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20130422Mon
 >ペットボトル上の駆け引き

19_1.jpg

以前の日記に、進学塾に通っていたことを書きました。
http://ken55555.blog94.fc2.com/blog-entry-70.html
要約すると、
 Yeah(=イエイ!)って単語をYear(=年)だと勘違いしたまま、
 何十回と答案用紙の通信欄に書いてて、
 指摘されたときに動揺して桃の天然水ブチまけた
ってバカ話。バカがするバカの話。
この塾では中高6年間を過ごしましたので、他にも色々とありました。

今日のお話は「ドキッ! Nさんと間接キス!? 事件」です。

塾は県庁所在地である津にありました。
今から考えると、津も充分田舎なのですが、
僕の実家がある場所からすれば都会、
ましてや世間知らずの田舎の中坊にしてみりゃ大都会です。
だって本屋もCD屋も楽器屋もあるんだぜ?
っていうレベルなのね、三重って。ほんとに。

塾に通っているのは、ほとんどが津の学校の子達。
僕が仲良くしていたグループも津の人たちで、
後に高校で合流するのですが、それはまた別の話。
津は都会だけあって、その子達もオシャレに見えたもんです。
その頃の写真なんて見ると、笑っちゃうくらい全員イモだけど。

僕は中学で吹奏楽部に入ってました。
なぜかジャージでの活動を義務付けられてましたので、
(練習前に校庭を何周もしたり、腹筋背筋をやらされたり……
 文化部の中の運動部という通り名は伊達じゃなかったですよ)
塾へもそのままジャージで行くことが多かったです。
今も昔も、良い意味でも悪い意味でも服装に頓着しないので、
あの頃はそんなに気にしてませんでした。が、
イモの中のイモ。イモ・オブ・ザ・イモ。です。

イモ王である僕が、都会のハイカラなセンスに触れられるのが、
塾での授業が終わった後での、友人達との雑談です。
中学生男子なんて、ほとんど小学生と変わりありませんよね。
エレベーターが揺れるのが面白いつって、中でジャンプしまくり、
緊急停止させてめっちゃ怒られたのとか、良い思い出。

塾の隣には、安定して商品が揃っている上になんと24時間営業をしている、
ファミリーマートと呼ばれるコンビニエンスストア、
っていう店がありました。田舎の中学生の目にはこんな感じで移るのですよ。
以前の日記でブチまけた、桃の天然水を買ったのもここです。
学校から塾へ直接行っていたので、ファミマで間食を買って、授業前に食べることが多かったです。
教室内は飲食OKですので、だいたい腹を空かせるような匂いが漂っていました。
余談ですが、ロドニーとコラボしたナシゴレンが大好きだったなぁ。

授業後には机をしっちゃかめっちゃかに並び替えて、
誰かがファミマで買ってきたお菓子をつっつきながら、色々と話をしました。
塾には当然女の子も居たんですが、
思春期まっさかりのネギ坊主達は、彼女達と普通に話すのも恥ずかしく、
男子達でコソコソとやってることが多かったです。
女子は女子で、だから男子ってイヤよねクスクス、みたいな感じ。

そんな中、塾のクラスで一番話しやすかったのは、
Nさんだったと2013年の俺は断言します。多分、記憶の改ざんがあるけど。
Nさんは標準を軽く超えるルックスの持ち主。
かいつまんで言うと、カワイイ。いや、超カワイイ。
色白。大きくて茶色い目。軽く脱色したセミロング。
ボーイッシュなファッション。少しだけ、はすっぱな喋り方。
そんなことまで覚えてる俺、気持ち悪い。

Nさんは、なんと僕ら男子グループの中のS木君と同じ中学校で同じ陸上部。
なので、S木がいるとNさんとも気楽に話せるぜ俺たち、S木マジありがとう!
とは誰も口にしなかったけど、多分全員思ってた。

ある日のこと、授業後にいつもの男子グループで話してると、
Nさんもその話に加わってきました。よっしゃきたと、心の中で快哉。
とりとめもない話を交わしながら、Nさんの顔をチラチラと盗み見ます。
おっ、Nさん、俺の話で笑ってくれたぜ。オンバト見てて良かったー。
つーかS木、Nさんに近いんじゃ、うらやましいやろが、離れろボケ。
なんて、抜け作な笑顔の下で、当時の僕は考えてました。これは断言できる
なぜなら同じ状況で、今でも変わらないようなことを思うからね。ほんとバカ。

おしゃべりしてて喉が渇いたのでしょう。突然、Nさんが、
S木やNさんと同じ中学に通っていたB所君のペットボトルを持ってゴクゴクと飲みました。
B所君(たしか姉持ち)は「そんなー」なんて軽く言ってましたが、

かっ、間接キス!? これが都会の女ってやつか!

ピシャーン! と衝撃が走る俺。とりあえず後でB所を殺そうというアイコンタクトを交わしたあと、
分かりやすいくらいに、他の男子達の態度がどぎまぎしはじめます。
「うわ、間接キスとかありえへんわー。
 Nも女なんやから、そういうの気にしいやー(うらやましい!)」
「いやいや、中学生やったら間接キスくらいするやろ。なっ、N?(うらやましい!)」
「そやで、S木、お前気にしすぎやで。もしかしてNのこと好きなんちゃうん?(うらやましい!)」
「そんなん言うんやったら、W、お前飲んでみろやー(うわ、振ってもうた!)」
「えー、言われてするもんちゃうやろ、俺のど渇いてへんし(なんで断ってんねん、俺!)」
「なんで、Wも恥ずかしがってんねん、せやったら俺いくわ(よっしゃー!)」
他全員 (S崎、殺す!!)

この一世一代のチャンスに遅れてはなるまじと、
今も昔も、エエカッコシイの俺、S崎君に続きます。

「え、なんだい、津の中学生は間接キス程度のことを恥ずかしがるのかい?
 遅れてるなぁ。嬉野じゃあねぇ、そりゃもう男子女子かまわず、
 校内中で間接キスしまくりだよ。間接キスの乱交パーティオールナイトだよ」

みたいなうわ言を口走りながら、
勇気を出して、震える手で桃の天然水のボトルを掴み、
甘ったるい液体を喉に流し込みます。
緊張のあまり味とか分からねえよ。手汗がすげえよ。
ぷはっ、とペットボトルを口から放すと、
無事に間接キスを成し終えて緊張も解けたのでしょうか、
桃の天然水の甘い香りが鼻をくすぐりました。
ああ、そうか、これが恋の匂いなんだな。
僕もこうやって大人の階段を昇っていくのかもしれないな。

飲み終わった僕を見て、

「それ、俺のやで」

まぎらわしい場所にペットボトルを置いたS木を、俺は一生許さない。
そう心に誓った、13の夜でした。


今夜の最後の1曲。
大人の階段踏み外して、バカの階段のぼり始めた、あの頃の僕に捧げます。

GOING STEADY 童貞ソー・ヤング


あの頃は綾波レイとシャオリンに恋してました。
いまだにチルドレンに選ばれるのを待っています。



  

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このブログのタイトルは OFZK です
ソントン という人間が書いています
だいたい本を読んでいます





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