20160120 Wed
Pippo『心に太陽を くちびるに詩を』


pippo.jpg

Pippo 『心に太陽を くちびるに詩を』 (新日本出版社)を読みました。
http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/archives/52047452.html

著者のPippoさん(@pippoem)は“近代詩の伝道師”として、月に一度の詩の読書会や、
ラジオ・新聞などで、さまざまなメディアを通して詩の面白さを紹介されている方です。
そのうちの「しんぶん赤旗」での連載(+書き下ろし)をまとめたのが本書。

いま、詩をよく読む、という人はどのくらいいるのでしょう。
詩に興味はあっても、どこから手をつければ良いか分からないし、
読んでみたところで、いまいちピンとこなかった、という人は多いのではないでしょうか。
かくいう僕も、ふだん読むのはほとんどが小説です。
残りはHONZに掲載されるようなノンフィクション。

本書を読むまえから、僕はPippoさんのTwitterをフォローしていて、
そこで部分引用される詩の断片に興味を持ちました。
特に本書でも紹介されている、杉山平一『わからない』、という詩はすぐにノートに書き写したほどです。

そこから詩に興味を持ち、近代詩ではありませんが、岩波文庫から続けて出版された
谷川俊太郎、辻征夫の詩集を読みました。
それぞれ十分に理解しないまま、旅行や引っ越しのために手放してしまったけど、
新しいジャンルに触れられたというワクワクがあったのは確かです。
さらに詩の世界へと入るとっかかりとして、何か良い入門書はないかと、
常々思っていたところ、本書が出版されたわけです。

Pippoさんは詩集の版元に勤務されていたという経験・知識を活かし、
さらにはご自身の身の上にまで引き付けて、詩を読み解いていきます。
1編につき紹介されているのは、1人の詩人・1つのテーマに絞られていて、
平易な文章で数ページに上手くまとめてあり、とても読みやすい。

大人のための詩の入門書としてはもちろん、中学生以上だったら十分に読める本です。
岩波ジュニア新書の、茨木のり子『詩のこころを読む』が果たしてきた役割を、
『心に太陽を くちびるに詩を』は、受け継いでゆくことになるでしょう。


この本は、荻窪に新規開店した“Title”という書店で購入しました。
若輩者の僕が生意気を言わせてもらうならば、
心意気のあるTitleのような書店やこの本に触れると、
本を好きでいて、間違っていなかったのだな、と思えます。



「生活の柄」高田渡





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