20160121 Thu
寺地はるな『ビオレタ』を読みました


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寺地はるな 『ビオレタ』 (ポプラ社) を読みました。
http://www.poplar.co.jp/violeta/

(特設ページよりあらすじを引用)
“婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、
道端で大泣きしていたところを拾ってくれた
菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。
そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。
何事にも自信を持てなかった妙だが、
ビオレタでの出会いを通し、少しずつ変わりはじめる。”
(引用ここまで)


物語は、全体を通して主人公の成長譚。
どちらかというと女性からの共感を得られそうな内容です。
今までに読んだ本では、八木沢里志『森﨑書店の日々』と似たテイストを感じました。

まず構成がとてもしっかりと考えられていて、物語の進行に無理がなく、
物語の世界に、すっと入り込むことができます。
すでにNHKでラジオドラマ化されていますが、
さらに映画化の打診があってもおかしくないくらい、
特に登場人物たちが生き生きとしています。
役者さんに詳しい人なら、脳内キャスティングがポンポンと浮かぶはず。

僕は寺地さんの太宰治賞最終候補作を読んでいるのですが、
比較すると今作は、毒とかギャグっぽい部分は、抑え気味になっている印象を受けました。
そのぶんだけより多くの人に届くようになっているし、
抑え気味とはいっても、確実に寺地色は全体に振りまぶされているので、
ハマる人はガッツリとハマるはず。

何より感銘を受けたのは、これがすごく個人的なことで申し訳ないんですが、
僕が文芸同人誌とか作って、キャッキャと遊んでたときに、
寺地さんは、仕事家事育児をしながらコツコツと長編小説を書き続けた、ということです。
僕も出来るだけ良い文章が書けるように精進します。

R-18文学賞出身者はじめ、若手の女性作家さんが多く活躍されている今、
寺地さんの次作、そして、間違いなく早晩発表されるであろうエッセイ集、
かなり楽しみに待っております。



VIOLETA PARRA - que pena siente el alma




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