11/24(火)晴・強風
5:00起床。道の駅やすにはなぜかゴキブリがたくさんいたが、被害は受けずにゆっくり寝られた。朝方、おじさんが風を避けて寝られる場所の鍵を開けてくれたが、もう出発する時間だった。 赤岡町という町を通過する。弁天座という劇場や、道というカフェ。いい雰囲気の町だった。瓦に生えている苔や草。石は有機物なのだろうか、無機物なのだろうか。 大日寺の饅頭とか、竹林寺の地蔵やヨーカンや、お土産を買う気になれない。まあ、買って帰ったところでぶっ飛ばされる気がしないでもないが。 28番大日寺の門前売店で菅笠を買う。さえぎる物がない田んぼ道を歩いているとさっそく強風で吹き飛ばされる。あわてて追いかける。道に迷った先でお接待を頂く。みかんとオロナミンC。ありがとうございます。 竹林寺はかなり綺麗な場所だった。牧野植物園もまたちゃんと行ってみたい。竹林寺に至る階段は工事中で、痛い膝を我慢してかなり無理に通らねばならず死ぬかと思った。晴れてて本当に良かった。 高知のフリーペーパーに喫茶店の特集が載っていた。週プレのヌードグラビアから元気をもらう。 原チャで河原を走っていたおばちゃんに教えてもらったスーパーで夕食を買う。めっちゃ安い。ローソクも補充できた。おばちゃんにはそのスーパーで買ったというバナナを頂いた。本当にありがとうございます。 どこかの花壇にささっていた札に書いてあった言葉、 「いろんなところへいってらっしゃい」
コンビニ 407円 菅笠 2000円 コンビニ 318円 スーパー 799円
6:00 道の駅田野 -(8.5k)- 8:15 28番 -(9.2k)- 11:15 29番 -(6.9k)- 13:55 30番 -(6.6k)- 16:05 31番 -(5k)- 石土神社
11/24(木)雨のち晴 だだっ広い高知の中で、このへんの寺は割と集まっているので歩いていて張り合いがあった。 ここまで普通のワークキャップをかぶっていたのだけれど、ようやく菅笠を売っている場所を見つけたので買った。早速この日やられたように、菅笠は風が弱点なのだけれど、それ以外は普通の帽子より断然すばらしいのでぜひ買うべき。頭に直接あたる部分が少ないので蒸れない、雨でも結構防いでくれて視界が保たれる、修行用の格好なので寺の山門内でも菅笠は脱がなくていいとされているので手間がかからない(普通の帽子はいちいち脱いでしまわなければいけない)、そして何より、遠くからでも一発でお遍路だと分かってもらえる。これが大きい。普通の帽子だと観光やハイキングと間違われる。菅笠だったら地元の方も安心して声をかけてくれる。車も注意して走ってくれる。非常に助かることしかない。車の起こす風で吹っ飛ばされることも多いけど……。 31番竹林寺は、ものすごく立派な庭園があるらしいのだけれど、有料なので入らなかった。そもそもそれ以外の寺を見るだけで十分に立派なので満足できる。デートに来ているカップルも何組かいた。観光の方に、階段の下で「紅葉はまだだった?」と聞かれたりした。あれが全部紅く染まったらさぞかしきれいだろう。31番に入るために歩きの遍路は、隣の牧野植物園の一部を横断していく。歩き遍路限定でなぜか無料で入れる箇所があるのだ。あの通路は僕以外みんな植物園に来ているわけで、なんか悪くない不思議な空気を味わった。見回りの職員さんに挨拶したり。 野宿リストに“石土神社軒先”と書いてあったので、本当に神社本堂のわずかな軒先で小さく丸まって寝たのだけれど、どうやら入り口のところにあった別の広い軒先だったらしく、翌朝見てみたらプロ遍路っぽい人がテントを張って高鼾で寝ていた。どうも地べたっぽかったので、僕の装備では無理だったのだけれど。プロ遍路、についてはまた書くかもしれない。
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