20140911 Thu
「contact Gonzo」 Tokyo Experimental Performance Archive


Tokyo Experimental Performance Archive」というプロジェクトがあります。
2014年7月から始まったもののようです。
↑のリンク先ホームページに概要が書いてあるんですけど、
最近流行の、日本語+英語みたいな感じで、
(渋谷でオシャレな店に入ると日本人同士が“日本語交じりの英語”で普通に会話してて、
 「21stCenturyTokyo……」と思うことが近頃よくあります)
申し訳ないことに僕には全然チンプンカンプンだったので、
まず自分なりに単語の意味を調べて、相手方とのコンセンサスを取るところから入りました。
結果、俺がもしTwitterやブログなどで告知するとしたら、

「今度、六本木のスーパーデラックス(https://www.super-deluxe.com/)で、
ちょっと変わったパフォーマンスやってるアーティストさんを集めたイベントをやることになりました!
当日来れないという方のために撮影して、カッコ良く編集したのち、後日YouTubeとかにアップします。」

ということかな、と思いました。今北産業。


……ま、読んでみて、よく分からなかったところを正直に申し上げますと、
リンク先ホームページの「About」で、まず趣旨と思われるはじめの部分ですね、

「Tokyo Experimental Performance Archive」は実験的なパフォーマンスにおける継承と創作のサイクルを促す、創造的アーカイブのプラットフォームを構築していくプロジェクトです。
20世紀初頭に生まれ、身体行為表現、美術、音楽等の間で発展して来た実験的なパフォーマンスという表現領域、その蓄積された歴史的コンテクストを再構築し、次世代の創作活動に繋げていくことをミッションに掲げていきます。

↑太字にした部分が一発では飲み込めなかったところです。

・創造的アーカイブのプラットフォームを構築?
アーカイブ(参照可能な記録)を創造していくことを言っているのだろうか。
いや、ここは、“創造的アーカイブ”という造語と受け止めたほうが理解しやすいかもしれない。
“的”の使い方がギャル語の「的なー?」に近い気もするけど。
創造を誘発するためのアーカイブ、程度の意味。
すると、プラットフォーム(基礎)という単語に繋がるのもなんとなく分かる。
言わずもがな、その意味での“創造的アーカイブ”は探そうと思えば現状でも充分に存在するので、
つまりは、自分らで作った動画を上げます、ということかなと思いました。
あと、プラットフォームを構築する、ということは、
YouTubeのような共有サイトを、無料にせよ有料にせよ、新たに作る、ということかもしれませんね。

・歴史的コンテクストを再構築?
こっちは完全に僕が悪いんですが、“コンテクスト”という単語を捉えきれてないので、
この言葉が出てくるともう理解が進みません……。
けどおそらくは、
「パフォーマンスそれぞれは単発的なものだけど、現時点から振り返ると、歴史の集積から何か読み取れるよね」
ってことかと。
その集積はもちろん単一に明文化出来るようなものではないので、
再構築=集積から独自の意味を取り出して提示する、ということかなと思いました。
方法としては、イベントでのアーティストの組み合わせに意味性を持たせる、とかかな。
トークイベントもあるみたいなので、一応は文章にもなるのかもしれません。

ってなことを考えながら、先ほどのリンク先を読みすすめていくと、
ちょうど、<3. プログラムについて>の部分で再び分からない部分が。

4. 実験的なパフォーマンスのコンテクストを言語化、歴史的パースペクティブを新たにつくる。

……まぁ、僕の読みは当たらずとも遠からず、といったところの様子、なのかな?

・歴史的パースペクティブ?
まんまググってみると「PALLAKSCH」という公開掲示板のひとつの書き込みがヒットしました。
なんとなくですけど、
“歴史的パースペクティブ”=歴史を客観的に俯瞰したもの、くらいの意味かなと思いました。
「PALLAKSCH」の書き込みでは、ニーチェとハイデガーが引き合いに出されてますが、つまり、
・ハイデガーの歴史=自分の体験する歴史=パフォーマンスをするアーティスト=実験的なパフォーマンスのコンテクスト
・ニーチェの歴史=客観視した歴史=Tokyo Experimental Performance Archiveが新たに構築・提示しようとするもの
という言い方が可能ですね。
要は、
自分たちはパフォーマンスをしない、ブッキングマネージャー・イベンター・企画者etc...といった立場を取り、
アーティストによって行なわれたパフォーマンスが意味するところを、
トーク・レポート・批評・評論などで言葉にすることによって、
客観できる歴史の一部として表現します。
ということかな、と思いました。

その下に続く、

この4段階を一つのプログラムとして行うことで、アーカイブであると同時により開かれた新しい劇場でもある新しいプラットフォームの構築を目指します。

を読むと、ああよっぽど新しいことがやりたいのね、とボヤキたくもなりますが……。
この文章だと“劇場”という言葉の意味の共有も必要になると思いますが、
それは、活動を見ていけば分かってくることでしょう。と期待する。

長々と読み解いてきましたが、身も蓋もないことをいうと、とどのつまり、
「この文章のハイコンテクストを理解できる奴だけついてこい」
という含意があるのかもしれません。
“ハイコンテクスト”という言葉、いま覚えまして早速使ってみました。小学生か。
いやぁ、カタカナ言葉って覚えると使いたくなりますよね。いかんいかん。



さて、延々とお付き合い頂きましてありがとうございます。
ここからが今日の本題です。
すでに行なわれたイベントがいくつかあって、
それらはもう、創造的アーカイブとしてYouTubeで見ることが出来るのです。

いやぁ、21世紀、良い時代になったもんだ。
大友さんのターンテーブル演奏なんて、音だけか、映像付きか、では分かりやすさが段違い。編集もカッコ良いですし。
最初から最後まで爆音ノイズなので、視聴する際にはご注意下さい。
けど、これだけだとまだ劇場体験には劣るので、
さらにアーカイブを重ねていくことによって、可変的・有機的な繋がりが生まれて、
現物の劇場が集中している東京以外から、新たな動きが出てくるかもしれませんね。
もし僕の学生時代(@三重・熊本)にこんなのがあったら、
休みの日は一日中家から出ないで見てたと思います。
ダメだよ!引きこもっちゃ!


もう1個、contact Gonzoというグループのパフォーマンス映像がアップされています。

個人的にずっと興味を持っているグループなんですけど、いまだにライブでは見たことがありません。
YouTubeでちょこちょこ見てはいたんですが、今回の動画がすごく画質が良くて見やすかったのでご紹介します。
あ、特に中盤あたりから暴力シーンにつぐ暴力シーンなので、苦手な人もいるかもしれません。
僕も暴力は好きな方ではないのですが、20分強、目も話さず見てしまいました。

いままで見た映像はどこか、太極拳とかカポエラとか連想させるものだったので、
今回の映像を観て、打撃多いなーと、まずは思いました。派手です。
最低限のルールはあるのでしょうけど、見てて危なっかしいです。
ただ、格闘技とは違って相手を倒すことが目的ではないという、
安心して見ていられるのはその一点にかかってます。あとはもうヒヤヒヤと。

言葉はもちろんのこと、おそらくはわざと表情を作ることも禁止しているのではないでしょうか。
だから、会話としての殴り合い、というか。
カポエラや、組み手の練習などは、当身なしの寸止めですが、
contact Gonzoはバッシバシ当てます。
リハーサルなんて出来るわけないですから、
「次はどうなるんだ!?」っていうアドリブ性の高さで思わず観続けてしまいます。

観客が思わず笑ってしまっているシーンには、
スラップスティックの極地、といったものを感じました。
暴力の急から、緊張が僅かにほぐれる緩に変わるタイミングで笑いが起こっているような印象。
桂枝雀師匠の笑いの理論「緊張の緩和」を思い出しました。

contact Gonzoは、観る人によっては、ただのケンカにしか見えないと思います。
果たしてそれをステージに上げればパフォーマンスと呼ぶことが出来るのか。
格闘技でもなくダンスでもなくケンカでもないなら、じゃあ一体なんなのか。
そういった色々な境界線上に乗っかった表現方法だと感じます。
はっきり言って、ナンセンスです。
殴り合いなんてやめて、会話してしまえばいいんですから。
けど、どんなパフォーマンスでも、突き詰めれば全部ナンセンスですし。
パフォーマンスの極北を走っているから、ナンセンスっていうのが一番に伝わってくるのでしょう。
ひょっとすると、殴り合うことでしか伝わらないもの、というのがあるのかもしれません。
僕は体弱いので、こんなことしたら、
絶対肩外れるし、骨も折れるだろうし、最低でも捻挫はすると思うんで、
やっぱり、絶対参加出来ない、っていう観点から、
ずっと観てしまうし、これからも気になるんだろうな、と思います。



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