20121229 Sat
今年読んだ本の中で1番面白かった本を選び、まかり通す。


毎年暮れになると、様々な年間ベストというものが発表されますね。
そして毎年暮れに必ず考えるのです。よし、個人的な年間ベストを作ってみようと。
そしてそして、毎年必ず思うのですね。全然記録がとれてねぇ、と。
そしてそしてそして、毎年頭に立てる目標には必ず、
「今年は読んだ本などをちゃんと記録して、年末にベストを決める」
というものが入るのです。

以上、人類が何故戦争を止めないのか、という問題を個人的な視点に立脚して考えてみました。嘘です。
忘れるよ、そりゃあ忘れるよ、だって人間だもの。
まぁ、そんなわけで僕の場合、だいたい年末に買った本が年間ベストになるという図式があるのですが、
今年もその手でいきます。寄り切ります。押し通します。まかり通らせます。
……いい加減、誰か怒ってくれよ。


はいはいさてさて、余談はここらで終了。では、発表。
今年、ナカイデが読んで面白かった本1位は……!

初沢 亜利 『隣人。 38度線の北』!!

隣人。 38度線の北隣人。 38度線の北
(2012/12/22)
初沢 亜利

商品詳細を見る


“(amazonの内容紹介より)
2002年、当時の小泉純一郎首相と金正日総書記が日朝平壌宣言に調印してから10年を経た。敵国視が続く北朝鮮、かの国を政治的視座ではなく、庶民の目線で見たらどんな世界が見えてくるんだろう。
気鋭の写真家が3年の歳月をかけて単身、平壌の日常、地方の庶民生活を潜入ではなく堂々と正面から撮影を敢行。金正日体制から金正恩体制の移行期の北朝鮮、そこで見えてきたのは――。
(以下、撮影対象の一部抜粋)宅配ピザ屋のバイト嬢、産婦人科での新生児と出産後の母親、公園で酒盛りをしている男たち、プールで遊ぶ水着カップル、今年オープンの遊園地で絶叫マシンに興ずる人々、町で声を掛けた美女、波打ち際で愛を語り合う男女、杏の花の下で待ち合わせる恋人たち、マラソン大会で最下位を走る少年、無邪気にキスし合う子供同士ほか。
これまで決して撮られることのなかった生き生きとした表情のある北朝鮮の人々。世界的にも類を見ない撮影の記録。巻末に、先方との交渉過程、現地案内人との撮影現場等でのやり取りを記した「滞在記」を付記。”


……うん、さっき買ってきた本です。奥付、2012年12月31日やし。

いやいや、でもこれは本当に良い本ですよ。
北朝鮮の市井の人を撮影した写真集。
星空の下の万景峰号に始まり、平壌から、地方で暮らす人々まで。
普段ニュースでは、指導者やマスゲームの様子しか映らないんで、
当然、彼の国でも普通の人々が普通の生活を送っている、ということを忘れがち。
その普通の部分を見事に伝えてくれる写真たちです。

特筆すべきは、お姉さん方の美しさ、でしょうか。ぜひご覧あれ。
ってか、まずは表紙の写真が良いでよすねー。
一瞬、また中国のトンデモ系の本かよ、と思って手に取っちゃいましたけど。
あとがきによると、平壌市内で夜だけ営業している遊園地らしいです。

初沢氏によるあとがきは、この写真集が出来るまでの北朝鮮滞在記。
帯にも引用されてるんですが、案内人の方の言葉が印象的。以下引用。

“「あんなところ誰にも撮らせたことはないんです。でもね、初沢さんが撮った写真はうちの国では日々見かける当たり前の現実なんです。それでもみんな懸命に生きている。
(中略)
もしかしたら写真集が出ることによって私は職を失うかも知れません。
(中略)
でもね、私も対日関係が何とかうまくいくことを願っているし、初沢さんだってそうでしょう? 少しでも日本人に我々のことを理解してもらえたらと思ったんです。あとは宜しくお願いします」”

ミサイルや拉致など、それも確かに北朝鮮の一面であるし、
この写真集が映した普通の国としての一面もまた真であると思うのです。
決め付けるんじゃなくて、より相手を知ろうとすることが、何に対しても大事なんじゃないかと。
国交なんて実際難しいものですが、難しいで置いておくんじゃなくて、
それぞれに考えて、言ったり行動したり、していくことが大事なんじゃないかと、
改めて思った次第でございます。このままじゃいけないって誰しもが思ってることなんだから。

もう一度、あとがきから引用

“私が会った日本担当の人たちは皆、大の親日家であった。いつの日か国交正常化を果たし日本の朝鮮大使館で働くことが彼らの夢なのだ。
 酔っ払うと皆同じことを言う。大学に入学した時、先生に「君たちが働く頃には国交正常化もされて自由に日本と行き来することもできるだろう。希望を持って日本語の勉強をしてくれ」と言われたらしい。彼らはその言葉を信じて頑張ってきたのだろう。”

僕は本当に無知なので、北朝鮮との国交正常化、というのが具体的にはどの程度のことまでを言うのかが分からないのですが、
これからも日本人として生きていくなら、どうしたって引っ付いてくる問題ですので、
自分なりに色々と考えていこうと思いました。

うん、つい真面目になってしまったけど、
もしかしたら僕がこれからスウェーデン国籍をとってしまう可能性だって無きにしも非ず。
しかし! 日本国籍を無くしたからって、僕は色々と考えて、言ったり書いたり、していくんだよー!


参考リンク
映画『かぞくのくに』 (http://kazokunokuni.com/
2012年に観た映画でベスト5には入る映画です。
これを観てなお、北朝鮮との国交問題に関心を持たない、ってのは難しいんじゃないかと。
しかし安藤サクラさんは本当に良い女優さんですねぇ。



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