20190729 Mon
そそくさと


敬愛する版画家さん(誰なのかはお察しください)に、
「ソントンくんは、エッセイを書きなさい」と言われた。
ついでに書くと、
「それら大量のエッセイが死後にトランクの中から発見された方が良い」、
とも言われたので、「どこのペソアですか」と言っておいた。
ちなみにペソアについては、
邦題『不安の書』と『不穏の書』が違うのかどうか知らないくらいの知識しかない。
ただ、これまでペソアの
「私の願望の本質を要約すれば、これに尽きる。
 ―― 一生を寝て過ごす」
という言葉にどれだけ助けられたかは分からない。

透明の部屋に住んでいるようだ、と評される僕の文章だけれど、
書いてないことや、書けないことだってある。
三十歳を越えてから、酔っぱらってウンコを漏らし、
挙げ句そのまま電車に乗ったことがあるだなんて、
とうていブログに書くことなんてできないだろう。
そんなことを書くくらいなら爆死したほうがマシだ。

僕が文章を書くときによく考えることは、
生活を充実させるためにブログがあるのか、
ブログを書くために生活があるのか、
ということである。タマゴとニワトリのあれである。
どちらも当てはまる、とは思っている。

たとえば思い切り恥ずかしい文章を書いたとして、
それらが死んでから見つかるならば、
別に何を書いたって良いのかもしれない。
この前の本の会で話した、ヘンリー・ダーガーしかり、
ペソアだってそうだし、なんならカフカだって。
問題なのは、その遺言に背いて死後にカフカの作品を発表した、
マックス・ブロートのような存在が、僕には居ないということだし、
そもそも僕の文章にそんな価値はないだろうということだ。
いや、文章の価値なんてのは、結局他人が決めるっていうことは分かってるのだけど。


余談だけれど、京都へ行った。
本の会でお馴染みの、善行堂参りもした。
何冊か買ってしまい、開店10周年のブックカバーをかけるために時間が出来たため、
善行さんとすこしお話をすることになった。
「どこから来たん?」
「あ、三重です」
「そうなんや。三重からは結構お客さんが来てくれるんよ」
「そうなんですか」
「なんかね、本について話す集まりみたいなのがあるみたいで、その人らがよく来てくれるんよ」
「へー、そんなのがあるんですね」
本の巨人の前であまりに畏れ多く、そそくさと店を出たのは言うまでもない。

そういえば津の古本屋・カラスブックスさんへ初めてお邪魔したときは、
西屋さんと初対面にも関わらず、
「どくんごを三重へ呼びたいので、良い場所をご存知でしたら教えて下さい!」
と言ったものだった。
できることなら、あのときの僕を切り捨てたい。
できることなら、一生を寝て過ごしたい。





20190718 Thu
良いもの(★)が多すぎる


〇おしらせ
<本の会> (facebookのイベントページへ)
7/21(日) 18:00~20:00(~延長21:00)
@久居ひびうた
参加費500円
 集まった人たちで、本の話を肴にワイワイ喋る会です。
今月はおそらく少人数になるかと思います。お気軽にご参加ください。
当日飛び込みでも可。
ご予約される場合は私、ソントンまで。どのようにかしてご連絡ください。


〇前回からのダイジェスト
7/12 音楽の会@久居ひびうた で、茶々を入れる
7/13 詩の会@久居ひびうた で、詩をひとつ書く
7/13 大門バル で、ハシゴ酒
7/14 第七劇場「ワーニャ叔父さん」@三重県文


〇観た
第七劇場『ワーニャ叔父さん』@三重県文
wanya.jpg
(とても良かったです。
 今日のところは、感想やら書く時間が無くなったので、また改めて書きます。
 と書いておいて結局流れるであろう、いつものやつ)


〇読んだ
★小川洋子『不時着する流星たち』(角川文庫)
不時着する流星たち (角川文庫)
 私の神々のひとりである、小川洋子さん。
2017年に出た単行本の文庫化。今夏の角川文庫フェアの1冊です。
これを夏フェアに入れるとは、角川は狙っているのか天然なのか狂っているのか。
かすかに卵の腐臭を含んだ湿気が、腕の産毛にまとわりつく、どんよりと灰色の夏、です。
 小川さんの本は、期待に応えられようが、裏切られようが、
どちらでも面白いことは分かっているので楽しみに読みました。案の定、最高でした。
短編集で、それぞれの話ごとにモチーフがあります。
1編目からさっそく、あまりにも不穏な雰囲気でウキウキしました。
小川さんと、そしてまた別の神である、都築響一さん。
おふたりが、ヘンリー・ダーガーという焦点でクロスオーバーしていました。最高か。
 モチーフはほかにも、パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー、ヴィヴィアン・マイヤー……、
さらには、バルセロナオリンピック・男子バレーボールアメリカ代表、世界最長のホットドッグ、なんてものまで。
これだけの短編が並ぶと、小川さんの文章の分かりやすい特徴は名詞の並列にあるなぁ、と発見したり。
 1篇ずつは、私の通勤電車の片道(約15分)で読める短さです。
とりあえず、読んで頂いた方が早いと思うので、あらすじは書きません。

 なお、小川洋子さんと、さらに別の神である堀江敏幸さんが、
共作で新刊を出したことを知って、慌てて注文を出しました。
タイトルは『あとは切手を、一枚貼るだけ』。
絶対、ドナルド・エヴァンス絡めてるやん。最高か。
本屋で働いていても、ボーッとしているので見落とすことばかりですね。


●積んだ
木ノ戸昌幸『まともがゆれる』(朝日出版社)
まともがゆれる ―常識をやめる「スウィング」の実験
 前回、積読302冊と書きましたが、押し入れから大量の未読本が出てきました。
もう数えるのもめんどくさいので、30冊増加とさせて頂きます。
それに、1冊読んで、1冊積んで、現在 積読332冊 。アホか。


〇聴いた
★グレン・グールド『J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲』
J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲(81年デジタル録音)
 小川洋子『不時着する流星たち』でモチーフのひとつになっている、グレン・グールド。
その代表作を聴いてみました。最高でした。細田守版「時かけ」でも流れていますね。
wikipediaによると、グールドはバッハ、特にそのポリフォニーを追及していたとのこと。
そう聴いてみると確かに、各指の音がかなりハキハキしているような、気がします。





20190710 Wed
投げ出す


〇おしらせ
 今月も、本の会をやります。
7/21(日) 18:00~20:00(~延長21:00)
@久居ひびうた(https://www.hibiuta.org/
参加費500円
ツァラブッククラブから勝手に引き継いで8回目の開催。
読書会っていうよりは、本をつまみにみんなでワイワイ喋る集まりです。
遅刻早退可。見学のみの参加も可。
当日の飛び込み参加大歓迎。(予約を頂けるとさらに大嬉しい)
飲食持ち込み可。ひびうたの美味しいコーヒーはご提供頂きます。
そしてついに!ひびうたにヤギが実装されたらしいので、触れ合いたい方はぜひお越しください!!

〇つぶやき
 週末までに読む本が3冊ある。間に合う気はしない。

●断念
ディヴィッド・アレン 『チェーホフをいかに上演するか』(而立書房)
チェーホフをいかに上演するか
 今週末、三重県文で、第七劇場『ワーニャ叔父さん』がかかる。
それに合わせて、県立図書館でチェーホフのコーナーが出来ていたので、借りて読んでみた、
のだけれど、自分にはあまりにとっかかりが無くて、ロシア編を読んだところでダウン。
アメリカ編とイギリス編まで辿り着かず。ニェダチョーパ(くそったれ)。





20190709 Tue
積読メーターを搭載しました


〇メモ
 夜電波終了以降、あまりラジオを聞く気になれなかったけど、
久しぶりに点けたラジオから、「幸せなら目を覚まそう」というパワーワードが。
またラジオクラウドも聞き始める。まずは東京ポッド許可局から。
6/24放送のエンディング・結婚論がとても面白かった。「け、結婚!?」
アトロクを聞くだけの気力は、まだしばらく無い。


〇読んだ
板垣巴留 『BEASTARS 14』(少年チャンピオン・コミックス)
BEASTARS 14 (少年チャンピオン・コミックス)
 久しぶりにハルちゃんが出てきた気がする。
「嬉しい。…ちょっと気持ち悪いけど」 ←最高


●積読
三浦英之 『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』(小学館)
漢 a.k.a.GAMI 『ヒップホップ・ドリーム』(河出文庫)
牙: アフリカゾウの「密猟組織」を追って ヒップホップ・ドリーム (河出文庫)
 先日書いた、PK(プチ鹿島)さんの推薦図書が『牙』。
そもそもノンフィクション界では有名な新進気鋭の著者さんのようで読むのが楽しみ。
 漢さんの本は、言わずもがなの夜電波で菊地成孔さんが絶賛していた1冊。
文庫化で増補ということで、改めて手に取った。
 あと、積読メーターを付けることにします。けど、改めて数えるのはめんどくさいので、
5/3に書いたブログの時点で275冊。
それから月に30冊買い10冊読んでるとして、20冊加算。おまけに5冊。
ちょうど300冊、というところから始めます。
というわけで、現在 積読302冊 です。アホか。


〇聴いた
Frank Bretschneider, Peter Duimelinks 「Fflux」
Fflux
 ベルリンを拠点に活動する、フランク・ブレットシュナイダーの2006年のアルバム。
(↑Google検索で得た知識。)
音数・音色がシンプルで、軽めなんだけど4拍のビートがはっきりしてて聴きやすい。
自分のiPhoneには、本屋で流れてて欲しいアルバムを入れておいてあるのですが、
これはそのうちの1枚。シャレオツな本屋で流れてたらアガる。






20190708 Mon
やっぱり3日坊主だったな


●言い訳
ベースの練習に集中していたため、ブログも更新していませんだし、
なんなら、全然本も読んでいません。


〇やった
「ザ・イエローモンキー セッション会」@津大門GALA
というわけで、8億年ぶりにベースを弾いてきました。
3曲分。どうもありがとうございました。
画像とか何も無いんですけど。っていつものことですね。
実家のサンダーバード(ただしギブソンではなくグレコ)を引っ張り出し、
20億年ぶりにピック弾きを練習して臨みました。
私は相変わらず下手も下手のド下手なんですが、ほかのパートの方が達者な方ばかりで、
聴いて頂いた皆様には楽しんで頂けたようで良かったです。
もうバンドやってた頃みたいに、定期的にステージに立つってことはないですが、
私はベースが下手だということを皆さんが忘れた頃合いを見計らって、
えいやっと出ていこうと思いますので、どうか懲りずに遊んでやってください。
とりあえず、プレベかジャズベが欲しいです。(サンダーバードの重さのせいで、首の後ろが痛い)


〇読んだ
田中圭一「新装版 サラリーマン田中K一がゆく! 」(KADOKAWA)
新装版 サラリーマン田中K一がゆく!
Twitterで、いまの仕事の礎となっている本として、この漫画を挙げている方がいたので読んでみた。
あいかわらず鬼のように器用な漫画版パスティーシュ。
「うつヌケ」でさらに有名になられたけれども、俺にとって田中圭一さんは、
はぁとふる売国奴先生であり、「三鷹の森の女子会」の人であり、「ドクター秩父山の人」である。


●積んだ
吉川圭三 『泥の中を泳げ。』(駒草出版)
小川洋子 『不時着する流星たち』(角川文庫)
カート・ヴォネガット 『国のない男』(中公文庫)
竹内さとる 『生きるための図書館』(岩波新書)
三春充希 『武器としての世論調査』(ちくま新書)
泥の中を泳げ。 -テレビマン佐藤玄一郎- 不時着する流星たち (角川文庫) 国のない男 (中公文庫) 生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書) 武器としての世論調査 (ちくま新書)
きみの言いたいことは分かっている。
皆まで言うな。そして、俺に本を積ませろ。
あ、『泥の中を泳げ。』は、TBSラジオ「東京ポッド許可局」で、マキタスポーツさんが推薦されていた一冊です。
(そして間もなく、PKさんご推薦のあの本も入荷予定…)


〇聴いた
★T.V.NOT JANUARY 「ふつー」
トム・ヨーク 「ANIMA」
ふつー ANIMA
まさかサブスクでT.V.NOT JANUARYが聴けるとは…。
僕が何か音楽を聴きながらフニャフニャ踊ってたら、トム・ヨークのせいだと思ってください。



 
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