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20141229Mon
 >2014年をまとめる

まず部門別今年一番印象に残っているものもの。
本はこの前書いたので、

映画
劇場版 テレクラキャノンボール2013
→2回観に行っちゃったもの。

舞台
鉄割アルバトロスケット 『鉄ラゼン』
→初鉄割記念。あと、今年もどくんごはもちろん良かった。

音楽
川下直広トリオ+1ライブ
→“このブログ”を書いたとき。やっぱりNaadamは嬉しかった。



ほか。

○ずいぶん旅行した。静岡・千葉・金沢・鹿児島。
バイト先で諸事情により休みをとらされたため連休が出来、青春18きっぷを初めて購入し、長旅に出ました。
静岡は写真展。千葉は美術館。金沢も美術館。鹿児島は姐さんのバレエ。
もちろん、全部、本屋には行きました。
金沢のあうん堂へはもう一度行きたい。やっほー茶漬けは、……もうしばらくいいかな。

○久々の珍物食。
Twitterで知り合った昆虫食高校生(今は大学生)・甚吉さんと、ノリで横浜の珍獣屋へ行くことに。
そして珍物食が再開。加賀屋、そして再び珍獣屋。
何食ったかなんていちいち覚えてないけど、誰と行ってどんな話したかは、案外覚えてたりする。
できれば来年もちまちまやりたい。一人でもやりたい。

○文学フリマへ参加。
これは一大事だった。人生で初めて同人誌というものを作った。ミラーボール回ラズ。
初めてブログ以外で文章を書いた。
仲間の重要性と、己の不甲斐なさを、ひしひしと感じた。
文章を書くというのは難しいことではない。
ただ、面白い文章を書くとなると、話は全然違ってくる。
いつか、誰かが笑ってくれるような文章を書きたい、と切に思う。
とりあえずは次回5月に。ちょっとでも面白い文章を。

○喫茶へそまがりへ行った。
これも一大事だった。図らずもめっちゃ良い場所を見つけてしまった。
そのうえ、古本棚「ミラーボール回ラズ」を置かせてもらって、
そしたらなんと古ツアさんが見に来てくれた。ぎゃあ。
20代前半に足繁く通ったライブハウスに、LiveGarage秋田犬、という場所がある。
秋田犬へ金髪のモヒカン姿で行ったことから、ありとあらゆることが始まったのだけれど、
へそまがりからも色々なことが始まりそうな気がする。
さっそく、年明け1月から色々と参加させてもらうので、またお知らせします。

○たくさんの人に出会った。
仲良くなった人も、出会いなおした人も、もう会わない人も。
本当にありがとうございました。



OFZKのこと。

テンプレートをいじくって、一日に一記事しか読めない仕様にしていたのが遥か昔のことのようです。
アクセス数を毎回チェックしているわけではないので、実感としてしか言えないんですけど、
今年書いたブログの中で反応が多かったのは、
 「金魚ファーラウェイ
 「人生はときどき美しい」
 「OFZKFP02」こと、「新宿中央公園でシャブ中のゲイにナンパされ、ホテルまでホイホイついていった結果、夜が明けるまで全裸で抱き合うことになった話」
の3本だったと思います。
このうち2本は期間限定という名から醸し出されるなんとなくのレア感のおかげですし、
金魚ファーラウェイは完全にあちらの人気に乗じた結果ですね。

金魚ファーのメンバーでいらっしゃる山中千瀬さんの折句が大好きでして、
調子に乗って僕も人生で初めて折句というものを作りました。つまり、折句ありきの文章です、これ。

「人生は~」と「OFZKFP02」は、上に書いたように、期間限定ってことで見てくれた人も多いと思いますが、
「人生は~」の方は、人に迷惑をかけること承知の上で書いた話で、
「OFZKFP02」は、誰でも人生でひとつは面白い話が書けるっていうやつ、つまり最終手段に近いものでした。
それぞれ、だから面白かった、ってのもあると思います。
ネット上ではこうやってすぐに非公開にすることが出来ますけど、印刷物だとそうもいきませんね。
やっぱり、物を書いて飯を食っていく人は、ある程度は、
人を傷つける覚悟というものが必要なんだろうな、と思いました。
もしもこれからもずっと文章を書いていくつもりなら、そのへんのこと、ちゃんと考えていこうと思います。



ってなわけで、ちょっと早いけど、2014年のOFZKはこれにて終了。
年が明けたら、懲りずにまた戻ってきます。
1年間ありがとうございました。皆様、よいお年をお過ごしください。
もし万が一、悪いことが起こったとしても大丈夫。
あとになれば、たいてい笑えます。大丈夫です。

では、しばしの別れだ東京。
君とは出会ってかれこれ10年経つな。
僕は結構君のことを好きだが、いかんせん、君は僕に冷たいばかりだ。
そのせいでもないけど、君は人にあれやこれやと言われるな。
けどな、東京。それでも、僕にとっては、これまでも、これからも、きっと、
君が最強だ。



君が最強/strawberry record

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20141223Tue
 >今年読んだ本で唯一覚えている1冊

 未知の生物・年末がとうとう我々の生活の中に侵攻してきた。これが世に言う年末侵攻である。嘘です。
 クリスマス、ファック!とか叫んでいる御仁もいらっしゃるけれど、今年はまさかのディアンジェロのニューアルバムが出たってことだけでもう「良い1年だったね!」とか「ナイスクリスマス!」とか言っちゃっても良いと思うんだ。終わりよければ全てヨッシーってやつ。マリオが乗ってる緑色の恐竜で舌が伸びます。

 いままで年に100冊くらい本を読んでいた。今年はあまり本を読まなかった時期もあったけど、それでもたぶん50冊くらいは読んだんじゃないかと思う。8月あたりに読書記録を頑張ったような覚えもあるけれど、寒くなるにつれて面倒になってしまい尻すぼみ、とどのつまり例年の如し。そういえば『狼と香辛料』も『刀語』も、読み終わったの今年だったわと気付いてぞっとする。あんなにホロと結婚したいと思っていたのに、あんなにとがめ萌えって思っていたのに。前者全17巻、後者全12巻。ってか、これだけで30冊近く読んどるやないかい。今年も50冊は軽く越えているようです。

 そんな健忘症絶賛進行中の僕が、今年読んだ中で覚えている本が1冊だけある。つまりその本を、今年読んで1番面白かった本、と言ってしまっても良いのではないでしょうか、というわけでこちら。

フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 (岩波文庫)フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 (岩波文庫)
(1995/07/17)
カルロス フエンテス

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 8月に、鹿児島までshima姐のバレエ発表会を観に行った際、余った時間で鹿児島~指宿を往復したあいだに読んだ1冊である。読んだ状況が特殊すぎて忘れようもない。
 鹿児島で泊まったのは安いゲストハウス。2段ベッドが何台もギュウ詰めになった部屋。たどり着いたのは、日付が変わる少し前。なんとか自分のベッドを確保する。暗がりのなかで周りを見渡すと、日本人より海外のバックパッカーが多く泊まっていた。僕がハリウッド映画を観るなどして構築していたフレンドリーさを強要する海外人像、といったものを彼らは一切持ち合わせておらず、どちらかというと暗い人たちに見えた。僕の下のベッドから出る際にガタリと梯子を動かしてしまい「Sorry」と呟いた男性、向かいのベッドで深夜までノートPCをいじっていた男性。自分の内的世界に深く潜っていくようなタイプの人たちだった。
 翌日は結構早く起きたつもりだったのに、その時間にはもう旅立っている人も多く、さらにその人たちが、こそこそ、といってもいいような静けさでゲストハウスを出て行く様子に僕は好感を持った。1Fのロビーには中国か韓国の女性が二人、友人らしいのにソファとカウンターという距離で座り、それぞれがスマホをいじって何らかの情報を検索していた。ロビーの奥には館内貸し出し用の本棚が置いてあり、持ってきた本をおよそ24時間の旅で読み終えていた僕は、そこから1冊を抜き取ってこっそり持ち出すことにした。それがフエンテスの短編集だった。福岡で買った谷川俊太郎の詩集は、同じ岩波文庫ということで寄贈してきた。指宿枕崎線に揺られながら、文章を追うのに疲れ目を上げると、車窓の向こうには青い海。旅先の非現実感とフエンテスの幻想小説は、とても相性が良かった。
 なお、読み終わった本はちゃんとゲストハウスに返却し、いま僕の本棚にささっているものは、改めて東京で購入したものである。買っちゃった、ってやつである。
 その後、ラテンアメリカの作家が面白そうだと、G・マルケス『予告された殺人の記録』やコルタサル『悪魔の涎・追い求める男』なども読んでみた。どれも面白かったが、フエンテスの衝撃が今のところ一番である。

 そういえば去年のベストに選んだ本も旅の途中で読んだ本だった。僕の感動は、どうやら本の内容はあまり重要ではないらしい。
 そしてそれは、今年読んだマンガで一番面白かったものにも言えるかも。

BLUE GIANT 1 (ビッグコミックススペシャル)BLUE GIANT 1 (ビッグコミックススペシャル)
(2013/11/29)
石塚 真一

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前にも書いたけれど、喫茶へそまがりで一気に読んで号泣したマンガ。こちらもその後、家の本棚にささることになった。なんと年内に新刊が出る。やはり今年は良い1年だったと言っても構わないと思う。なにがあったとしても。




20141218Thu
 >古本屋へ行く

 横浜は白楽に開店した古本屋「Tweed Books」へ行ってきた。店主は、横浜のへそまがりで知り合った方。ツイードさんは、へそまがりの棚でも本を売っていらっしゃるのだ。
 そうそう、僕はずっと屋号で「ツイードさん」と呼ばせて頂いている。そういえば初めて「ミラーボール回ラズ」という名前で一箱古本市に出店したときに、古本屋は名前ではなく屋号で呼ばれる、ということを知ったのだった。これから古本屋を始める方はそこらへん考えると良いと思います。我ながら「ミラーボール~」はなかなか良い名前だと思うのだけれど、「ミラーさん」と呼ばれると、今だ!キックを使え!目だ!、っていう方しか思い浮かびません。正義のヒーローも急所を狙うんだな、って幼心に感心した記憶があります。
 余談は置いといて。ツイードブックス店内の様子は、当然の如く開店当日に記事の上がった「古本屋ツアー・イン・ジャパン」をご参考に。ツイードさんのホームページにもあるように、
“装い・スタイル・ファッション・デザイン・音楽に関する本、そして文学、SF、ミステリーなどを取り扱っています。”
という感じで。僕は店の中にいる間に100回くらい「格好良い棚ですね!」って言ったと思う。クソ寒い日に行ってしまったので、滝のように流れ落ちる鼻水を我慢しながら。汚ねえ。特に文学棚が僕は好きでした。ファッションの棚も他のお店だとあまり見ないんですけど、ツイードさんのオシャレ成分を少しでも分けて頂きたいと入念にチェック。しかしオシャレっていうのはきっとトライアル&エラーの繰り返し。本を読んで一朝一夕では身に付かぬぞなもし。
 J・J氏の1冊を購入ののち、ツイードさんに開店準備のことを聞いたり、新年会みたいなのやりましょう、っていう話でわいわい盛り上がる。ありがたいことにツイードさんは、へそまがりの僕の棚(主にエロ本を置いてます)を大変評価して下さっていて、その話を聞く度に、ぐっはー!って照れる。エロ系の持ち玉は少なくなってきたけど、来年も色々面白いことやっていきたいなあ。
 ツイードブックスオリジナルのブックカバーも購入して、ショップカードまで頂いたので、画像載せたいんですけど、iPhone4sの調子がめっちゃ悪いので、断念。僕はアナログにいくしかないのか。ドンキホーテで“写るんです”買ってこよう。


○観たDVD
ブルーバレンタイン [DVD]ブルーバレンタイン [DVD]
(2011/09/28)
ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ 他

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→「ソントンは観ちゃいけない」「いやむしろお前こそ観るべき」と各方面から色々言われていた映画をようやく。観終わった結果、僕は絶対結婚できないな、と改めて思った。これから結婚を考えている二人にはぜひ観て頂きたいけど、二人で一緒に観るとたぶん酸欠で死んでしまうので、別々に観ることをオススメします。
タマフルのシネマハスラーで取り上げられてたので、ご興味ある方はぜひ聞いてみてください。
→「シネマハスラー ブルーバレンタイン
「(倦怠期に入って)二人でいるのに、一人だったときより淋しい、ってこの感じ」とか
「あんな表情をされながら、オッパイをなめたことはあるか?」
「嫌いなところは、目をつむれ」など、流石のパンチライン連発。
宇多さんも言ってるけど、これ、っていうハッキリした原因が劇中には描かれていないので、それぞれがそれぞれの意見で語りたくなる映画だと思いました。けど、俺は結婚は無理だな、と(改めて強調)。あと、演技がすごく真に迫るものだったんですけど、宇多さんや町山さんの解説を聞いて、演出のつけ方が凄かったってことを知りました。

○読んだ本
アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン (講談社文庫)アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン (講談社文庫)
(2013/09/13)
高野 秀行

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→高野さんの文章はスルスル読ませられてしまう。全体に脱力感が漂うのにときに鋭く刺す感じ。『ソマリランド』も読みたいなあ。

中島らもの特選明るい悩み相談室〈その2〉ニッポンの常識篇 (集英社文庫)中島らもの特選明るい悩み相談室〈その2〉ニッポンの常識篇 (集英社文庫)
(2002/09)
中島 らも

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→全編らもさんのあの独特の喋り方で再生された。元気のないときに読むと良さそう。問題になった「じゃがいもに味噌をつけて食べると死ぬ」回はここに収録されてます。そして3巻だけ持っていないことに気付く。

燃えるスカートの少女 (角川文庫)燃えるスカートの少女 (角川文庫)
(2007/12)
エイミー ベンダー

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→短編集。「癒す人」という一編がとても良かった。百合要素もありつつ。「無くした人」はところどころ村上春樹っぽいなあと思いました。


 昨日の飲み会で「好きな作家は?」って聞かれて、必死で考えた結果、「小川洋子、開高健、菊地成孔」しか出てこずに、堀江敏幸の名前が出てこなかった自分に罰ゲームを課したいです。あとナンシー関も言い忘れた。




20141212Fri
 >今度の金曜も また一緒にやらかそうよ

 「30歳の抱負は?」と聞かれた。僕は年始に目標(結局守らないやつなー)を考えるので、誕生日に何かをしたり考えたりっていうことがあまり無い。誕生日から20日も経てば年明けますし。なので、聞かれたときも「うむむ……」と考えこむばかりで、結局答えることが出来なかった。それくらいならまだ良いんだけど、誕生日から数日が過ぎても、いまだに「うむむ……」と唸っている。昔、ソントンは考える人だね、みたいに言われたことがあったけど、さすがにこれじゃ考えすぎッスよね。あれからずいぶん時間は経ちましたけど、こちらはいまだに何にも変わってないッス。
 参考までに、聞き返してみた。

「私の今年の抱負は“きれいな呑み方をする”だったよ」
「へえ。で、守れたんですか?」
「いや、無理」

“きれいな呑み方”という判定基準がどういったものなのかを確認してみようと思って聞いてみただけで、まあ結果は分かってはいた。だってこの人、しょっちゅう記憶なくしてるもん。見た目ちょい陽気なだけでシラフっぽかったじゃないですか、っていう場面もばっさり忘れている。酒の席は忘却の彼方へ。かたや僕は僕で飲んだらすぐ吐くし。ついたあだ名がイソギンチャク、ってこのネタいつか書いたな。

 自分で考えて小説を書く、っていうのは抱負とはちょっと違うよなあと思った。かつて、自分の想像力、みたいなものを使って小説を書いたことがない。いつも知ってることしか書かない、書けない。いくら作り事っぽいことでも、僕のなかでは全部起こったことで、だからいつも自分が書いたものは、小説とはいわずに文章と言っている。というのは今考えたあとづけです。小説と呼ぶのは気恥ずかしいだけです。ちょっとカッコつけてみました。てっへへーぺろー。
 ただ、知ってることだけしか書けない、っていうのは本当で、しかも元々忘れっぽいということも手伝い、ブログを1日でも空けると、そもそも文章を書くことってどんな風にすればいいんだっけ?ってところから始まって、2時間程度のネットサーフィンからブログのリテラシーってやつを勉強し、ようやっとブログが書けるという有様。そうか、だからブログを書くのに何時間もかかるのか。
 うん、まあ、小説を書くという目標は悪くない。正月に行なわれる自分会議(ゼーレみたいなやつ)に提案しようと心にメモをする。では30歳の抱負はいかに、と目の前の議題が迫ってくる。自分で格好良いフレーズを考えられればいいんだけど、自分じゃ一文字も思いつかない。
 ――よし、じゃあ剽窃だ!
と、30歳の抱負という重要っぽい局面でもこういった考えが飛び出すバカヤロウなのであります。そうすると、昨年から心の拠りどころにしているあの言葉しかなかろうと。それを改めて抱負としてドドドンと押し出すのも、自分に言い聞かせるためにも良いかと。抱負を聞いてきた人が飲兵衛だし、またバカみたいに呑むにはちょうど良いや。
 つまり、ナカイデソントン30歳の抱負は、

仕事の愚痴は言わない。
あらゆる暴力は振るわない。
よく呑んで、よく歌って、そしていつでも面白くある事。


菊地成孔の粋な夜電波 第101回より

15:00あたりから





20141210Wed
 >ひとつ、歳をとる

 ハッピーバースデイ。坂本九、寺山修司、レイハラカミ、ナカイデソントン。
最後の人は30歳になったそうです。自分が生まれたときの父の年齢に追いついたそうです。あははは泣きそう。
三十にして立つ。なんて無理ー!ブレまくりー!!(←言い方にコツがあるので、会った時に直接言います)

 お祝いのメール・電話・LINE・手紙・電報・インスタグラム・イングレス・伝書鳩・飛脚・人力車・矢文・花輪・射石砲・テレパシー・電波・先生に見つからないよう仲良しグループに回さなきゃいけない複雑怪奇な折り方してあるルーズリーフ、などなど、皆様ありがとうございます。申し訳ありませんが、花輪は隣近所から苦情が来たので送り返させて頂きました。来年以降は他の形でお願いします。あと、射石砲でうちの窓ブチ抜いたやつ、いますぐ出て来い。

 冗談はさておき、たくさんの人にお祝い頂きました。ここでいう、たくさん、っていうのは虚勢だと察してください。要するに、あなたのことです。本当にありがとうございます。嬉しかったです。


 前日は、喫茶へそまがり@横浜、へ行ってきました。
 1ヶ月以上無沙汰してしまったので、店主のへそさんに、文学フリマに来て頂いたことや、“へそくん読んでみて面白かった大賞”に『えーえんとくちから』を選んで頂いたことなど、積もり積もったお礼とご挨拶。
 そして、古本棚「ミラーボール回ラズ」を補充。10冊くらい入れてきました。ものすごくお気に入りの2冊には、それなりの値段を付けさせて頂きましたが、それ以外はわりと安めです。ご覧ください。買ってください。どうか横浜で一番美味いキーマカレーを食べさせてやってください。いや、自分で食えよ。伝聞によると、不肖私の棚を気に入って下さってる方がいらっしゃるようで、とても嬉しいです。ありがとうございます。
 無沙汰してるうちに店内が冬用に変わってて、1階にはコタツが3台置いてありました。暖房に慣れぬ身ゆえ(うちにはホットカーペットしか暖房器具がありません)顔が火照るほどの暖かさ。最高。あまりの心地よさに同行者(寝不足)が昼寝を敢行したことをここにお詫び申し上げます。かく言う僕も、いつもコーヒー1杯で数時間は粘るという昭和のジャズ喫茶のような過ごし方をするので人のことは言えないんですけど。反省して腹をすかせた二人はたまごかけごはんを頂きましたとさ。美味。ほんと、へそまがり、住みたいッス。
 たまたま来ていらした他のお客様が、同人誌の方の『ミラーボール回ラズ2』をお買い上げ頂く現場にたちあいご挨拶&お礼させて頂く。文フリのあと、自分で読み返して案の定な誤字をいくつも発見したのですが、菊地成孔さんがいつだかラジオで“積極的に誤字に打って出る”とおっしゃっていたことを精神的言い訳にしています。

○読んだ本
健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)
(2014/08/29)
柏木 ハルコ

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→こりゃ面白いです。細かな部分の精度は分かりませんが、単純に、主人公の成長譚として。

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (2)巻 (ビームコミックス)真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (2)巻 (ビームコミックス)
(2006/08/31)
新井 英樹

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→へそまがりへ行くたびに読んでいるんですが、全巻読み終わるのは年明けに。


 日付またぎ。即興オリジナルのバースデイミュージック(ポリリズミックなやつ)を口ずさみながら、スパークリングワインを開け、豆乳鍋、そして鍋後にぶち込んだうどんをかっ食らう。美味。のち、俺の味方こと「ほろよい」byサントリー、あと白ワイン少々、を胃の腑に流し込みながら、ホールケーキをかっ食らう。美味美味。予期せぬプレゼントをたくさん頂く。喜びのあまり近所迷惑な奇声をあげながら開封。奇声をあげながらお礼。大好きな音楽を聴いてから寝る。


 当日。誕生日くらい良いだろうとダラダラ過ごすが、あ、俺いつもダラダラしてるわと、あとになってから気付く。
水とタバコの煙しか腹に入っていないことに気付き、Go to 王将 of 餃子。チャーハンを注文しようかと思ったが、誕生日くらい贅沢しようと、カルビチャーハンを頼む(差額50円)。

 夜は新宿。ずぶぬれシアターワンマンライブ。場内は満員満席。凄まじいライブ。世界堂で買った万年筆のインクカートリッジをポケットに突っ込んだまま、呆けたように観る。その袋は汗ばんでふよふよになってしまった。音楽は瞬間芸術だ、と、高校のときに部活の指揮者が言っていたけど、まさにその感じだった。ずぶぬれシアターが新しい段階へと行ったのがはっきり分かった。あの場にいた人たちは皆、実感したと思う。
 音の塊が空間を埋め尽くすなか、目を閉じると吹きっさらし、屋根のない映画館が見えた。皆が皆、傘なんて持っていなかった。そうか、今日は雨なんか降っていなかったのだ。けれど皆、ずぶぬれだった。雨なんか降っていなかったのに。
 目を開ける。4人の音が鳴っていた。今日、にたないけんは、「人生はクソだと思います」と言った。だけど、たしかに4人の音は、これからに向かって鳴っていた。クソみたいな人生でも生きていこうと思うような音だった。クソみたいな人生でも、こういう夜があるなら良いと、思うような音だった。
 

○自分への誕生日プレゼント
CD ずぶぬれシアター『100万回目の夜』
→名盤。


 ずぶぬれシアターの開演までの時間つぶしがてら、新宿武蔵野館前に立っているとき、僕の大事な友達からお祝いの電話をもらう。何回も、ありがとう、とお礼を言いながら、考えていたことはたったひとつ。

君がこの先大人になっても
悪い大人の手本でいたいんだ
(bloodthirsty butchers 『Jack Nicolson』)





20141207Sun
 >10代女子(中高生)にオススメする本を考える

 遅番バイト中、平積みしてある本を整えていると、間もなく早番シフトが終わるツンさんが近づいてきた。
 再三再四の説明になって申し訳ないが、“ツンさん”とは、我が書店の誇るイケメンかつ出来る男。『書店男子』登場以降はメディアへの露出も増え、いま注目のメンズ☆、である。
 普段は、学参の神様、と崇め奉られている伝説の社員さんの下で、僕とツンさんは、学習参考書の棚を担当している。ツンさんは僕より数ヶ月後輩なのだが、どっちが仕事できるかはまあ、お察しの通りである。これでとても良いヤツなのだから、神は配分間違えてると思う。ギブミーモア。
 そんなツンさんが僕のそばでおもむろに棚整理を始めた。これは何か言いにくいことがあるに違いない。今日は忙しかったから、多分俺またクレジットカードの控えにハンコ押し忘れてて、それをツンさんがそっと直してくれたんだけど、健忘症が進んできたためか他にも最近あまりにミスが目立つ僕に対していよいよ堪忍袋の尾が切れたツンさんは「いい加減にしてください、もしくは死ね」とか言うに違いない。
 あまりのプレッシャーに、せっかく整えた本の山が崩れるほどガタガタと震えていると、
「そうそう、ソントンさんに聞きたいことがあったんですよー」
と、ツンさんが切り出した。
 ほらきたー! 昨日僕がレジに入ってる間、副本店長がマンマークのようにべったりと背後に張り付いていたのは、きっと僕の前の客捌きが速いのをいぶかしんで張っていたに決まっている。実際に僕ってば、社員から言われててやらなきゃいけない作業をかなりかっ飛ばしちゃってるもんだから、それがとうとう露見したに違いない。そして副本店長が掲示板か何かに書き込んでて、僕がいまだに社内掲示板などを使えないということを知っているツンさんがやれやれとばかりにその件を伝えに来たに違いない。よし、何か言われる前に舌を噛み切って死のう。

「実はまた取材が来てて、オススメの本を挙げなきゃいけないんですけど、ソントンさん何か良い本知ってますか?」
「ふひゃい?」(←舌を噛んでいる)

 話を聞くと、女子中高生向けの某雑誌から「10代の女性向けにオススメの本を3冊挙げてください」というFAXが来て、ツンさんに話がくるまえに、なんか勝手に引き受けることになっていたらしい。不憫な子や。メディア怖い。
 書店員とはいえ、皆が皆、代官山TSUTAYAの間室さんみたいに、ポンポンと本の名前が出てくるわけじゃない。あの人、この前ラジオで「最近は読む量が少なくなって、1日1冊、休日に3冊くらいですね」っておっしゃってたからね、凄すぎるって。
 僕もそこまで本に詳しいわけではないけれども、ツンさんには普段不甲斐ない僕を庇いまくってくれている恩義があるので、
「一旦手前どもで引き取らせて頂きます」と考えてみることにした。
そもそも10代女子中高生が身近に居ないというハードルはこの際、無視を決め込む。


10代女子中高生にオススメする本3冊、1冊ごとに一言コメントも必要(マンガ・写真集はなし)

○梨木香歩 『西の魔女が死んだ』
→現実逃避したいときにはこの本の中の、おばあちゃんの家に行きましょう。

○山田詠美 『ぼくは勉強ができない』
→ぼくも勉強ができないので読みました。勉強が出来るあなたもぜひ。

○まはら三桃 『鉄のしぶきがはねる』
→リケジョの青春。さあ、鉄を削ろう!!

こういう特集に目を通す人なら、上2つ、特に『西の魔女が死んだ』はおそらく読んでいると思う。そこをフックにして視線誘導を考えてみました。こずるいなー。けど、まはら三桃、面白いッスよ。


 この3冊で10代女子は上手く騙せたとしても、OFZK読者層にはご納得頂けないだろうと思ったので、別のも考えてみました。


○本谷有希子 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
→あったかホームコメディです。嘘です。けど最高です。

○岡崎京子 『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』
→僕が知ったときには、すでに伝説になっていました。

○雨宮処凛 『生き地獄天国―雨宮処凛自伝』
→いつかの年間ベストに選んだ1冊。面白い文を書く人は、書いてる本人も面白いひとである。


 こういう頼まれごとをすると、もっと本読まなきゃなー、とか、読み方浅いなー、とか色々反省します。ありがたいことに、年始にも1個イベントお誘い頂いてるところだし、もっともっと色々な本を読もう。
 どれだけ本を読んでも何の役にも立ちゃしませんが、無駄なことの積み重ねが、活きる瞬間がきっとあるさ。



○今日読んだ本
伊藤計劃 『ハーモニー』
 初読のはずなんだけど、どこかで読んだ覚えがあった。もしかすると、ノベルスのときに手に取ったのを忘れているだけかもしれない。劇場アニメ楽しみ。




20141206Sat
 >12/6朝、コオロギを移す

 毎晩毎晩、早く寝て早く起きようと思い、そして毎晩毎晩それを破っている。朝早く起きた方が、世間様に合っているから色々と都合が良いに決まっているのだろうけど、生まれながら夜行性の僕にとって早起きは拷問に近い。いや拷問である。こちとら小学校低学年のときにはもうテッペン(0時)越えしていたほど筋金入りの宵っ張り。僕と夜とは幼馴染。朝よりもよっぽど夜のほうが僕に優しいし。
 というわけで昨晩も遅寝。アラームを消して消して叩き消して、まだ起きたくない起きたくないと、彼女(別名・毛布)にしがみついてゴロゴロしていると、首絞めちゃんからメッセージが飛んできた。
「ラジドで神保町のことやってるよ!」
ここで起きなきゃ男が廃ったついでに首も絞められると思い、低血圧の生き物(別名・ソントン)は、しぶしぶのそのそと起き出し、ラジオのスイッチを点けて、久しぶりにFM81.3MHzにチューニング。ラジド、正式名はラジオドーナッツ。J-waveの番組である。僕のラジオは普段はずっとAM954KHz、TBSラジオに合わせてあるので、FMのノイズがもはや懐かしい。

 いま使っているラジオは、10年前に上京したとき、僕を拾ってくれたHさんから頂いたものである。いわゆる非常用ラジオで、ライトも点灯するようになっている。この時期はまだ、手回し発電は一般的でなかったので、単三電池5本という、非常に中途半端な燃料で稼動している。携帯ラジオにしてはデカイくせにかなりチャチということもあって、チューニングはほとんど動かさない。Tivoli Audioのラジオとかあったらカッコイイのになーと常日頃思っているのだけれど、なかなか気軽に買えるお値段ではないので、送って送って送りすぎてドボンになっている夢である。もうひとつのカッコイイオーディオ憧れであったharman kardonのスピーカーは、リクボーズさん宅にあるのでまあ良いかと、理由不明な諦めがついている。
 かつてFM好きであった僕は、J-waveというなんだかオシャレっぽい感じの音楽とか流れる局の電波を受信することに成功し、レイチェル・チャンナビゲートの『RENDEZ-VOUS』の中ごろに目を覚まし、番組内のコーナーであるジャイルス・ピーターソン『WORLDWIDE 15』が始まるくらいに家を出る、という生活をしていた。

  某出版社でバイトをしていた際、週に2回ほど社用車を運転して、取次(問屋)に本を持っていくという作業があったのだけど、運転中に聞いていたのもJ-waveだった。『GROOVE LINE』にまんまとハマり、番組ステッカーまで手に入れてしまった。いまだに僕の一番好きな声は秀島史香さんの声だ。余談ゆえ大きな声では言えないのだけれど、その社用車を運転中にもほぼずっと本を読んでいたため、のちに運転中に路肩の縁石に乗り上げ、ホイールカバーをボッコボコにヘコます、という事件をやってのけることになる。

 そんなJ-wave独裁主義者のような僕を打ち破ってくれたのが、出版社で先輩だったシンジさんである。シンジさんは今では主に音楽関係のロゴなどを手がけるデザイナーとして独立されているが、当時から非常に洗練された雰囲気をまとっていて、かなり憧れの先輩だった。そのくせ口を開けば下ネタ連発。とても気さくで話しやすい人である。見た目は、朝からやってる飲み屋で呑んだくれてる大橋トリオ、という感じである。シンジさんは初期からの、タマフルこと『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』のヘビーリスナーだった。そもそもはRhymesterのディープなファンで、Perfumeが今ほどの人気が無かった頃に、宇多丸×掟ポルシェのパフームについての対談をわざわざ5ページくらいのレジュメにして僕にくれたほど。シンジさんが居なければ僕は確実に今ほどサブカル男子になっていなかったと思う。
 シンジさんのあとで車に乗ると、だいたいチューニングがTBSラジオにあっていたので自然、そのまま僕もTBSラジオを聞くことが増えていった。聞き始めた頃にはもう『ストリーム』が終わってて、『小島慶子 キラ☆キラ』だった。宇多丸さんが崇める町山さんの映画評論にも触れることになり、より一層サブカル化進む僕。時間帯的に一番聞いていたのは『荒川強啓 デイ・キャッチ!』。おかげでこの頃の僕は、テレビもないくせにやたらニュースに詳しかった。
 TBSラジオを教えてもらったおかげで僕は史上最高に好きなラジオ番組『粋な夜電波』に出会うことが出来たし、シンジさんには感謝が尽きない。そういえばシンジさんが30歳のときの誕生日は、新宿MARZ貸切イベント内でDJをしていらっしゃったと思い出す。なんと格好良い30歳だろうか。僕は30歳の誕生日に、ターンテーブルの代わりにろくろでも回してやろうかと思っている。土臭く。

 そんなことを思い出していると、ラジドで、共栄堂のスマトラカレーの話題になった。そういえばシンジさんがいつだか共栄堂とランチョンをレコメンされていたな、とまた思い出す。僕はまだまだ神保町を知らない。このまえようやく酔の助に入ったばかりである。一緒に働いた期間は短かったけれど、シンジさんはずっと先輩だし、いまだに教わることは数多い。怪電波フロム神保町。

 遅番の日、首絞めちゃんのおかげで少し早起きしたので、餌コオロギを虫カゴにせっせと移していると、今度は友人・えこさんからメールが。寺地はるなさんが、第四回ポプラ社小説新人賞を受賞されたとの報。文才のある方がまた一人こうして日の目を見る場所へ。おめでとうございます!刊行は例年のペースだと、来年中頃だろうか。応援と声援をウザイくらい延々と送りたい。




20141205Fri
 >普通の日記

 バイトが終わってから、中央総武線に揺られて中野まで。東京に住んでもう10年になるが、いまだにオレンジ色と黄色のどちらが中央線でどちらが総武線なのか判然としないままに過ごしている。オレンジ色の方が駅を飛ばすため速いというところまでは何となく把握している。ただし新宿から乗って黄色い電車だと3駅目の中野以西は、どちらもほぼ各駅に停まって進むバージョンになる。速さが変わらないとなるといよいよオレンジ色と黄色との境界線が混ざっていく。さらに車内アナウンスに耳を傾けてみれば、立川以降は青梅線に連絡します、と車掌がおしゃっている。連絡?立川?青梅線?それは何色なのだ? 満員電車内ではクエスチョンマークの出しすぎにご注意下さい、と車掌が続けておっしゃっている。

 中野ブロードウェイを散策する。今日はタコシェへは寄らない。タコシェへは寄らない。タコシェへは寄らない。と、ぶつぶつ唱えて己を律する。こころなしか女性が僕を避けて通っていくような気がするが、きっと今朝ヒゲを剃り忘れたせい。委細かまわずタコシェタコシェと唱え続ける。まんだらけのマンガと古本のテナントを回るが、探していたものは見つからない。ヒントン『魔女のしかえし』、いよいよ見つけられる気がしない。もうこの世に残っていないのではなかろうか。死海文書のほうがまだ見つかる気がする。きっと数年前にヒントン狩りとかあったんだと思う。僕はソントンで良かった。作者の名前が僕と一文字違い、いやあ妙な縁を感じますなあ、とか言って向こうから寄ってきてくれないものか。代わりに特に探していたわけではないものを買う。衝動買いしない、という呪文を唱え忘れていたわけだが、ダンジョン内では一回にひとつしか呪文は唱えられないと説明書にも書いてあったので、よしとする。

 貴様は中野へそもそもヤモリの餌用コオロギを買いに来たのではなかったか、というのを、まんだらけショウケース内のフィギュアに教えられる。あわてて早稲田通りに出て、真っ直ぐ進む。月が綺麗な夜だ、よし、ブックオフへ寄っていこう。完全に駄目人間の思考回路である。アル中が昼間から呑む言い訳を探すようなもの。中野ブックオフ、やはり熱い本が多いが、合計千円以内にしておこうと、抜いては棚へ抜いては棚へ、を繰り返す。読みたかった本がたくさん、背表紙を艶っぽく光らせて僕を誘う。が、金のない男はまず振られる。もちろん女の子を相手にするときでも同じである。100円では幼稚園児すらなびかないが、本は買える。そんな100円棚の前ですら悩む。「この棚からこの棚まで、ください。」人生で一度は言ってみたいセリフ。結局2冊購入。中野店はBGMが非常に良いのだけれど、いつも昼に行くので通りがやかましく、音からの検索が不可能である。なんのためのiPhoneか。今日はようやく曲名検索に成功セリ。こんなためのiPhoneだ。

 4冊の本で膨れ上がったカバンにひいひい言いながら爬虫類倶楽部に到着。1Fをぐるり眺める。ハチクラは入ってすぐ左に、大量のクラウンベルツノガエルが積まれている。カエルが苦手だという女の子がいるのだけれど、もしもこいつらが全部逃げ出したら、おそらく僕が怒られるのだろうな、と薄々思う。右側には小さいカエルがたくさん。ヤドクガエルは今日もきれい。イベント商品ということで、アフリカウシガエルが安く売っている。価格はたしか、20000円弱だったかな?もう相当大きなアダルト個体だった。巨大な土の塊にしか見えない。同じくセール品でタガメも売っている。水中で最強を誇る昆虫が、小さなカップに収まっているのを見て、一抹の寂寞を感ず。フクロウくんたちを眺めながら、奥のエサ棚へ。夜とあって、コオロギの小分け袋はすでにもぬけの空。全員カゴに戻されている。店員さんにお願いし、イエコオロギMLを50匹購入。女性の力強い姿は好きだが、タマゴの紙パックにしがみついたコオロギどもを叩き落す様は、そのかなり上位に入る、と個人的感想。作業を待ちながら、レジ前に置かれたなんとかカエル(名前忘れた)と目があった瞬間、彼の声が聞こえた気がした。

「一緒にバカなことが出来る人を、仲良し、と言うんですよ」

 一瞬ののち我に返ると、お姉さんがコオロギの袋をホチキス止めしていた。三箇所のうちひとつを失敗し、ホチキス反対側の、クニッ、ってなってる部分で勢い良く外して、針を吹っ飛ばす。パワフルなお姉さんだ。おそらく僕より年下なのだろうけど。お釣りを受け取ると、お姉さんに、

「ま、カエルの言うことなんで」

と言われる。



○今日買った本
田島列島『子供はわかってあげない』上・下
高野文子『絶対安全剃刀』
米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』

高野文子のマンガは前に、敬愛するイラストレーター・桐村さんに借りたのだけど、また読みたくなって結局買ってしまった。ご存知の方も多いだろうが、僕の場合、買った本=読む本というわけではない。明らかに無駄遣いである。つい無駄遣いしてしまうブックオフ、中野・東中野・江古田。




20141204Thu
 >プチカレンダー工房開店

いきなりトチ狂いました。

家に色々文房具が増えてきたので、
突如、自分用に2015年のカレンダーを作ろうと思い立ち、
早速レッツトライ。



IMG_3086.jpg

できたー。
左手死ぬかと思ったー。


また無駄なノウハウを身に付け、
さらに作業用テンプレートまで作ってしまったので、
万が一、欲しいという変j……奇特な方がいらっしゃればお作りします。
オール手書きなので、ある程度ご要望にもお応えできます。個人事業主ですから。

8月のバリエーションで試作を挙げさせて頂きます。



IMG_3087.jpg
(画像クリックでデカなります)

左から
○フォント・通常、月・英語略
○フォント・大きめ、月・数字
○フォント・小さめ、月・ひらがな
○日曜始まり、月・英語、日祝丸囲み
○月・数字+英語略、日祝点打ち、OFZKあり

フォントは小さい方がソントンフォントらしさがあります。ただ、小さいと老眼にはキツイです。
文字色はブルーブラックです。これしか色がございません。
もしご希望の色の0.38mmゲルインクボールペンが100均にあれば頑張れます。
ほか、出来ることは対応させて頂きます。
横長は……ご希望あれば頑張ります。

あと、
IMG_3091.jpg
黒地もいけます。
文字は白オンリー。ってか、ほかに使える色ってあるのかな……?


※ほか注意点
・期待するようなものではありません。
・キーボードが汚いのは気にしないで下さい。
・用紙は名刺大(91×55mm)、安っぽい白さです。
・手書きなのでクオリティはその日次第です。特に行間・行の真っ直ぐさ。月が進むにつれヘタレます。
・フォントは“ソントンフォント”オンリーです。癖字です。縦長め、横長め、くらいまでは対応できます。
・「OFZKあり」だと、裏面に文字が入ります。やや透けます。日付でふざけるのは8月くらいかもしれません。


お代頂けるようなシロモノではないので、ロハ=ボランティーアでやります。
もしもお気持ちあれば、コーヒーか梅酒1杯でお願いします。

引き続き、年賀状を受け取って頂ける人もプチャヘンザで、どうか。

コメントとか、メールとか、本屋とかで、お声おかけ下さい。よろしくお願い致します。




20141202Tue
 >4000オールで

 オール、というものを久しぶりに体験した。船を漕ぐやつでも、かと言って麻雀で皆から点棒をもらうあれでもない。徹夜のことである。いや、正確にいうならば徹夜するなんてこと、一人暮らしの部屋でYouTube巡回しながらしょっちゅうやっているので、一晩中どこかで皆と一緒にいるという経験が久しぶりだった、ということだ。

 仕事が終わったあとにお誘い頂いたままノコノコと出向いたのは、High Circle Temple、こと高円寺である。高円寺に降り立つといつも、ねじめ正一『高円寺純情商店街』のことを思い出す。いや、正確にいうならば、小説全編は読んだことがないので、中学一年のときに国語の教科書に載っていた「六月の蠅取り紙」を思い出す、いや、さらに正確にいうならば、その一編を授業で解説する原田先生のことを思い出す、いや、さらに深く正確に言うならば、原田先生は普段「とにもかくにも」と言うのが口癖で、「六月の蠅取り紙」の主人公・正一のことを説明するときには常に、
「えー、とにもかくにも、しょーいちはですねえ~」
とおっしゃっていた、のを級友であった山崎君が物真似するさま、を思い出すのだ。

 原田先生の見た目を言い表すのは難しいが、昭和のテレビドラマで、役場で住民に詰め寄られたじたじになる職員、といった感じの人だった。体育を担当していた山田先生、という方が当時の生徒から絶大な人気があって、原田先生は山田先生と同い年、なのだけれど原田先生が2浪だか2留だかしていて、
「とにもかくにも、僕と山田先生は同い年なのに、たかだか2年大学を出た年が違うっていうだけで、給料に差が合って、それは一生埋まらないんですねえ~」
と、ある日の授業中の雑談で突然ボヤかれていたのを今でも覚えている。当時、親や近所の大人から「ソントンは将来、先生になるのがええんとちゃう?」とたまに言われていてたのだけど、それらに対する何となくの反抗心があって、重ねて田舎の中学ならではの教師の大変さを間近で見ていて、教師っていうのは奉仕精神みたいなのが無いと無理だぜつまり俺無理だぜ、とそもそも思っていたのだけれど、原田先生のそのセリフを聞いて、絶対に教師にはなるまいと心に誓った。

 たしか僕の中学3年あたりからゆとり教育は始まったのだけれど、その一環として選択授業みたいなのがあって、僕は、小説を書く、という授業を取っていた。担当は原田先生だ。授業のまとめとして当然、原稿用紙2枚分くらいの小説を書いた。原田先生はなぜか、僕が書いたそれを高く評価して下さり、じゃがいものような男子中学生の心の片隅に「小説家になりたい」という夢を灯すという、教師として一番やってはいけないことをやらかしてくださった。恨んでいますよ、先生。
 大学の頃くらいまで、原田先生の授業で書いた小説が人生で一番上手く書けたと思っていた(というか、他の文章を誉められたことが無かった)のだけれど、いつだか実家に帰ってたまたま原稿用紙を見つけて再読したところ、あまりに青臭くて恥ずかしくなったので速攻で捨てた。小説を書くということは、己や周りの恥を晒すことなのだ、きっと。


 High Circle Temple Station、こと高円寺駅で、そんな昔のことを思い出していると、いきなり背後から首を絞められた。すわ、コイツが高円寺に夜な夜な出没すると言う“首絞めちゃん”か!? とか阿呆なことを考えたが、もちろん迎えに来てくれた相手だった。すでにほろ酔いの首絞めちゃん(もう今日の呼び名はこれでいいや)に連れられるまま、駅から近い居酒屋に合流し、この前の文フリ打ち上げで味をしめた“澄みわたる梅酒”をカパカパ飲む。カパカパって言っても3杯だけど。酔った流れで、これまたこの前の文フリにて5部限定で配布したフリーペーパー『OFZKFP』収録の実話譚、
「新宿中央公園でシャブ中のゲイにナンパされ、
 ホテルまでホイホイついていった結果、
 夜が明けるまで全裸で抱き合うことになった話」

を、なぜか口頭で説明するという所業に打って出て、俺は己の恥を晒すことでしかウケを狙いにいけないな、と改めて思った。なんというか、頭の良さそうな、Humor、みたいなのが無理なのだ。出来ない。そんな僕のような人間がウケを狙う、というのは、誰かを傷つけにいくというのと同じだ。自分を傷つけるのか、人を傷つけるのか、両刃の剣なのかはともかく。小説を書くのは止めたけど、こうやって今でも僕はブログや深夜の大衆居酒屋で己や周りの恥を晒し続けている。
 驚いたのは、隣に座っていた首絞めちゃんがすでに『OFZKFP』を読んでくれていて、やたら細部まで話も流れも覚えていてくれたことだった。書いた本人が忘れてしまっているようなことも覚えていてくれた。僕が誰かを傷つけたというのを、僕以外に覚えていてくれる人がいるというのは救いなのだな、と初めて気付いた。
 ちなみに今回の『OFZKFP』がなぜ5部限定になってしまったかというと、フリーペーパーのくせに1万文字を越えて、B5用紙にして15枚くらいの分量になってしまったからである。そんなもん何十部も用意できません。ただ前回の脱臼話が好きだった、という人は今回のシャブ話も絶対に好きだと思うので、またブログで日数限定で公開しようかとも考えている。


 居酒屋を出たあとは、カラフルオーケストレーションの館、略してカラオケ館へと向かった。カラオケに行くのは2・3年ぶりだった。元々下手くそだった歌はさらに下手に磨きがかかっていたけど、周りが引くのも関わらず攻めの姿勢で『ゆずれない願い』(マジックナイト レイアースOP)の絶唱をはじめ、90年代アニメしかも女性ボーカル曲をガンガン入れて、あの部屋の僕のターンだけ高円寺じゃなくて秋葉原の端っこにあるコスプレバーみたいになっていた。
 カラオケから合流した人が大変面白い人で、のっけから気を使わずに済んでしまい、もしかすると、と思って血液型を伺うとやはりというかなんというか「B型」だった。気の合うB型男子同士はなぜ異常なまでに気が合ってしまうのか、謎である。カラオケの宴が終わって朝の5時。店の前で別れるときに彼から、
「こんど、わざわざ待ち合わせて一緒にいるのに、それぞれで本を読んで、一言も話さないまま解散する、という会をやりましょう」
とお誘い頂いた。面白すぎるのでぜひやりたいと思う。B型男子同士の口約束は100パーセント守られないと2歳のときから知ってはいるけど。


 始発から1時間も経たない時間の電車には、もう座る場所もないくらい人が乗っていた。みんなどこへ行くのか、どこへ帰るのか。僕はなか卯ではいからうどんをかきこんだのち家路についた。やがて目の前で夜が明け、朝が来た。この時間の空の色が一番好きだ。万年筆に詰めて文章を書いたら、きっと面白いものが書けると思う。



  

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このブログのタイトルは OFZK です
ソントン という人間が書いています
だいたい本を読んでいます





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