
公式ホームページにも書かれてるんですが、たとえば、

“政治的な陳情行為をした者や「一人っ子政策」に違反した者までもが、
 “異常なふるまい”を理由に収容されている。”

っていうような場所なんです。
で、予備知識無しで観に行くと、この注釈が映画の最後に出てくるので、
「えっ!?」って思う。
精神病院のドキュメンタリーって先入観があるせいもあって、
正直、全員が精神病患者にしか見えなかったんですわ……。

全体に200人以上の患者いるうち、まぁ映ってるのは男性患者のごく一部なんですけど、
それでも皆どっかおかしいように見えてしまう。
たしかに中にはマトモっぽく見える人もいるにはいるんですけど、
『精神』でも「カットー! ガハハハ!」って言うオジサン(名前、失念)とか一見普通だったし、
まともに見えても、どこか悪いんだろうなぁって思ってたんですけど、ね。
実際監督もインタビューで、

どうやらこの人には精神疾患はなさそうだと感じた人は数多くいましたが、
どの人がどうだとはっきり断定することはできませんでした。

って言ってるくらい。
なんていうか、マトモなのか病気なのか、その境界が溶けてしまう映画。

以上のような感想は、『精神』を観た時も同じように思ったんですけど
今回はさらに、生きるって何やろ、生きてるって何やろ、ってことまで思った。
だってさ、たしかに「ここから出たい」とか「家の方がマシ」って言ってる人もいるけど、
大半の人は病院の規則に文句なく従って生活してるし、
その中で楽しさや幸せや、愛、を見つけてるし。
たった数十メートル四方の、鉄格子に囲まれた回廊の中で、ですよ。
クソ広いはずの世界で生きてる人々(俺ね)がなんとなく掴み損ねてしまってるものを、
ほとんど何もないはずの彼らが、少しにしろ見出している。
彼らには無い自由を僕は手にしているはずなんですけど。
つまり、自由=幸福、ということではないわけで。なんなんだ、幸福追求権って。

だって、劇中一度だけ、カメラが退院患者を追って病院の外に出るんですけど、
(一番は空間的な意味で)自由を手にしたはずの退院患者は、
どうしたって病院の中のほうが幸福そうだった、気がするんです。
家じゃ全然歓迎されてないんですもん。
あそこは、中国スゲェな、と思いましたよ。
幸せを確かに掴むことは出来ないかもしれないけど、日本に生まれて良かった、と。

収容期間5ヶ月という青年が、のんびりとした口調なんだけど、
機関銃のように話しまくるシーンがあって、
もしかすると歌か何かの歌詞かもしれないんだけど、
そのフレーズがいちいち詩みたいに聞こえて、
(「東へ行くバスは1本だけさ、西へ行くバスはたくさんあるのに。スカーフが必要なんだ」って感じ)
詩人と狂人は紙一重、というのはマジだなと思いました。
あのシーンのセリフを曲にのせるだけで、かなりいい感じの歌が出来ると思う。

そして一番思ったのは、あの中に3ヶ月も居て、監督よく正気で居られたな、ということですね。
患者の1人が、「この中に居たら誰でも初めはまともでも誰でも精神病になってしまう」みたいなことを言うんですけど、
本当にその通りだと思う。キツイよー、あの環境は。ゆっくり寝るのも難しそうだもん。
で、そんな中で収容年数10年越えの人たちがバンバン出てくるんだから、
もう、わけがわからん。

……とにかく、……えーっとですね、
たとえば、遊園地の乗り物って言葉で説明されても分からないじゃないですか?
あんな感じなんで、興味のある方は、実際観てみて下さい。
言葉を尽くすよりは、観てもらって、でそのあと一緒に考えましょう、ってな感じの映画でした。


参考として、ネットに挙がってる記事は、
今週末見るべき映画「収容病棟」(exite)
ワン・ビンが雲南省の精神病院を撮影「患者たちに普段の日常を送ってもらうため2メートル以上近づかないと決めた」(webDICE)
さまよえる人間たちの“生”を記録した映画とは?(ぴあ映画生活)
ワン・ビン監督と信頼を築く日本人プロデューサーが語る『収容病棟』(ぴあ映画生活)
【Review】ワン・ビン定食/停滞の作家の現在地――『収容病棟』(webneo)
など。予習するもよし、復習するもよし。
僕はこれから読みます。

あと関連図書、ちょっと前の写真集でこんなのがあります。

忘れられた人々―中国精神病人的生存状況忘れられた人々―中国精神病人的生存状況
(2006/09)
張 大克、馬 小虎 他

商品詳細を見る

都築響一さんの本を読んで知ったんですが、良い写真集。衝撃的です。


映画『収容病棟』予告篇




20140701Tue
 >6月→7月。そしてレオパ成長記。



※注:今日のブログは、最後に突然爬虫類の写真が現れるので、
   苦手な方は特に注意してください。


さて、2014年も半分終わりましたね。
前半戦は、ウーパールーパー食いに行ったのと、
文学フリマに参加したのがハイライトでしょうか。
後半戦でもう一回文フリがやってくることを思うと色々な意味でワクワクですわ。

6月は舞台2本とライブ2本、あと映画を何本か、って感じで行きました。本も読んだよ。
ここしばらく記録とってなかったので、詳しくは分かりまへん。
特に面白かったもの、とあとドキュメンタリー映画ですね、
これだけ書いていけばいいんじゃねえかな、という気分です今は。

そういえばテンプレートも変えましたね。
あらためて過去ログも読めるようにしました。
過去ログ読めるようになって嬉しい、って言ってもらえて俺のほうが嬉しかったです。
コメント欄も復活しました。出来るだけ返信させて頂きます。
いざ見てみると、予想外に2年もブログやっててビビりました。
全く成長してないんですけど大丈夫なんでしょうか。
まぁ男子は高校卒業したらあとは一生一緒な気もしますけど。


前半は締め切りのための缶詰期もあり、
かなりのんびりした感じになってしまいましたが、
後半は激しくおしゃまに色々やりたいですね。
とかいって、今日も朝から無駄にベース練習して無駄にギター弾いてたら、
本屋に行くだけになってしまいました。
全裸で練習する必要はなかったかな、と反省しました。はい。

せっかく7月も始まったのですし、体を夏にして過激に最高なことをしていきたいんですが、
なんせ秋の文フリの文章も書き始めねばならないので、
外出はそこそこにして屋内作業もやっていきたいと思います。
学生の頃大変お世話になった人に、
「行動的インドア派」の二つ名を頂いた私です。
屋内に転がるネタを追って、なんとかブログも更新していきます。
では今月もなんとか生き延びたいと思います。

ヒント:貯金がもう無い。



さて、
全国100万人の綾波、渚ファンの皆様お待たせいたしました。
最後に、久々にレオパの成長記録を載せておきます。

・渚(メス)
s_nagisa2.jpg
現在38g 生後半年くらいかな?
s_nagisa.jpg
定規が見当たらなかったので、体長は測りませんでしたが、
綾波が家に来たときと同じくらいの大きさになった気がします。
まだ基本的に毎日エサを食べてくれるので楽しいです。
以前よりは明るいところに慣れてきてくれて、エサをあげるのが楽になりました。

・綾波(オス)
s_ayanami.jpg
その綾波は68g。すっかりオッサンです。
手に乗せて傾けると、自重を支えきれずにズルズルと落ちていきます。デブです。
はじめ体重計に乗せたとき48gって数字が出て、
おかしいなぁ病気かなぁと思ったんですが、
ちゃっかり尻尾が乗ってなかったので、体ごとずるずる引っぱると、
上の数字が出ました。ズルするんじゃねえよ。
エサはもう2~3日に一回といった感じです。

画像見れば分かりますが、ずいぶん色の違いが出てきました。
綾波がブリザードという種類で、黄色になりました。
渚がブレイジングブリザードという、ブリザードのアルビノです。まだ白いですね。
交配にチャレンジできるまであと1年くらいはかかるでしょうか。
楽しみです。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

向井秀徳アコースティック&エレクトリック 自問自答

夏が来るたびこの動画見る。夏の間は何回も見る。



  

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