20130606Thu
本屋と尾道が俺を待っている、気がする。広島後半


では、広島後半です。

鞆の津ミュージアムを出て、しばらく周辺をウロウロ。
適当に歩いていると海に出て楽しい。
近くには観光用の無人島があるらしく、定期船が行ったり来たりしています。
平日の昼間だと言うのに、堤防に腰掛けてのんびりと釣りを楽しんでいる方が何人か。
“一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい。”
なんて言葉を思い出しながら、僕もボーっと海を眺める。

僕と言う人間はいつも、目的のことだけしか調べないので、
これまで観光地をどう楽しんで良いのか、あまりよく分かっていなかった。
けれども、適当に見つけた観光客向けっぽいカフェに入ってメシを食ったり、
古い建物を見てワクワクしたりなんかしてると、
ああ、名所とか行かずとも、こんなくらいの楽しみ方でも良いのかもしれない、
と思えてきたりもした。

一日海を眺めてボーッとして日焼けして後悔するという伝説を作っても良かったのだけれども、
せっかく広島まで来ているのだから、もう少し回ってみようと、
とりあえずバスに乗り込み、福山駅まで戻る。
駅近くの古本屋へ。

児島書店
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福山駅から少し歩いた商店街にあります。
入り口の上に置かれたラジカセからローカルFMが流れ、
お店の人は広島弁で電話中。
おお、俺、広島に来てるぞ、とようやく実感。
結構点数が多くて、全部を見るだけで結構時間がかかります。
最近の文庫本から黒っぽい本まで。中国地方の本もちゃんと置いてあったり。
そんな中から、西岡秀雄『トイレットペーパーの文化誌』という、
わざわざここまで来て買わんでも、という完全に個人的嗜好の本を購入。

福山駅から1~2駅で行ける古本屋をいくつか調べてあったのですが、
有名観光地・尾道が案外近いことに気付き、行ってみることに。
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(福山~尾道で運賃が突然高くなる不思議)


というわけで、来たぜ尾道。この時点で既に夕方。
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「ドヨウビノ ジッケンシツヘ!」

まずはやっぱり古本屋さんへ行く僕。
尾道書房
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店前の均一棚が凄く充実している印象。
店内は文庫単行本マンガアダルトと、古き町の古本屋さんという感じ。
なにより全体的に値段が安いのが良いッス。
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「値段は裏表紙を“はぐった”所にあります」
という広島弁での注意書きが素敵。
均一棚から岬兄悟『魔女でもステディ』を購入。
俺が生まれた頃に書かれたコメディSF。
ラノベの始まりという感じなのかなぁとも思ったり。
今調べてみたら、OVAも出てるらしいッス。


商店街を歩き、路地の屋台カフェでチャイティーを飲み、
(こんなオシャレなことをして良いのかという罪悪感はあった)
海沿いの道を歩き、疲れたので腰を下ろして休憩。
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「コレガ ウワサノ セトナイカイッテヤツダ」

のんびりとした潮風に吹かれながら本を読んでいました。
ああ、このまま時間が止まれば良いのに、という穏やかな夕方。
途中、自転車に乗ってきた女性が、僕の隣のベンチに座り、
図書館から借りてきたであろう本を読み始めました。
「こんにちは。何の本を読んでらっしゃるんですか」
「私はチャンドラーですわ。そちらは?」
「僕はモーパッサンを」
「うふふ」
「あはは」
なんていうハイソな会話が始まるわけもなく、
っていうか俺が読んでるの『トイレットペーパーの文化誌』やし、
とか思いつつその場を辞す。


夜行バスまでまだ時間あるしなぁと思い、海とは逆に目をやると
s_IMGP0896.jpg
そうだ。尾道は、坂の町。

富士山を日帰りで登り、台湾では101ビルに登った私であります。
高い場所があるならば、登らなくてなんとする! 
バカと煙は高いところへ登るのであります!
いざ行かん! 山頂へっ!!

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ルートA 階段が植物に覆われていて遭難

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ルートB 階段が傾いていて遭難

……ダンジョンかここは。

いや、普段僕は全然地図を見ない上に方向音痴で、
適当な脇道から山を登り始めたからこうなっただけで、
実は古寺めぐり観光用の道がちゃんとあるらしいです。
僕が通ったのは廃墟化してしまってる、使われてない道路だったよう。
ちゃんとマッピングしていったら楽しいだろうな、なんて考えながら、
ルートBを無理矢理ダッシュで突っ切りました

手すりも何もないし落ちたらどうしよう、俺保険証持ってないしなぁ
なんて思いながらも、なんとか上まで行ける道に出ました。
横の草むらからバッタやら羽虫やら飛び出てきましたが、ガン無視で登ります。
こういうとき、一人は強い。
間にさらに迷ったり、放して散歩させられていた犬と戯れたりしたのですが、
そこらへんはカッ飛ばして、

はい、展望台に到着ー。
s_IMG_1608.jpg
「ユカイ ソウカイ」

ちゃんとした観光ルートを辿ってないのでなんとも言えないですが、
階段の傾斜はそうとうキツかったです。お年寄りは住めないんじゃないだろうか。

あとから調べると、尾道には他にも景色の良さそうなところがありますし、
はなから『時をかける少女』とか『かみちゅ!』とか『放浪記』とか、
名作をまだ観てない・読んでない身ですが、
それでもすごく楽しかったです。行ってよかったと思う。

尾道はほんとうに雰囲気のある町で、
普通に通っていく制服姿の学生さんたちが、映画の登場人物のように見えました。
この日は天気も良くて、きれいな夕暮れだったってのもあるけど、本当に素敵な場所でした。
海沿いの店のほとんど全部から、海が見えるってのも贅沢。
(ちらっと見えた美容室の窓からとか、海海海でした)
夏のピーカンの日とかにまた行って、汗だくで山に登りたいですね。



以下、オマケ

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おっ、山頂近くの広場地図が

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「テリーさん! 出会いの広場とか、恋人の聖地とか、
 なんか、淫靡な響きのする場所がありますよ!」
「インビダトオモウノハ オマエダケダヨ」
「ちょ、ちょっと、俺、行ってくるわ!」
「イヤ ドウセ イッタトコロデ……」

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出会いの広場着!!
さて、どんな尾道美少女が俺との出会いを待っててくれるのかなー


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待っていたもの = 銅像だけ

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出会いの広場でー、銅像とー、出会ったー


……えーっと、


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広島旅行記、完っ!!



コメント

by えこたん (URL)
いやいやルートBは惹かれますよ(笑)
テリーの「ユカイ ソウカイ」で一瞬「怪物くんは~♪」と
思いましたが、あれは痛快だったよな。。とそんなこと思いました。
裸体の素敵な方との出会いもあり、やっぱり登って正解ですね。

私はひたすら歩くってのも結構好きなので
初めてのところはワクワクします。
ちなみに「地図の読める女」です(笑)
地図大好き☆
2013.06.07 11:18 (編集)

by ソントン (URL)
やはり“女性は地図が読めない”というのは都市伝説だったのですね。
ちなみに僕は“話が聞けない上に地図も読めない男”です。役立たず!

ルートBはちょっとヒヤヒヤしますが、なんだかんだで行けましたからねー。
観光ルートを辿るだけでは味わえないスリル。
……落ちなくて良かったです。
裸体の美女は、優しく微笑むばかりでした。

2013.06.09 03:03 (編集)


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