20140930 Tue
川下直広トリオ+1のライブへ行きました


先月に続き、川下直広さんのライブへ行ってきました。

合羽橋なってるハウス
メンバーは先月と同じく、
川下直広 テナーサックス
不破大輔 ベース
岡村太 ドラムス
山口コーイチ ピアノ

今日は家から直接ライブハウスへ行ったんですが、30分くらいで着きました。
1時間くらいかかると思ってたんですけど、予想以上に近かった。

読む本を忘れて行ったので、空き時間がものすごく手持ち無沙汰で。
周りの人たちをチラチラ観察していたんですが、先月と同じ人が多かった。
やっぱり常連さんが多いんだなー。僕は久々に平均年齢引き下げ組に入れて嬉しい。

10分押しくらいでスタート。
まず1部は、川下さんのハーモニカによる『Amazing grace』で始まり、
そのまま『ナポリタン』へ。
最近、晴れた日に自転車こいでると、自然とこの曲を口ずさんでます。大好き。
次曲のタイトルは分からず。演奏前に川下さんが「Peace」って言ってたので、たぶんそれ。
ラストに『Lady's blues』。

始まる前に「今日は久しぶりに『股旅』やろうか?」みたいな打ち合わせがチラッと聞こえたんですが、
『Lady's blues』の演奏後に川下さんがチラッと時計見て、
ドラムの岡村さんにアイコンタクトで「やる?」みたいな合図を送り、全員苦笑。
結果、「じゃあちょっと休憩にします」とおそらく1曲カット。
けど充分に濃いステージでした。
先月は川下さん→山口さん→岡村さん、っていうソロ回しだったんですが、
今回は不破さんのソロも入ってて嬉しかった!
岡村さんのドラムが、すごく強く明るくて好きです。
打楽器ってシンプルだから、その分音色に性格が出る気がします。

しばらくの休憩ののち、2部。
黒い瞳』からスタート。不破さんのアルコでテーマが始まったのが印象的。
この曲、個人的に、冗談音楽の大家・Spike Jonesのバージョンが凄く好きでして。

NHKの『爆笑オンエアバトル』でテツandトモがこの曲で顔芸やってて衝撃を受けた、ってのが理由。
いや、あれは凄かったですよ。テツトモのネタのうち最高傑作なんじゃないかなぁ。
2曲目、『What a wonderful world』。
先月も演奏されてましたけど、やっぱ良いです。川下さんの音色とすごくよく合ってる。
曲が終わるとすぐ、川下さんが「Freedom」って呟いて、
まさか!!?、って思ってたら、空気を切り裂くようなテナーの咆哮!
『You've Got To Have Freedom』! おおおおおおおお!!!
私、この曲がすごく好きなんです。もう、聴けば一発でテンション上がるってくらいに。
先月に川下さんのライブに初めて行くまで、YouTubeで演奏動画を見あさっていた中に、
川下さんがこの曲を演奏している動画があって、何回も何回も見てたんですが、
まさか生で聴ける日が来るとは……。先月の『ナーダム』に続いて感無量。
そして肝心のラストの曲、超有名曲なんだけどタイトルど忘れしてしまった……。
終わったあと、不破さんがこのテーマをずっと口ずさんでました。
良い曲なんです。タイトル思い出せないのめっちゃ悔しい。

明日からは新宿ピットインで渋さ知らズのワンマン2日連続。
行くかどうか迷ってたらソールドアウト。
残念だわー、貧乏ってツライなーって思ってたんですが、
来月もまた川下さんのライブへ行けるということが分かり、
だいぶテンション持ち直しました。楽しみ!


Kawashita Trio / You've Got To Have Freedom (1/2)




20140929 Mon
イオス!


 世間はiPhone6だの6sだのと騒いでいるが、僕はまだiPhone4sを使っている。4s. for Steave.根っからのジョブズ信者なので、ジョブズが手がけた最後のiPhoneを手放したくないのだ。嘘だ。バリバリWindows使ってるし。Softbankショップへ行くのが面倒くさくて伸ばし伸ばしにしてたら、周りがみんな5に変えてて取り残されたというだけ。

 この前、CDウォークマンで音楽を聴いていたら、「マジかよwwww時代の遺物乙wwww」と言われたので、試しにiPhoneに音楽を入れてみるか(いつもは夜行バス対策で、粋な夜電波をはじめラジオ番組の録音しか入っていない)と久しぶりにiPhoneをPCに接続したら、
<iOSが更新できます>
というメッセージが表示された。……イオス?何のことだろうか。響きからすると、回復の魔法のようだ。そこから察するに、おそらくはHD内で起動している余分なプログラムを整理する、デフラグのようなことをしてくれるソフトか何かなのだろう。最近iPhoneの動作がやたら重くなってきていたので、ならば早速お世話になろうとダウンロードしてみた。
 結果、さらにガツンと動作が重くなった。文字を打って画面に表示されるまでに4秒、そこから変換に4秒くらいかかる。8秒もあれば月まで行って帰ってこれる。何をやっているのだイオス。何をやっているのだアップル。
 イオスを更新したらiPhoneが激重ぷんぷんまるでござるーおよよー、と友達に報告すると、「情弱乙wwwwwぷげらwwwwww」と言われる。どうやら、イオスの最新版はすこぶる評判が悪いらしい。「Twitterでも情報が出回ってるよ、あ、Twitter見てないんだっけ、情弱乙wwwwバロスwwww」と送られた画像は、『アナと雪の女王』サントラのアーティスト名がすべて“ピエール瀧”になっているというものだった。これは困る。せっかくiPhoneで音楽を聴くのだから、週に一枚くらいずつジャズのアルバムをじっくり聴いていこうと思っていた矢先だったのだ。昨日はエリック・ドルフィの『ストックホルム セッションズ』を入れた。しょっぱなの「Loss」のテーマが全然コード感が無くてヘンテコですごく好きなのである。テンポが速くて短いのも良い。聴くとすごくヘンテコテンションが上がる。これでアーティスト名が全部ピエール瀧になってたら、いや僕は瀧さんのことは大好きなのだけれど、だいぶ聴く気が失せるぞ、と思ったけどしっかりEricDolphyと表示されていた。ちょっと残念。ブログのネタにはならなかった。

 最近は、iPhoneをヘッドフォンアンプにコネクトし、ハイエンドなイヤフォンやヘッドフォンでアウトプットする、というのが流行りつつあるらしい。そこまでしてiPhoneで音楽を聴くより、アナログ盤を一枚買ったほうが、いやライブを観に行った方が良いんじゃないかとも思うが、僕もオトコノコなので機械にこだわりたいという気持ちもすごく分かる。この前、SONYのノイズキャンセリングヘッドフォンの最上級機を視聴@ヨドバシ秋葉、ついに技術はここまで来たのかと感動した身である。
 けど、何かちょっと違う気もする。ずっと耳にイヤフォンを入れている人を見ると特にそう思う。街を歩くときも自転車に乗るときもレジでお金を出すときも、聴いていたいほど好きな曲があるというのならそれはまあしょうがないけれど。 たしかに日本はうるさい。特に東京はひどい。繁華街の人ごみや地下鉄の中にいると気持ち悪くなってくるくらいやかましい。だけど、イヤフォンを入れっぱなしじゃ聴こえない音楽や声もあるんじゃないかと思うし、イヤフォンを突っ込まなくても僕らは充分に1人ぼっちだ。静かな場所に行ったところでどうせ、にぎやかさが恋しくなるんだ。
 結局、エリック・ドルフィは一回も再生していない。

 そういえば、iPhoneに変える前はwillcomを使っていた。結構気に入っていたのだけれど、ただ、弱点があった。実家に帰ると圏外だったのだ。嬉野町では固定電話のほうがまだ強い。いまだに覚えているのは、実家の電話番号と、高校のときに付き合っていた彼女の家の番号だけである。自分の携帯の番号すら覚えていない。



Tipographica - フレンズ

from 『God Says I Can't Dance』




20140928 Sun
KAWAIIサンデー


 昨日はリクボーズ宅で11月の文学フリマ会議があり、なんとか終電で帰ってきたものの、気づけばパソコンの前で死んでいた。日曜日は遅番なので、今から寝て、早起きして、そんでブログ書こう、と思って寝間着にも着替えずそのままダイブトゥオフトン。結果、見事に家を出る時間に起きた。ブログなんて書いてる暇があるはずもない。
 連続更新記録をごまかすために、昨日と今日のブログを2日分まとめて書こうと思う。まずは昨日の分に、ミラーボール回ラズの会議がいかに不毛で、いかに楽しいものであるかを書いた。お読み頂けると嬉しい。
 早寝遅起。まあ、いつものことである。これで休みの日だったら死にたい死にたい死にたい死にたいと呟きながらインターネットを徘徊してさらに一日を無駄にするところであるが、今日はアルバイト。必ず往復分は外に出て自転車で走らなければならないぶん、むしろ休みの日より健康的である。天気も良く絶好のチャリ日和だったので死にたい死にたい死にたい死にたいと呟きながら職場へ向かった。


 カワイイ女の子が好きである。ヘテロセクシャルな男子たるもの、いや、ホモセクシャルの御仁であろうとも、KAWAII GIRLが嫌いだ、という人はあまりいないだろうと思う。いたとしてもそれは、性格の部分であったり、KAWAIIの裏に見える戦略的な部分であったり、するのではないだろうか。見た目がカワイイ女の子は神の作り賜いし物の中でも五つ星を差し上げたいくらいの代物だと思う。
 アルバイトの仕事内容は色々とあるのだけれど、接客業なのでレジ打ち業務はほぼほぼ毎日やってくる。レジ専門のアルバイトの方もいて、まだ入って間もない人が多い。夜番ともなると授業の終わった大学生の方が来ていて、平均年齢がひくほど低い。ついにソントンも平均年齢引き上げ組に入ったか、と感慨もひとしおである。

 上の文章を足して二で割って頂ければお分かり頂けるかと思うが、つまり、レジのアルバイトの方にKAWAII GIRLがいるのである。
 いっ、いや、べっ別にその子のことがカカカカワイイなーって俺は俺は、お!れ!は!思ってるだけでさ、そのそそその、つつつ付き合いたいとか、別に全然ぜんっぜんそんなんじゃねーから!
という気分である。気持ち悪い(CV.宮村優子)。いやでも、カワイイ女の子とは、眺めていてこその、カワイイ女の子である。付き合いたいなんてことはおろか、お近づきになりたいすら、下賎男子は思ってはいけない。こういうことブログに書くのはもっと気持ち悪い。

 今日、僕のレジ当番が回ってきたとき、そんなカワイイガールの隣のレジに入ることになった。普通の男子だったら、お疲れさまですー、から入って少しは喋ったりすることだろう。僕は全く喋らない。会釈のみ。我ながら鋼鉄の自意識過剰だ。隣というよりむしろ、向かい側のレジに入ってカワイイガールのことを逐一観察していたいのにどぅふふふ、と思っていると、別のフロアの先輩がレジに入ってきた。先輩は気さくな性格で、誰にでも分け隔てなく話しかけるような方である。要するにチャラい。うそうそ、今のなし。気さくでナイスな先輩である。その先輩はさも当然の流れであるかのようにカワイイガールに話しかける。
「腸炎、大丈夫だった?」
そうか彼女は最近まで腸炎だったのか、とアルバイト仲間の輪から完全に外れているためロクに情報が回ってこないハブき者こと、一匹狼ソントンは心のメモ帳に記した。心で泣きながら。そのメモは一生何の役にも立たないことは、30年も自意識過剰をやっていればもう分かってはいるのだけれど、癖になっているのでどうしようもない。
 そういえばカワイイガールはいつもより元気が無かった。そうか、まだ体が弱っていたのかもしれない。こういうときに「どうしたんだい、いつもと調子が違うんじゃないのかい?」とでも声をかけることが出来れば僕も神聖モテモテ王国、略してキムタク間違いなしなのに、などと考えていると、カワイイガールが笑顔でこう返した。

「ウンコもらしました」

 ザ・ワールド!!!(CV.子安武人)

「2回」

 それを聞いた瞬間、僕は無意識のうちに彼女の手を取り、思いのたけを述べるといういわゆる告白の行為に踏み切っていたのであるが、あまりにドモリツマリが激しすぎたため、どうやら彼女の耳には呪詛の類として届いてしまったらしく、ひいいい!と悲鳴を上げながら僕の掴んだ手を思い切り引き、僕は僕でそりゃもう必死で、この人の手を離さない、僕の魂ごと離してしまう気がするから、くらいの力を込めていたのでグググイッと引っぱられる格好になって、余計に慌てたカワイイガールはあるポイントで一気に普段の冷静さを取り戻したらしく、僕は合気道の要領で見事に手首を取られ、思い切り床に叩きつけられた。受身も取れないまま背中から落ち、ビターン!という威勢の良い音で店内中の子どもが驚き泣き叫んで地獄絵図。飛んでやってきた店長には当然、ハブき者である僕だけが説教を喰らうという羽目になった。反省のふりなど、僕の800個ある特技の中でも下位に位置する技。深刻そうな表情を取り繕い、はい、はい、すみません、二度と呪詛しません、と言いつつ、頭の中では、やべえこの子めっちゃ面白い、と笑っていたビューティホーサンデー。




20140927 Sat
ミラーボール回ラズ会議


 11月の文学フリマ会議があった。我々ミラーボール回ラズの会議とは、名ばかりでただの酒盛り。寂しがり屋さんたちが集まってドンチャンやりたいだけ、というのが実体である。リクボーズさんが作ってくれた炊き込みご飯・ポテトサラダ・味噌汁を頂きながら、ハルさんがなぜしょっぱなから二日酔い状態なのかという話を拝聴す。友人の結婚パーティに早く着きすぎ、会場でパンツ一丁の新郎に迎えられ、昼間から渋谷の百軒店(ラブホ街)をほっつき歩き、結局パーティが始まる前から痛飲し、リクボーズ宅に来る前に昼寝をした結果の二日酔いという話。ソントンはそんな話を聞きながら、100円ローソンで買ってきた子どもでも飲めるようなチューハイで酔っぱらう。これがミラーボール回ラズの通常運転である。

 あと2週間で締め切りという悪魔がやってくる。いや、いまも刻一刻と悪魔はその姿を大きくしていっているのだ。現状、リクボーズさんが1本完成、というアドバンテージがある。自らにプレッシャーをかけるため、次回の会議は締め切り直前に行うことにした。帰りの電車でハルさんとソントンは、
「ジャンピング土下座の練習をしておいた方が良いかもしれぬぞ」
「いや、嘘泣きこそが鍛えるべき技術である」
懲りない面々。前回、我々は夏休みの宿題をギリギリまでやらない派だったね、という話をしたのだが、三つ子のソウルは百まで。今回も変わっていない。
 かと言って、学校が始まるのが嫌なのではなく、むしろ楽しみにしている分、たちの悪いガキどもだった。今になっても全く同じ。文学フリマ当日のことはすごく楽しみなのだ。たとえ新刊を落とそうとも、我々は文学フリマを楽しみきる自信がある。たちが悪すぎる。悪ガキ健在。

 11月の文学フリマ、もちろん目標は新刊の完売である。さらにそのうえ今回は、裏目標もしっかりと設定されており、ハルさんとソントンは、帰りの電車で女子トークのように裏目標のことをキャッキャと話し合った。ネバーエンディングブルースプリング。青春は永遠。いつまでもアオハライドしていたい。裏目標を楽しみきるためにも、新刊は落としてはならない。やはり、本チャンの目標よりも不純な動機の方が馬力になる。
 高田馬場で降りたとき、友達に頼まれていた用事を忘れているのに気づき、途方に暮れた。

ボクラハ イマダニ
オワラヌ ホウカゴ
イクツニ ナッテモ
ミラーボール回ラズ




20140926 Fri
アイキャントスピークイングリッシュ


 帰宅するとラジオを点ける。聴きながら晩御飯(主にカレー)を食べるのだ。チューニングはTBSラジオ954kHzに合わせてある。この時期は、しばらくナイター中継が流れる。遅番のときは少しすると『荻上チキのSession22』が始まるから良いのだけど、早番のときはつらい。僕は野球に興味を持てないのだ。かつて何度か試みたが無理だった。もともと知識がない上に、テレビを見なくなってからというものスポーツニュースを目にすることもないので、本当に疎くなってしまった。マー君の顔を未だに知らない。DNAというがどこのチームのことなのかすら知らなかった。そしてたった今ググって、DeNA、と書くというのを初めて知った。これ、ディーエヌエーちゃうやん、デナやん。ラジオならではの事故だ。

 今日はいい加減ナイターに飽きてしまい、適当にザッピングしていると、NHKラジオで英語基礎講座が流れていた。ちょうどリスニング問題が流れていたので、聞いてみることにした。登場人物は男と女の二人。ものすごくゆっくりなスピードで、ものすごく簡単な英文を喋っているのだが、なんと、ほとんど分からなかったのだ。これにはショックを受けた。
 小学校から中学校まで英会話教室へ通っていたのに、受験もあったので結構英語は勉強したはずなのに、なんて慌てたが、いまや普段は全く英語を使っていないのだ。分からなくなって当然である。使わない技術は忘れていくものだ。
 バイト先には洋書が置いてあるので、海外のお客様が来ることもたびたびある。日本語を喋れるかたが多いし、英語で聞かれるとしても「Where is the cashier ?」程度である。これ以上の問い合わせとなると、英語の話せる店員を呼び出すことになる。それも面倒くさいので、いっそ自分で話せるようになれればいいな、と思っている。
 出来ればもっとギリギリな必要性に迫られたいところだが、あまりにプレッシャーが強いと逃げ出してしまう性格なので、これくらいの目標で良いのかもしれない。30代のうちには海外一人旅に行きたいし、そのための勉強とでも位置づけようか。スタバなどでTOEICの勉強をしてる人とかホントにすごいと思う。向上意識の希薄な僕にはとてもじゃないが真似できない。

 最近、渋谷のオシャレなカフェなんかにいると、日本人同士で、英語90%日本語10%、くらいで会話している人をまれに見かける。暗号みたいで格好良い。




20140925 Thu
Addicted to Twitter


 最近、またiPhoneからTwitterとFacebookのアプリを削除した。Twitterはツイートのみ出来るというアプリを見つけたので、それを使っている。@とかDMとか、夜にまとめて見るようにしている。なので、緊急の返事が欲しい方はメールにて。なにより、バイト先に直接来て頂くのが確実だが。

 僕は普段、まったく電話をしない、メールもほとんどしない、出来るだけLINEもやらない。つまり僕にとってのiPhoneは、イコールTwitterを見る機械だった。他には、方向音痴の癖に勘で歩き始めて30分後に気付く、みたいなことをたびたびやってしまうので、Googlemapとは仲良くさせてもらっている。
 そんなTwitterアプリをなぜ削除したかといえば、Twitter中毒が本当に重症になっていたからだ。末期は、1時間タイムラインを見ないと指が震え出し、3時間になると脈拍が不安定になって手足の先が冷たくなり、6時間で幻覚が見え、半日ログインしないと自傷行為に走る、という状態だった。最終的には、iPhoneが放電してしまって充電が切れ、バイト中に一度もタイムラインを見られなかった日に、無意識のうちにとうとう皇居の周りを全裸で爆笑しながら走り回っていたらしく、お堀に飛び込んで逃亡、石垣によじ登ったところをゴム弾で撃たれ、連行された。
 その後、犯行時には責任能力の無い状態だったと判断され、数日ののちに釈放。かかった精神科の先生の処方により、iPhoneからアプリの削除を命じられた、というわけだ。Twitterのアプリを削除したことで、正直、変わったことはあまり無い。まだまだ中毒が抜けたたわけでもないので、これから変わっていくこともあるかもしれない。Twitterを見たくなったときは代わりに、薬として処方されたパインアメを吹いて鳴らすことにしている。

 これは同じようなことがブログにも言える。ちょっとでも面白いこと書こうと、むやみやたらに気合を入れて、いつの間にか数時間が経っていたということがザラである。その全ての時間を書くことに当てているならまだしも、YouTube探偵が登場したり、他のブログやニュースサイトを巡ったり、そしてやっぱり目新しい情報もないTwitterのタイムラインを何度も更新したりなど、ずいぶんと無駄な時間が多い。結果、面白いブログが書けていれば文句はないのだが、そこまで面白いのか、と強く問われれば、地区大会で負けたチーム張りにうつむいて涙を流しながら唇を噛みしめるしかない。それなら早く寝ろ、と自分でも思う。
 こんなことを言い出したのは、9月の目標として挙げた「文章を書く」と「積んである本を読む」というのが全く出来ていないからだ。考えるまでもなく原因は、「ブログに時間取りすぎ」と「図書館で本を借りすぎ」というものである。なんというか、まさに本末転倒。ちょっとは頭を使っていこうと思う、もういい歳なんだから。

 いきなりこんなことを言い出したのも、今日のバイト中にマコトさん話してて、そうだ俺も頑張らねば、と気合を入れなおしたのだ。誰かを応援したいときに、「頑張れ」という言葉を100万回かけるより、自分の頑張ってる姿を見てもらったほうがよっぽど効果がある、ということに気付いた。やはり人と話すというのは楽しい。突然のように分かることと、よけい分からなくなることと、両方あって楽しい。気持ちを伝え合うのは難しいし、話が終わったあと己の情けなさに毎度死にたくなるけど、それでも楽しいものは楽しい。コミュニケーションにドM的な楽しさを見つけ出してしまったかもしれない。1人で旅に出て、すれ違うように人と会うのが、最近一番楽しいと感じているような気がする。ちょっと今、軍国酒場を思い出したりしている。要は、大事なのはきっかけを逃さない勇気だ。旅先じゃなくても、きっとそうだ。

 ブログをほとんど毎日読んでくださっている人もいるので、もちろんこれからも、少しでも面白いことを書こうとネタを探し、文章をいじくりまわしたりもする。けれど、他に本道のやりたいこと・やるべきことがあるならば、余技はキリの良いところを探さねばならない。まずは文章量と、かける時間をある程度決めてやってみようと思う。これからも読んで頂けると嬉しい。




20140924 Wed
ミラーボール回ラズ@喫茶へそまがり、始めました


今年5月の文学フリマで同人誌を出し、来る11月の文学フリマにももう1冊出そうと企んでいるのだが、そこで作った同人誌のタイトルが『ミラーボール回ラズ』。このタイトルは、僕がブログで妄想書店の屋号として使っていたものを、「妄想じゃなくなったら面白いよね」という編集長の意向によって採用されたものである。
この屋号、何を隠そう、谷根千で毎年行なわれている<一箱古本市>、プロも素人もオープン参加でそれぞれ古本を一箱分持ちよるという古本販売イベント、に不肖ソントンが数年前参加したときに使ったものなのだ。いや隠してたつもりはなく、初参加以降、参加できる時機を逃しまくってしまい、名前だけの妄想書店と自分で揶揄するに至ったのだけれど。
それ以前にホームページのタイトルに使っていた時期もあったし、そもそも「ミラーボール回ラズ、って一発で本屋って分からないよね……」と悩んだりした時期もあったりしたのだけれど、なんと、このたびついに、

【ミラーボール回ラズ、古本販売はじめました。】

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ドンドンドン、パフパフパフー(←昔の深夜のバラエティ番組風)。はじめました、とは言っても、いきなり店を持ったわけではなく、横浜にある「喫茶 へそまがり」さんの古本販売棚の一角をお借りすることになったのだ。へそまがり、開店当初よりずっと気にはなっていたのだけれど、先週ようやく初訪問し、店の雰囲気やその運営方法に感動していたところで、タイミング良くTwitterで古本販売の募集をかけられており、これまた運良く参加させてもらうことが出来た、というわけ。
僕の棚を見て頂きたいのはもちろんなのだが、それ以前に、へそまがり自体がものすごく良いお店なので、もしお時間があればぜひ足をお運び頂きたい。以下に、へそまがりをオススメする理由を挙げてみたい。


○横浜駅は案外近いし、横浜駅からも結構近い
僕の家からだと、まず渋谷まで30分、そこから東横線特急で30分で横浜駅着。薄い新書を1冊読んでいるうちに着いてしまう。みなとみらい線になった途端運賃が跳ね上がるので、横浜駅で降りられるのが嬉しい、というか助かる。駅からは歩いて10分弱。大道路からは離れ、近くに川もあり、静かな良い場所である。まだ辺りを散策していないのだけれど、散策よりかは早くへそまがりでゆっくりしたいという気持ちが先走ってしまうため、これからしばらくは周辺散策の予定は無い。


○決してマンガ喫茶には見えない
へそまがりの外観は、住宅の立ち並ぶ中にある普通の一軒家だ。あまりに店っぽくないので、一見だと入るのをためらってしまうが、入ってしまえば極楽が待っているので、えいやっと飛び込んで欲しい。あ、玄関脇にミラーボール回ラズをはじめとした古本コーナーがある。靴を脱ぎついでに良ければご覧頂きたい。


○ものすごく美味しいコーヒーが飲める
はじめて店に入ると、まずシステムの説明をして頂ける。1ドリンクオーダー制か、持ち込み自由なフリースペース代を払うか、どちらかを選ぶことになる。1ドリンクは400円からで、フリースペース代は500円である。……何が言いたいかはお察し頂きたい。コーヒーはスペシャルティコーヒーである。スペシャルティ、っていう言葉の意味を上手く把握できてないのだけれど、とにかく美味しいコーヒーなのは間違いない。ちなみに僕は前に普通の客としてお邪魔したときに、コーヒー1杯で3時間ほど粘るという、一見客としてはありえない行為にでた。それでも何も言われないほど優しい店である。


○面白いマンガがめっちゃある
全貌は把握していないが、1万冊以上はマンガがあると思う。気になってたマンガや、店主が付けたPOPから直感で選び、好きなものを好きなだけ読んで良いのだ。マンガ好きにとってはもはや、イコール天国のような環境である。へそまがりのおかげで僕は、石塚真一『BLUE GIANT』を読むことが出来た。へそまがりはオープン席、というか、ただテーブルと座布団が並べてあるだけなので、周りからは当然丸見え。にもかかわらず、『BLUE GIANT』を読んでコッソリ涙を流したのは内緒だ。


○全力でくつろげる
小学校のときに、ちょっと家の広い友達の家に遊びに行ったときのことを思い出して欲しい。あの感覚が、へそまがりにはある。僕はまだ2階に上がっていないのだが、1階は畳張りになっており、非常に居心地が良い。隅に積んである座布団の山から1枚拝借し、自分の好きなところへサッと敷くのも楽しい。店主とお話がしたければキッチン側へ行けば良いし、静かにマンガが読みたければ隅っこに座れば、ありがたいことにいくらでも放っておいてもらえる。距離感の取り方が絶妙なのだ。


○なんなら泊まれる
「JOJO全巻読んでたら終電なくした!」「くつろぎすぎて現実感なくした!」。へそまがりに入ると、いつかはこの症状が出ると思う。ご安心下さい。へそまがりは、なんと、ゲストハウスとしても営業しているのだ。たしか1泊2000円という激安価格。3人部屋があるので、友達同士で横浜に行くっていうときはホテルなんかよりへそまがりをお薦めしたい。ただ、マンガやゲーム(ファミコン・スーファミが置いてある)が止められず、寝不足で横浜観光をすることになっても、当方は一切の責任を負わない。


○行けば大体なんかあるし、大体なんかやってる
ライブや上映会など、イベントを大体週に2~3回のペースでやっておられる。今日は「鶏のと殺教室に参加したいんですけど、土日は来れないんですよ」と僕が言うと、「参加人数が減ってきてるんで今回で止めようと思ってたイベントなんですけどね、じゃあ平日で参加者が集まればやってみましょう」と驚くほど柔軟な対応が返ってきた。現在、10/13(月・祝)のフリーマーケット出店者募集中とのことである。場所代・参加費などは、驚くことに0円。ぜひご参加あれ。ほか、アコースティックの企画ライブなんかも相談に乗っていただけるのではないかと思う。壁にかかったイベントカレンダーが埋め尽くされる日もそう遠くはないだろう。


○店主のへそさんがすごい
へそまがりの店主は、へそさんという男性である。なんというか、すごい人なのである。今日でお会いするのは2回目なので、決め付けてはいけないと分かったうえで書かせて頂くと、まず見た目は、東京スカパラダイスオーケストラのキーボーディスト・沖祐市さんからヒゲを取った感じである。発されるオーラは、坂口恭平さんと似ている気がする。例えると、学校中で知らない者はいないという男子グループに所属してて皆に慕われてるんだけど、そこからは一歩身をひいたクールな感じで、だけど仲間のことになるとすごく熱い、裏番みたいな人というか。メジャーな運動部ではなく剣道部か柔道部で2年にして主将を務めていそうな感じというか。台湾映画『モンガに散る』でいうところの(裏切る前の)モンク的なポジションというか。
まったく伝わっていない自信があるのでこれ以上愚行を重ねるのは止めよう。お話させて頂くと分かるが、とても良い人なのである。今日だって丁寧に対応して頂き、相手に気を使わせないように、という心遣いをひしひしと感じた。10年間某遊べる書店で働いていたという経歴の持ち主で、特にマンガや音楽の知識・センスはまず間違いのないものである。けれど、それを押し付けるような真似はまったく無い。とにかく謙虚であられる。ぜひとも見習いたい。


というようなお店である、へそまがり。ご興味をもたれたら、ぜひ足をお運び下さい。
一軒家をそのままマンガ喫茶に 畳の上でゴロゴロ読めるマンガ喫茶「横浜へそまがり」はまるで友達の家だった
店の名前は「へそまがり」。喫茶店をオープンするつもりが、趣味の漫画を加え漫画喫茶に。そこには、究極のリラックスがあった!
などでも紹介されている。画像や住所などはそちらでご確認を。

ミラーボール回ラズも、出来ればコーヒー代くらいは売れて欲しいと願っている。軽風俗・ちょいエロの棚、ぜひご覧あれ。けれど儲けようとは思っていないので、ジャパネットたかたも驚きの激安価格を設定した。具体的に言うと今回、50~300円でしか値をつけてない。なので5冊くらい売れないと、コーヒー代にもならない。電車代の元が取れるのは果たしていつになるのだろうか。いや、へそまがり、しょっちゅう行ってしまうと思うので、電車代の回収ははなから望むべくもないのだが。




20140923 Tue
三重県一の無責任男


今日は試しに改行を少なくして書いてみる。僕は昔、趣味レベルで孫ニュースサイトを運営していた(俺ニュースさんアコガレ)ので、ブログでも一文一文で改行をする癖が続いてた。けれど個人的には、特に実際の本を読むときには、改行の少ない、みっしりしたページがどちらかというと好きだし、5月に作った同人誌でもその好みが反映され、僕の担当したページは黒め。その感じでブログでも同じようにやってみようかしら、と思って今日は試行である。
読みにくかったら直すので、コメントやメールや直接苦情やら、頂けると嬉しいです。


本題。昨日のブログを書いていて、あらためて思ったことなのだが、どうも僕は、無責任であるようだ。あるらしい。ある。あるのだ。そうなのだ。責任感のある人だったら、“僕の好きなところで勝手に”とは思わないような気がする。もしくは、目の前の責任に一生懸命で、そんなことを考えてる余裕なんてない気がする。

高校の部活で、今でも覚えていることのひとつ。2年生の初夏のことだった。フルートのパートリーダーに呼び止められ、
「1年生から話があるんやけど、聞いてもらえへん?」と言われた。
先輩方は既に引退されており、フルートパートは、2年生が1人・1年生が2人、という人数不足の状態だった。ずいぶん深刻な様子だったので嫌な予感はしたんだけれど、話を聞いてみると案の定、
「辞めたい」とのことだった。
詳細までは覚えてないのだけれど、たしか家の事情だったように思う。僕の通ってた学校は新学校だったので、親から学業に身をいれるために部活を辞めなさいと言われたとか、そんな理由だった。僕は一応ながら部長をやらせてもらっていたので、退部となるとまずはパートリーダーで、次は僕のところに話をつけに来なければならない。言うほうはもちろんだが、言われる方も難儀だ。コンクール前で部員一丸となって頑張っていこうという時期。どのパートも、いや部全体で、人数が増える(途中入部や、3年の先輩の応援など)のは嬉しく、減るのはめちゃめちゃ困るというタイミングである。1年生の後ろに控えているパートリーダーはすでに半泣きだった。

ここで、僕のことを知ってる人なら、僕がどう答えたかもう分かって頂けたろうと思うが、一応正解を書いておく。
「はい、分かりました」と即答した。
慌てて指揮者とパートリーダーが止めていた。その子はしばらく考えると言って、結局辞めた。

今になっても覚えているほど、あとから気に病みはした(ちなみに、指揮者とパートリーダーが僕を責めるようなことは全くなかったと記しておく。あくまで僕の気持ちの問題)。けれどあのときの僕は、いや今の僕も、ちゃんとした理由があって本人が辞めたいと言うのならば、こちらにそれを止めることなど出来ない、と考える。このとき辞めた部員の場合は特にそうだ。大人ぶったところで、高校生なんて大半はまだまだ親の庇護下。親にとっての関心ごとは、部活の行く末ではなく、我が子の行く末である。それを自主自立(僕の高校の校訓)を建前に、部の都合を押し付け、たとえば、
「きみの将来のためにも部活を辞めない方がいい。辞めたら絶対に後悔する」
なんていう熱いセリフは僕の口からは出てこないし、考えにも上らない。
そもそも、もし辞めたくないならば「退部したい」とは言うはずがないと、僕は判断する。続けたいという意志が強いうちは、当人で出来るだけのことはするものだ。その上でどうしようも無くなったとしても、「自分は続けたいです」と言うだろうし。その場合はもちろん力を貸したい。

この考えは今でも変わっていない。一番分かりやすい例を挙げるために情けないことを晒すが、僕は誰かと付き合っても、毎回毎回相手が我慢の限界に達してフラれるのが通例で、それに対して考え直してくれ、と自分から言ったことがない。フラれたことを知り合いに報告して「言われて、止めたの?」と聞かれ、「え?なんで?」と答え、呆れられたことは数知れず。いま現在仲の良い恋人たち、もしもその相手と別れたくないのならば、冗談でも「別れたい」なんて言わない方が良いと思う。恋の駆け引きなんてのが出来るような相手だったらやってもらって構わないけど。ホストでも、乙女ゲーの登場人物でもない、ただのバカな男子からのお願いである。


要するに僕は、自分の意見を押し付けることで相手の将来を変えたくない。そこまで責任を持ちたくない。まっぴらごめんだ。という無責任男なのだ。もちろん普通にコミュニケーションをとることなら出来るし、たまには自分の意見だって言う。けれど、責任を持たなければならない一線、みたいなものが僕の場合は人より妙なところで浅めで。まず僕の方に踏み込まれるのがものすごく嫌なので、僕からも踏み込まないようにして示しているつもり、なのだろう。
我ながら無責任で、その上、変に頑固だと思う。こういうタイプとは友達にはならず、遠くから見て楽しむのがちょうど良い。




20140922 Mon
ヘタウマってのもありますし


昨日のブログで「僕は次こそ上手くなれるだろうか」みたいなことを書いたけど、
上手けりゃ良いなんてことは露ほども思っていない。

たとえば、知り合いのライブなんかに行くとき。
知り合いの他にも対バンで色々なアーティストを見る。
最近のアーティストは、みんな本当に上手い。
インディーズで出てきたバンドなんかを聴いてもらうと分かるだろうけど、
上手くて当たり前、くらいになってきている。

けど僕は、特にライブでは、上手いバンドにはあまり興味をひかれない。
見終わってから覚えているのは、どちらかというと下手なバンドの方である。
たしかに、下手くそだから他と比べてインパクトがある、という理由もあると思うけど。
下手なりに一生懸命、自分達で楽しんで、お客さんを楽しませて、っていうふうにやってるバンドの方が、
聴いてて胸にグッときたりする。

ただただテクニック的に上手ければ良いっていうのなら、
全人類が、ジャズなんかはマルサリス兄弟を聞いてるはずだけど、実際はそうはなってない。
スピーカーから本田雅人の音しか聞こえてこなかったら、多分僕はノイローゼになると思う。
上手下手、っていうのはただの指標でしかないと思う。
ただ、以下のことは間違いなく言える。

上手い=技術がある、っていうことで、
技術がある=表現できることが多い、ということだ。

表現できることが多いと、何が起こるのか。
受け手に意志が伝わる可能性が高まる。

そのために、上手くなる必要はあるのだ。
独りよがりの時期はそう長くは続かない。
やがて聴き手に演奏を届けたくなるときがくる。
聴き手が表れた瞬間に気付くのだ。
自分のやりたいことが、100万分の1も伝わっていないことに。
あるいはこう悩む人も出てくるだろう、
はたして自分は何のためにやっていたのだろうか、と。

つまり一番大事なのは、何がやりたいのか、という気持ちや意志だと思う。



吹奏楽部には、通称・夏のコンクール、という一大イベントがある。
初対面でお互いに元吹奏楽部員だと分かると、はじめに、
「楽器は何をやってましたか?」という質問にはじまり、
年齢が近いとなると、次の質問は間違いなく、
「課題曲は何をやりましたか? 自由曲は?」となる。
それくらい吹奏楽部業界では大きなイベントなのだ。

ちなみに僕は、パッと答えられるのは高校のときのだけなのだけれど、
1年で「道祖神の詩」と「中国の不思議な役人
2年で「平和への行列」と「プラハのための音楽1986
を演奏した。
自由曲の選曲で、東海地方の吹奏楽関係者には分かって頂けると思うが、
指揮者の先生がもう完全に、愛工大名電のフォロワーだったのだ。
(高校生なんてヒヨっ子なので、選曲は指揮者の希望が通ることがままある)

毎年4~5曲提示される課題曲の中から1曲と、
もう1曲各校が自由に選べる曲を、
規定の時間内に続けて演奏し、その優劣を競う、というコンクールだ。
学校の部活で吹奏楽をやっているなら、
ほぼ全員、避けては通れない一大イベントである。

おかげで春以降の土日は練習、夏休みも練習、合宿に行って練習、
結果、コンクールの楽譜は大体こんな感じになる。

(ちなみに画像の楽譜は、夏のコンクールではなく、冬のアンサンブルコンテストの楽譜なのだが、
 まぁ、似たり寄ったりの状況になる)

夏のコンクールの結果次第で部の運命が決まってしまう、といっても過言ではない。
勝ち進めば学校からの予算も出やすい、環境も良くなり練習もはかどる、
あそこの学校は上手いと評判になる、評判を聞いて新入生もたくさん入ってくる、
という好循環が生まれる。

なので、部員当人たちは当然のことながら、周りの大人も本気になる。
特に演奏の責任者である、指揮者はもうピリッピリだ。
合奏中、指揮者に与えられた指示を忘れていると、
指揮者が激怒して部屋から出て行ってしまい、
合奏が中断、役職つきの上級生がマッハで謝りに行くが、指揮者の機嫌は直らず、
「役職は集合してください。他は一旦パー練に戻ってください」
となって、原因になったパートリーダーは空元気かましながらも青色吐息、
というのが、吹奏楽部の夏の光景だと思う。

そんな恒例の悲劇を防ぐためにも、楽譜には上の画像のような書き込みをするのだ。
夏のコンクール練習の期間は長いし、指揮者も人間であるので、指示はコロコロ変わる。
そして楽器を持ってできることは、せいぜい文字を書くことだけ。
消しゴムなんていう文明の利器を使っている暇はないのである。
やがて楽譜は、モノクロで描かれた現代アートの様相をていし、
本番少し前の決定稿的な部分からカラーマーカーが投入され、
それでも指示は本番まで出続けるし、初めの頃に言われた基本事項も書かなきゃいけないので、
楽譜は赤黒その他の地獄絵図になっていき、
結局最後に見分けがつくのは、一番でっかく書かれた、
一音入魂♪
という今年のスローガンだけだったりする。
そもそも何千回と同じ曲を演奏するので、楽譜なんて覚えてしまうのだ。
音符の一個や二個、塗りつぶしてしまったところで影響はない。
なので楽譜がキャンバスになってしまうのだけど。



コンクールというのは、普段ははっきりと優劣の付きにくい、
吹奏楽の活動にメリハリを持たせるために必要なのだけれど、
絶対必要かというと、そうではない、と思う。

はじめに、下手くそなバンドが心に残る、っていう話をしたように、
下手くそなら下手くそで、別に構わないと思う。
ただ、自堕落にやっていない限り、だ。

一生懸命にやっていたら、たいていは下手くそなままじゃいられない。
色々と知識はついてくるし、感覚も研ぎ澄まされてくる。
たとえばチューバがBbを鳴らし、トロンボーンがFを鳴らし、
次にホルンがDで入るとき、
しょっぱなからピッチ下げ気味で当てた方が、絶対に気持ちいいに決まってる。
実際に「一音入魂♪」するためには、ロングトーンが揺れてちゃお話にならない、ということに気付くのだ。

気持ちが無きゃ技術の向上はありえないし、
技術が無ければ肝心の気持ちは伝わらない。



コンクールを勝ち進む、という目標・気持ち・意思はまったく悪いものではない。
先にいったように、コンクールに勝たなければ、部の存続だって危うくなる場合があるのだ。
けど、コンクールだけが目標、というのは、随分と淋しいし、先が無い。
そこで止まっていてはいけない、と個人的には思う。
抽象的なものを目標にしても、案外長続きすることもあるんじゃないかと考えている。
それこそ、「一音入魂」なんて叶いっこないので、永遠に持っていられる気持ちだ。

僕は中学高校と部長をやっていてたくせに、
昨日も書いたように最後まで楽器が下手くそだった。
吹奏楽ヒエラルキーでは単純に、楽器の上手い奴が偉い、という要素が強い。
つまり僕はお飾りみたいな部長だった。昔からそういうのは得意である。自慢になっちゃいないが。

下手なりに一生懸命やったつもりで、
特に高校のときは、演奏した曲をほとんど覚えているくらい部活に打ち込んだ。
下級生含めて周りは本当に上手いメンバーばかりだし、
僕の楽譜は削られてばかりだし(昨日のブログ参照)、
演奏だけならまだしも、人間的性格的にも破綻してるので、もう本当に迷惑のかけ通しだった。
それでも、人の顔色を伺うのだけは得意なので、
皆が面白いと思ってくれてればそれでいいや、と思っていた。のかもしれない。
当たり前ながら、当時は日々を過ごすので精一杯だったので、
そんなところまで考えは及びもしなかった。

その後、高校のときの同級生が、ほとんど全員、
進学した先や地域のバンドで吹奏楽を続けていると聞いたとき、
部長をやってて良かったな、と一番強く思った。
高校の部活を引退してから1年以上たってのことだった。

いまだに僕は、僕の好きな人たちが、
僕のいないところで勝手に楽しくやっててくれるのが、本当に嬉しかったりする。
それが僕の目標なのかもしれない。
だから、みんな、元気でやっててくれな。



ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

K.フサ プラハのための音楽1968 (名電高校初演)

カットも編曲も、ほぼこの通りで演奏しました。名電フォロワーですから。
こんなわけのわからん曲が、僕の思い出の1曲です。
これで6/8拍子っていうのも本当に病気。




20140921 Sun
ソウルキャッチャーズはフィクションです


中学高校大学と、ずっと吹奏楽部だった。
高校では2年までで引退するっていう伝統で、
大学は中退してるので、実際は7年間、吹奏楽をやってた。

日本は、世界でも異例なくらい吹奏楽部が盛んな国らしくて、
他の文化部に比べると圧倒的に人数が多いし、
その上で、スラムダンクが流行った頃のバスケ部みたいに、
メディアの影響で、吹奏楽における団塊の世代的な時代がたまにやってくる。

たとえば、僕の1つ下の年は、当時人気絶頂だったSPEEDが主演のドラマ『L×I×V×E』の影響で、
ちょっと前では『笑ってコラえて』内の「吹奏楽の旅」の影響で、
新入部員がドッと増えて、先輩の指導の手が回らなくなり、嬉しい悲鳴が上がる。

ただ、全部の新入部員が長く続くかといえば、そうではないわけで。
中学では特にそうだと思うんだけど、希望の楽器を吹けるなんてそうそうなくって。
俺なんて“男子”っていう理由だけでチューバ持たされた。結局6年間吹いたけど。

で、まず楽器を持って何をやるかって、ひたすら基礎練、っていう、
メトロノームを120に合わせて、
(ピアノ教室とかに置いてある、びっくりするくらいアナログな装置のこと)
音が全音符(メトロノームの音が8回分)でブレずに吹けるようになるまで、ロングトーンっていう練習をして、
それから運指を覚えるための、スケール練習っていう、
ドレミファソラシドを、
吹奏楽の基本の調・Bbdurから半音ずつ12個、それが出来たらmolでさらに12個、
指が覚えて勝手に動くまで練習して、
あとタンギングの練習といって、4分音符8分音符16分音符を、
テヌート・マルカート・スタッカートをそれぞれ、これも適当なスケールで練習して……。

曲は、ようやく、秋くらいに1つ渡される。
僕が初めて吹いた曲はP.スーザの『士官候補生』だった。
夏の頃から練習して、10月の定期演奏会で演奏した。


それに加えて、なぜか走る。吹奏楽部ってのは走る。
野球部よりも声を張り上げながら運動場を走る。
なぜって、肺活量を増やすため、に決まってるじゃないか。
トラックを何周か走ったら、腹筋と背筋。各2セットずつ。
僕の学校がド田舎にあるから、こんな筋トレメニューが存在したのだ、と、
黒歴史のように思ってたんだけど、
最近読んだノベルス、古野 まほろ『天帝のはしたなき果実』に、
「楽器を腕だけで支えきれてねーから音が揺れるんだよ! 腕立て増やしとけ!」
みたいなやり取りが出てきて、
あ、吹奏楽=筋トレって全国区だったんだ、と感慨深かった。

基本的に土日や長期休みも毎日練習だし、
夏のコンクールの時期は、過酷な環境下で朝から晩まで吹き続ける。
はっきり言って、ドMじゃないとやっていけない。

僕は男子だから平和だったけど、
基本的に吹奏楽部ってのは女子部員が多い。
それでまぁ、……ご想像にお任せする。特に中学は怖かった。


あと、楽器って、絶望的なほど上手くならない。
いくらやってもホントに上手くならない。
息は全然続かないし、音域は広がらないし、指は回らないし、音程は当たらない。

代わりに周りはバンバン上手くなっていく。
フォルテの全音符がもつようになる。
粒の揃った16分音符が吹けるようになる。
複雑な運指もこなせるようになる。
三音のピッチ調整が瞬時に出来るようになる。
ソロでもビビらなくなる。
スコアや参考音源から曲想を掴める様になる。

いくら焦っても、いくら練習しても、自分はそのようになれない。
「出来ないことを出来るようになるのが練習だ。
 合奏には出来るようになってから参加しろ!」
そんなことを言われても、出来ないものは出来ない。

僕がどれくらいの腕だったかというと、
例えばチューバが3人いて、楽譜はしばらくp(ピアノ=小さい音量で)の指示が出ている。
3人で吹くとうるさい。そんな場面。
合奏練習の途中でその部分を、指揮者の指示で1人ずつ順番で吹かされる。
頑張って練習してきたものの、部員全員の前で吹くとなると緊張して、普段どおりには吹けない。
指揮者が「じゃ、ナカイデくん、ここは休んで」。僕は楽譜にバツ印をつける。
まあ、そんな程度の腕だった。

結局、初心者でも上級者でもない、下手でも上手くもない、
そんなところで、諦めて、辞めた。


あれからもう10年がたち、途中でまた1つ、バンドを辞めたことを含めて、
今思うに、いや、ただの負け惜しみだから、こんなこと考えたくないんだけど、
きっと、諦めずに、信じて、続けた奴が、上手くなる、のだろう。

僕は、大学も部活もバンドも舞台も辞めて、今に至るけど、
いつかどうしようもなく、続けたいことが出来たら、
今さら、とか、この齢で、なんて思わずに、
次は評価とか気にせず、のんびり気長に、やってみたいと思う。
そのときは上手くなれるだろうか。




20140920 Sat
マツという友達


マツ、という友達がいる。
もう10年来の付き合いになるだろうか。
僕が上京して最初に仲良くなった友人である。

マツとは新宿で出会った。
それまで僕は、三重にいたころからつながりのあった、Y、とよくつるんでいた。
Yとマツは似たところが多くある。
だからこそ僕はすぐにマツと仲良くなれたのだろうと思う。
しかし、Yは遊んだ後に会計を始めるのに対して、
マツはといえば、今日はこのくらいで遊ぼうぜ、と事前に使う金額を決めるような、
そういう小さな、しかし重要な部分での違いがあった。

あと僕は料理が一切できないので、人の家に遊びに行くと、
出てくる料理でもてなしてもらうことしかできないのだけれど、
Yの家に比べて、マツ家はいつも一品多く品物を出してくれるサービス精神があり、
なんだか田舎に帰ったような安心感を得ることが出来た。


とある事件があった。食品に関わる事件だ。
当時は大変騒がれたが、ほとんどの人にとって、
いまや記憶の奥底に埋もれてしまっているような事件だ。
わざわざ詳細を記して、懐古を煽るような真似はしない。

僕もマツもYも、当時飲食業に携わっていて。
僕は主に酒を出す店だったのでほぼ影響はなかったが、
マツとYの店には甚大な影響があった。
虫の息のようになった二人を元気づけるため、
僕は二人のところに顔を出すようにした。
二人は今までとは違うメインメニューを作るなどして、
どうにかこうにかやっていた。

Yはその頃から、すこしずつ態度が変わっていってしまった。
いや、その変化はごく僅かなものだったのかもしれない。
しかし、初めは角度にして1度だけのずれだったとしても、
それが何日も、何週間も、何年も続けば、
やがて大きなズレへとなってしまう。
僕とYはまさにそのようにして、徐々にもう離れていき、
今では全く会うこともなくなってしまった。

Yとは逆に、マツとは親しく付き合うようになった。
新メニューが僕の口に合ったというのが一番大きかったし、
卑しいことを言うようだが、やはりマツ家に行ったときに出てくるプラス1品は効いた。
友情なんて所詮人付き合い、そういう部分からも影響を受けるのである。

僕は給料日にはマツとちょっと良いものを食べにいったり、
休みの日にもわざわざ会いに行って、見た映画や舞台の感想を話したりするほど、
マツと本当に仲良くなっていった。
お互いにもう働いていたので、親友、とまではいかないかもしれない。
しかし、ほかの友達よりは、よっぽど濃い付き合いをしていた。

だけど、そう思っていたのは、僕のほうだけ、だったのかもしれない。

いや、かもしれない、ではなく、
実際、僕の方だけ、だったのだ。


事件から数年後、ずっと憧れだった舞台に出るようになった僕。
そのせいで仕事など環境が変わったこともあったけど、
マツとは変わらず仲良くやっていた、つもりだった。

ある日、舞台で共演した女優さんから、
マツの店が、かつての事件のときに作った新メニューを止めた、
ということを教えられたのだ。
寝耳に水、だった。
いや、僕に相談したところで何の役にも立てないのは分かっている。
しかし僕は、その新メニューが大好きだということを、
何度も何度も様々なかたちで表してきたつもりだった。
そんな僕に一言もなく新メニューを取り下げるだなんて。

尊敬する女優さんの言うことなれど、
聞いただけでは信じられなかった僕は、
いそいで実際にマツの店まで足を運び、
事実を、認めたくない事実を、この目にした。

ショックのあまり、ふらふらと店の中に入ると、
いつもと変わらないマツの姿が。
いや、変わらない、なんて嘘だ。僕の都合の良い解釈だ。
マツはこれまでよりも元気だった。
たしかに何かが変わったような、吹っ切れたような、
そんな表情をしていた。

かつての事件はとっくにほとぼりが冷めていて、
しばらく前から再登場していた昔からのメニューが、
またメインとして台頭していた。
僕はろくに味も感じないままそのメニューを食べ店を出て、
女優さんに事実を確認した旨報告した。

何かが大きく変わり始めていた。
まだはっきりとは分からなかっただけだ。

変化とは、変わり始めの頃に気づけばなんとか出来るものなのだろうか。
若輩者ながら、僕はこれまで何度も、何かが変わっていくのを見てきた。

だからこそ言えるのだけれど、
変化のはじまりで気づくことなんて出来ない。
気付けるのは、変化が終わって、もう取り返しのつかなくなったあと、でしかないのだ。
しかもそれは往々にして、別のところから知らされる。
僕の場合、最近、マツとの共通の友人によって教えられたのだ。
マツが、変わってしまった、と。

急いでマツの店に駆けつけた。
マツの店に到着し、顔を上げた瞬間、速まっていた鼓動が、一瞬、止まったような気がした。

マツの店のメインメニューが、大幅に値上がりしていたのだ。

いや、僕もあれから無駄に年を重ねたわけではない。
たしかに事情は分かる。
消費税も8%に上がり、僕にはまったく実感のない景気の上昇というやつで材料費も上がる一方だと聞く。
こんなに一気に値上げして大丈夫か、と口に出かかったが、
余計なお世話というものだろう。
僕とは違ってマツは慎重な性格だ。無謀なことはしない。
何か勝機があっての今回の値上げなのだろう。

もうおそらく、これまでのように会うことはないだろうと、
なるべく卑屈にならないように気をつけながら笑顔を浮かべ、
店の中でマツに、これからどうするつもりか、を聞いてみた。
マツは、今までの自分じゃなくて、これからはプレミアムになっていきたい、
と、照れたように笑った。
大人になったからこそ浮かべることの出来る、少年のような笑顔だった。
僕には何も言えなかった。言う資格がなかった。
友達、というのは双方の思いによって成り立つものだ。
僕がどれだけ思ったところで、それは一方的な勘違いでしかない。迷惑でしかない。

僕とマツは、いつの間にか、友達ではなくなっていたのだ。


マツよ。
僕たちが出会って10年が経った。
僕は相変わらずバカなウスノロのビンボーだというのに。
お前は立派になってしまったな。
どうして僕を置いていってしまうんだい。
なぁ、まつや。

なぁ、松屋。




20140919 Fri
ケーキより本


最近の子は、誕生日会、というイベントをやるのだろうか。
仲の良い友達を家に招待して、誕生日ケーキを食って、遊んで、プレゼントをもらう、
という、子どもにとっちゃ夢のような一日である。
歳の離れたお兄さんやお姉さんがいる家は、
妙に企画に手が込んでいて、子どもながらに、すげぇ、と思ったりしたもんだ。

僕も小学生のときに、何度か親がやってくれた。
当日の一週間くらい前になると、招待状を渡した友達から、
「プレゼントは何がいい?」って聞かれたり。
何年生のときか忘れたけど、僕は一時期ジグソーパズルにハマっており、
「出来るだけピース数の多いジグソーパズルをお願い」とリクエストして、
誕生日以降1ヶ月くらい、パズルを組みまくった年もあった。

同級生だと休み時間に欲しいものを聞けるけれど、他学年だとそうもいかない。
お隣さんに同い年の友達がいて、一つ上のお姉さんがいた。
二人とも仲良く遊んでくれたんだけど、ほんとに鬼神の如く頭が良かった。
ただ勉強が出来るってだけじゃなくて、すごく気のつく性格で、
ジグソーパズルをリクエストしまくった年、
2人がプレゼントしてくれたのは、本、だった。
僕に欲しい物なんて聞かなかったけど、
2人の家に遊びに行くと、ゲームそっちのけで
(近所で唯一ニンテンドー64を所有していた)
ずっと本かマンガを読んでいる僕を見て、選んでくれたのだろう。
たしか、小学生向けのクイズとか、そんな本だったと思う。
結局、当日はジグソーパズルそっちのけで、その本ばっか読んでた。

あの瞬間だった。
あ、俺って本が好きなんだわ、って気付いたのは。
あの日、人生のひとつが、はっきり決まったようなもんだった。



「Project Itoh」始動PV

何回聞いても、このナレーションは素敵。




20140918 Thu
空気調べ


この前珍獣屋へ行ったとき、
「ラジオのエアチェックってあったよね」って話題が出ました。
昔からラジオをちょいちょい聞いてた僕は、もちろんエアチェックしてた組です。

特に、ゆずのオールナイトニッポンスーパーがやってた頃は、
メライセラの曲とかめっちゃ聴いてたし、
岡村ブギウギの各県版の歌詞を書いたりしてましたよ。

あと大好きだったのはミリオンナイツですね。赤坂。
もちろん好きだったのは火曜日。ちゃんとハイポジで録音してました。

そう、「うさんくさいポップス」


2:30からの本編、『いとしのマックス』が流れた瞬間、
中学生の頃の僕が蘇りましたね。
たぶん10年後くらいにジョージラッセルの『リディオット』を聴いたら、
(菊地成孔『粋な夜電波』、シーズン2のオープニング曲)
今のこと思い出すんだろうなぁ。

何年か前に最初で最後のトークライブと銘打ってバカなことをしたとき、
開場時間中は、うさんくさいポップス的な曲を流しっぱなしにしてました。
僕だけテンション上がりました。ありがとうございました。
またいつかやりたいですね、トークライブ。
最初で最後だったんじゃないの? っていう苦情は却下します。

僕がたまに、まだまだ夏は終わらせねーから!
とか言ってるのは、全部ミリオンナイツの影響です。
あれからずっと、9月までは夏のような気がしてます。




20140917 Wed
スガワラエスコ『マドンナはガラスケースの中と外』


s_madonna2.jpg

スガワラエスコさんの『マドンナはガラスケースの中と外』を読みました。

1冊目『マドンナはガラスケースの中』を池袋ジュンク堂のコミティアコーナーで偶然見つけ、
レオパ+ロリっ娘という僕のために作られたのではないかという内容だったため、速攻で購入。
次の『〃の外』をずっと楽しみにしていたのですが、気がついたら通販で売り切れ。
え、これ、どうなんの、俺の宙ぶらりんな気持ちは着地しないままなの、と心配してたら、
なんと、中・外が、合本でこの夏のコミケに登場。ナイスすぎます。
土日働いてる身なので、絶対に通販かジュンク堂で抑えてやると気合を入れ、
毎週ジュンク堂に通うこと3週間。無事に手にすることが出来ました。

爬虫類ペットショップで働く三十路男性・裕也さんと、
(髪がモサかった頃の加瀬亮似)
偶然そのペットショップへやってきた女の子、由莉ちゃんのお話です。
(釣り目の泣きボクロ、最強)

ちょっとでも設定を言うとネタバレになってしまいますので、
ざっくりだけ言うと、二人のラブ話です。ラブはイイッスよ。

『中』の方は序破急って感じで、『外』の方は起承転結。
どちらも話の展開が上手くて、読ませられました。『外』のラストとか読んでてキャー!って言ったもん。
あと絵も、僕がすごく好きな感じで、特に由莉ちゃん可愛すぎです。天使です。
コミティア会場では由莉ちゃんのキーホルダーも販売されてたらしく、
ホントにマジで行きたかったんですよ。さすがにジュンク堂では売ってませんでした。残念。


あと、スガワラさんのサイトで、以前、裕也さんが同窓会に参加する話が載ってたんですけど、
あれは結局どうなったんでしょうかと気を揉む毎日を過ごしています。

面白いマンガです。特にレオパとロリッ娘が好きという貴兄は、間違いなく買って損なし。
池袋のジュンク堂では店頭に並んでますし、ネットで通販も出来るみたいです。
(現金・現物でしか買い物が出来ないネットショッピング弱者なので詳しくは各自調べてね)


ま、同人誌というと、自分の方のを思い出さないわけにはいかないですね。
そっちも頑張りますんで。はい。




20140916 Tue
【珍物食】サソリ・ピラニア・オオグソクムシ・ゲンゴロウ@珍獣屋


珍しい物を食べてみる、略して「珍物食」。
要は、ゲテモノを食べたり変わった店に行くというものです。

先に言っておきますが、写真は載せません。まぁ、好き嫌いあるだろうし。
見たいって人は、僕がiPhone持ってるときに話しかけて頂くか、
Twitterで“珍獣屋”と検索してください。山のように画像出てきますんで。


今回は、横浜桜木町の「珍獣屋」を再訪しました。
(参照→前回行ったときのブログ
そしてまた、迷いました。相変わらずのダメ幹事っぷり。
次行くときは迷わないようにと、帰り道にパン屑をまいてきました。

前回行ったときはウーパールーパーがメインでたしか3匹くらい、
他にも色々と頼んだ覚えがあるんですが、
今回も今回でさらに色々と食べてきました。

そもそも前回(3月)、メンバーの1人が、サソリを注文したところ、
サソリとコガネムシは、今はシーズンじゃない
という、珍獣屋でしかありえないフレーズで断られたのがキッカケで、
じゃあ次はサソリ狙いで行きましょうとなったのが発端。

ドキドキしながら席に着くと、メニューにサソリが載っていて一安心。
ちなみにサソリと同じページのコガネムシ・コオロギは品切れでした。
珍獣屋に行くと、今や失われつつある“旬”というものを、全身で体感することが出来ます。

サソリには大・小とサイズがあって、今回はもちろん大を注文。全長で15cm弱くらい。
小サイズはおそらく、新宿の上海小吃で食べられるようなものだと思います。
サソリは、前回おあずけをくったメンバーが食べました。
いわく、

ハサミはカニの殻のような食感ですがやはり虫っぽい味です。
本体の中身は詰まっており、噛み切りにくさと肉汁があり、味は虫なんだけど つくねに近い感じでした。

とのこと。
以前、僕が上海小吃で食べた小さいサイズのものは、完全にカラッと揚がっていて、
酒のつまみのスナック感覚でサクサクと食べれたのですが、
さすがに大サイズは殻も固く、中身のジューシーさが失われていなかった模様。
尻尾のトゲも結構な迫力がありました。

サソリと一緒の皿でやってきたのは、ゲンゴロウ
そんなに大きなものではなく、3cm程度でした。
昆虫食をしたことがある方ならわかると思いますが、
まぁ、甲虫の、あの感じです。
サイズもあるのでしょうが、中身と言うよりは、とにかく殻が残る感じ。
珍獣屋で出てくるものは濃い味がついてるので、素材の味はよくわかりませんが、
体も分厚く、肉食ですので、おそらくは苦味があるのではないかと思います。

続いて、今回僕が楽しみにしていった、グソクムシ
最近、数年間エサを食べないというストイックぶりでダイオウグソクムシが大人気ですが、
珍獣屋で食べられるのはそれより小ぶりな、オオグソクムシです。
この前、池袋のサンシャイン水族館で見たばかりなので、感慨もひとしお。
カラッと揚がって出てきたのは、10cmほどの個体。
見た目で分かるようにやはり殻が固く、中身もあるにはあるけどそこまで感じない。
予想通り、甲殻類に似た味でした。ダンゴムシの仲間のくせにな。
煮込めば結構美味しいダシが取れるのではないかと思います。

ウーパールーパーは前回不参加だったメンバーが食して、
「今日食べたなかで一番美味しい!」
とおっしゃってました。
プリプリの食感が面白いし、中身もしっかり詰まってますからね。
珍獣屋のものはサイズも大きく、食べごたえがある、といった感じ。
一番、揚げることに向いたゲテモノではないでしょうか。

あと、ピラニアですが、
白身魚でした。以上。
分かってはいたけど、美味しかったです。
体が硬いためか、揚げるのに時間がかかっていた模様。
身以外にも、骨までしっかり上げてくれる心意気がナイスです。
キッチンはさみで切り裂きバリバリと食べていって、最後に頭が残るのですが、
それを見て『ダライアス』を思い出すのは僕だけじゃないはず。
見事な悪役顔でした。

最後に、フォアグラご飯という実に普通な優しいメニューも頂きました。
美味しかったです。ごちそうさまでした!


今回参加できなかったメンバーでもまた行きたいです。
ご興味のある方は、ぜひお声おかけください。
次こそ、ワニの手とトッケイヤモリ食べたいなぁ。

今ちょうど横浜トリエンナーレもやってることですし、
桜木町までちょっと足を伸ばして、変わったものを食べてみるのも乙だと思います。
同じテーブルでゲテモノ食べればみんな仲良し。




20140915 Mon
愛こそはすべて


僕の生まれ故郷は、三重県嬉野町である。
市町村合併によって町名はなくなってしまったけれど。
DNAレベルに『燃えて嬉野』のメロディが染み込んでいる僕たちは、
「イエーイイエーイ」と言われれば「イエーイイエーイ」と応えるしか術がないくらい嬉野っ子だ。
(このネタは嬉野町民にだけ分かって頂ければ結構)

嬉野がどんなところかというと、非常に中途半端な田舎である。
本物のド田舎出身の人を何人か知っているので、
あまり嬉野のことを田舎田舎というのは気が引けるのだけど、
それでもやっぱり田舎は田舎だと思う。
田舎だというのを証明するため、良い参考画像はないかと探したところ、
驚くべき動画がYouに上がっているのを見つけてしまった。

この動画の始まりから2:55までは、
松阪市内から山を越えて嬉野に入ろうとしているシーンであり、
この先、もう5分くらい走ると、僕の実家があるのだ。
ちなみに画面が切り替わってあとは行きと全く同じ復路を走っているのだけれど、
風景のメリハリが乏しすぎて、よっぽど注意していないと復路だということも分からないと思う。
道路と枯れ草と空と対向車くらいしか視界にない。
なんというか、THE・車が無いと生きて行けない地域、という感じだ。
奇特な動画をあげる人もいるものだなぁとしみじみ思った。
再生回数が1000回を越えているのも地味に凄いし。
ちなみにこの道、嬉野の人が
「ほな、まっつぁか(←嬉野訛り)行こか」
となったときに、八割方は通るであろうメインストリートである。
見た目は舗装がガタガタの田舎道だけれど、
これが僕たちにとってのルート66なのだ。

高校に入ってからは松阪市ではなく津市に通うようになったものの、
実家からだとどうしたって松阪の方が足が良いし、
母の実家もあるしで、こんな田舎風景を愛憎入り混じった感情で18年間見てきた。
大学進学で遠くへ行きたかったというあのころの僕の気持ち、今でもよく分かる。


そんな田舎にタワレコなんてあるわけがないので、
(数年前に鈴鹿に小さい店舗が出来た)
自分でCDを買うときはだいたい、津駅の近藤楽器へ。
ちょっと音楽に詳しい人は津新町駅にあるマザーグースレコードへ行っていた。
近藤楽器の方ではサティのジムノペティやクラプトンのチェンジザワールド、
あと、くるりに出会ったのも近藤楽器だったと思う。確か。

マザーグースレコードはもうちょいマニアックで。
メジャーもインディースも、CDもレコードもビデオも、新品も中古も扱っているお店だった。
AIRJAM2000のビデオも買ったし、the band apartのシングル「Eric.W」も買った。
レコードでは、ビルエヴァンスのポートレイト~や、ソニーロリンズのサキコロを。
前に一度書いたけど、僕は人生の中でビートルズを聴きたい欲が高まってた頃があって、
たまたまマザーグースで100円棚に、よく分からんビートルズのCDが差さっているのを見つけて、
いそいそと買ったのでした。
ちなみに僕は未だに、ビートルズのオリジナルアルバムをほとんど聴いたことがなくて、
ベスト盤か、このようにして学生の頃に掴まされたブート盤かでしか聴いていない。

家に帰ってケースを開けると、なんか内部が見たこともないような構造になってて、
どの国が製造元やねん、と今に比べて音楽無知だった学生時代ですらツッコんだ。
だってCD1枚しかないのに、明らかに2枚組み用のケースなんだもん。
収録されていた曲はもうほとんど覚えてないけど、一曲だけ印象に残っている曲がある。

その曲とは、『All you need is love』。邦題、愛こそはすべて、だ。


4拍子のところどころに、実に自然に配された3拍子。
思えばこれがポップな変拍子との出会いだったのかもしれない。
そして、聴くだけで平和な気分になるサビのメロディ。
僕はいまだにビートルズメンバーの声が聞き分けられないのだけれど、
この曲のボーカルは少し気だるげで良い声だ、と思ったのを覚えている。
狂騒的な雰囲気を引きずったまま、生演奏でのコラージュという変わったアウトロで曲は終わる。

さて、今さら僕が文章で書くまでも無く、『All you need is love』は名曲だし、思い出の曲である。
そんな曲を今朝、バイトへ向かう自転車の上で、久々に思い出して歌っていた。
すると、どうもなにかが引っかかるのである。

イントロから思い出してみよう。
まずは管楽器群によるフランス国家「ラ・マルセイエーズ」のメロディで始まり、
次にドリルの音が……あれ?

そう、僕が買ったブートレッグの音源には、
イントロにスネアのロールではなくて、ドリルでコンクリを削るような音が入っていたのだ。

今朝、思い出してもう一日中気になって仕方が無かった。
家に帰ってきてから少し検索してみたが、謎のドリル音に関しての記述は見当たらない。
wikipediaに、“この生中継が終わった直後に、
リンゴ・スターによるイントロのスネアドラムのロールとジョンのヴォーカルの一部を改めて録音し直した。”
と書いてあったので、TV放映時の動画を探して聴いてみたんだけど、
どう聞いたところで、ドリルではない。
もちろん「マジカル・ミステリー・ツアー」と、「イエローサブマリン」に収録されたものも違った。

なんだったんだ、あのドリル。

もう気になって仕方がないので、どなたかあのドリル音の真相を知っている方がいらしたら、
ぜひとも教えてやってください。
今度実家に帰るときにあの謎のCDは見つけ出したいと思います。




20140914 Sun
人は忘れていくものなのさ


昨日家に帰ってきて、いつものようにカレー食って、
気付いたらキッチンで眠りについていました。完全にあかんやつ。
せっかく毎日ブログ書いてたので、出来れば今日勢いで2本書いて、
誤魔化しにかかろうと思います。

そんなに疲れてるつもりもなかったんですけど、久々に良く寝ました。
係長に借りてる攻殻機動隊2ndGIGのDVDをそろそろ返さなきゃいけないのに、
まだ1枚目すら見終わってなくて(全部で7枚もあります)、
無意識のうちにプレッシャーを感じていたのかもしれない。
そういうの気にしないで生きたいです。
俺に貸したものが返ってくると思うなよゲハハ、みたいな。冗談冗談。

僕はあまり誰かに何かを貸すっていうことがなくて、
貸したとしても、貸したそばから貸したことを忘れてしまうので、
まぁ返ってこなくてもいいや、ぐらいの気持ちです。
それだけに人から貸してもらったものは忘れずにちゃんと返したいですね。って当然か。
いま多分10個くらい溜まってるんで、ちょいちょい返していきたいと思います。
マジすみません。生まれてきてマジサーセン。

貸したことを忘れることも多いのですが、オススメしたことを忘れることも本当に多いです。
たまにですけど、例えば「ソントンの言ってたあの本、良かったよー!」みたいに言ってもらうことがあって、
そのたびに「でしょでしょー、いやぁオススメして良かったよー」とお答えするのですけど、
内心では「はて、俺、そんな本読んだっけか?」って思ってることがよくあります。
笑顔の裏で冷や汗ダラダラです。
ちょっと突っ込んで「ソントン、好きな場面はどこって言ってたっけ?」とか聞かれたら終わりなわけですし。
「あの、ほら、あれかな、起承転結でいうと、転のところかなー」
「え? ノンフィクションだよ?」
はい終わったー、みたいな。

まぁたいていは、家に帰ったあとTwitter(←一番言ったことを忘れてる)のログをガーッと見て、
あ、俺たしかに言ってるー!! って気付いて、ちゃんと話題に出来るようにと、
当の本はおろか、その作家の過去作を図書館で借り、特集されたWeb記事を読みまくり、
準備万端、いよいよ次に会う日がやってきまして、

「いやぁこの前はちょっと忘れちゃってて話せなかったけど、あの作家の面白いところってさ、」
「あ、それも良いんだけどさ、ほら、ソントンが言ってたあのマンガ、
 読んでみたんだけどホント面白かったよー」

そして僕はまた大量の冷や汗を流すのでありました。



くるり-There is(always light)








20140913 Sat
しょうちゃんを笑かせ


小学校の頃、僕はお調子者だった。
こう書くと今ではしっかりしているような感じになるけど、
まぁ今でもご存知のようにお調子者である。
ただ、今ではおだてられては木に登るくらいのお調子者だけれど、
あの頃の僕は、おだてられなくても木に登って、バク転しながら飛び降りて、
そのまま変な部分で着地しては骨を折る、レベルのお調子者だった。

しょうちゃん、という友達がいた。彼は普段まったく喋らない男子だった。
しょうちゃんが喋らなくとも普段のコミュニケーションは、
子どもならではの力業とテレパシーによって問題なく行なわれていたし、
授業で当てられたりしたときは、か細い声ながら発表をしていたので問題なかった。

しょうちゃんが喋らない理由について、大人たちが話しているのを聞いたこともあったけど、
僕にはそんなこと全然関係なかった。
何を思ったのか、僕はしょうちゃんを爆笑させたいと考えていたのだ。
しょうちゃんの爆笑声を聞いてみてえなぁ、と企んでいた。
やめとけ、と今の僕にしてみればそっと止めてあげたい。
バカかお前、と。そんなん迷惑に決まっとろうが、と。

しょうちゃんの他にも、とても物静かな女の子がいて、この子も僕のターゲットになっていた。
静かにしていたい休み時間のたび、小噺とかコネタをやりに来るバカを想像して欲しい。
ネタのクオリティが高ければまだしも、しょせんは小学生の考えるような内容である。
どう考えても迷惑だ。僕の席にそんなやつが来たらダメ出しをしてから殴る。
しょうちゃんもその女の子も笑ってくれてはいたけど、若干笑顔が引きつっていた気がしないでもない。

そんなバカな僕と、しょうちゃんはなぜだか仲良くしてくれて、
僕はチャリで1時間弱の道を爆走し、
(小学生男子のチャリはいつだって立ち漕ぎで爆走するものなのである)
しょうちゃんの家まで遊びに行ったりもした。
しょうちゃんには弟が居て、この弟君と僕の弟が同い年だった。
そんな縁も関係したのか、しょうちゃんとも弟君とも仲良く遊んだ。
弟君とはファミコンの『プーヤン』で主に遊んだ。

中学校に入って部活も始まり、交友関係はずいぶんと変わった。
僕は吹奏楽部に入り、しょうちゃんは(たしか)テニス部に入り、
休み時間や放課後の過ごし方も変わり、
もうわざわざ家まで行って遊ぶようなことはなくなった。

はっきりと覚えてはいないけど、しょうちゃんはたしか、
少しだけは喋れるようになっていったんじゃなかったかと思う。
我が校のテニス部は結構厳しく、県でも上位に入賞する部だったし、
なんか体育会系の感じに揉まれていったんだろう。
年齢も年齢だし、思春期も通り抜けて、大人になっていったんだと思う。

最後に覚えているのは中学校の修学旅行。
2泊3日東京行、というのが恒例だった。
2泊ともホテル宿泊だった記憶があるのだけれど、
1日目の夜はしょうちゃんと2人で一緒の部屋になった。
クラスで部屋決めをするとき、僕から誘ったような覚えがある。
なんか、このときも僕が一方的に喋ってる感じだった。
しょうちゃんは、しょうがねえなぁ、という昔の感じで笑って付き合ってくれた。

ところで僕は今でもそうなんだけど、高いホテルっていうのがイマイチ苦手で、
特にしっかり整えられたベッドとか、カーテン付きのシャワールームとか、
まったく使い方が理解できないのである。
カーテンをバスタブの中に入れなければ床が濡れてしまうという理屈は分かるのだけれど、
濡れたカーテンのベチョベチョした感触がどうも好きになれないし、
狭い中イライラして、かえって風呂中をべっしょべしょに濡らしてやりたいという危険な衝動を抑えるのに必死で、
ゆっくりシャワーを浴びれる状態にはなれない。

そしてベッドである。風呂・ベッド。安らげるはずのところで安らげないのが僕だ。
キチッと整えられたベッドというのはあまりに清潔すぎ、かつ隙間がなさすぎる。
僕は毎回毎回、ホテルでは、どの部分に体を入れて良いのか分からなくなってしまう。
掛け布団的なものをめくったところなのか、その下のシーツをめくったところなのか、
さらにその下のシーツをめくったところなのか、あれ?なんかマット地みたいなの見えてきたけど?
みたいに毎回悩む。あいつら全員キッチキチに挟み込まれすぎ。
ふにゃふにゃになったタオルケットが大好きな僕としては、
シーツも真っ白にピシッとしすぎていて、どうにも居心地が悪く、
ベッドの適当と思われる位置に入ったはいいものの、
気をつけの姿勢で寝返りひとつうたないまま朝4時に目が覚めたりしてしまう。
たまに悩んだあげくの悪癖として、めんどくさくなり、結局一枚も布団をめくらないまま、
一番上にそのまま寝転んで、乾いてるバスタオルだけかけて、寝てしまったりする。

お前は初めて道具を与えられたチンパンジーか、と。
せめてもう少し文明と戦えよ、と我がことながら思う。

しょうちゃんと一緒に泊まったときも、やはりどこに寝ればいいのか分からず、
「しょうちゃん、これどこに入るんやっけ?」と聞いたものの、
しょうちゃんはやっぱり喋らず、優しく微笑むのみである。
残念ながら僕たちはもう中学生になっていて、
小学生の頃に使えたはずのテレパシーは使えない。
テニス部と吹奏楽部ではアイコンタクトに使っているチャンネルが違いすぎるし、
そもそも僕らは小学校の時ほどに、一緒の時間を過ごさなくなっていた。
しょうちゃんがその微笑みの下で何を考えているのか、
僕にはもう分からなくなっていた。

まぁいいか、と、めくりまくって結局ベロベロになってしまったベッドの上に
ごろーんと寝転がって、わざとらしくグーグーといびきをたててみると、
しょうちゃんがウケてくれた。

あ、久々にしょうちゃん笑かしたわ、と思った。




20140912 Fri
【お誘い】サソリ・グソクムシを食べる【珍物食】


Twitterでも書きましたけど、またゲテm……珍物食をやります。
行き先は横浜の珍獣屋です。

9/16(火)の夜です。
よかったらぜひご参加ください。
駆け込み・ドタキャン可。

色々メニューが豊富なんですが、今回は、
・サソリ
・グソクムシ
をメインに食べます。

余力(別名、お金)があれば、
・ピラニア
・ウーパールーパー
・子スッポン
とかいきます。

行った結果はまたブログに書きます。
ついにグソクムシと対面!




20140911 Thu
「contact Gonzo」 Tokyo Experimental Performance Archive


Tokyo Experimental Performance Archive」というプロジェクトがあります。
2014年7月から始まったもののようです。
↑のリンク先ホームページに概要が書いてあるんですけど、
最近流行の、日本語+英語みたいな感じで、
(渋谷でオシャレな店に入ると日本人同士が“日本語交じりの英語”で普通に会話してて、
 「21stCenturyTokyo……」と思うことが近頃よくあります)
申し訳ないことに僕には全然チンプンカンプンだったので、
まず自分なりに単語の意味を調べて、相手方とのコンセンサスを取るところから入りました。
結果、俺がもしTwitterやブログなどで告知するとしたら、

「今度、六本木のスーパーデラックス(https://www.super-deluxe.com/)で、
ちょっと変わったパフォーマンスやってるアーティストさんを集めたイベントをやることになりました!
当日来れないという方のために撮影して、カッコ良く編集したのち、後日YouTubeとかにアップします。」

ということかな、と思いました。今北産業。


……ま、読んでみて、よく分からなかったところを正直に申し上げますと、
リンク先ホームページの「About」で、まず趣旨と思われるはじめの部分ですね、

「Tokyo Experimental Performance Archive」は実験的なパフォーマンスにおける継承と創作のサイクルを促す、創造的アーカイブのプラットフォームを構築していくプロジェクトです。
20世紀初頭に生まれ、身体行為表現、美術、音楽等の間で発展して来た実験的なパフォーマンスという表現領域、その蓄積された歴史的コンテクストを再構築し、次世代の創作活動に繋げていくことをミッションに掲げていきます。

↑太字にした部分が一発では飲み込めなかったところです。

・創造的アーカイブのプラットフォームを構築?
アーカイブ(参照可能な記録)を創造していくことを言っているのだろうか。
いや、ここは、“創造的アーカイブ”という造語と受け止めたほうが理解しやすいかもしれない。
“的”の使い方がギャル語の「的なー?」に近い気もするけど。
創造を誘発するためのアーカイブ、程度の意味。
すると、プラットフォーム(基礎)という単語に繋がるのもなんとなく分かる。
言わずもがな、その意味での“創造的アーカイブ”は探そうと思えば現状でも充分に存在するので、
つまりは、自分らで作った動画を上げます、ということかなと思いました。
あと、プラットフォームを構築する、ということは、
YouTubeのような共有サイトを、無料にせよ有料にせよ、新たに作る、ということかもしれませんね。

・歴史的コンテクストを再構築?
こっちは完全に僕が悪いんですが、“コンテクスト”という単語を捉えきれてないので、
この言葉が出てくるともう理解が進みません……。
けどおそらくは、
「パフォーマンスそれぞれは単発的なものだけど、現時点から振り返ると、歴史の集積から何か読み取れるよね」
ってことかと。
その集積はもちろん単一に明文化出来るようなものではないので、
再構築=集積から独自の意味を取り出して提示する、ということかなと思いました。
方法としては、イベントでのアーティストの組み合わせに意味性を持たせる、とかかな。
トークイベントもあるみたいなので、一応は文章にもなるのかもしれません。

ってなことを考えながら、先ほどのリンク先を読みすすめていくと、
ちょうど、<3. プログラムについて>の部分で再び分からない部分が。

4. 実験的なパフォーマンスのコンテクストを言語化、歴史的パースペクティブを新たにつくる。

……まぁ、僕の読みは当たらずとも遠からず、といったところの様子、なのかな?

・歴史的パースペクティブ?
まんまググってみると「PALLAKSCH」という公開掲示板のひとつの書き込みがヒットしました。
なんとなくですけど、
“歴史的パースペクティブ”=歴史を客観的に俯瞰したもの、くらいの意味かなと思いました。
「PALLAKSCH」の書き込みでは、ニーチェとハイデガーが引き合いに出されてますが、つまり、
・ハイデガーの歴史=自分の体験する歴史=パフォーマンスをするアーティスト=実験的なパフォーマンスのコンテクスト
・ニーチェの歴史=客観視した歴史=Tokyo Experimental Performance Archiveが新たに構築・提示しようとするもの
という言い方が可能ですね。
要は、
自分たちはパフォーマンスをしない、ブッキングマネージャー・イベンター・企画者etc...といった立場を取り、
アーティストによって行なわれたパフォーマンスが意味するところを、
トーク・レポート・批評・評論などで言葉にすることによって、
客観できる歴史の一部として表現します。
ということかな、と思いました。

その下に続く、

この4段階を一つのプログラムとして行うことで、アーカイブであると同時により開かれた新しい劇場でもある新しいプラットフォームの構築を目指します。

を読むと、ああよっぽど新しいことがやりたいのね、とボヤキたくもなりますが……。
この文章だと“劇場”という言葉の意味の共有も必要になると思いますが、
それは、活動を見ていけば分かってくることでしょう。と期待する。

長々と読み解いてきましたが、身も蓋もないことをいうと、とどのつまり、
「この文章のハイコンテクストを理解できる奴だけついてこい」
という含意があるのかもしれません。
“ハイコンテクスト”という言葉、いま覚えまして早速使ってみました。小学生か。
いやぁ、カタカナ言葉って覚えると使いたくなりますよね。いかんいかん。



さて、延々とお付き合い頂きましてありがとうございます。
ここからが今日の本題です。
すでに行なわれたイベントがいくつかあって、
それらはもう、創造的アーカイブとしてYouTubeで見ることが出来るのです。

いやぁ、21世紀、良い時代になったもんだ。
大友さんのターンテーブル演奏なんて、音だけか、映像付きか、では分かりやすさが段違い。編集もカッコ良いですし。
最初から最後まで爆音ノイズなので、視聴する際にはご注意下さい。
けど、これだけだとまだ劇場体験には劣るので、
さらにアーカイブを重ねていくことによって、可変的・有機的な繋がりが生まれて、
現物の劇場が集中している東京以外から、新たな動きが出てくるかもしれませんね。
もし僕の学生時代(@三重・熊本)にこんなのがあったら、
休みの日は一日中家から出ないで見てたと思います。
ダメだよ!引きこもっちゃ!


もう1個、contact Gonzoというグループのパフォーマンス映像がアップされています。

個人的にずっと興味を持っているグループなんですけど、いまだにライブでは見たことがありません。
YouTubeでちょこちょこ見てはいたんですが、今回の動画がすごく画質が良くて見やすかったのでご紹介します。
あ、特に中盤あたりから暴力シーンにつぐ暴力シーンなので、苦手な人もいるかもしれません。
僕も暴力は好きな方ではないのですが、20分強、目も話さず見てしまいました。

いままで見た映像はどこか、太極拳とかカポエラとか連想させるものだったので、
今回の映像を観て、打撃多いなーと、まずは思いました。派手です。
最低限のルールはあるのでしょうけど、見てて危なっかしいです。
ただ、格闘技とは違って相手を倒すことが目的ではないという、
安心して見ていられるのはその一点にかかってます。あとはもうヒヤヒヤと。

言葉はもちろんのこと、おそらくはわざと表情を作ることも禁止しているのではないでしょうか。
だから、会話としての殴り合い、というか。
カポエラや、組み手の練習などは、当身なしの寸止めですが、
contact Gonzoはバッシバシ当てます。
リハーサルなんて出来るわけないですから、
「次はどうなるんだ!?」っていうアドリブ性の高さで思わず観続けてしまいます。

観客が思わず笑ってしまっているシーンには、
スラップスティックの極地、といったものを感じました。
暴力の急から、緊張が僅かにほぐれる緩に変わるタイミングで笑いが起こっているような印象。
桂枝雀師匠の笑いの理論「緊張の緩和」を思い出しました。

contact Gonzoは、観る人によっては、ただのケンカにしか見えないと思います。
果たしてそれをステージに上げればパフォーマンスと呼ぶことが出来るのか。
格闘技でもなくダンスでもなくケンカでもないなら、じゃあ一体なんなのか。
そういった色々な境界線上に乗っかった表現方法だと感じます。
はっきり言って、ナンセンスです。
殴り合いなんてやめて、会話してしまえばいいんですから。
けど、どんなパフォーマンスでも、突き詰めれば全部ナンセンスですし。
パフォーマンスの極北を走っているから、ナンセンスっていうのが一番に伝わってくるのでしょう。
ひょっとすると、殴り合うことでしか伝わらないもの、というのがあるのかもしれません。
僕は体弱いので、こんなことしたら、
絶対肩外れるし、骨も折れるだろうし、最低でも捻挫はすると思うんで、
やっぱり、絶対参加出来ない、っていう観点から、
ずっと観てしまうし、これからも気になるんだろうな、と思います。




20140910 Wed
BCTIONへ行きました


麹町で行なわれている「BCTION」というアートイベントへ行ってきました。

他のサイトのレポートは、
アクション・リアクション・BCTION 取り壊しまでの1か月間、使われていないビルがアートに
取り壊されるオフィスビルでのアート展「BCTION」に行って見た!
などがあります。
他にも新聞などでも取り上げられているみたいです。
頑張ってメディアに乗っけてるなぁ、と感じました。


s_IMG_2905.jpg
こういう、なんの変哲もないビルが会場。
取り壊しの決まったビル全体を使ったアートイベントなのです。

料金はかからないんだけどチケットが凄くって、
先に予約をしておいて、PeatixというアプリでQRコードを表示させ、
それで入り口を通ります。おおー近未来ー、と思いました。
けど僕のボロiPhoneがモタついたせいでせっかくの近未来感が減りました。
会場も公式には“東京・麹町の某オフィスビル”としか表示されてないんだけど、
アプリにチケットが入ると、詳細が表示されるというもの。おおー近未来ー。
けど僕は家から自転車で行ったのでせっかくの近未来感が(以下略)。

ビルは9階建てで、そのほぼ全てが展示会場として使われています。
頂いたフロアマップが、帰りに降られた大雨のせいで、
牛乳パックを溶かして再生紙を作る途中の状態みたいになってしまったので、
記憶と撮影した画像のみを頼りに思い出していきたいと思います。

まず1F入ってすぐ右の壁にさっそく、
s_IMG_2901.jpg
どーんと作品が。
作品が、っていうか、これ、来場者が自由に描いていい、フリーウォールという場所。
寄って見ていくと、このイベントに参加されてる方も描いておられたり、、
記念に適当に描いたっぽいのから、あきらかにプロっぽい絵まで。
様々な絵が大量に描き重ねられています。
画材も多くあるので、その気になればシャシャシャッと描けるかもしれない。
僕ですか? ええ、もちろん怯みました。

2Fにあがると、
s_IMG_2871.jpg
どーんとフロアが。
ここから9階まではそれぞれこんな感じで、
大部屋は広々と、床に作品が置いてあったり、壁にデッカくグラフィティが描いてあったり。
横の小部屋はプライベート空間みたいになってて、それも素敵。
s_IMG_2863.jpg
(↑たしか2階の小部屋にあった、沖冲さんの作品)

というか、まずこの広い部屋の何も無い感に圧倒されますよね。
カーペットは剥がされ天井も抜かれ、取り壊しまで一歩手前という感じで。
建物の建築・解体現場が好きなので、これだけでもう気分は上がります。
ちなみに、もしかすると……と懸念していたんですが、
エアコンは生きていました。ご心配なく。

s_IMG_2868_20140911004134c59.jpg s_IMG_2870_20140911004134c92.jpg
2階では他に、青木麦生・佐々木あららによる、短歌の展示がありました。
この展示方法がすごく素敵で。
実際に会場で見て驚いて頂きたいので詳しくは書きませんが、
右の画像をよくよく見て頂ければ、何となくお分かり頂けるかもしれません。
(撮影したのは床ですが、写ってるのは天井の蛍光灯……)

お2人の展示はこの場所だけではなく、会場中に散りばめられていて、
それらのコンプリートを目指した結果、
s_IMG_2893.jpg
堂々と女子トイレに侵入する変質者の図。
だって、もしかして、って思って覗いたら、ほんとにあるんだもんテヘペロ。
平日の昼間という、人が少ない時間に行って良かった、っていうか助かりました。

3Fは、
s_IMG_2875.jpg
こんな休憩室があったら、超安らぐ!っていうフロア。

僕が、大部屋展示で一番好きだったのが4Fで、
s_IMG_2877.jpg
見てこの、中二病に火がつく感じ。
画像じゃスケール感が分かりにくいですが、
ほんとに広いフロアに、まずバックの黒を塗って、
その上から魔方陣のように文字を書くという手の込んだ中二
写真は撮らなかったのですが、魔方陣の中心には四畳半の畳が組んであって、
タバコの焦げ跡で大きなドクロマークが書いてあるという中二
思わず疼いた左腕を抑えてしまうようなフロアでした。


ほかに作品単体で見ると、
DCPRGのジャケットイラストを担当されたDRAGON76さんの作品、
s_IMG_2883.jpg

一発でファンになってしまったHIZGIさんの小部屋
s_IMG_2881.jpg
(こういうカワイイ感じの好きだよなー俺、っていう自覚はあります)

SUWASAYAKA (SSSK)さんのネオンサイン
(↑写真を撮ってないため、ご本人のツイートを引用)



などなどなど、総勢70名のアーティストによる作品が、ギュウギュウと詰め込まれております。
ほとんどがフレーム(枠内)に収まっていない作品で、
空間をフルに活用して(壁の突起や崩れさえも!)展示方法を工夫しているのが印象的でした。
(↓こういう工夫。この絵、すごく可愛かった)
s_IMG_2882.jpg

あえて言うなら、今回のフレームは「取り壊し前のビル」ってことになるんだろうけど、
主催者が目指すように、今後こういった活動が各地で連鎖していけば、
そのフレームすらも無くなってしまうのだな、と楽しみになりました。

今回のものだけでなく、特に現代美術でサイズの大きな作品を観ると感じることなんですが、
作品の中に入っていけるものっていうのは、単純に楽しいですね。
自分の動きや目線さえも作品になってしまうような感覚。

BCTIONで一番感動したのは、会場を出てから。
街中にある落書きやステッカーが次々と目に飛び込むようになったこと!
これまでも見ていたようで、全然見ていなかったことを思い知りました。
感覚を変えられた、とでも言いましょうか。すごく新鮮な気持ちになれました。


9/15までの開催。
どうももうすぐ予約定員になってしまうみたいなんですが、
お時間あれば、ぜひ行ってみてください。
僕のような建築解体現場好きな方や、あと、廃墟が好きって人にもオススメですよ。




20140909 Tue
劇団どくんご「OUF!」を観ました


漱石の「月がきれいですね」の診断メーカーがあるらしく、
友達が、僕の名前“ソントン”でやってみたところ、
「生まれて初めて、誰かのために生きたいと思いました。」
と出たそうです。カッコ良すぎて笑いました。絶対言わない。


さてそんなスーパームーンの日、
劇団どくんご『OUF!』という舞台を観にいきました。

どくんごは、前々から知り合いにお勧めされていたものの、なかなか重い腰が上がらず、
とうとう昨年、評論家・佐々木敦さんの以下のツイート↓

を見て、これ絶対に観に行かなあかんやつや、と慌てて観にいき、
腰が重かった期間の俺を恨む結果となるほど、ものすごく感動した舞台です。
普段は、ブログ以外でオススメの押し売りはやらないんですが、
どくんごに関してはすぐに帰りの電車で思い当たる人たちにオススメのメールを送るくらい感動した。
だいぶ迷惑な熱量のメールが行った各地の皆様すみませんでした。

舞台といってもどくんごは、室内ではなく、
半年をかけて全国約40ヶ所、その場その場にテントを建てて巡っている劇団です。
東京では1週間ほど、三鷹のジブリ美術館裏の公園にテントを建てています。
今年は5月の水族館劇場で夏を始めて、9月のどくんごで夏を締めると、
自分で勝手に決めて、結構早くから予約していたので、意気揚々と会場へ向かいました。
折り返しでまた千秋楽の鹿児島へ向けて南下していくので、
お時間ある方はぜひ観にいってみてください。
いつか三重にどくんごがくるようになったら僕は三重へ帰ります。
それ以前に帰らなきゃいけなくなったら、三重にどくんご呼びます。そんくらい好きになりました。

あくまで個人的な得点ですが、
昨年の『君の名は』が500点だとしたら、
今年の『OUF!』は499点でした、5点満点で。
昨年から1点減点したのは、初見の衝撃分です。僕の慣れのせいです。

ストーリーが無いので、文章では紹介しづらいです。
なので観に行ってください。観ればお分かり頂けると思います。

ほとんどが一人芝居で、それが次々と転換していくという流れ。
変な寝方をしてしまったときに見る断片的な悪夢のような。
関係しているような話もあり、と思いきや関係してなかったり。
今回の主なモチーフはSF?宇宙?なんだけど、
そこにホント色々な要素が足されてて、ちょっと追いきれんぞっていう感じなんだけど、
観てる分にはただただ面白いっていう、不思議な現象。
役者さん自身が幕の架け替えや小道具の出し入れなどをされるんですが、
舞台端に待機しなければいけないときや、都合で舞台上を横切らないといけないときの、
普通の舞台だったら不自然な部分でも演出をしてしまうっていう方法が本当に衝撃でした。
客入れの時間からすでになんとなーく役が入ってるのもとても良い。
上演時間は2時間半くらいなんですけど、あっという間です。
終わって立ち上がってみてはじめて、あ、ケツの皮が1枚むけそう、って思うくらい。
あと、生演奏で始まり生演奏で終わるのところも凄く好きです。
オープニングテーマのベース、カッコよかった!

今回が初参加・初舞台という、ちゃあくん、がとても良かったです。
まず、携帯電話の機種変更のために山から下りてきてそのままラップへ移行するというネタに始まり、
「田中カー田中カー」は僕の今回一番印象に残っているセリフ(そこかよという突っ込みは甘んじて受けます)
ラストの一発も、ちゃあさんがメインだったし、
初舞台であの出来って今後どこまで行くねん。末恐ろしいです。
最近よく思うのは、演技には確かに技術とか必要なんだけど、
一番大切なのは、人柄かもしれないなぁ、と。
僕の好きな(特に男性の)役者さんたちを見ていると思います。

そんな好きな役者さんのうちの一人、須貝英さんが、
クレジットも無くいきなりゲスト出演されたんで驚きました。
相変わらず、松尾貴史さんに似ていらっしゃった。
実に板についた板前でした。強力な酸!



劇団どくんご2013『君の名は』@帯広公演【2014年OUF!予告】




20140908 Mon
壊れかけのパソコン


壊れかけっていうか、完全にイカレっちまった俺のパソコン。
とりあえず立ち上がりはするものの、毎度毎度初期状態でスタンダップしてくれやがる。
前は“データなんていつかは消えるものだから”とかカッコつけたこと書きましたが、よくよく考えれば、
読みたい本を大量にメモしていたデータも、
ずぶぬれシアターが売れたらこっそり海賊盤作って儲けようと思ってたメリミー時代の録音も、
いまや手に入れることの出来ない『カウボーイビバップ』サントラ限定版の「カウガール・エド」も、
なまなましいことを言ってしまうと、アドビのPhotoshopとIlustratorも、
全部全部なくなってしまったということか。儚すぎるぞPC。
一応、アキバのヨドバシカメラへパソコンを見に行ったりもしたが、
まあ当然、買えるわけのない値段である。
頑張ってお金を貯めたら、そうだな、5年後くらいには買えるんじゃないかな。

文フリの文章も手書きで行くとかわけのわからんことをほざいてみたけど、
鬼編集からデータ入稿必須との返事が来た。
こうなったら、手書きで書いたやつを、
コンビニのスキャナでデータ化して本にしてやろうかと思う。
アナログだ。アナクロにアナログでいくのだ。
データじゃなくって、やっぱり現物が一番強いと思う。
いよいよガリ判の登場かもしれない。

「そうは言ってもソントンは何とかするんじゃないのー?」
とか励ましのお言葉を頂くこともあるが、今回ばかりはどうなるか分からん。
結果を知りたい方は、ぜひとも11月の文学フリマへ来て頂きたい。
原稿を落とした罰ゲームで何かやってる僕が見られるかもしれません。


Antonio Loureiro - Pelas águas




20140907 Sun
先達はあらまほしきなんとか


三浦雅士『バレエ入門』という本を読みました。
バレエ入門バレエ入門
(2000/11)
三浦 雅士

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しばらく続けて読んでいた、バレエの復習本もこれで一旦おしまい。
最後にすげえ良い本読んだな、って思いました。
それまでも何冊か読んでたので、基礎知識とか、なんとなーくの用語とか、
(ベジャール、とか、ディアギレフ、とか書かれてると、おっ、て思うという程度だけど)
頭に入ってたってのもあるだろうけど、分かりやすく読めました。
“入門”と銘打ってはいますが、鑑賞への入門のことなので、
実際にバレエを踊る方にとってはどれほど有用なのか不明。
けど、観るほうにとっては名著だと思う。
バレエの歴史を一気に俯瞰できるだけではなく、
主要なコレオグラファーやダンサーの名前も一気に分かるし、
近縁のオペラやオーケストラとの絡みもすごくわかりやすい。
なにより、著者のバレエ熱がすごくて、
最終章の著者が実際に観たステージを列挙していく部分にあっては、
完全に著者の熱気にあてられます。

予習で読むにはちょっと難しかっただろうけど、
復習にあたってはベスト級に良い本だったと思います。


こういう、入り口、になるような本って、良いなあと思いまして。
最近では他に『文化系のためのヒップホップ入門』を読んで、
すごく良かったのが印象に残っています。

文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)
(2011/10/07)
長谷川町蔵、大和田俊之 他

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門外漢にとっては、一部をクローズアップしたものよりも、
一旦はフラットな視点で概要をザッと見渡させてくれるもののほうがありがたいですね。


ちょっと足を蚊に刺されまくって、ぜんぜん集中できなくなってきたので、このへんで。
真夏はあまりいないですけど、涼しくなると急に出てきますよね、蚊。




20140906 Sat
うたかたの日々




今日はこれ↑を見てます。
なのでブログは少なめ。

動画中でも話されてますが、ボリス・ヴィアン『L'Écume des jours』は3回翻訳されてて、
伊東 守男訳 『うたかたの日々』
 ↓
曽根 元吉訳 『日々の泡』
 ↓
野崎 歓訳 『うたかたの日々』
とあります。
僕は曽根さんの翻訳のものを読んだことがありますが、正直、よく分からんかった。
たしかもう売ってしまって手元にはございません。
たしか、このころ翻訳ものの恋愛?小説をいくつか読んでて、
流れで『マノン・レスコー』も読んだんですが、よく分かりませんでした。
もしかすると、あれか、恋愛体験が無さすぎるからか。

『うたかたの日々』、さっき初めて映画の予告編も見ました。
オドレイトゥトゥがめっさ綺麗になっとるがな、と驚き、
これなら最後まで飽きずに見られるかもな、と思いました。




20140905 Fri
走れナカイデ


昨日のブログで少しだけ祖父を引き合いに出した。
この祖父とは、同居していた父方の祖父である。


僕の父は全盛期、体重が100kgをオーバーしていた。
それ以外にも僕の家族はふっくらぽっちゃりさんが多数を占めている。
特に母に関しては爆笑のぽっちゃりエピソードがあるのだが、
(現場に居合わせた弟は笑い死に寸前までいったと聞いている)
さすがにここで言うのは母に申し訳ないので、酒の席とかでジャンジャン話していきたいと思う。

いまだかつて体重が55kg以上になったことのない僕は家系内少数派だが、
僕のこの体型は、祖父から隔世遺伝したものなのである。
僕が知っている限り(写真などでも)、祖父が太っている時期を見たことがない。
ただ、祖父は非常に姿勢の良い人だったので、別に体の全てが受け継がれているわけではないようだ。
(ご存知の方も多いだろうが、僕は猫背族の末裔である)

祖父と僕が似ているのは、どうも体型だけであるらしく、
あとのほとんど、僕は父にとても似ている。
見た目とか、正確とか、酒に弱いところとか、完全に父譲りである。
しかし、何度も書いているけど、父は技師装具士という、手先の器用な職人。
一方僕は、手先がクソ不器用で、というかめんどくさいので出来れば細かい作業は避けたい。

さて、祖父である。
もう細かい記憶はないのだけれど、結構器用な人だった、という印象がある。
なにせ話に聞くところによると、
実家の何箇所かは祖父による(今風に言えば)セルフビルド。
僕が生まれてからも、駐車場や小屋やら建てていたくらいだ。
確か肥後守(折りたたみ式の小刀のこと)の使い方を教えてくれたのも祖父だった。

祖父の職業は謎である。
僕は他人事にあまり関心がなく、家族のことさえあまり覚えてないことが多い。
三重の某肉料理店(和田金ではない)で調理の仕事をしていたのは覚えている。
あと僕の実家は祖父が亡くなるまで、田舎の何でも屋的な雑貨店をやっていて、
そこで祖父は朝も早くから市場へ行って魚を仕入れ、
帰ってきて刺身を作ったり、庭の畑を耕したり、
タバコ吸ったり、昼寝したり、毎日相撲を見ていたりしていた。
はて、どうやって肉屋で働いていたのだろうか。早期退職でもしたのだろうか。
ぜんぜん記憶に残っていない。
僕とは違って、弟は家庭内事情に通じているので、多分聞いたら教えてくれるのだろうが、
それはそれでめんどくさいので、多分死ぬまで分からないままだと思う。

初の内孫ということでおそらくは可愛がってもらったのだろうと思う。
かなり自由に育ててもらったおかげで、このざまだ。
祖父祖母、父母ともに、たぶん僕が生きてりゃオールオーケーくらいのことしか期待してなかったと思う。
祖父祖母は父と叔父以外に、一人幼いままで亡くした子がいたらしいので、
なおさら僕や弟はじめ孫には健康第一と願ってくれたのだろう。


僕はいまだに信じられないのだが、父は元バレーボール部や柔道部に籍を置いており、
少しだけ運動が出来る人なのである。
たぶん、体型さえキープできていれば、もう少し動けたんじゃないかと思うけど。
かたや僕は、絶望的な運動音痴として地域にその名を轟かせていた。
幼い頃は体が弱く、ほとんど外で遊んでいなかったということもあるのだろう、
走り方さえろくに知らないレベルの運動音痴だった。
幼稚園の運動会は多分入院してて参加していないし、
小学校の運動会とマラソンはオール最下位だった。
祖父はどれほど運動が出来る人だったのだろうか。
体力はある人だったし、きっと運動も出来たのだろうと思う。


祖父はたしか、僕が中学2年のときに亡くなった。
一年上の部活の先輩に忌引のことを話した覚えがある。
祖父祖母ともにガンで亡くなった。ガン家系であるらしい。
“ガン家系”と書くと、なんか新種のラーメン屋っぽいというどうでもいいことに今気づいた。

これもいつだったか覚えていないけれど。
祖父がガンの手術をして胃を取り、元々痩せていたのが、
さらに細く、木の枝のようになっていっていた頃のことだ。
亡くなる直前のことだったので、やはり僕が中学2年のときのことだろう。
学校の運動会があった。
運動音痴にしてみれば金を積んででも回避したいイベントである。
後年、高校生になった僕は諸々のイベントの期間を、
部室で寝て過ごすという裏技を覚えるのだけれど、
中学生ではそうも言っていられない。強制参加である。
強制参加まではいいのだけれど、活躍できるような種目は皆無である。
100m走などなどのガチ競技は陸上部や野球部のメンバーが当然出場するし、
障害物競走などのソフト競技は中学生女子の異常な組織力によって埋まっていく。
このとき僕が何の個人種目に出たかは覚えていない。
おそらくはソフトなやつに出たのだろうけど、覚えていないということは当然最下位だったのだろう。

個人競技とは別にもう一個、避けては通れぬ競技があった。
全員リレーである。
クラス対抗、全員で走ってその結果を競い合わせるという残酷極まりない競技だ。
自分のせいで負けたともなると、その負い目を背負ったまま嬉野で生きていかなければならない。
そんな十字架をわずか14歳の少年に背負わせるだなんて。

そして練習が始まった。
出来ることならずっと本を読んでいたいと思いながら、しぶしぶ走る俺。
ところが、だ。
なんとなくではあるが、走れるではないか。
それまで走り方さえ知らなかった人間が、である。
自分でも驚いて、コケそうになるくらいだった。

今から考えるに、吹奏楽部に入って一年、無駄に大きい楽器ことチューバを毎日吹き続け、
肺活量が増したのが一番大きかったんじゃないかと思う。
そういえば体調も悪くなることが少なくなっていた。
(ちなみに肺活量関係なく、生まれつきの反射神経の悪さのおかげで、この1年後、
 人生最大級の骨折をすることになるのだけれど、この時はもちろんまだ知らない)
田舎の中学校の吹奏楽部にありがちなこととして、
運動場のトラックを走ったり、腹筋背筋もしていたし、
なにより、昔っからの寝坊癖のため、実家から徒歩10分の中学校まで、
遅刻寸前で走りこむ日々を過ごしていたのが効いた。

あとは、きっと何かの本で読んだのだと思う。
裸足で土を掴むように、
手はほんの軽く握るように、
目線は常に前に、
バランスを体幹に、
腕を振って、足を蹴り上げ、
そんなイメージで走った。

そしたら、本番で、一人抜いてしまった。
しかも、野球部員を。
運動が苦手だという極めて消極的な理由で吹奏楽部に入ったようなやつが。

家から近いので、病態の安定していた祖父も応援に来てくれていた。
健康第一に育ててくれた恩は、あのとき少しだけ返せたんじゃないかと思っている。


そういえば、祖父はずっとセブンスターを吸っていた。
僕が吸っていたタバコも最後はセブンスターだった。
小学校の夏休み、早朝から問屋への仕入れに付いていったとき、
祖父に飲ませてもらったUCC缶コーヒーの味だけははっきり覚えている。




20140904 Thu
わっしわし


最近、トリートメントを使わなくなった。
自宅風呂にもシャンプーしか置いてない。
もともとボディソープは使わず、石鹸が置いてあるので、
見た目、神田川の時代である。

トリートメントを使わなくきっかけは、
夏に何回か行った貧乏旅行、特に金沢行きでのときである。
前にも書いたけど、金沢では宿を取らずに、ネットカフェで2泊した。
一応シャワーも付いていたのだけれど、出来るだけ寝たかったので使わず、銭湯へ行った。
銭湯は基本的に備品が無く、使うものは全部自分で用意しなければならない。
そのとき僕はネットカフェの備品頼みな装備だったので、タオルくらいしか持っていってなかった。
よって、番台で備品を買うことに。
貧乏旅行で、出来るだけ出費を抑えたかったので、あまり色々買わないでおこうと、
「ボディソープとカミソリをください」とだけお願いした。
念頭にあったのは今は亡き祖父である。
祖父はシャンプーさえ使わず、石鹸だけで全部洗う人だった。
旅行中に石鹸は持ち運びしにくいだろうと思い、僕はボディーソープでいくことにしたのだ。

「カミソリは100円のと60円のとありますが、どちらにしますか?」

見ると3枚刃でセーフティ機構がついたものと、
これがいまだに存在することが奇跡としか思えないような、
アルミを曲げただけで作ってある、スーパーチープな1枚刃のものがあった。
平成26年ぞ? と思いながら選んだのは、もちろん1枚刃の方である。
さすがの祖父も3枚刃くらいのを使っていた気がする。
図らずも、祖父以上に先祖がえりをしてしまった。

分かんない人はいないと思うけど、
カミソリってのは、刃が増えるほど肌に優しくなる。あと、横滑りしにくくなる。
1枚しか刃が無いと、力加減や当てる角度を間違えただけで、ザクザク肌が切れる。
慣れてない現代人が使って、顔の下半分が真っ赤に染まっているのを見かけることも多い。
いまや5+1枚刃とか
(+1っていうのは、裏側にも刃が付いてて、もみ上げとか整えたり出来て、ぶっちゃけ、まったく使わない)、
あまつさえ、持ち手の部分にモーターが入ってて、電動ハブラシみたく使えるものもあったりする。
なんか、感電しそうで怖くて、いまだに手を出していない。

そんな現状での、ロストテクノロジー・1枚刃、
慎重に取り扱って、1ヶ所だけ浅く切るに留まった。
しばらく押さえてたら、風呂をあがるころには止まっていた程度。
血だらけで志な野へ行くことなく、本当に良かったと思う。
東京の銭湯は相当熱いけど(特に麻布十番の竹の湯は、タンパク質が固まるんじゃないかと思うレベル)、
金沢の銭湯も相当なものでした。子供みたいに30数えて出ました。楽しかった。


そんなこんなで、自宅でコンディショナーを使い切ってから買わずにいる。
当然、髪の毛は前よりわっしわしのぼっさぼさになってきた。
よく考えたら、祖父はたしかに石鹸しか使ってなかったけど、整髪料はちゃんと使っていた。
今の俺は祖父より酷い。
ただ、家系的に髪の寂しい人は、1人しかいなかったので、
(祖父と祖母にやたら兄弟姉妹が多いので、どういう繋がりかまでは覚えていない)
(合わせて20人弱くらい兄弟姉妹がいます)
まぁ、まだぎりぎり若いし、大丈夫なはず、と思っている。

しかし、いよいよ怒られるんじゃねえかと、
尾切トカゲさん(いつもお願いしてる美容師さん)のところに行くのが怖く、
現在、髪の毛はだらしなく伸びる一方である。




20140903 Wed
電話一本でいつでも呼んでくれ


○聴いてるCDズ

WHITE ROOMWHITE ROOM
(2005/03/09)
YOSHII LOVINSON

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今さら聴きましてん。
twitterでもつぶやきましたが、超良かったです。
イエモンよりもシンプルになってん。
(つってもイエモンもそんなに聴いたことないんだけどね……)
変わったことをしてる曲も無いので、ぜんぶ通して気持ちよーく聴けます。
これを聴きながら晴れの日に車飛ばしたら気持ちいいだろうなー。


Yankee Hotel FoxtrotYankee Hotel Foxtrot
(2002/04/22)
Wilco

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WILCOは以前に『WILCO』ってアルバムを先に聴いたことがあって、
普通の歌モノって感じで好きでも嫌いでもないっていう、
まぁ、どうでもいいなぁ、って思っちゃったんですけど。
このアルバムはめっちゃ良いです。最高です。
深夜ラジオ放送をイメージ?して作られたみたいで、まさに夜にうってつけ。
吉井さんのアルバムは行きの日中に、
帰りには流れ過ぎていく夜景を見ながら『Yankee Hotel Foxtrot』で決まり。


何語で?何語で?
(2003/11/20)
ヴィジェイ・アイヤー&マイク・ラッド

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で、部屋に着いたらこれをかけましょう。っていう今日のオチ。
ポリリズムな上にクロスオーバー。俺の大好物です。
雰囲気がたまらんですね。オッシャレーなんですけど、ひねくれてる。
ヴィジェイ・アイヤーのCDってあんまり売ってるの見たことないけど、
やっぱ……買って手元においておきたいなぁ、って散財の予感。



吉井和哉 「FINAL COUNTDOWN」

やっぱシンコペーションはイイッスよ!
ベースの方に特に見覚えが。リズム隊は奥田民生バンドと一緒かな?




20140902 Tue
たくさん本を読もうと思う


9月の目標は、
・本を読む
・部屋を片付ける
・文学フリマの文章を書く
という感じでいこうと思う。

あと、今から3ヶ月の目標として、
・“20代のツケ”こと積み本を減らす
もやっていこうと思う。
と言っても、図書館から借りた本を読んでばかりだ。

なお、文学フリマの文章については、
パソコンが立ち上げるたびに初期状態になるという、
ちょっと前に書いた自分の文章みたいな状況になっているので、
やっぱり手書きでいこうと思う。当日並ぶのはコピー本です。
どこまで冗談にするか分かりません。
小学校のころに友達と新聞みたいなのを作っていたことを思い出します。

今月の目標の難点は、本を読んでると、文章を書く時間が無い、ということである。
作家の森博嗣さんは「小説家になりたいんだったら小説は読むな」みたいなことを、
たしかどこかでおっしゃっていた。
ただ、森さんは小説以外の本をめっちゃ読んでる。


○今日読んだ本
今日は昼過ぎから図書館で本を読んでいた。
日本の舞踊 (岩波新書)日本の舞踊 (岩波新書)
(1991/06/20)
渡辺 保

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行間から、踊りを文章で批評する難しさ、みたいなのが伝わってくる。
結局は著者の主観からのみで語られることになるのだけれど、
逆にそれがドライブ感を出していて面白かった。
踊りの身体性について3点提示されていて、
1点目の、振り、については共通で客観することが出来るのでよく分かるのだけれど、
第2第3については、もはや目に見えないもので、
やっぱり実際に踊りやダンスを観るのが手っ取り早いのだな、とも思わされる。
しかし、第2の「物語の精神・肚」で例に出される、4世井上八千代、
第3の「舞手の言語」の例の、友枝喜久夫の章は、
その、目視できない、という条件を補うほどの、著者の冷静な熱のこもった文章。
読んで損はなかったと思う。

東京百景 (ヨシモトブックス)東京百景 (ヨシモトブックス)
(2013/08/26)
又吉 直樹

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『第2図書係補佐』のときも絶賛したけど、又吉さん、やっぱ上手いんだよなぁ。
くるり『東京』の引用から始まる日比谷野音の話でまずグイッと引き込まれ、
下北沢の開かずの踏み切りのセンチメンタル妄想話で感動。
プライベートで文学フリマに言って、中村文則さんのサインをもらう話など、
又吉さんは本当に文学が好きなのだなぁと思わされる。
特に又吉さんが敬愛する太宰治生誕100年の日に行われた“太宰ナイト”、一連の話にすごく感動した。
西加奈子さんが言った、
「近い将来、みんな又吉さんに帯書いて欲しいって言うてくるよ」
という言葉は、まさに本当のことになったのだ。
日本近代文学館の話から引用。
“本の神はいる”

15歳の寺子屋 ひとり15歳の寺子屋 ひとり
(2010/10/19)
吉本 隆明

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中高生4人に対して、おそらくは吉本さんの自宅で、
それぞれの質問に口述で答えた言葉を文章に直した本。
ほぼ日などで語っていることと内容的には被っていることもあるんだけど、
学生相手ということもあって、正直に伝わるように話しているのが分かる。
吉本さんの本をそんなに多く読んでるわけじゃないんだけど、
吉本さんは結局のところ詩人なんだよなぁ、と文章を見ると思う。


○8月読んだ本をズラッと24冊
先月の後半は鹿児島行きの復習。
今日読んだ『日本の舞踊』も一環です。
あと、フエンテスの短編集が最高に面白かった。
鹿児島のゲストハウスで借りて、指宿への往復で読み終わったもの。
『谷川俊太郎詩集』は福岡で買って、鹿児島で読み終わって、
そのままゲストハウスの本棚に置いてきた。
『刀語』は6巻の返却待ち。それが回ってきたら一気に読む。
セレクション歌人のシリーズも全部読んでみたい。

闘うバレエ―素顔のスターとカンパニーの物語 (文春文庫)闘うバレエ―素顔のスターとカンパニーの物語 (文春文庫)感想
バレエ団やダンサーの固有名詞の知識がないとキツイ部分もあったけど、それ以上に佐々木さんの興行師としての手腕が面白く読めた。『バレエ入門』の三浦雅士さんによる解説も良い。この本より以前の日本バレエ史を短く的確にまとめてある。
読了日:8月30日 著者:佐々木忠次
傷だらけの店長 〜それでもやらねばならない〜傷だらけの店長 〜それでもやらねばならない〜感想
ものすごく同意するところが多い本だった。ああ、他の書店員さんも同じようなことを考えてるんだな、と。だからこそ、もう書店は緩やかに滅びていくのだろうな、とも思った。
読了日:8月28日 著者:伊達雅彦
刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ) (講談社BOX)刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ) (講談社BOX)感想
とがめ萌え巻
読了日:8月28日 著者:西尾維新
刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)感想
ついに日本最強の剣士、錆白兵との戦いが描かれる。簡単に勝てる闘いでは無かったことは勝負の節目を振り返る二人の口調からも伺える。前半戦のクライマックスではなかろうか。
読了日:8月28日 著者:西尾維新
はたらきたい。はたらきたい。感想
永ちゃんの言うこと、本当にカッコいいんだよなぁ……。
読了日:8月27日 著者:ほぼ日刊イトイ新聞
刀語 第三話 千刀・ツルギ刀語 第三話 千刀・ツルギ感想
本領。「映像化のときに楽そうだろう」「実写のときはどうするんだ」。キタッ!
読了日:8月23日 著者:西尾維新
刀語  第二話  斬刀・鈍 (講談社BOX)刀語 第二話 斬刀・鈍 (講談社BOX)感想
ここらへんから調子が出始める。メタネタとか、ネタフリとか。
読了日:8月23日 著者:西尾維新
刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)感想
再読。1巻はイマイチなんだけど、だんだん面白くなるんだよ、たしか。こんどこそ全巻読む。
読了日:8月23日 著者:西尾維新
ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム (文春新書)ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム (文春新書)感想
すぐにでもビブリオバトルをやりたくなる。エピローグ部分のラノベは不要な気がした。
読了日:8月22日 著者:谷口忠大
Dream&LoveDream&Love感想
ご本人のことを全く知らないまま読んだ。まだ若い方なのだけれど“最初で最後の自叙伝”と書かれている。マドンナとマイケル、そして祖父とのエピソードに重点が置かれていて、他の部分はスリム。普段は本を読まない人や、ダンスのことをあまり知らない人に向けて作られたもの。あとがきにはノーナの西寺さんの名前があり。
読了日:8月21日 著者:ケント・モリ
梅内美華子集 (セレクション歌人)梅内美華子集 (セレクション歌人)感想
女性の歌の方が好きかもしれない。友よ静かなキスをしよう海原のとどろき耳につめこみながら。もし君が女であっても抱いたろう プールサイドは糸杉の蔭。
読了日:8月20日 著者:梅内美華子
食わず嫌いのためのバレエ入門 (光文社新書)食わず嫌いのためのバレエ入門 (光文社新書)感想
金があって余暇のあるバレエのことを全く知らない人向けの本。果たして、需要あったのか?僕の知りたいことでは無かったなー。もう少し歴史体系に沿ったものを読もう。
読了日:8月20日 著者:守山実花
街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。感想
言うだけじゃなくて、実践してるのが凄いんだよなぁ。ハリーポッターが全然売れなかったエピソード大好き。「迷子」に是非行ってみたい。
読了日:8月18日 著者:堀部篤史
文化系女子という生き方~「ポスト恋愛時代宣言」! ~文化系女子という生き方~「ポスト恋愛時代宣言」! ~感想
“長時間の労働と低い賃金と希薄な人間関係、楽しみと言ったら、タダのテレビやネットというのが、今の時代「自然に生きる」の結果”
読了日:8月18日 著者:湯山玲子
春の庭春の庭感想
久々に芥川賞を速攻で読んでみた。良いです。地味ですが良いです。最後でフッと別の人物の目線が入ってくるのも良い。あと“スカシ”の文体という感じがした。あえて滑らかではないところがあるというか。
読了日:8月15日 著者:柴崎友香
しずかな日々 (講談社文庫)しずかな日々 (講談社文庫)感想
たしかに良い話だとは思う。それぞれのキャラもちゃんと立ってるし、ストーリーの運びも良い。けどなんでだろう、個人的には好きになるまで至らなかった。
読了日:8月13日 著者:椰月美智子
フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 (岩波文庫)フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 (岩波文庫)感想
最高に面白かった!!マジックリアリズムとか、そもそも岩波文庫ってとっつきにくいイメージがあったんだけど、すごく面白いのな!言葉も文章も平易なのに、不思議な世界に連れていかれる。解説に入ってようやく難しい言葉が出てきて、むしろ逆に安心した。
読了日:8月13日 著者:カルロスフエンテス
自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)感想
谷川さん、めちゃめちゃ元気なイメージがあるけど、もう80歳を超えているという衝撃。何編かの不気味な詩が良かった。おとうさんを食べてしまう詩、ふつうの男の詩。解説も素晴らしい。恥ずかしながら、佐野洋子さんと谷川さんがご夫婦であったことを知らなかった。
読了日:8月11日 著者:谷川俊太郎
潰玉(かいぎょく)潰玉(かいぎょく)感想
こゆび侍『たまには純情』の感想ツイートで上げてる方がいたので。変態、金的、SM、芥川賞候補、エロ、性欲
読了日:8月9日 著者:墨谷渉
実験的経験 Experimental experience (講談社文庫)実験的経験 Experimental experience (講談社文庫)感想
きたー!スゴイのきたー!実験小説。まさに“好き嫌いが分かれる”(笑)
読了日:8月8日 著者:森博嗣
一ノ関忠人集 (セレクション歌人 (1))一ノ関忠人集 (セレクション歌人 (1))感想
千年の都とおもひ上品に飲みはじめしがやがてぼろぼろ/楠若葉すでに夕映 屋上にわれはキリンの視野を寂しむ/義肢一対脱ぎ棄てられし新宿の地下通路ねずみの屍を蹴る
読了日:8月7日 著者:一ノ関忠人
恋は底ぢから (集英社文庫)恋は底ぢから (集英社文庫)感想
恋とは世界中で一番美しい病気だ。とても良いフレーズ!文庫のためのあとがきもナイス。真瀬きわみさんの版画も良い。恋、愛、笑い、セックス、エッセイ
読了日:8月7日 著者:中島らも
予告された殺人の記録 (新潮文庫)予告された殺人の記録 (新潮文庫)感想
面白かった!数多くの人物の回想が物語を作っていく。
読了日:8月5日 著者:G.ガルシア=マルケス
路上 (河出文庫 505A)路上 (河出文庫 505A)感想
金沢旅行の往復で読了。ずっと積んであったのをようやく読めてホッとする。ディーンの狂気的な魅力。アメリカ、メキシコ、旅、車、列車、ヒッチハイク、ビート。
読了日:8月5日 著者:ジャック・ケルアック

読書メーター




Vijay Iyer Trio - Human Nature

たぶん5/8+8/8の13拍子です。ピアノ・ベース・ドラムでぜんぜん違うビート感で、
っていうか、ドラムがすごすぎて。もう。人の手足ってこんなに複雑に動くのね。




20140901 Mon
布団はふっ飛び


9月が始まった。
と同時に、私のパソコンのデータがすべてぶっ飛んだ。
電源を入れたら、10年前に買ったままの姿のデスクトップがそこにあった。

画像や、音楽ファイルや、文章や、いろいろ入れてあったもの。
そんなものは結局、いつかはなくなるのだ。
別に突然なくなったところで気にはしない。

しかし、厳選に厳選を重ねたエロ動画コレクションが消えてしまったショックは計り知れない。
俺の俺による俺のためのベストセレクション。世界遺産級のシロモノだったと思う。
消えてしまったといって、納得できるものではない。これだけは譲れない。
マイクロソフトに苦情の電話をひっきりなしにかけようと思う。覚悟しろテレオペの人。

冗談はさておき。
つまりは、一から出直せ、という天啓なのだろう。
ぜんぶぜんぶとっぱらって、けれど最後に残るもの、というのは一体何なのだろうか。

とりあえず、11月の文学フリマは手書きで出ます。
冗談はさておき。


EW&F - September (菊地成孔の粋な夜電波より)



 
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山瀬まみ「ゴォ!」


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