20180424 Tue
ツ・ブックソシアルクラブ第4回


津のブックカフェ「ツァラトゥストラハカク語リキ」で、
月に1回開催されている、読書会「ツ・ブックソシアルクラブ」に参加しました。
特にテーマや特定の課題本があるわけではなく、
好きな本や、最近読んだ本を紹介し合うという会です。
Twitterでは毎度参加した報告をしてたのですが、
ようよう重い腰を上げて、ブログにも記録しておこうと思います。
などと言っておきながら、さっそく写真を撮り忘れたのですけどね……。

今回の参加者は4人(うち1名は聞きに来た方)+ツァラマスター。
ひきつづき皆様のご参加をお待ちしております。
どんなジャンルの本でも、その場に本が無くても、
なんだかんだ話は転がりますので、安心してぜひ話しにいらしてください。
次回は5/28(月)だと思いますよ、たぶん。

では、紹介された本を順に載せておきますね。

死ねばいいのに (講談社文庫)
 京極夏彦『死ねばいいのに』(講談社文庫)
死んだ女性について、色々な人に話を聞きに行き、
その女性のことを話しているはずが、結局みんな自分の話になっていく、という話。
もしかしたら、読書会も同じようなものかもなぁ、と思いました。
本について話しているようで、自分のことも話してしまう。
いやまあ、僕がそうだ、という話なんですけどね。
京極さんの「京極堂シリーズ」や、「虚言少年」の話も出ました。

国家の品格 The Dignity of the Nation【日英対訳】 (対訳ニッポン双書)
 藤原正彦『国家の品格 The Dignity of the Nation【日英対訳】』(IBCパブリッシング)
数学者の藤原さんのエッセイ。大ベストセラーですね。
この本のあと、雨後の筍のごとく「〇〇の品格」という本が出まくりました。
愛国・海外の人が聞きたがる日本の文化や武士道・反資本主義・いけないものはいけない、などのキーワード。
ちなみに藤原さんのお父様は、山岳小説で有名な新田次郎、お母様は『流れる星は生きている』の藤原てい。

本日の栄町市場と、旅する小書店
 宮里綾羽『本日の栄町市場と、旅する小書店』(ボーダーインク)
私ソントンが紹介した本です。沖縄の小出版社ボーダーインクの本。
那覇にある栄町市場、その商店街の1軒、宮里小書店の副店長によるエッセイです。
最近、書店員によるエッセイがとても多く出ていて、
さすがに皆様たくさん本を読まれているだけあってどれも面白いのですが、
この本はそれら中でも、特異かつ図抜けたところにいると思います。
沖縄や日本はアジアである、ということを思い出させてくれる1冊。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
 リンダ グラットン、アンドリュー スコット『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)
現在もますます売れているベストセラー。
人生100年が当たり前になってくる社会で、どういうふうに生き方を選択していくか、という話。
前作「ワークシフト」は未読なのですが、ライフシフト、となるとやはり、お金以外のところにもなってくるわけで、
資本主義によっかかった状態とか、大学や会社の名前だけが重要な時代は、もういよいよ終わりゆくものなのでしょうか。
ゆでガエルの例え話は面白かったです。

からかい上手の高木さん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
 山本 崇一朗 『からかい上手の高木さん』(小学館)
こちらも人気の作品ですね。
夜に自分の部屋で読んで、ときめきのあまり枕を殴りたくなる系マンガ。
祝・完結。

世界毒舌大辞典
 ジェローム デュアメル『世界毒舌大辞典』(大修館書店)
主にフランスの作品から、毒舌の部分を抜き出し羅列したもの。
この本を読みながらニヤニヤしながら酒を飲みたい、という悪趣味発言。
頭が良くないと、毒舌家にはなれないですね。

枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07)
 『枕草子/方丈記/徒然草』(河出書房新社)
古典のエッセイを、当代一流の作家が訳すと、今にも充分通じるエッセイになった、というもの。
いつもはクールなツァラマスターの音読が聞けるのはこの会だけ!

G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)
 日本橋 ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』(小学館)
私ソントンの人生オールタイムベスト3のうちの1冊。
マンガをモチーフにして、青春と友情と成長を見事に、しかもたったの3巻で描ききった作品。
やたら詩的なセリフをキメキメの構図でいう登場人物たちが愛おしい。
日本橋ヨヲコさんの作品では、「少女ファイト」に続いて読みやすい1作だと思います。

かがみの孤城
 辻村 深月『かがみの孤城』(ポプラ社)
学校での居場所がない子たちが、鏡の中の世界で出会い、
お互いを知っていくうちに、意外な展開になっていく、というミステリ。
本屋大賞をとったばかり、紹介者さんも読み終わったばかり、という、ほやほやの状態での紹介。
心地よい裏切りの連続はさすが辻村さん、といったところのようです。


会が終わった後も、しばらく残ってあーだこーだと話をしているのですが、
結局、その居残りの話しか覚えてなかったりするんですよね…。
スラックライン(つなわたりのカッコいいやつ)とか、股関節と膝関節は面白いということとか、
診察よりも話の方が長い医者のこととか、義手義足のこととか。
まあ、いつだって、余分なものが一番面白いっていうね!

さて、来月に向かってまた色々と本を読もうと思います。




20180422 Sun
宮川サキのキャラクター大図鑑2018 @津あけぼの座


s-charazukan2018_f.jpg

宮川サキのキャラクター大図鑑2018
@津あけぼの座

初日の昼の回に行ってきました。
受付で名乗るまでもなく、あけぼの座の油田さんから、今年度の支援会員の会員証を頂きました。
やはり顔を覚えて頂いているようで…。もう悪いことはしないようにします…。

宮川サキさんを観たのは初めてです。
今回は一人芝居ということで、イッセー尾形スタイル、とでも言いましょうか。
役者さんが開演から終演まで舞台に出っぱなし。
替えの衣装・メイク道具・姿見が下手に置かれていて、
転換中も暗転がなく、着替えなどを観客に見せるやり方でした。
演じ方も、落語のように次々と多くの人を演じて場面も展開していくというものではなく、
マイムを使いながらただ1人をリアルタイムで演じ、
話している相手の姿や、相手がどういうことを言っているのかは、観客の想像のまま、というものです。

「受付ちゃん」という小ネタで始まりました。
開演直前によくある「携帯電話の電源はお切りください~」みたいな案内を、
役者本人がネタとしてやる、というもの。
制作さんは、さすがにあんなに声は小さくないでしょう、と苦笑い。
でも雰囲気は、中野MOMOあたりにホントに居そうな感じで良かったです。

客入れのときからそうだったのですが、転換中にもロックやファンクなどの、
わりと賑やかな感じの曲が流れていました。
さすがに転換に時間はかかるのですが、そのぶん、
徐々に変わっていく衣装を見ながら、次はどういうネタが来るのかを考える楽しみがあります。

全体的には、大阪のおばちゃんのネタでした。
関西弁は強いなーと改めて思いました。
日本語は共通語ではないだろうけど、関西弁だったら世界に通じるのではなかろうか。

「おさらい」
なかなか来ないバスを待っている50~60代のおばちゃん。
見た目は上品を装っているのですが、ごっつええ感じのキャシー塚本みたいな感じがあります。
あのトンボみたいな眼鏡、ナイスです。
一緒に待っている相手に、スマホのメールの使い方を教えています。
相手がなかなか飲み込みの悪い人のようで苦労しています。
いろいろなバスの路線が入り組むターミナルのような場所らしく、
迷っている人を見つけて親切に近づいていくものの、
声をかけた瞬間に日本人ではないということに気付き、逃げ出して視線をそらします。

お約束の動きや流れが要所要所で決まっていて、
それが上手く解決していくので気持ちの良い笑いになっていました。
例えば、はじめは、おばちゃんのロボットみたいな動きが何か分からないけど、
話が進むと、バスの時刻の確認をしているということが分かったり。
スマホの使い方を教えている相手が、何度言ってもメールではなく電話を使おうとするのは、
天丼で良かったです。「3番かけたらヘルパーさん飛んでくるよー」

「おかん」
大家族のおかん。40台後半くらい? 周りにはたくさんのこども。
夕ご飯の風景。おかんがおでんの鍋を食卓に持ってくるところからはじまります。
そこから終始ギャーギャーと、とにかく賑やかで騒がしい一本。
「おさらい」ではそこまで思わなかったのですが、「おかん」では、
戯画化されているのに、あーこういうおかんいそうやわー、と見事に思わせてくれました。

肉襦袢に割烹着とジャージ。
衣装の眼鏡がちょっとゆるめになっていて、なんども下がってきては、そのたびにシャッと上げることで、
バタバタとせっかちな感じが出ていて、とても小技が効いてるなぁと思いました。
まだちっちゃい子をトイレまで連れて行って、おしっこをさせて流れは笑ってしまいました。
細かいポイントなのですが、トイレが終わった後の「あんたあとちょっとやっといて」みたいなセリフが、
個人的にめっちゃグッときました。あのセリフから一気に出るリアリティといったら!

「モダンtimes」
トイピアノを前に床に座っている80代くらいのおばあちゃん。
掃除中だったらしく、周りには色んなものが散乱しているらしい。
仕事をサボりがてら営業車でよく来る、お孫さんくらいの男性との静かな会話。

リンゴを食べるマイムと、タバコを吸うマイムは、本当に見事。
庭の草をむしりに縁側から出る、という、要するに客いじりみたいなコーナーがあり、
僕が行った回では、最前列の席に座っていたのが全員女子高生で、
宮川さんが近づいてくるとキャアキャアととても盛り上がってるのが初々しくて良かったです。

おばあちゃんが昔を回想して、トイピアノを弾き語り、
懐かしそうに微笑みながら、「若かったな」と呟くところは、本当に絵になってしました。
ただ、暗転前に流れたのが、有名な曲で、ちょっと冷めてしまいました。
ここだけ照明も色がついてたというのも合わせて、
個人的に、ああいうのは、安いというか、過剰で分かりやすすぎる、と感じます。
途中で良い曲使ってるんだから、それを改めてまた流すか、
訪問者の男性とおばあちゃんと合わせて家族だというのを表したかったとしても、
もっと、おばあちゃんの思い出の曲っぽいのを使った方が良かったのではないかと思います。


コメディ要素が強いので、いままで一人芝居を観たことが無い人でも楽しめると思います。
とにかく宮川さんのキャラクター構築力が凄く、かなり戯画的に演じているにもかかわらず、
大阪のどこかの瞬間を本当に切り取って舞台に乗せているように感じます。
関西弁の威力よ…。すごいなぁ…。

津では明日の昼にまだ1回ありますし、
ここから秋にかけて全国を回られるそうなので、
タイミングが合えばぜひ観に行ってみてください。面白いですよ!




20180414 Sat
アトロク


最近はもう、ずっとアトロクである。
TBSラジオで4月から始まった『アフター6ジャンクション』のことである。
月~金18:00から毎日3時間。旧ナイター中継枠の時間に始まった新番組である。

前番組の「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」で宇多丸さんは、
「新番組は放送時間は7倍になるけど、内容は希釈して2~3倍に抑えておく」というようなことを言っていたけど、
見事に内容が10倍くらいになっていて、
本人も「原液を薄めずにドバドバ飲ませている状態」と言っていた。
特に初回は、神楽坂モノガタリ久禮亮太さんによる「スリップ特集」で、書店界隈の人も驚いたのではないだろうか。

僕はラジオクラウドでしか聴いていないので何とかなっているけど、
radikoで聴いている人たちは、毎日どう過ごしているのだろうか。
原液の飲み過ぎで腹を壊してるのではないだろうか。
なんと幸せな腹痛か。



 
OFZK

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