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20140221Fri
 >彼女はそれをTEBICHIと言った

文学フリマ対策会議を行なった。2回目。
(ちなみに前回の日記は→こちら
前回から1週間も経っていない。相当にやる気である。
というか、ただ皆で集まって、楽しく飲みたいのである。
何度も言ってますが、僕は下戸だけど、飲み会が好きなのである。

前回は友人宅で会議を行い、9割が無駄話・本題は1割、という無残な結果に終わったので、
今回は外でちゃんと打ち合わせをしようと、五反田で待ち合わせ打ち合わせ。
本文担当の3人に加え、装画を担当してくださる方を加えての打ち合わせだった。

イラストを描いてくださるのは、普段ヘナタトゥーをされている方だということは聞いていた。
僕以外の2人とその方は旧知の仲だが、僕は初対面である。
ヘナタトゥーには疎いこともあり、やや緊張して待ち合わせ場所に向かう。
タトゥー言えば、やはりどうしてもアウトローなイメージが付きまとう。
今日はじめて会う方は、両耳で計20個を越えるピアスをしてたりするのだろうか。
こめかみとか、普通の場所じゃない場所にももちろんピアスが刺さってるのだろうか。
瞳孔が異常に小さく見えるカラーコンタクトをはめてたりするのだろうか。
頭を半分だけ刈り上げて、もう半分は紫に染めてたりするのだろうか。
MISFITSのTシャツの襟と裾のところを破ってデロデロになったやつを着ていたりするのだろうか。

やや遅れて待ち合わせ場所に行くと、既に友人が待っていた。
「お待たせしましたー」
「ソントンさん、こちらが表紙を担当してくださる人です」
と、友人が紹介してくれたのだが、
割れた額から血を滴らせながら上半身裸で木刀を持ち開ききった瞳孔で獲物を探しているようなタトゥーアーティストは周りには見当たらなかった。
(寒さのためイメージが誇大になっていることをご了承下さい)
「はじめまして」
「あ、すみません、僕いま、フルフェイスヘルメットを被って金属バットを引きずっているタトゥーアーティストを探しているので、挨拶はあとに……って、ええ!!あなたがそのあれですか、表紙を描いて下さるという奇特な性根をお持ちの?」
「あ、はい」
「失礼しました。はじめまして、ソントンです」
「どうも、お噂はかねがね」
「かねがね!?」

とても可愛らしい女性でした。

五反田の店をいくつか知っているという彼女が、
「落ち着いて打ち合わせが出来る静かな店と、騒々しいけど超おいしい店とどっちがいいですか」
「超おいしい店でお願いします」
飲みたいという感情を大切にする我々であった。

まず皆(全員しっかりとした社会人)がビールを頼んだところで、
その足並をかき乱すようにマッコリを頼む俺(アルバイト書店員)。
で、ビールよりも早く出てくるマッコリ。マッコリ嘘つかない。

供される料理は全て美味しかった。
牛スジ肉のワイン煮、ジャーマンポテト、刺身3点盛、バイ貝、ししゃも、生ウニ生クリーム生パスタ、ざんぎ。
その後僕は梅酒2杯を空けた。
ビールなどは1杯、甘いお酒だと3杯がリミットなのだなと、最近になってようやく分かってきた。

問題は、料理は全て思い出せるのに肝心の打ち合わせの内容をサッパリ覚えていないことだ。
本末転倒である。しかし僕の人生大体本末転倒なので、これでいいのだ。
せっかくの機会、ヘナタトゥーについて気になっていたことを質問したり、
なぜタトゥーに興味を持ったのかなどをお聞きした。

「海外の話なんですけど、昔、海に出る漁師さんが、不測の事故で溺死してしまっても、
 タトゥーがあれば身元を特定出来た、という話を聞いて、面白いなと思って」
「なるほど、格好よさというよりは、そういう伝統的な側面に興味を持たれたんですね」
「そうですね、例えば昔は沖縄にもあったんですよ、“テビチ”と言って」

瞬間、僕の頭には豚足が思い浮かんだ。
幼い豚の肌に押し当てられる焼印。悲壮な鳴き声で痛みを表す子豚。
いつかはお前も売られていくんだな、とまだ食肉用の豚に情が移ってしまっている新人。
「感情なんて殺してしまわねえと、仕事になんねえぞ」と檄を飛ばすベテラン職員。
動物愛護の風当たりが強くなっているのに対して何らかの対策を打たねばならないと思っている重役。
それぞれの思いが交差した瞬間、母豚は……!

「ああ、間違えました“ハジチ”でした」

僕の心は、沖縄の養豚場の人間ドラマから五反田の居酒屋の喧騒へと、一気に引き戻された。
この人たぶん魔法を使える、と思った。空間系のやつ。さすがアーティストだ。


今回も懲りずに脱線に脱線を重ねた。脱線がメインって最高やん。
梅酒でホワホワとなっている頭の片隅に、
叩き台のようなものを出したほうがイラスト描きやすい、
というような会話がなされたような記憶も残っているのだが、はてさて、とぼけきれるか。


っていうところで今日はおしまい。最後に1曲お聴き下さい。

水曜日のカンパネラ『マリー・アントワネット』



  

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このブログのタイトルは OFZK です
ソントン という人間が書いています
だいたい本を読んでいます





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