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20130727Sat
 >『立候補』

お久しぶりでございます。ドのつく企画です。
完全にサボっててごめんなさい。

ドキュメンタリー映画を観る会(会員俺1人)。略して、ド1人。
目標の4分の1まできたよ、25本目。

『立候補』
http://ritsukouho.com/
poster_20130727224510.jpg

ポレポレ東中野
だいぶ前にネットで予告編を見たときから、これ絶対面白いやん、って思ってたんですが、
最近どうも映画を観る気分にならなかったので、観に行こうかどうか迷ってました。
しかし、連日ほぼ満席、さらに上映回数を増やしたという噂を聞きつけ、
そんな映画ならば観に行かねばなるまいと、重い腰を上げて行って参りました。

結果、誰かれかまわずにオススメできる映画ではありませんが、
物事について色々と考えている・考えようとしている、そこのあなた、
あなたにとっては必見の映画でございます。
下手すると今年No.1映画と言っちゃう人もいるんじゃなかろうか。
楽しめること請け合い。今すぐ走れ、ポレポレへ。


2011年の大阪府知事・大阪市長ダブル選挙、
結果は、府知事には松井一郎、市長には橋下徹と、日本維新の会の圧勝。
そんな府知事選での有力候補3人以外の、いわゆる泡沫候補、
岸田修、高橋正明、中村勝、そしてマック赤坂
さらに、政見放送がYouTubeで40万回再生された男、外山恒一。
参戦した選挙、過去15連敗の現代の武将、羽柴秀吉。
この映画は、彼らのインタビューを収録し、
メインとしてマック赤坂の選挙活動を追っていきます。

僕は全く政治に関心が無いので、以下は受けた印象のまま書くしかないのが申し訳ない。
こういうとき不勉強は恥ずかしいね。
せっかく学習参考書売場で働いてるんだし、政経の参考書を買おうかしら。


そんな僕は大変基本的なところから驚きます。
この選挙に立候補するのに、まずは300万円出さなきゃいけないと。
しかもそのお金は、得票数がある数以下だった場合、全没収です、と。

いや、簡単にほいほい立候補出来るようじゃダメだからハードルを作るのは分かりますよ。
税金だけじゃ賄いきれないから、それを運営の資金に使うってのも分かる。
けどさ、つまり、計9回落選してるマック赤坂は、最低でも2700万選挙のために使ってると。
劇中でも言われてるんですが、これはもう道楽じゃないでしょう。

俺は今までマック赤坂の政見放送や、たまに渋谷で見かけるパフォーマンスなんかを見て、
ただの悪目立ちたがり屋かと思ってた部分があるんですが、
(まぁそういった部分は多少なりともあるだろうけどさ)
何かしらの信念を持って、出馬してるんだなぁ、といったことが分かりました。
結局、その信念っていうのが何なのかまでは、この映画では分からないんですけどね。


ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、マック赤坂のキャラは、あの感じのままです。
(知らない方はYouTubeに政見放送の映像がいくつも上がってますんで、見てみて下さい)
駅の地下街では演説しながら、パック酒(鬼殺し)をすすります。
演説前後は、すぐそばにある立ち飲みの串揚げ屋に飛び込みビールで一杯。
いまの政治家はもっと清潔感とかアピールすんじゃないのか、っていう。
マック氏、おそらく昭和前期でもバッシングされるようなキャラです。

あと、街頭演説を邪魔するものは徹底的に排除します。相手が警官でさえ。
詳しくは知らないんですが、候補者って、本当に自由に演説出来るんですね……。
例えばマック氏は、大阪の選挙なのに、なぜか母校の京大にまで出向いて演説を始めます。
京大は学校祭の真っ只中。係りの学生さんが演説を止めるように必死でお願いするものの、
結局時間一杯までマック氏の演説及びスマイルダンスは続きます。
……これ、やかましい右翼の街宣車と全く変わりありませんからね。

そして京都市内の交差点で、明らかに酔っ払った状態での演説&ダンス。
右折待ちで止まっているバスに駆け寄って行って、
他の直進の車に思い切りクラクションを鳴らされています。
っていうか、あれは誰かマックを捕まえろよ。
挙句の果てに、交差点のど真ん中までゆっくり歩いて行って、そこでダンス。
だから、誰か捕まえろって!
なんて思ってると、公安がやってきます。
本当に不勉強で申し訳ないんですが、警察と公安では取り締まれる部分が違うのでしょうか。
マック氏、そそくさと逃げます。

観てて思うのは、マック赤坂のやり方じゃあ通らないだろう、ということ。
けど、多分、この人にはこのやり方しか出来ないんだろうなぁ、
っていうのが観ているうちに否応無しに伝わってきます。


色んな人が既に言ってますが、必見はラストの都知事選シーン
結局落選で府知事選も終わり、2012年の東京都知事選、
秋葉原で行なわれている自民党演説に乱入したマック赤坂。
路上を埋め尽くすのは日の丸、人々からは罵詈雑言を投げつけられます。
自民党総裁・安倍晋三の登場により、群集の盛り上がりは最高潮に。

マック氏をiphoneのカメラで無遠慮に撮影しながら、
ニヤニヤと「日本の選挙制度ナメんなよ」と野次を飛ばす若者達。
日の丸の威を借りて、薄っぺらい批判を叫ぶオジサン。
正直、気持ち悪いです。で、そう思った上で、

ああ、そうか、これが僕の普段の姿かと、気付きました。

昨日の日記にも書いたんですが、僕は対岸の火事が大好きです。
つまり、リスクが怖いから何もせず、安全圏から匿名的な声だけを出すっていうやり方。

この映画の宣伝文句は「負けると分かって、なぜ戦う」ですが、
最低でもマック氏たちは戦って、負けてるんですね。
じゃあ僕はどうかって言うと、戦ってすらいないじゃねえか、と。

マック氏にはひとり息子さんがいて、この映画にも登場します。
インタビューで、父親に関して、どこか突き放したようにも聞こえる答えをしていました。
その一見すると冷たくも見える息子さんがですよ、このラストシーンで、

群集に向かって、決然と立ち向かうんですね。

息子さんもヒートアップしてるんで、怒鳴りあいみたいになっちゃうんですが、
通り一遍の意味ではなく、本当に感動する場面です。
今年の映画全てで、一番熱いシーンは、ここに決定しちゃっても良いよね、ってくらい。

私は批評家を名乗る気は今のところございませんので、非常に汚い逃げ方をしますが、
このシーンを見て思うことは、ちょっとここには書ききれません。

ダメな親でも、親は親だっていうこと。
マイノリティってのがどういう立場に置かれた人なのかっていうこと。
群集心理っていうのがどれだけ怖いかっていうこと。
気付いているつもりになっていても、全然気付けていなかった、
そんな物事たちが、ブワーッと頭を駆け巡ります。本当に感動します。

マック氏のやり方は、必ずしも正しいとは言えない。
けど、そう言う俺らはどうなんだい、っていう、
なんというか、映画観てたつもりが、映画が俺らに俺らを見させてた、という感覚と言いましょうか。

うむむ、上手く言い表せないので、実際に観に行ってください。すみません。
マック氏だけでなく、他の候補者も面白いですよ。
60歳にして7歳(?)の娘さんを猫可愛がりしている中村氏、
地味に街頭で挨拶だけをし続ける高橋氏、
本当に何もしない岸田氏。
それぞれが味のある人物です。


今調べてて知ったんですが、
マック氏は今回の東京都参議院選を最後に、政治活動に幕を下ろしたとのこと。
これからどういう活動をされるのか興味津々で見守りたいと思います。

ちなみに、音楽がめっちゃ良いです。
ラップがブルーハーブっぽくて格好良いなぁと、個人的には思います。
ドキュメンタリー映画にしては珍しく、サントラも物販で売られています。
速攻で買ったのは言うまでもありません。



映画『立候補』予告編



  

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このブログのタイトルは OFZK です
ソントン という人間が書いています
だいたい本を読んでいます





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