20160223Tue
きっとそういうことなんだろう


町の図書館で、中学のときの友人に会った。

こちとらニートで、平日の朝から図書館へ行っている。
月曜の朝から、割と早く埋まっていく雑誌閲覧席で、
お年寄りたちをかき分けて、日曜の新聞の書評欄を読んだ。
最近話題のセーラー服歌人さんが、三重県の施設で育ったことを知る。
戸川純、後藤まりこからイモトアヤコに至るまで、
成人女性がセーラー服を着るという行為のもつ象徴性について、
眉根を寄せて考える振りをしながら、岩波文庫の棚前をうろうろしているところで、
中学のときの友人Mに会ったのだ。

板尾創路に輪をかけてシュールな芸風のMとは、もうひとりの友人Yとともに、
深夜の中学校庭をギターをかき鳴らす(主に俺が)など、
ちょいちょいフザケたことを一緒にする仲だった。
卒業式の日も、皆が教室で寄せ書きなどを書いているなか、
3人だけさっさと駐輪場へ行き、
「ほなまた」と、
いつもどおりの挨拶を交わした。
Yとはしばらく僕の帰省ごとに会っていたが、Mとはそれっきりだった。
ちなみに僕は成人式へ参加したけど、あとの2人は出席するようなタマじゃない。

僕もそうだけど、Mもあのころからほとんど見た目が変わっていない。
お互い恐る恐るながら、近づいて再会を果たした。
「いつからいますん?」
「年末に帰ってきてん」
「いや、家やなくて、図書館に」
「そっちかい。朝からおるで」
「なんかオススメあります? 乙一の別名義で」
「中田永一か山白朝子しかないやん」
Mは相変わらずMだった。
山白朝子が無かったので、とりあえず『くちびるに歌を』を借りていた。

二人ともちょうど携帯を持っていなかったので、
メモ帳に番号とアドレスを書いて渡した。
連絡先の分からなくなってたYにも、Mから連絡をしておいてくれるらしい。
「あ、Yの家には西尾維新揃ってますよ」
「なんか意外やわ。『Wild Half』しかないと思てた」
「ところで前から気になってたことがあるんやけど」
「なに?」
「村上隆ってなんであんなウケてますん?」
「俺に聞くなや」
「次までに考えといてください。ほなまた」

15年ぶりにオフビートな日々が始まる、かもしれない。





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Gaby Comte「Ven vení」

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