20130509 Thu
『DON’T STOP!』


ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)。
14本目。あれ、結構な本数になってきたんとちゃう?

『DON’T STOP!』
http://dontstop.jp/
T0014502p.jpg

渋谷UPLINK
ついにUPLINKの会員になったので、いつでも1000円で見れます。
しかも5本観るごとに次の1本が無料になるという特典が!
小生、すでにスタンプ4つ貯まっております。
上映後に監督のトークイベントがあるとあってか、30人ほどの入り。
8~9割は席が埋まってた印象。
リバイバルなのに凄いなぁ。

交通事故で下半身と左腕の自由を失い、電動車イスに乗っている男性。通称“CAP”が、
若い頃からの夢だったアメリカ・ルート66の旅に出るという、あらすじ。
メインとなる男性と一緒に旅をするのは、作家であり自由人・高橋歩とその友人達。


数日前の『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』の感想でですね、
高橋歩的なものや、自己啓発モノが好きな人にはオススメ。”
って書きましたが、謝らせて頂きます。

インティライミ氏は、高橋歩を好きな人が見ても不快になります。
高橋歩ファンの皆様、一緒にするようなこと言ってすみませんでした。

何が違うかって、
インティライミ氏は完全に利己的・自己中心的なのに対し、
高橋歩さんはまず利他的・客観的なものが根にあって、
その上で自分の意見や、自分も楽しもうっていう姿勢が乗っかっているように見受けられたのです。

インティライミ氏は『Catch the moment』の歌詞、
“ハイリスクでハイリターン
 ノーコストでハイリターン
が示すように(残念ながら、この歌詞で合っていたようです)、
完全にクレクレ君です。
あなたが持ってる物を俺にもくれ、という基本姿勢。

対する高橋歩さんはどうかと。
アメリカ横断2日目、CAPの娘さん達が、
しっかりした計画が立てられていないことに不安になり、
旅のスケジュールが分からないし、誰に聞いても責任の所在がはっきりしないので、
明確な代表者を決めて一日の始まりにミーティングをして欲しいと、
しびれを切らして涙ながらに訴えるシーンがあります。
そこで高橋さんは、
「これはツアーじゃないし、俺たちはガイドじゃない。
 (高橋さんたちは、報酬も受け取ってないし、自腹で旅行に来てるようです)
 もしスケジュールが分からなかったのならその場その場で聞くべきだし、
 聞かれたら俺たちだってちゃんとそれぞれ考える。
 指示を与えられるのを待つんじゃなく、ちゃんと自分で考えなきゃいけない。
 大人の世界っていうのはそういうもんなんだ」と言います。
まずあなたの持ってるもの・考えてることを見せて欲しい。
そこから、出来る範囲で平等に、各自責任を持って、やっていきましょう、
という態度とでも言いましょうか。
娘さんたちは、自分達は父のサポートで来ているのであり、
高橋さん達が何とかしてくれるんだ、という受動的な態度だったのが、
この一連の会話で、
「これはツアーじゃなくて冒険なんですね」
と自分達もすすんで参加していく能動的な態度へ切り替えることが出来ます。

個人的に一番印象的だったシーン。
カメラマンとして同行しているメンバーが、
CAPを撮影しているときに気持ちのすれ違いが起こってしまい、
CAPに「出て行ってくれ」と言わせてしまうんですね。
それに傷ついて号泣してしまうカメラマンさん。
で、周りの人たちがまず
「CAPはコイツの写真をまだ見てないかもしれないけど、良い写真撮るんだよ」
と言って、いったん場をとりなします。
その上で高橋さんはカメラマンに対しこう言います。
「CAPはお前が頑張ってるっていうのは分かってるんだよ。
 けど、お前は“自分が自分が”っていうのが前に出すぎるから、
 そこの部分を言ってるんだよ」

これね、そのままインティライミ氏に言ってやって欲しいです。

最近読んだ内田樹さんの本で、
“自分が欲しいと思ってるものは、まずは相手に与えることでしか、手に入らない”
ということが書かれていて、なるほどなぁと思っていたのですが、
高橋さんの行動はまさにこれを体現しているようでした。


あと、この旅がいかに素晴らしいものだったかは、
CAPの顔の変化を見れば一目瞭然です。
旅に出る前は死んだような目をしていたCAPが、
旅が終わる頃には自然と笑って、明るい顔をするようになるのです。
それは凄まじいくらいに伝わってきました。


で、ここまで書いておいてなんだけど、
やっぱり俺自身は高橋歩さんのことが、いまいち好きになれないんですよね。
まだ上手く言葉では説明できないし、
俺に何か迷惑がかかるわけでもないので良いんですけど。
高橋さんの本を読めば少しは苦手な理由が分かるでしょうか。
いや、まず身体で動いていく人のことは、
頭でっかちな理解の仕方では捉えられないんだろうなぁ。

アフターイベントのトークで、小橋監督が「気付き」っていう単語を連発してたんだけど、
この単語こそが、僕の最も苦手なもので、
自己啓発やスピリチュアルなものを遠ざけてしまう要因になってしまってるんですね。
「気付き」って言われるだけで、うさんくせえよ、と思ってしまうので、
そこを上手いこと言い換えさえしてもらえれば、と。


ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴きください。

Rooftops- Astray Life-Raft Easily


特に音楽に詳しいわけではないので、
最後の1曲を選ぶのにえらい時間がかかってしまっているという事実に気づいてしまいました。
なので今日は、初めのギターの音色が好きだから、という理由だけで選んでみました。



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