20130820Tue
End of the summer


BHGSts-CEAAedU4.jpg



リョウちゃんってマジオッパイ好きだよねー 
好き好き大好きー
こういうのなんていうか知ってるー?
ん?なんてーの
変態っていうんだよーぅヘンタイヤロー
こうしてられるんなら変態でも全然良いし、ばふー
きゃあきもいー     
ね、ね、ね、ちぃ、ぱふぱふって知ってる?
えー?知らなーい。何それー?
あのね、こうやって顔をオッパイにはさんで、ぱふぱふーって
なにそれ超ウケるんデスケドー
でさでさ、ちょっとやってみてくんない?
え、ごめん、それちょっとひくー
えー、ちぃ俺のこと好きじゃないの?
好きだよ好きだけどさー
だからさ、お願い、マジで、一回だけ
うーわかったよもうしょうがないなー一回だけだよー?
マジ?じゃやって?やって?
もーほら、はい、ぱふぱふー
うわぁ何これやわらけー
ちょっともう恥ずかしいよー
やっべーこれまじやっべーわー俺今超幸せー死んでもいいわー
なにそれーうふふリョウちゃんかわいー
ほむむむむー
はーいリョウちゃんオッパイですよー
ばぶばぶー
あぁん、くすぐったーい
はむはむはむはむ
やんだめぇ、そんなに吸っちゃ


ぐぅゎらきぃーーんっっ!!


やっぱ帝京で野球やってただけあって石橋貴明が正月の特番とかでたまに言う金属バットにボールが当たったときの音って結構似てるんだなー、とボンヤリ思った。
走馬灯を見た。完全にピンク色で光っていた。
ぱふぱふごときで勇気を出して頼み込んで、恥ずかしながらOKしてもらってたのなんていつの頃だろう。
あのころはまだまだ俺たち純情だったなぁ、なんて。
俺の手から離れたスローボールが、相手のバットの真芯で叩き返されるまでの、短い短い白昼夢だった。
最終回、3-1、ランナー1・2塁。
2ボールのあと、すっぽ抜けたヘロヘロのストレートが真ん中やや低めへ。
小学生女子でもホームランが打てるボールだった。実際、打ったのは格下校の下級生。

それなりに頑張ったんだけどなぁ。俺はそれなりに頑張ったんだよ。
ボールかオッパイか、どっちを多く触ったかって言うと、
辛うじてボールが優勢だろうな多分、ってくらいには頑張ったんだよ。
俺はボールよりも断然オッパイが好きな健康的男子だ。そこを頑張って、ボールを触ったんだよ。
じゃあ、笑顔で片腕を高く上げながらセカンドベースを蹴って走るアイツはどうなんだろうか。
金属バットか自分のバット、どっちを多く握ったのだろうか。
ま、そうだよな、後輩。バットは入れるもんじゃねえよな、振るもんだよな。

サードの高木と目が合った。高木はいつだってクールだ。
そのくせ面倒見も良いので、後輩たちからの信頼も厚い。
クールな高木は、これまたクールで貧乳な美女と付き合っている。幼馴染らしいと聞いた。
女の子を主にオッパイの大きさのみでランク付けする俺から見ても、結構な美人だ。
2人も一緒に居るときは、俺とちぃみたいな会話をしたりするんだろうか。
高木は彼女の小さいオッパイにむしゃぶりついたりすることもあるんだろうか。
もしくはもっと禁欲的な、結婚するまでお互いの純潔は守ってる的な、そんな関係なのだろうか。
高木が、キャップを深くかぶり直して、唇を噛んだのが見えた。
右足はベースに置いたまま、グローブを軽く腰に当てて。

ホームベースの向こうには、敵チームが全員揃ってゾロゾロと出てきていて、
その少し横にうちのキャッチャーの横田が突っ立っていた。
立ち上がってマスクを外し、ボケーッとライトの方を見ている。
横田はキャッチャーでもあり、部のキャプテンでもある。
サードの高木よりもさらに人望は厚く、顧問でさえ頼る存在である。
だが横田は「キャプテンはマネージャーと付き合う」という我が野球部の悪しき伝統を見事に受け継ぎ、
パイオツカイデーで有名な向井さんを独り占め、毎夜毎夜その両乳房の重みを楽しんでいると聞く。
羨ましかった。どうして俺はキャプテンにならなかったのかと悩み苦しんだ。
当然、横田殺害を本気で企てたことは一度ではない。
だがしかし、俺はOB主催の合コンでちぃと出会った。
向井さんより顔や知性やあらゆる部分で劣っているが、ちぃの方が2サイズ上だ。
何がって、オッパイが、だ。
向井さんを“巨”とするなら、ちぃのそれは“爆”と称えるにふさわしいサイズ。
俺は満足した。以来、後輩に命じて行なっていた、横田に対する陰湿な嫌がらせは止めた。

横田の横を通り過ぎた最後のランナーが、わざとらしくジャンプし、ホームベースを両足で踏んだ。
途端にチームメイトがなだれ込んでいき、ヘルメットの上から祝福の雨アラレが降り注ぐ。
こういうの止めて欲しいわーとうんざりする。
いくらこれで試合が終わりだからって、時間が無駄に延びるだけだし。
精神的に弱いピッチャーはこれを見て、その夜自殺するかもしれないぞ。

って、あれ?
もしかして、負けたの? 俺ら。
え、なんで? 2点も勝ってたじゃん。
今年も甲子園にはいけないだろうけど、まぁ地区予選の準決勝まではいけるよなって笑ってたじゃん。
俺ら進学校だし、あんまり勝ち進んじゃっても勉強とか大変になるだけだしなって言ってて、
今日が1回戦、相手は毎年1回戦敗退がお約束になってる弱小校で、
そんで、そんな学校に、負けた?
え? なんで?
ピッチャーの俺が投げたボールが、打たれたから?


うぎゃぼえるぅああああぁぁぁっ!!!


自殺する代わりに、俺は奇声をあげて全力で走り出した。
犠牲フライでホームを差すときくらいの勢いで走った。
止めようとする係員やチームメイトや大人子ども男女全員蹴って殴って投げ飛ばした。
誰も俺を止められなかった。止められるものがあるとするなら、
それは例えば吉永あかねのオッパイだけだった。
向井さんをブン投げるときにちょっとオッパイを触ったけど、それでも俺は止まらなかった。
そのまま球場の外に出ると、目の前に止まっていたタクシーに飛び込んだ。
汗や涙や涎や血でグジョグジョになった俺を、ギョッとして見る運転手。

「上野公園に行ってくれ」
「ちょっとあんた、試合終わってそのままみたいな格好だけどさ、お金持ってんの?」

運転手の髪をひっつかんで頭をヘッドレストに押さえつけると、
左手で脱いだスパイクを鼻に思い切り押し付けた。

「う゛!う゛う゛っ!ゲボゲボっ!オエエェッ!くっせええっ!!」
「いいから、車出せっつってんだよーー!!」

タクシーはものすごいスピードで走り出した。
そしてこれもストックホルム症候群と言うのだろうか。
道中、運転手がオッパイ星人だということが分かり、オッパイ談義に花が咲いたのだ。
壮年だけあって、最近のえげつないまでのオッパイ露出については苦言があるようで、
俺もその意見には頷く。オッパイは見せれば良いというものではない。
オッパイは美であると同時に陰であり、また真であり虚でもあるのだ。
「ロリ巨乳」というジャンルは許せるかどうかについても熱く議論した。
俺は女の子をオッパイの大きさでしか見てないので全然OKだと言うと、
運転手は淋しそうに笑い「兄ちゃんも歳をとれば分かるよ」と呟いた。
かくいう運転手は冴島奈緒が好きだったらしい。深く同意し、いっそう盛り上がった。
冴島奈緒が好きだという人間に悪いやつはいない。
オッパイの話をしていると時間なんていう瑣末なものは忘れてしまう。
いつの間にかタクシーは上野に着いていた。

「ありがとう運ちゃん。俺はオッパイで世界を変えるよ」
「兄ちゃん、あんたなら第二の野田義治になれるさ、頑張れよ!」

お互いの右手で熱く握手を交わした。
右利きのオッパイスキーにとって、右手はオッパイに触れる神聖な手。
最上級の敬意を示すとともにこれからの武運を祈る握手だった。

「今度、町田のオッパブに連れてってあげるよ」
「ぜひご一緒させてください先輩」
「じゃ、お代なんだけどさ、2万……」

俺は再び運転手の髪の毛をつかんで頭が動かないようにして、脱いだソックスを口に押し込んだ。
その狂気的な臭気に、運転手はすでに目を白黒させている。

「サヨナラ負けしたピッチャーパンチ!」
「あぎゃべぼっ!」

短く叫ぶと、運転手はそのまま気絶した。許せ同志よ。
俺たち、違った出会い方してたら、いい友達になれたのかもな。
運転手の懐から財布を取り出して札だけ抜き取った。
タクシーを降りると、夏の日差しにさらされて、また汗がふき出した。

チャッカチャッカとスパイクがアスファルトを削る。
上野公園の端っこにある上野動物園、そのさらに端っこ。
パンダや象みたいなメイン動物を飛ばして向かったのは、小獣館。
その名の通り、屋外では展示が出来ない小さな哺乳類が集められた一画だ。
外とは違って空調が動いているため、小獣館の中はいつでも涼しい。
奥の方、やたら人が集まっているケージを目指して歩いた。
野球のユニフォームという異様な出で立ちの俺を認めた途端に、人だかりは解散していった。
カップルたちはそそくさと離れていき、
興味深そうに俺を見る子どもは親が慌てて引っ張っていった。
静かだった。さっきまでいた球場の応援の声が耳の奥に蘇る。
それを吹っ切るようにゴツン、とオデコをガラスにくっつけ、動き回るハダカデバネズミたちを見つめた。
荒い息のせいでガラスが白く曇るのが邪魔だった。

俺はハダカデバネズミが大好きだ。
真社会性をもつとか、ガンになりにくいため長寿だとか、この動物については色々と研究がされているが、
何を置いても、その間抜けすぎる名前と見た目が一番の特徴だ。
名が表すとおりほとんど毛がなく、まるで老人のキンタマの裏のようなシワシワの体。
イチゴの種ほどの大きさしかない目と、オモチャみたいな鼻先からニョッキリ飛び出す出っ歯。
そんな不思議な生き物が大量に、ケージ中をいったりきたりせわしなく動いている。
おそらくほとんど目は見えていないのであろう、狭いトンネルの中で互いに正面衝突をすることはしょっちゅう。
「トイレ」と書いてある場所に何の用も突っ込んでいってグルグル回っているバカの子もいる。

極めつけは女王ネズミを中心としたコロニー部屋である。
大小関わらず、数十匹のハダカデバネズミが部屋の隅にバッタバッタと折り重なっている。
ひょっとすると小さい子ネズミは重さに耐え切れずに死ぬのではないだろうか。
おそらくは体を寄せ合うことによって体温の低下を防いでいるのだろう。
これを肉布団と言わずして、何が肉布団であろう。
男たるもの、死ぬときはこのように死にたいものである。
俺は、小池栄子と乙葉とMEGUMIと磯山さやかとサトエリと上戸彩と篠崎愛に押しつぶされながら、
最後の最後は深田恭子のオッパイの柔らかさを感じながら死にたい。
目を閉じて想像してみた。その光景はかなり幸せだった。天国は実在するのかもしれない。

ふいに背後からこちらに近づいてくる誰かの足音が聞こえた。
係員か警備員が来たのかもしれないと、いよいよ観念して振り向く。

「ちぃ……」

驚いた。ちぃが立っていた。息を切らし、汗でメイクはほとんど流れていた。
ゆるくパーマのかかった髪が、頬や首筋にへばりついている。
風の無いはずの室内で、ちぃの白いワンピースは、そよそよ揺れていた。

「ごめん、来ちゃった」
「な、なんで」
「だって、リョウちゃん、ハダカデバネズミ好きだって言ってたじゃん。
 生まれ変われるなら第一希望がEカップ以上のブラジャーで、第二希望がハダカデバネズミで、
 第三希望がプールの女子更衣室のスノコって言ってたじゃん。ちぃ、覚えてたもん」

つまり、ちぃは、俺が普段言うことをいちいちちゃんと聞いていてくれて、
今日だって俺に内緒で試合を観に来てくれていて、
奇声を上げて駆け出した俺を心配して、ここまで来てくれたのだろう。
俺は勘違いしていた。
オッパイに栄養がいってるせいで、ちぃはバカなんだと思っていた。
そんなことは全然無かった。ちぃは本当に良い子なんだ。
ちぃは、俺が今どんな気持ちでいるのかもちゃんと分かってくれている。
じゃなきゃこんな動物園くんだりまで追いかけてはこないはずだ。
つまり、俺を愛していてくれるのだ。心から。
バカだったのは、俺ばかりだったのだ。

「ちぃ、ごめん、ごめんよぅ」

ハダカデバネズミを見たときからポロポロと流れていた涙は、今や隠しようもなくなっていた。
思わず俯く。涙が床に染みを作っていくのがぼんやりと見えた。

「いいよ」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「いいって、ね?」

ちぃが俺の方に来て、頭をなでてくれた。俺はしばらくそのまま声をあげて泣いた。
俺が落ちつくまで何も言わず、ちぃはずっと頭を撫でていてくれた。
それがすごく嬉しくって、このまま泣いてる振りをしようかとも思ったんだけど、
急に照れくさくなって、ちぃのことを強く抱きしめた。
ヒュッと、ちぃが息を飲む音が耳元で聞こえた。

「ありがとう。好きだよ、ちぃ」

ちぃはテヘッと少し照れたように笑った。

「私も、リョウちゃんのこと、大好きだよ」

体を離して、しばらく2人は見つめ合った。
俺は濡れて重たくなったユニフォームを、脱いだ。
色んな液体で汚れた服をひとつひとつ、ゆっくりと脱いでいった。
ちぃも、ワンピースをスルリと脱いだ。
ブラを外した瞬間、オッパイがプルリンと弾けて飛び出した。
ハダカデバネズミのケージの横で俺たちは、ハダカニンゲンになった。
今度は優しく抱き合った。俺はちぃを見て、ちぃも俺を見ていた。微笑んだ。
この瞬間俺たちは、ジョンとヨーコだった。

Love is (オッパイに)touch. Touch is (オッパイへの)love.

「アイラブユー ちぃ」
「アイラブユー リョウ」

平和を祈った。心から。
世界から争いがなくなりますように。
人間の犯した愚かな過ちがすべて許されますように。
ハダカデバネズミのケージにもたれかかって座り、
ピースサインを作った手を、2つそっと重ね合わせる。
キスをした。目が合って、また笑った。
ああ、そうか、これが本当の優しさというものか。
空いた左手でちぃのオッパイを触った。
あたたかい。あたたかいなぁ。
そして俺は目を閉じた。



……Peace.

Peace for the world.



速攻で警察が飛んできてボコボコにされた。




@bit_310さんに教えて頂いた短歌をもとに、文章を書いてみました。
夏って以外、ほとんど関係ない文章になっちまいましたが。



ってなところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

スチャダラパー サマージャム'95



コメント

by えこたん (URL)
ふふふ。えへへ。
普通のコメントしたのに「不正な投稿だと判断されました」って出た。
イヤガラセでしょうか?
あー、私の存在がイヤガラセですか?これはすみません(笑)
管理画面の迷惑コメントにいらっしゃると思いますーww
2013.08.21 04:39 (編集)

by ソントン (URL)
バッチリ迷惑コメントにいました(笑)。
多分NGワードが入ってたんでしょうね……。
僕もよく「不正な投稿」って出ます。我々、存在がイヤガラセ組ですね(笑)。

twitterで、「男に出産時の痛みを与えると死ぬ」って言う話題を見たことがあって、
調べたらこんな記事が出てきました

「男に出産時の痛みを与えると死ぬ」「股間を蹴られるより痛い」は本当か? 実験した動画が話題に
http://rocketnews24.com/2013/01/25/287191/

脱臼ごときで大騒ぎする僕には絶対無理です。

2013.08.21 15:39 (編集)

by えこたん (URL)
いやいや、ぜひ体験すべし!(笑)

2人目(娘)の陣痛が来た時、思い出した。
2人目は産道がもう出来てるから陣痛来てから出産までが
早いって言われてるんですね。
で、陣痛が来たのが早朝5時ぐらい。
もう立ってるのも辛くなってきて四つん這いで夫に
「ね、ねえ・・さすがに辛くなったから産院へ連れてって」
とお願いしたんですよ。
そしたら「わかった!でもちょっと待って」と言いつつ、
カップラーメンにお湯を注ぎ始めたじゃないですか!!
この、緊急事態にまずは腹ごしらえってなんじゃい!と
殺意が芽生えたのは言うまでもありません。。

あの人、頭ちょっとおかしいんだと思う(笑)
2013.08.21 17:11 (編集)

by ソントン (URL)
カップラーメンて(笑)!それ面白すぎますよ!!
いつかネタに使わせてください。
2013.08.22 00:04 (編集)


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Gaby Comte「Ven vení」

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