20140614Sat
たまには純情



『狼と香辛料』、ひきつづき行商中。11巻。
いっちゃいっちゃしやがって!けしからん!!っていう1冊。
今日は12巻を家に置いたまま仕事に行ってしまい、
俺、なんで働いてんのやろ、って本気で鬱になりました。


昨日の夜は久しぶりに名画座へ行ってきた。
東京の名画座も少なくなってきてる。上野、三茶、浅草……。
無くなる前に足を運ばねばなるまい。
今回行ったのは、新橋文化劇場
初めて行く名画座だったけど、超ハードコアな環境だった。
ロビーなんて無くて、ドアを開けると目の前すぐにスクリーン。
しかもスクリーン脇にトイレがあるという造りで、上映中でも構わず人が入っていく。
新橋駅の高架下にあるので、上映中、ほぼずっと電車の音が鳴り響いている。
っていうか、周りが飲み屋ばっかりなので、後ろの方の席だと、薄い壁越しに有線がガンガン聞こえる。
入ってすぐには、なんだか昭和な雰囲気の喫煙室があり、これもナイス。
この劇場、一発で気に入りました。

2本立てのうち、お目当ては『フリークス』。
freaks01.jpg
本物の奇形者や障害者が大勢出演してて、
公開当時に並々ならぬ衝撃を世間に与え、速攻で上映禁止に。
結局、監督のメジャーな仕事では最後のものになってしまった、
そのくせ、監督が死去した年のカンヌ映画祭で、一気に再評価され、
以降、カルトム-ビーの代表として知られることに、
っていう、数奇な運命を辿った一作。

1932年制作のアメリカ映画。もちろんモノクロ。
サーカスが舞台のサスペンス。
莫大な遺産を引き継ぐという小人症の男性を、
空中ブランコの美女と怪力男が組んでそそのかそうとするんやけど、
逆にやっつけられる、っていうそれだけのストーリー。
2005年にはデジタルリマスター版が出たらしいんですけど、
僕が観たのはオリジナル(?)のフィルム。すごく雰囲気がありました。

さんざ言ってますが、僕は親の仕事の影響で、
身体欠損に興味があるというか、ともすればそこに美しさを感じてしまうような困ったちゃんなので、
ぶっちゃけ、そういった画を目当てに『フリークス』を観に行ったんですが、
全然カルトっぽくなくて、むしろ普通に良い映画でした。

障害者でも健常者と同じように感情はあるっていうセリフもあったり。
ストーリーも普通の体を持った美女と怪力男が犯人だし。
もう一組普通のカップルが出てくるんやけど、そちらは心根が綺麗で、
要は、見た目なんて関係ない、ってのがはっきり描かれている。
あとは何より出演してる障害者の皆様が、はちきれんばかりにパワフルで楽しそうなのが良いよね。
全然曲になっていない楽器の演奏とか超最高だった。

2本立て、もう一本の方の『M』は、
「YESロリータ・NOタッチ」はロリコンとして絶対に守るべき言葉だ、
というのをひしひしと感じさせてくれる映画だった。
サイレントからトーキーに移行する時代に撮られた映画で、
撮影技法や演出に先進的な工夫が見られるのが面白い。
例えば、ワンカットで窓ガラスがあるはずの場所を突っ切ってカメラが室内へと入っていく撮影や、
回想シーンでテンポ良く、人が居なくなったあとの建物がポンポンと移される映像、
特に面白いなーと思ったのは、別々の場所で行なわれてる会議で、
同じようなセリフが言われたことを示すような場面転換があること。
分かりにくいかもだけど、

(会議室A)
A「解決の方法はあるのか!?」
B「ふふふ……実は」
(突然場面が変わって会議室B)
C「なんだって!」
D「お、落ち着いてください」

みたいな感じ、ってやっぱ全然分かりにくかった……。
今じゃ当たり前のように使われてるかもしれないけど、
いやぁ良く考え付いたよなーっていう演出で、本気で感心してしまった。



(再生中)
クラムボン『てん、』

収録曲は全て同じで、ミックスがモノラルとステレオっていう違いでの2枚組。
その企画でCDを出したってだけでもうすげえことだと思う。
他にこんなこと出来るのビートルズぐらいじゃねえのか、っていう。
3人とも本当に巧いんやけど、大助さんのドラムのタイトさは特に凄い。
ミトさんのベースの表情の豊かさも。
1曲目『バイタルサイン』がアタック強めなのに、
2曲目『loop bridge』ではFishmansの柏原さんなみの柔らかい音。
(柏原さんのベースってあまり取りざたされないけど、訳の分からんことを軽々弾いてるよね……)
がっちりと組まれたリズム隊の上で、悠々と広がる原田さんのピアノと歌。
いやはや、良いバンドです。



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