20181222 Sat
Ha


フリーペーパーの「詩ぃちゃん」についてブログを書いたとき、
ついでに親知らずの痛みを訴えたことを皆様は覚えているだろうか。
今までなら自然と痛みが去るまで放置していただろうけど、
34歳、中年の入り口に差し掛かり(というか、昔の僕なら、34歳男性のことをはっきり、
 「おい!そこの中年!」と『聖☆おじさん』のイントロばりに呼ぶだろう)、
そろそろ体のメンテナンスも大事にしていかねば、と、
きちんと歯医者に行くことにした。

運良く会社の近くに歯医者があり、早速予約をとった。
診察時間が20時までで、仕事の後でも行けるのでとても助かる。
電話で親知らずが痛むことを伝えると、診察してもらえることになった。
ただし、無理矢理ねじこんでもらったため、
予約の時間は20時。つまり延長診察。
私、森羅万象に迷惑をかけていくスタイルでやっています。
時間より少し早めに病院へ着くと、前の人の時間が延びているようだった。
というか、その患者と僕以外にはスタッフもおらず、先生がひとりだけだった。
先生がひとりで、初診の受付をしたり、カルテを作ったり、診察料金のやりとりまでしている。
あとから聞いたところ、ほかのスタッフさんは産前休やら産後休やらで抜けてしまい、人がぜんぜん足りてないらしい。

そんなワンオペ先生に診てもらったところ、
今回の痛みは、上側の親知らずしか生えてきておらず、
下に当たるものが無いのでどこまでも伸びてしまい、
結果、下の歯ぐきを親知らずが傷つけていることによるものだったらしい。
上の親知らずの尖った部分を削り、下側を消毒することで、痛みはずいぶん楽になった。

めでたしめでたし。



と、ここで終わっていたら良かったのだけれど、ワンオペ先生曰く、
親知らずはともかく、歯石がヤバいくらいたまっているので、
次回からはそれを削り、虫歯があるかどうかチェックしていくとのこと。

うむむ、と僕は唸る。
昔から僕の書くものを読んでいる方はご存知だろうが、
僕は病院が嫌いである。いや、めちゃめちゃ嫌いなのである。
母から「優先順位を考えて行動しなさい」と怒られた件について先日書いたが、
あれは実は、「とっととインフルエンザの予防接種に行きなさい」ということだったのだ。
言わせてもらうが、もう21世紀なんだし、
市販の飲み薬でインフルエンザは予防できるべきなのだ。
なぜそんな屁理屈を並べて行かなかったのか。簡単である。
病院が嫌いだからだ。大っ嫌いだからだ。

ゆえの、ヤバいくらいたまった歯石である。
病院嫌いで、歯医者に行くのが十数年ぶりだとそりゃそうなる。
まあ今回も先生の話をフンフンと聞くだけ聞いておいて、
適当にブッチオサラバホイホイナしようと考えていたところ、

あまりにも会社が近いため、完全に身元がバレていた。

浅はかだった。僕があまりに浅はかだった。
会社から近いというのはメリットであり、同時にデメリットでもあったのだ。
次回の予約を飛ばそうものなら、会社にまで迎えが来そうな勢いである。
というわけで渋々と、2回目の治療にも行ってきた。

「今日はまず下の歯の歯石を取っていくから。
 超音波の出る機械を歯ぐきの隙間に入れていくので、
 痛かったら手をあげてくださいね」

出たー!THE・歯医者さんのセリフー!
けど、これまでの薄っぺらい人生で、
骨折2回脱臼3回ほか数々のケガを経験してきた僕である。
多少の痛みにだったらそれなりに耐えられるはずだ。

フシャアァァァッ! キィィィィィィンッ!

いでででででででででででで!!
痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
思ってたよりギャンギャンくる!ギャンギャンくるって!!
(↑貧困な語彙力)

詳しい方法は知らないけれど、歯石を取るというのは、
『頭文字D』で峠を攻めるがごとくに歯ぐきを攻めるということなのだ。
要は合法的な拷問である。文字通り骨身、いや歯ぐきに染みて分かった。
しかし僕は負けない。この程度の拷問で祖国の秘密を吐露するわけにはいかない。
ここで手を上げたらそれはつまり病院に負けたということになる。
いい加減僕も成長しなければならない。

そんなことを考えながらあまりに悲痛な表情をしていたためか、ワンオペ先生が言う。
「だいぶ顔をしかめてるけど、大丈夫?
 手をあげてくれたら止めるからね」

キィィィィィィンッ! ゴリゴリゴリゴリゴリィッ!!

さっ、と手を上げた。
あっさりと手を挙げた。

キィィィィィィンッ!

プライドもなにも無かった。
負けだよ。僕の負けだ。

チュインチュインチュイィィィィンッ!

負けたところからまた始めればいいのさ。
中島らもも言ってたじゃないか「砂をつかんで立ち上がれ」と。

シャアアアァァァァァンンッ!!

そう、負けないことが大事なんじゃない。
負けて地面に這いつくばったところから、いかに立ち上がるかが大事なのだ。

キィィィィィィッッッッ!!!
シャゴワアアアアアアア!!!

……おいいいいいいいいいいいい!!
ぜんっぜん止まらねえじゃねえかあああああああああ!!
なにからなにまで皆が思ってる通りの歯医者だな!!!

くそう、こうなったらもうおっぱいだ!
おっぱいを思い浮かべるしかないだ!!
Eカップくらいのふわふわおっぱいを思い浮かべるだ!!
おっぱいに顔を埋めたいでででででででで!!!
おっぱい揉みたいででででででででででででで!!!
手ヘンに柔らかいと書いて揉みたいででででで!!!
おっぱいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
おぱああああああああああああああああああ……!!



――日記はここで途切れている



帰ってお風呂に入ると、体が暖まったせいか、歯茎からダラダラ血が出てきた。
とりあえず喀血ごっこをして遊んだのは言うまでもない。
ゲホッゲホッ、土方さんっ!!
……まぁ、赤穂浪士の時期なんですけど。

ペトロールズ 「はのうた」



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