20150227 Fri
吉本ばななの本を続けて読んでいる


もしも自分を変えたいなら、まずは本とCDを全部売りなさい
  (フンバルト・ヘーデル)


押し入れに未読本がドッサリと積んであるんですが、
最近そこからチョイチョイと引っ張り出しては読んだりしています。
今までうちの三大未読本作家は、開高健・筒井康隆・澁澤龍彦、だと思ってたんですが、
単行本コーナーに思わぬ伏兵が待っていました。

その名は、そう、吉本ばなな。

前回弟が東京へ遊びに来たときに手伝わせて、
ブックオフにダンボール4箱分本を売ったときに、吉本ばななの本はだいぶ処分したと思っていたのだが、
いやはや、出てくるわ出てくるわ。
で、吉本さんの本って、あまり分厚くないので、まあ読んでみるかと、
そしたらね、もうサックサクと読めるわけですよ。
下手すりゃ、1時間かかるかどうかくらいで読める。
なんで今まで積んでたねんお前、と。
みたいな感じで、押入れから本を引っ張り出してやっつけるの結構楽しいので、
しばらく本のバカ買いは控えられるかもしれません。


白河夜船 (新潮文庫)白河夜船 (新潮文庫)
(2002/09/30)
吉本 ばなな

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ハネムーン (中公文庫)ハネムーン (中公文庫)
(2000/07)
吉本 ばなな

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ハードボイルド/ハードラックハードボイルド/ハードラック
(1999/04)
吉本 ばなな

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いまのところ読んだのはこんな感じ。
全部単行本で読んでいるんだけど、Amazonの検索で出てこなかったので上の画像は文庫本のものを。

さすがにこれだけ続けて読んでると、すこし特徴ってのが見えてくるもんですね。
まず、(Twitterでは呟いたんですけど)、吉本さんの書く話には、
全くと言っていいほど難しい言葉が出てこない、というのが本当に凄いと思います。
誰もが知っている言葉で、誰も知らないことを書く、
そういうのが小説家の仕事だと思っているので、まさに。

たしか、村上春樹『羊をめぐる冒険』に、
“不吉な曲がり道”っていう漠然とした物が出てくるんですけど、
吉本ばななさんの小説は、事件や異変が、そういう漠然としたもの、でしか表れない。
自然や季節は、大きな力の働きで、変わっていく、というようなことが書かれてるんだけど、
登場人物たちの内面も、特に考え方とか変わってるわけじゃないんだけど、
いつのまにかその事件や異変を乗り越えてたり、しますね。
あとやたら、夢(眠ってるときに見るやつ)、が重要に扱われますね。
ミステリーとか、そうでなくとも、エンタメ色の強い小説では、メリハリを効かせないといけないんだろうけど、
日常って、そういうもんじゃない、と。そこらへんを書いているのかしら、と思いました。

同じようなことを、西加奈子『きいろいゾウ』を読んだときにも思ったんですけど。
(そういえば、吉本さんも、西さんも、セリフのカギカッコの最後に、句点が入るという共通点)
西さんのは結構ボリュームがあったので、
幸せ → 不穏 → なんだかんだ解決
みたいな流れでメリハリっぽいのあったんですけど、
吉本さんの小説は、割といきなり不穏な状態から始まることが多いですね。
いつの間にか少しだけ晴れていくというか。そんな感じ。

あと例えば「(セリフ)」のあとに、
“彼女は言った。” とか
“わたしは言った。” とか、
他にも、小説の教室なんかだったらまず削れって言われそうな、
短い、まるで小学生が書いたような一文が散見されますね。これも特徴だなと思いました。

なんというか、軽さ、が凄くって。いや、それが良い悪いとかの話ではないんですけど。
始まりから終りまでの流れを感じやすい文章なのかな、と思いました。

でもね、たぶん、俺、何年後かには内容忘れてるかもな、とも思いました。
『キッチン』なんて、学生の頃から何回読んだか分からないですけど、
なんか、文庫に同時収録されてる話に、
ラーメン屋でゴキブリを逃がしてあげるっていうエピソードがあったなぁ、
っていう印象しかないもん。

けど、人の普段の思い出って、そういうもんかもなあ、とも思うのです。



Roos Jonker - New Dress






20150226 Thu
吉村萬壱『クチュクチュバーン』を読んで思い出すことなど


スマートフォンの機能がいくら良くなったところで雨の日に傘を忘れる人は滅亡しない。
朝、雨が降っていない時間に会社へ行って、夜帰るときに雨が降っているとき、
まあ家までだし走っていけば良いか、いやあこうやって走るのって何だか久しぶりだな、楽しくなって来たぞい、うふふふふ、
みたいな感じでちょっと自分のことを笑っちゃってる大きな子供たちのこと、僕は大好きです。
あ、今日は珍しく傘忘れませんでした。


吉村萬壱『クチュクチュバーン』(文芸春秋)を読んだ。
クチュクチュバーンクチュクチュバーン
(2002/02)
吉村 萬壱

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装画がしりあがり寿さんだと、むむっ!さては祖父江慎がデザイン? 
と思ってしまうのは何の病気か。文字色も変な黄色だし。
大久保明子、という方が手がけたものだった。
いや、しかし、きれいな祖父江慎テイスト、とでも言おうか、
カバーを撮った表紙の、紫地に銀で気持ち悪い紋様があったりとか、
遊び紙が気持ち悪い○模様の入ったものだったりとか、とても良い感じです。

僕は文庫ではなく単行本で読みましたので、収録作は2編。
『クチュクチュバーン』(2001年文学界新人賞受賞作)と『人間離れ』。
両作ともテイストは同じ感じです。
とにかく原因のない、血と暴力と、絶望と滅亡が、溢れる世界のことが書かれています。
表題作『クチュクチュバーン』は、化物となった元人間によって殺し・破壊が行なわれます。
なぜ人間が突然変異していくのか、原因はまったく不明。徹頭徹尾理不尽。
やがて物語の主観は、観察者であるとある人物の視点と同化していくのですが、
オチでは遂に、物語を読む我々という視点、ということを考えさせらるまでに至ります。破壊的パワー。

僕は『人間離れ』の方が好きでした。
こちらで描かれているのは、
人間 vs. 緑と藍色という謎の地球外生命
であります。
地球外生命が人間をフルボッコにしていて人類滅亡寸前、という図式は分からないでもないのですが、
地球外生命が襲ってきた理由なんてひとつ分からないまま、なすすべなく人類は惨殺されていきますし、
なんなら、狂った人間同士の殺人シーンの方がまだ理解できる分後味が悪い、っていう。
タイトルの“人間離れ”っていうのは、緑・藍色が襲うのは人間であって、
人間でなくなれば被害にあわない、という出所不明の噂によって、
人々は、ときには我が子を殺し、巨大化したゴキブリの内臓をすすり、
そして極め付け、攻撃体制に入った緑の前では自ら直腸を引きずり出して、なんとか生き延びようとします。
けど結局そんなことには何の意味もなく、バッサバッサと殺されていく人類。
こっちは、オチが好きでした。

本を手に持っている間、イナゴの大群が頭の中を轟音で通過していってる感じ。
わけわからんキッツイのを読みたい方には全幅の自信を持ってオススメ致します。
いや、まあ、かなり今さらな本ですけど……。良いものは、いつだって良いんですよ!


僕は学生の頃、人から薦められた本を読むってことが多くって、
中学の頃は清水義範ばっか読んでたし、
高校になると、Y君という悪友によって
「おっ、ソントン、京極夏彦とか読むんやね、じゃあメフィスト賞は知っとるやろ?」
「知らんわ、何それ」
「まあええから、これ読んでみ」
と手渡されたのは、森博嗣『すべてがFになる』
もちろん読んでいたく感動し、

「Y君ありがとう! 森博嗣めっちゃ面白かったよ!」
「ギャーギャーうるせんだよマザーファッカー
「へ?」
「ま、ええから、これ読んでみろよ」

と手渡されたのはもちろん、舞城王太郎『煙か土か食い物』

「Y君ありがとう、舞城めっちゃ面白かったよ!」
僕の前にはバァン!と本を床に叩きつけるY君がいました。

床に叩きつけられた本はもちろん、蘇部健一『六枚のとんかつ』
そんなメフィスト賞あるある。

絶対、吉村萬壱好きやと思うで、Y君。結局、警察官にはなれたのかい。



→再生中
アーロン・サクス・クインテットアーロン・サクス・クインテット
(2013/12/11)
アーロン・サクス

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良いなー、と思ったCDがAmazonレビューで貶されてると、けっこうヘコむよね。
“ベツレヘムを推奨する某おっさん”とはもちろん、T島Y国御大のことです。
僕も御大のことはあまり好きではげふんげふん。
録音もキレイで、曲も良い意味で皆が思い浮かべるジャズって感じ。僕は好きです。




20150225 Wed
魚とか待つ


 すこし雲がかかっているが、暖かく、過ごしやすい日だ。ベランダの手すり越し、すぐ足元の海めがけて釣竿を振る。ひゅいっ。風もほとんどなく、釣り針は狙った場所へと飛んで行った。ぽちゃんっ。水面に小さな波紋が出来た。
 部屋の中からシバタが出てきた。手には缶ビールと灰皿、口にはタバコを1本。よぅーす。うぃ。言葉になっていない挨拶を僕らは交わす。名前の知らない大きな鳥が2羽、太い鳴き声をあげながら飛んでいった。そういう感じで。
 シバタは手すりに灰皿を置く。スエットのズボンから100円ライターを取り出し、タバコに火を点けた。くわえタバコのまま缶ビールを開ける。プシッ。タバコを右手の人差し指と中指ではさみ持ち、じゅるじゅるという音を立ててシバタはビールを一息でずいぶんと飲み込む。特に喉が渇いているわけではないけど、見ているだけでビールが飲みたくなるような飲み方で、3分の1かそこらを呑み終わったあたりでシバタは缶から口を外し、わざとらしくない程度の吐息をついた。くはぁー。

「なにか釣れるの?」
「どうだろね」

 手すりによっかかり、揃って水の中を覗き込む。僕が住んでいるマンションの隣の隣にはファミリーマートがあり、ボンベを担がなくとも気合を入れればまあビール1缶くらいなら買ってこれるかなという距離。海底に沈んだいまでも絶賛営業中で、人が入っていくのが見える。道を歩いている人たちは結構いて、平日だし仕事中の人たちなんだろう。僕は平日が休みで、シバタは在宅仕事をしている。
 シバタが吐くタバコの煙は風に流れることもなく、しばらく漂っては消えていく。中型のモーターボートが結構なスピードで道を走っていった。ボートに乗ったスーツの一群が羨ましそうにこちらを見ている。僕とシバタは割りと大きめに手を振ってそれに応えた。

「なあ、シバタ」
「んー?」
「今日さ、どっか行く?」
「いや、いいよ」

 竿を持っているのもそろそろだるくなってきた。いつ止めたものかと考え始めている。手すりにひじを置いてタバコを吸いながら、シバタは建物の隙間の向こうをぼんやりと眺めている。浮きはまだ沈まない。魚なんてきっといない。




20150221 Sat
2/21 714円


昼ごはん 290円
夜ごはん 424円
-------
714円


いつのまにか、木村伊兵衛賞の候補が出てた。
http://publications.asahi.com/news/483.shtmlより引用)

▼Eric(えりっく)『Eye of the Vortex』(赤々舎)、写真展「GOOD LUCK HONG KONG」(M2ギャラリー)
▼石川竜一(いしかわ・りゅういち)『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』(赤々舎)
▼川島小鳥(かわしま・ことり)『明星』(ナナロク社)
▼蔵真墨(くら・ますみ)写真展「Men are Beautiful」(ユミコチバアソシエイツ)
▼武田陽介(たけだ・ようすけ)『Stay Gold』(タカ・イシイギャラリー)
▼林典子(はやし・のりこ)『キルギスの誘拐結婚』(日経ナショナルジオグラフィック社)
▼春木麻衣子(はるき・まいこ)写真展「写真の境界」ほか
▼松本紀生(まつもと・のりお)『原野行』(クレヴィス)

明星は台湾ガールを撮った写真で、装丁が凄い。
ナナロク社は面白い本ばっか出す。史群アル仙もそうだ。
ほかに手に取ったことがある写真集は、『キルギスの誘拐結婚』くらい。
発表は3/20発売のアサヒカメラにて。


そういえば、本屋大賞の候補も出てた。
http://www.hontai.or.jp/より)

『アイネクライネナハトムジーク』 伊坂幸太郎 幻冬舎
『怒り』 吉田修一 中央公論新社
『億男』 川村元気 マガジンハウス
『キャプテンサンダーボルト』 阿部和重・伊坂幸太郎 文藝春秋
『サラバ!』 西加奈子 小学館
『鹿の王』 上橋菜穂子 KADOKAWA 角川書店
『土漠の花』 月村了衛 幻冬舎
『ハケンアニメ!』 辻村深月 マガジンハウス
『本屋さんのダイアナ』 柚木麻子 新潮社
『満願』 米澤穂信 新潮社

なんというか、今年はほとんど目新しくない。
10作とも読んでないから何とも言えませんけど。
本屋さんを最大公約すると、こういう作家さんが好きなんやね……っていう。
いや、もう、売れてるしさ、面白いの分かってるしさ、賞とか今さらええやん、って本が何冊も……。
本屋大賞は、3年くらい前から出来た翻訳部門が結構良い感じなので楽しみ。
発表は4/7。


あと、Twitter文学賞が、3/1発表。これが一番楽しみ。






20150220 Fri
白楽から中野へ


昨日は、横浜白楽TweedBooksへ、「ひとつき十冊 第二回目」を拝聴しに。
今回はアルコールという燃料を禁じられて幾分元気の無い、へそさんとしんじさん。
同い年コンビ、ドジさんからツイードさんへの容赦ないツッコミの数々。
そしてドジさんが喋っているときはほぼ相槌を打たない皆。
などなど、プロレス的な見どころが多々あり、しっかりと楽しめた。
あ、もちろん、メインの本の話はバッチリです。面白かった。

ひとつき十冊へ行ったあとは、めっちゃ本が読みたくなる。
白楽からの帰りの電車で読み終わった、
 九龍ジョー『メモリースティック ポップカルチャーと社会をつなぐやり方』(DU BOOKS)
すごく面白い本だった。
前野健太・松江哲明との深い関わりあいを書いて、読み手をガッツリ掴んだあと、
ものすごく現場感のある文章で畳み掛け、
そこから立ち上るのは、現場への愛愛愛。
すごく熱量のある本でした。
今はその九龍さんの本に帯コメントを寄せている、佐々木敦さんの
 『絶対安全文芸批評』(INFA BOOKS) を読んでいます。
ご存知の方いらっしゃるかもしれませんが、佐々木さんの現場感も本当に物凄い。
この本では、毎月文芸誌5冊(+ほか数冊)に乗ってる小説を全部読んで、
うち面白かった10本に短いながらもコメントを付けていく、というのをやってらっしゃる。
でさ、いったい、この人たちの1日は何時間あるんだよ!!? っていう疑問。


あまりにお金がないので、どこへ出て行っているか書いてみようと思う。
これなら毎日ブログ書けるんじゃないだろうか。
公開家計簿である。恥はさらさないといけない。

昼ごはん 290円
茶 70円
家賃 60000円
風呂洗剤 100円
家→飯田橋 165円
飯田橋→落合 165円
コオロギ 540円
中野→家 237円
夜ご飯 300円
-----
61,587円

うん、コオロギが高い。
あと飯田橋で乗り換えミスった。100円くらい違ってくるのな。
しかし、家賃っていうのは、なんというか、実家暮らしの人が羨ましくなる出費である。
もしも6万円あれば、……まあロクなことには使わないんだろうけど。




20150216 Mon
かさをさすひ


「禁煙なんて簡単だ、私はもう何回だって禁煙している」と言った作家は誰だったか。
僕は人生で2度目の禁煙中です。いつまで続くことやら。
僕にとってタバコは、とても格好良いものである。
悪漢に撃たれて死ぬ間際、相棒に最後の一本に火をつけてもらい、
一口だけ吸って、微笑んで、ポロリと口の端から落ちるタバコ。
めっちゃカッコええやん、そういうの。
初めて吸うタバコにハイライトを選んだのは椎名林檎アコガレでした。

明日明後日は雨なのかもね。
雨の降る日を“天気が悪い”といわずに、ただ“雨の日”といえば、
少しは雨を好きになれるかもしれない。
大好きなマンガ『ちひろさん』の2巻には、こんな言葉があった。

「いいお湿りですね」

とても素敵な言葉だと思う。



Wayne Shorter - Night Dreamer (Album)

ジャズを聴き始めて2枚目に買ったアルバムがこれだった。
1枚目はマイルスの『BUG'S GROOVE』。





20150215 Sun
ほとんどビョーキ


久しぶりに暗い気分になって、バイト中に、
 “樹海” “失踪”
とか検索してた。
家に帰ってきてからもずっと腕時計の秒針を見つめながら時を過ごしていたのですが、
ふと久しぶりにニュースサイト「HEAVEN」を訪ね、
オシャレエロ画像(特にケツ物)を見たら、一瞬で魂が戻ってきました。
あぶねーあぶねー。エロ最高。大事なのは本よりもエロよ。

「ソントンの、20歳のあれは、きっと鬱病だったんだよ」とか、
「あんたはアスペルガーだと思う」とか言われたことあるけど、
ちゃんと診断を受けたことがないから分からない。
そんな僕がビョーキを騙るのは、ホントにそういう症状で大変な人たちに失礼だから、やらない。
っていうか、今の時代に生きてりゃほとんどの人は、
風邪気味、みたいに少しは鬱っぽくなるときだってあるだろうし、
アスペルガーの特徴の一覧とか見たら、ほとんどの人は思い当たる部分があると思う。
皆ほとんどビョーキ持ち。仲良くしましょう中二病。

この前のへそまがりで、ミラーボール回ラズ編集長に、
「ソントンさん、次回の本のサブタイトルを考えてきたんですが」
「あ、これはダメです」
と速攻でダメを出してしまった。酒の力ってホントに怖い。
ダメを出したからには自分で考えなければと、いまパッと思いついたのが、

<押して駄目でももう少し強く押してみる>

というフレーズだった。なぜだ。
もはやサブタイトルでも何でもない、ただの諦めの悪い行動である。
いや、諦めが悪いというか、単に頭の悪さが露呈してしまっている気がする。




RHYMESTER / ほとんどビョーキ




20150213 Fri
忘れてはいけないこともある


 久しぶりにパソコンからブログを書く。一応毎日、パソコンの電源が点くかどうか試みているのだけど、いままで無理だった。今日はご機嫌が良かったらしく、3回電源が落ちたあとで、無事に立ち上がってくれた。いつなんどき再び電源が落ちるか分からないので、パッパと書こうと思う。パソコンが無ければこういうことすら出来ない、というのは情けないことであるが、インターネットでしか繋がってない人もいるので、僕にとっては大事なことなのです。アイラブインターネット。適切な距離を取りながら。

 水曜祝日、横浜の喫茶へそまがりへ、にたないけんの弾き語りライブを聴きに行った。バイトのあとで駆けつけたので、すでに1部の後半に差し掛かっていた。皆が畳に座り、にたないけんの歌をワイワイと聴いていた。奥の方には既に出来上がっているオッサンが何人かいた。僕が普段お世話になっている人たちだった。ああいう大人は良い大人だ。
 まだCDに入ってない曲では、『東京パンクミュージック』と『ベトナム』という曲がすごく好きだ。『トリップ』もCDでは大人しい感じがするが、ライブバージョンは大変格好良い。『ペチカ』という小曲も良かった。踊りませんか。たいへん良いライブだった。
 ライブが終わったあと、古本棚の補充をする。そういえばまだ行ったこと無かったな、と、はじめてへそまがりの2階への潜入を試みる。ちょうど玄関でギターを練習していた店主へそさんに、
「ちょっと2階へ行っても良いですか?」と聞くと、「もちろん」と返ってきた。
人の多い1階に比べ、2階には僕一人だけ。風が入っており、少し寒いくらいだった。いつか読もうと思っていた『うしおととら』、今から読み始めたら完全に終電逃すなあ、いっそへそまがりに住もうかなあ、そういえばちょうどゲストハウスの管理人募集してるしなあ、と思索にふけりながら階段を下りると、人々はもう三々五々になっており、キッチン側のスペースには、ここは立石か、というメンバーが集まっていた。にたないくんが久々に『サイゼリアの歌』を歌い始めたので、へそまがりのギターを借りてベースラインを弾いた。バンドの曲ではないのでもちろん一度も弾いたことはなかったけど、バンドで新しい曲を練習するときも、そういえばこんな感じだったなあと、にたないくんが押さえるコードの形を見てルート音を追った。やはり楽しいものだ。皆が、終電が終電が、と慌て出したところで、こっそりと先に帰る。また行きます。

 翌日は昼に起き出し上天気。コロッケとハムカツを食べながら谷中をブラブラとする。ふと思いついて、超人気のかき氷屋「ひみつ堂」へ。運良く並ばずに入れる。いちご小豆と黒糖みるくを食する。冬にかき氷を食べるというのは相当な贅沢のような気がする。
 三先坂を下っていると、台東区の循環バスが走っていった。ちょうど良いところにバス停がある。
「これってどこいくの?」
「えーっと、上野とか浅草まで行くみたい」
「100円って安いね」
「まあ一周回るだけでも楽しそうだし、行ってみましょう」と乗り込み、結局半周回って浅草で降りた。
 浅草寺でおみくじを引く。僕はもちろん、凶だった。戌井昭人さんがちょうど浅草寺で凶のおみくじを引いた友達のことを書いていたのを思い出してかなり落ち込む。何が起こるのだろうかとビクビクしていると、並んだ目の前で花月堂のメロンパンが売り切れた。凶だ。代わりに舟和の冬季限定芋ようかんおしるこを食す。ぜんぜん凶ではない。
 そのまま浅草をフラフラとする。まるで老夫婦の散歩の趣である。花やしきへの道に点在する飲み屋の一軒に入る。ホッピーとバイスサワーで乾杯。ハチノスが美味だった。彼女はハチノスは食べられるくせに、センマイの見た目がちょっとグロくて苦手だ、と言う。僕はセンマイよりもよっぽどハチノスの方が見た目グロイといつも言い張るのだけど、この議論は常に平行線を辿ってばかりいるので、今回は蒸し返さないことにした。えいひれとししゃもを食べた。老夫婦ではないけど、熟年であることは間違いない。僕ももう30歳である。小学生の頃は、30歳になればもう中年なのだと思っていた。あの頃の僕をブッ飛ばしたい。
 我々の正面に置かれたテレビで、新大久保でも韓流が下火になってきた、というようなニュースをやっていた。そういえばそんなこともあったな、と思った。もっともっと色々なことを忘れていくのだろうし、これからきっと覚えられることも少なくなっていく。ほどほどに酔っ払い、バスで再び半周回って家まで帰ってきた。半分以上寝ていた。昼と夜では当然ながら景色がずいぶんと違って面白い。

 つい先ほど、思いきりお腹を壊しトイレで呻きながら、僕は頭が悪いのだし、考えるよりも、手を動かし足を動かし、していかなければならないし、そうした方が良いに決まっている。ということを思った。それだけは忘れないようにしたい。周りが呆れるほど、笑ってしまうほど、これからも色々とやっていきたい。とっ散らかしていきたい。


→再生中
バグダッド・バッテリーズバグダッド・バッテリーズ
(2009/09/21)
ジ・オーブ

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図書館で新着CDの棚に並んでて、ジャンルも何もさっぱり分からないまま、ジャケ借り。
ミニマルなダンスミュージックでした。6トラック目あたりから、かなり良い感じ。




20150208 Sun
何をやっても上手くできない








20150206 Fri
2/11(水)の夜に時間のある人は皆へそまがりへにたないくんのライブを聴きに行けばいいのに





今日は原寸大画像でお送りしてみました。
どっちのが見やすいのか。そもそも手書きが見にくいのか。




20150206 Fri
横浜でベロベロに酔う




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20150205 Thu
今年も豆は投げないまま終わる








20150202 Mon
読みにくいのは知ってる








20150202 Mon
2月を迎えPCは立ち上がらない


久しぶりにiPhoneから更新している。
PCはもうダメである(2ヶ月ぶり100回目)。
バイトのあと、急いで新宿まで行き、ようやく『百円の恋』を観た。
安藤サクラが凄かった。そりゃ賞ももらうわって話。
もうすぐ公開される、よしもとばなな原作の『白河夜舟』でも主演だ。お相手は井浦新。
『百円の恋』では新井浩文、『その夜の侍』では堺雅人……。
邦画を観てるとどこかで既視感を覚える原因が何か分かった気がする。

この前の、本をオススメする会で、愛とは何か、という質問を頂いたが、
30年生きてきてカケラほども愛について分かっていない。情けない限りだ。
図書館で愛について書かれていそうな本を借りてみる。
けれど図書館には愛は置いてなかった。
部屋の本タワーから、遠藤周作『恋愛とは何か』、橋本治『恋愛論』、二村ヒトシ『すべてはモテるためである』などを掘り返して拾い読みをしてみる。
目が痛くなるだけで、愛とは何かはいよいよ分からなくなってくる。
本から顔を上げて、大好きな人の顔を見てみる。
ふと、愛とは何か、分かりそうになった瞬間、
一緒にいても全然楽しくないし辛いだけだ、
とアゴにアッパーを入れられる。
そのまま地面にぶっ倒れた。体が線を跨いでいた。
そうか。いつの間にか2月になっていたのか。
2月もなんとか生き延びたい。このまま這いつくばってでも良いから。
死んでたまるか。





 
OFZK

山瀬まみ「ゴォ!」


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