20160323 Wed
矢はまっすぐに飛んだ


ある寺のご住職が薦めていた本を読んでいます。
山本周五郎の『小説 日本婦道記』(新潮文庫)。
前にどなたかが同じく山本周五郎の『さぶ』を薦めていて、
時代小説を読むのはそれ以来かと思います。
山本の他の小説は知りませんが、僕が読んだ2作は、市井の人々に焦点を当てています。
無名でありながらも、その時代の中で、懸命に生きる姿が、
作者の、朴訥とさえ言えるような淡々とした調子で描かれており、
登場人物の崇高な心情は、時代を超えて、読者の胸を打ちます。


今日は松阪にある、御城番屋敷、という場所へ行ってきました。
文久3年(1863)年に建てられ、武士が住んでいた長屋です。
国指定の重要文化財になっているのですが、
なんといまでも、何軒かにはその武士の子孫の人々が住んでいるうえに、
空きの部屋は賃貸されてもいるという、珍しい建物です。
ネットで検索すると、実際に住んでいるお知り合いを訪ねた方のブログなどが見つかります。

うち1戸、松阪市が借り受けて、公開している家があります。
今日は天気が良かったこともあり、すごく落ち着いた空気が流れていました。
こんなところでゆっくり暮らせたら最高だろうな、と思えました。
お風呂もテレビも無さそうですが、私、そういったことには慣れておりまして。

昔三重に住んでいた頃はこういう史跡を巡ることなんてしませんでしたが、
いまは1人で家の車を借りて行ってしまえるので、便利です。
まだまだ行きたいところがあります。
あとは、そこにいる人と話をする機会を持つ勇気と、
その話をちゃんと聞けるような知識や態度を身につけたいと思います。


喫茶店で山本周五郎を読んでいて、目に留まった一文、

 “しかし人間が大きく飛躍する機会はいつも生活の身近なことのなかにある、高遠な理想にとりつくよりも実際にはひと皿の焼き味噌のなかに真実を噛み当てるものだ。”


Bleached - Wednesday Night Melody



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山瀬まみ「ゴォ!」


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