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20130718Thu
 >このまま寝ないで

008-ishii.jpg

だいぶ短く髪を切ったっていうのに、もう髪が寝てしまうようになった。
寝てしまうって、あれだ、実はここ最近、ヘアーワックスなるものを塗りたくっていたのである。
いっちょ前にエアリーなヘアーなぞを装っていたのである。

そんな洒落っ気、もう20代前半に置き忘れてきたと思っていたのであるが、
いつも髪を切ってくれてる美容師の尾切トカゲさんに、

(この偽名は「幼い頃親の仕事で南米に居て、巨大なトカゲが庭をしょっちゅう闊歩してたし、
 むしろ私トカゲ食ったことあるし」という彼女自身の体験に基づく、僕の創作。)

「ケンちゃん(←“ソントン”以前のあだ名)、普段ワックスとか付けないでしょ」
「うん、付けてないけど、なんで?」

「……もう少し、ちゃんとしなさいよ」

という、心的外傷級のダメ出しを受けたためである。
もう5年ほどの付き合いになるトカゲさんはもちろん、俺が中二並に自尊心過多なのは知っている。
つまり今まで、俺の拡大しきった自尊心を傷つけないよう気を使い、
いつ言おうか言わまいか迷い続けていたダメ出しがついに、口からポロリとこぼれ落ちたというわけだ。

僕も一応良い大人である。
これはあれだ、素直に聞かなきゃいけないやつだ、と感づき、
髪を切ってもらった足でドラッグストアに直行、
(実際は無印で1時間くらいウロウロしてたけど)
ヘアーワックスのあまりの種類の多さにテンパりながらも、
震える指で「か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」と決めて、
とりあえず信頼の置けそうなギャッツビーの紫色のヤツを購入してきた。



僕は部活も引退した高校3年生のころ、なぜか垢抜けたグループの人々と交流があり、
その人たちが「ナカノ」やら「スパイス」やらオシャンティなワックスをポイポイ使ってる横で、
僕は良く分からんメーカーのヤツをボソボソ使ってました。なんとかマットみたいなやつ。

トカゲさんにダメ出しされたあとに「あのぅ、ワックスってどうやって使えば良いんですか?」
(トカゲさんは1歳上なので、こういうときは敬語に戻るヘタレな俺) と聞いて、
「てめぇ、今まで私がどうやってたか見てなかったのかよ!」
と怒られるほどに、ワックスってやつの使い方を知らなかったのでありますが。

今思い出しても恥ずかしいんですが、高校生の頃の僕はねぇ、
なぜか前髪を固めるためだけにワックス使ってましたからね。
もしタイムマシンが開発されたら、あのときの僕の前髪を切り落としに行きますよ。
もしくは、優しくワックスの使い方を教えてあげようと思う。
「適量を手にとって、手で伸ばして、髪全体になじませるように、付けていくのだよ」
ってトカゲさんが教えてくれたように。
ベッカムヘアーが全盛だったし、あの髪型にしておけばオッケーみたいな空気だったけどね。
そんななかで、何故前髪だけを立てる、俺。無難にソフトモヒカンにしておけ。



一般的な男子をやってると、ワックスを付けるかどうか問題っていうのは必ずブチ当たると思うんですね。
兄や姉がいてオシャレに敏感なヤツとかは、中学から生徒指導の先生と戦ったりするんだろうし、
僕らは高校が服装自由だったっていうのもあって、その頃から始めたわけなんだけど。

別にワックスなんて付けなくても、死にゃぁしないですよ。
あの頃の僕だってワックス買う金があれば京極夏彦の本買いたいって思ってたし。
それにね、母親という存在がね、立ちはだかるんですよね。
こちとら反抗期ですから。子どもだった自分から大人になろうとしている瞬間ですから。
「母上、オシャレしたいんで、ワックスを購入したいのですが、経費をください」
とか言えるわけないですからね。

でもって、家の近所は避けて、学校近くの薬局で購入。
(田舎では「ドラッグストア」なんて言わない。っていうか、いまだに慣れない)
けど、同じ屋根の下で暮らしてるわけですからね、そりゃバレますよ。

「あるぇー? ケンゴ(←本名)、どうしたぁん? こんなもん買っとぅぇー?」

これから母親になる人、もしくはお子様に息子がいらっしゃるお母様がたに、
どうしてもこれだけは言っておきたい。息子さんがヘアワックスを買ってきても、
こんな風にワザとらしく突付かないであげて欲しい。
もしお母様が、しでかしちまった際の、息子さんの胸中は簡単に予想がつく。


To be
俺が死ぬか、

or not to be ,
こいつを殺すか、

that is the question.
どちらかしかない。


家庭に良い影響なんてひとつも無いので、そっとしておいてあげてください。
特に長男坊にしてみりゃ、自分でワックスを買ってくる勇気ってのは、マジでハンパねえッスから。
清水の舞台からオリジナリティあふれるポーズで飛び降りるくらいの度胸ッスから。

旦那さんにニヤニヤ報告するくらいにしてあげてください。
弟をからかおうとするお姉ちゃんも叱ってあげてください。

息子さんの精神的自立の門出を祝って赤飯のひとつも炊いてあげ

たりするのももちろんやめてあげてください。

無駄遣いしない範囲で、どうかお小遣いを上げてやってください。



他のボーイズビー的な問題としては、
ワックスと同じ、いや、さらにハードルの高い場所に、
眉毛ってどう整えるの?問題があります。それはまた別の機会に。

ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。


川村かおり - 夏の朝にキャッチボールを



垢抜けた友人たちに連れられて、名古屋まで行ったときに買ったTシャツを、
10年経った今でも着てるという衝撃の事実を思い出し、
自分の、妙な物持ちの良さは誉めてやってもいいんじゃないかと、思いました。



  

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このブログのタイトルは OFZK です
ソントン という人間が書いています
だいたい本を読んでいます





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