--------
 >スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




20131202Mon
 >このライブレポはフィクションですって

51280c87fc5d6cd4cbdde5d9b2f47383b34fa7ee_l.jpg

(相変わらず、このライブレポはフィクションです)
(あと、上の写真の女の子はクララズではありません)
(しつこいですが、実際のクララズ(ウッチー)はとても良い子です)
(ちなみに前回のライブの様子は「コチラ」ですが、ほとんど嘘しか書いてません)


クララズのライブへ行ってきた。前と同じく会場は下北沢モナレコードである。
前回、転換BGMがチェットベイカーだおっしゃれーシモキタっぽーい、と思ったが、
今回はもはや誰の曲が流れているのかすら分からないほどのオシャレさだった。
月曜夜のブッキングライブということもあり、席は余裕のある作り方。
中央には5~6名くらいで囲める大きい丸テーブルが並び、その上にはキャンドルの炎がチラチラと揺れている。
……うわぁ……12月っぽぉぃなぁ……。

クララズが何番目に出るか分からなかったので、早めに席に着いた。
壁際のソファ席に陣取る。2人掛け。
近くにテーブルもあるし、これでゆっくりと聴ける、
と思ってたら、ソファのスプリングが床側の革を突き破って飛び出ており、
並外れてクッション性が欠如していた。沈む沈む。
他のソファを見るが、壊れているのはどうやらこのソファだけのようだ。
例年、なぜか師走に持ち物が壊れることが多いのだけれど、
今年はコイツが不運を全て被ってくれたと思いたい。
席を替わるのもおっくうなので、ここに居座ることにする。

ふいに僕の前を、クララズことウッチーの、ちっこいシルエットが横切った。
どうやら出番は1番ではないらしい。キーボードをセッティングしている他のアーティストさんを眺めている様子。
一見、真剣に見えるまなざしで思っていることはおそらく、
早く本番終わって梅酒飲みたい、といったところだなきっと。
なので声をかけても大丈夫だろうと名前を呼ぼうとしたら、ちょうどウッチーが振り向いて目が合った。
何も無かったかのようにステージへ向きなおった。
そして、UMAを発見したかのような顔で二度見された。

「……えっ!? 嘘っ、うわわっ! ソントンさん、ソントンさんじゃないですかー! 生きてたんスね、ソントンさんっ!」
「公共の場で人の名前を大声で連呼するな!」
「だって最近ブログも更新されてませんでしたし、これはもう死んだものとして、とっくのとうに諦めていたんスよ」
「諦めるの早すぎるだろ。料金払ってなくてネットが止まってただけだよ」
「え……、それって、もうすぐ30歳になる大人の男性としてどうなんスか」
「真顔でそう言われるとグウの音も出ないからやめてお願いします」

ものすごく温かい目で「ファーイトッ」って言われた。
ムカついたのでチョップする。
普通によけられた。えー、なにそれー。
出順を聞くと、目の前にピースサインが突き出されるとともに、3番目ッスと答えが返ってきた。ドヤ顔で。
ややこしいからその手を引っ込めろ。
そんな調子でぎゃあぎゃあやっていると、あっという間にクララズ前の転換となった。

「じゃあ行ってらっしゃい」
「ソントンさんお願いがあるんスけど」
「えっ、何か忘れ物? 買ってこようか?」
「うーむ、ちょっと気が引けるんスけどね、」
「いいよいいよ、遠慮すんな」
「MCを全く考えてないので、いま台本書いてください」
「もっと前に言えよ! ってか俺に頼むな!」

僕のツッコミに特に反応するわけでもなく、ふいっとステージに向かうウッチー。
一度、会話とは何たるか、を教えてあげないといけないかもしれない。
いや、俺も教えてもらいたいくらいだけどさ。
BGMが徐々に絞られていき、照明がステージのみを残して消えた。
おそらく初登場となるテレキャス。
モナレコードくらいの規模だとウッチーの背が小さいのもあまり分からない。

「月曜から小田急混み過ぎこんばんわ。クララズ字余りです。
クラーク内藤さんも歌ってらっしゃいますが、
栄光に向かって走る満員電車が来たら、即、見送ります。
もし新宿から乗ったとしても代々木上原で諦めます」

心配されたMCは、キレッキレの絶好調だった。

「モナレコードでテレキャス直アン打ち込みオケで弾き語り、あげくボブカット茶髪と申しますと、
世間的にはどうしたってサブカル女子にカテゴライズされると思うのですが、
私なぞサブカル臭のカケラもありませんからね。
澁澤も森茉莉も知りません。本当です、信じてくださいおまわりさん。
かくいう、私、鉄道大好きです」

サブカルだ、サブカル女子だ。というざわめきが客席に広がった。

「私の敬愛する人々も鉄道好きの方が多いですねぇ。
 まず、タモリ氏」

ざわっ “氏”付けよ これは相当の敬愛具合よ

「キッチュ」

ざわざわっ キッチュって言ったわよ 松尾貴史のことよ

「パラダイス山元」

ざわざわざわっ! まぁミュージシャンだけど! 今月はきっとお忙しいわよ!

「とまぁ、ごくごく一般的な趣味嗜好を持つ女子です」

いよいよ客席が混乱の様相を呈してきた。

「この前寝言で「……スイッチバック」と言った程度の鉄道好きなんですが、
そんなわけで、今日のライブは、全曲鉄道にまつわる曲で押し通します」

瞬間、今日一番のざわめきが巻き起こった。

「では聴いて下さい、枕木」





そのままの調子で、クララズのライブは終了した。
MCでの宣言通り、まさかの一貫して鉄道ソング。
モナレコードに来て山手線全駅を内回り・外回り両方で暗誦できるようになるだなんて、
誰一人予想していなかっただろう。今晩のライブは、もはや事件だった。

「お疲れー、良かったよ」
「ホントはもっと肥薩線への愛を詰め込みたかったんス……! チクショウッ!」
「それ絶対悔しがるポイント間違ってるから」
「次回のライブは五能線へ捧げたいので、ソントンさん、是非とも台本を」
「ごめん無理」

次回ライブ-五能線編-の日程(3/3らしい)も教えてもらったが、
あんな濃いMCが出来るなら大丈夫だよ、と必死で台本依頼は断った。
だって絶対添削入るもん。新潮社の校正並の。



  

カテゴリ
日記 (619) 作り話 (25) 

過去ログ
2016/12 (9) 2016/11 (18) 2016/10 (1) 2016/09 (7) 2016/08 (4) 2016/07 (9) 2016/05 (3) 2016/03 (12) 2016/02 (19) 2016/01 (16) 2015/09 (1) 2015/08 (9) 2015/07 (1) 2015/06 (14) 2015/05 (11) 2015/04 (9) 2015/03 (14) 2015/02 (14) 2015/01 (12) 2014/12 (10) 2014/11 (8) 2014/10 (10) 2014/09 (30) 2014/08 (15) 2014/07 (13) 2014/06 (22) 2014/05 (23) 2014/04 (25) 2014/03 (23) 2014/02 (17) 2014/01 (17) 2013/12 (18) 2013/11 (15) 2013/10 (21) 2013/09 (8) 2013/08 (19) 2013/07 (18) 2013/06 (19) 2013/05 (25) 2013/04 (28) 2013/03 (24) 2013/02 (6) 2013/01 (4) 2012/12 (6) 2012/11 (5) 2012/10 (7) 2012/09 (2) 2012/08 (11) 2012/07 (12) 


このブログのタイトルは OFZK です
ソントン という人間が書いています
だいたい本を読んでいます





/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。