20180219 Mon
「社会に出たら100点取って当たり前」と言われたら


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TOKYO FMに『ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生!』という朝の番組があります。
JFN系列で放送されているので僕はFM三重で聞いています。
内容は、先生に言われて印象に残っている言葉を紹介するというものです。
この番組の今朝の回で、
 「社会に出たら100点取って当たり前」
という言葉が紹介されていました。

そんな言葉が良きものとして紹介される世の中を、
すこしでも生きやすいものにするため、微力ながら久しぶりにブログを書きます。

1分ほどの短い番組なので、どういったシチュエーションでこの言葉が言われたのかは分かりません。
ただ、紹介されたエピソードからは、
「君たちはテストで80点を取れば褒められるが、
 社会に出たら120点を取って初めて褒められる」
という言葉が前後に続いたようで、いよいよ苦しい状況だな、と感じました。
こういうことを言うような先生を求めている方もいられるのかもしれませんが、
僕は、生徒がすこしでも生きやすくなる方法を教えるのが先生だと思っています。
これでは生徒が息苦しくなるだけではないでしょうか。

すこし考えただけで、次々と疑問が出てきます。
 ・社会とは何を指しているのか、社会へ出るとはどういったことなのか
 ・社会へ出たのちの100点とは何なのか
 ・社会へ出たのち100点が取れないのは悪いことなのか
 ・その採点は誰がおこなっているのか、採点基準は何なのか
 ・採点の主である誰かに褒められるからという理由で何かをやるのか

それぞれの疑問について説明をするには、ちょっと今日は時間がないので、
(すみません。らしくないと思われるでしょうが、最近真面目に、寝る時間を決めています)
腑に落ちない方もいらっしゃるかもしれません。
なので、この先生に、この言葉を適用してみて、疑問に思うことを挙げてみます。

 ・この先生はどの社会のどこに属しているつもりで、
 どの社会の誰に何点をつけられていて、
 果たしてこの言葉を言ったことによって得た点数は何点で、
 それによって誰に褒められたかったのか

どうでしょうか。
とても馬鹿げていて、とても息苦しいと思うのは、僕だけでしょうか。
屁理屈だと言われるかもしれませんが、それはそもそも先生の言葉が下手だからです。
発した意図が、悪い冗談であったことを願うばかりです。
もしこの言葉が「120点を取るつもりで何事にも向かっていけ」というものであったら、
まだだいぶ違和感はありますが、僕もこれほどまで疑問に感じなかったでしょう。
鹿児島県のばらちさんも、こんな馬鹿な呪いにかかっていないで、さっさと気楽に生きてください。

代替案を出さないのはあまりに言いっぱなしなので、
この先生の言葉の選び方で、例えばソントンという生徒が僕にいたなら、
その子たちに言うであろうことを書いてみます。


学校のテストには、定まった出題者がいて、ある程度の定まった答えがあり、
よって、あなたの出した答案を、定まった基準で採点することができます。
しかし、学校を卒業し、いまよりもっと多くの人に出会うようになると、
あなたの行動は、その多くの人たちそれぞれの価値観で判断されるようになります。
そのうち誰かの価値観は一定ではなく、たとえば僕にも、
ソントンくんは早く登校して偉いな、と思う日もあれば、
ソントンくんがもう少し遅く来てくれたら落ち着いて授業の準備が出来るのにな、と思ってしまう日もあります。

今あなたは、誰かに褒められたい、誰かを喜ばせたい、
そのためにテストで良い点を取ったり、部活に取り組んだりしているかもしれません。
ただ、考えてみましょう。
誰かが褒められてくれたり、誰かの喜んでいる顔を見て、
その結果、嬉しかったり、幸せになっているのは、あなた自身のはずです。
つまり、あなたは、あなたを喜ばせるために、勉強したり、部活をしているはずなのです。

さきほど言ったように、社会に出たら、多様な価値観にさらされますし、
ひとりの人間の価値観だって、ときによって変わってしまいます。
なので、誰かから100点をもらい続けるのは不可能です。
ましてや、あなたのことを気に入ってない人からは、60点をもらうことだって厳しいでしょう。

なので、あなたは誰かの顔色を窺わずに、あなた自身であなたを評価しなければいけません。
ほかのグラグラ動く評価基準に頼っていたら疲れてしまうだけです。
ぜひ、あなた自身の評価基準を見つけてください。
その基準を見つけるヒントは、先ほどもちらっと言いましたが、
あなたが見ている周りの人、が見ているあなた、にあります。ややこしくてすみません。

そして安心してください。人生はテストではありません。ましてや受験でもありません。
10点しか取れない日もあるでしょう。
けれど、価値観が動くということは、知らず知らずそのまま90点が取れる日もあるということです。
誰かに0点のような扱いをされるときもあるでしょう。
けれど、その人がすべてではありません。そのままのあなたに100点をつけてくれる人もいます。
なにより、点数が悪いからといって、それでおしまいということはありません。

人生は大変です。けれども大変、面白い。
生きている限り、答案用紙を埋めているようなものです。僕もまだまだ途上です。
生きていれば、答えは出ません。
ただ、答えを考えたり、答えを求めることはできます。
どうか、あなたなりの楽しさや、幸せを、これから探していってください。

ということで、いまの僕の話は長かったし、あまり面白いものではなかったので、
30点ということにして終わりにします。ありがとうございました。



コメント

by 夜野小雨 (URL)
全然腑に落ちた。
軍隊の名残だ、あたしはそう思うね。
そもそも、すべてのことに答えがあるというそもそもが
おかしい。おやすみ。
2018.02.20 23:44 (編集)

by ソントン (URL)
同じように感じる人がいて嬉しいです!
さすが小雨さん(笑)!
2018.03.11 22:16 (編集)


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