20141206 Sat
12/6朝、コオロギを移す


 毎晩毎晩、早く寝て早く起きようと思い、そして毎晩毎晩それを破っている。朝早く起きた方が、世間様に合っているから色々と都合が良いに決まっているのだろうけど、生まれながら夜行性の僕にとって早起きは拷問に近い。いや拷問である。こちとら小学校低学年のときにはもうテッペン(0時)越えしていたほど筋金入りの宵っ張り。僕と夜とは幼馴染。朝よりもよっぽど夜のほうが僕に優しいし。
 というわけで昨晩も遅寝。アラームを消して消して叩き消して、まだ起きたくない起きたくないと、彼女(別名・毛布)にしがみついてゴロゴロしていると、首絞めちゃんからメッセージが飛んできた。
「ラジドで神保町のことやってるよ!」
ここで起きなきゃ男が廃ったついでに首も絞められると思い、低血圧の生き物(別名・ソントン)は、しぶしぶのそのそと起き出し、ラジオのスイッチを点けて、久しぶりにFM81.3MHzにチューニング。ラジド、正式名はラジオドーナッツ。J-waveの番組である。僕のラジオは普段はずっとAM954KHz、TBSラジオに合わせてあるので、FMのノイズがもはや懐かしい。

 いま使っているラジオは、10年前に上京したとき、僕を拾ってくれたHさんから頂いたものである。いわゆる非常用ラジオで、ライトも点灯するようになっている。この時期はまだ、手回し発電は一般的でなかったので、単三電池5本という、非常に中途半端な燃料で稼動している。携帯ラジオにしてはデカイくせにかなりチャチということもあって、チューニングはほとんど動かさない。Tivoli Audioのラジオとかあったらカッコイイのになーと常日頃思っているのだけれど、なかなか気軽に買えるお値段ではないので、送って送って送りすぎてドボンになっている夢である。もうひとつのカッコイイオーディオ憧れであったharman kardonのスピーカーは、リクボーズさん宅にあるのでまあ良いかと、理由不明な諦めがついている。
 かつてFM好きであった僕は、J-waveというなんだかオシャレっぽい感じの音楽とか流れる局の電波を受信することに成功し、レイチェル・チャンナビゲートの『RENDEZ-VOUS』の中ごろに目を覚まし、番組内のコーナーであるジャイルス・ピーターソン『WORLDWIDE 15』が始まるくらいに家を出る、という生活をしていた。

  某出版社でバイトをしていた際、週に2回ほど社用車を運転して、取次(問屋)に本を持っていくという作業があったのだけど、運転中に聞いていたのもJ-waveだった。『GROOVE LINE』にまんまとハマり、番組ステッカーまで手に入れてしまった。いまだに僕の一番好きな声は秀島史香さんの声だ。余談ゆえ大きな声では言えないのだけれど、その社用車を運転中にもほぼずっと本を読んでいたため、のちに運転中に路肩の縁石に乗り上げ、ホイールカバーをボッコボコにヘコます、という事件をやってのけることになる。

 そんなJ-wave独裁主義者のような僕を打ち破ってくれたのが、出版社で先輩だったシンジさんである。シンジさんは今では主に音楽関係のロゴなどを手がけるデザイナーとして独立されているが、当時から非常に洗練された雰囲気をまとっていて、かなり憧れの先輩だった。そのくせ口を開けば下ネタ連発。とても気さくで話しやすい人である。見た目は、朝からやってる飲み屋で呑んだくれてる大橋トリオ、という感じである。シンジさんは初期からの、タマフルこと『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』のヘビーリスナーだった。そもそもはRhymesterのディープなファンで、Perfumeが今ほどの人気が無かった頃に、宇多丸×掟ポルシェのパフームについての対談をわざわざ5ページくらいのレジュメにして僕にくれたほど。シンジさんが居なければ僕は確実に今ほどサブカル男子になっていなかったと思う。
 シンジさんのあとで車に乗ると、だいたいチューニングがTBSラジオにあっていたので自然、そのまま僕もTBSラジオを聞くことが増えていった。聞き始めた頃にはもう『ストリーム』が終わってて、『小島慶子 キラ☆キラ』だった。宇多丸さんが崇める町山さんの映画評論にも触れることになり、より一層サブカル化進む僕。時間帯的に一番聞いていたのは『荒川強啓 デイ・キャッチ!』。おかげでこの頃の僕は、テレビもないくせにやたらニュースに詳しかった。
 TBSラジオを教えてもらったおかげで僕は史上最高に好きなラジオ番組『粋な夜電波』に出会うことが出来たし、シンジさんには感謝が尽きない。そういえばシンジさんが30歳のときの誕生日は、新宿MARZ貸切イベント内でDJをしていらっしゃったと思い出す。なんと格好良い30歳だろうか。僕は30歳の誕生日に、ターンテーブルの代わりにろくろでも回してやろうかと思っている。土臭く。

 そんなことを思い出していると、ラジドで、共栄堂のスマトラカレーの話題になった。そういえばシンジさんがいつだか共栄堂とランチョンをレコメンされていたな、とまた思い出す。僕はまだまだ神保町を知らない。このまえようやく酔の助に入ったばかりである。一緒に働いた期間は短かったけれど、シンジさんはずっと先輩だし、いまだに教わることは数多い。怪電波フロム神保町。

 遅番の日、首絞めちゃんのおかげで少し早起きしたので、餌コオロギを虫カゴにせっせと移していると、今度は友人・えこさんからメールが。寺地はるなさんが、第四回ポプラ社小説新人賞を受賞されたとの報。文才のある方がまた一人こうして日の目を見る場所へ。おめでとうございます!刊行は例年のペースだと、来年中頃だろうか。応援と声援をウザイくらい延々と送りたい。



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