20190107 Mon
1/13(日)本の会@ひびうた、やります


こんにちは。何もしない主催者こと、ソントンです。
2019年1発目の本の会をやります。今年も懲りずにやりますよ。
昨年のツァラの本の会は、曜日固定で開催されていましたが、
色々と様子を見つつ探っていこうと思っています。
というわけで、まずは、日曜夜に開催してみます。
翌月曜日は祝日です。悪い大人なので夜ふかし上等です。
つい先日も飲んでて、楽しさと引き替えに終電を無くしました。

2019.1.13.(日) 本の会
久居・ひびうた
(駐車場あり)
19:00~21:00(~22:00まで居残り可)
参加費500円
遅刻、早退、見学、当日飛込、可。
(もしよければ、事前に何かしらの方法で参加の表明をして頂けると、
 こちらの心の準備がすこし整います)

お菓子と飲み物をひびうたさんがご用意してくださいますが、
ほかにも飲食物は持ち込み自由ですので、どうぞお好きにやってください。
そしてこの日は、18時半くらいに来て頂いた方から先着15名様に、
なんと、うどんが振る舞われます!1月と言えばうどんですよね。…ね!
企んでるメンバーが詳細を秘密にしてる雰囲気なので言わないですが、
なんにせよめちゃ美味いので、ぜひ19時よりすこし早めに来て下さい。
風の噂では夕方くらいから作業をし始めるようなので、
割と早く来て頂いても、お待ち頂ける場所はあるかと思います。
むしろたぶん、うどんメインで来ても大丈夫です。
気が向いたら本の会も覗いていってください。

本の会の内容は、本について皆でワイワイ話す、というものです。
本だったら何でも大丈夫です。
好きな本、積んでる本、小学校の図書館から借りっぱなしになったままの本。
卒業アルバムをお持ち頂いて初恋について語って頂いても良いです。
なんなら去年の手帳でも大丈夫です。
話す方法もお任せしますので、スーパーササダンゴマシン並のパワポ芸をして頂いても大丈夫です。
話したい本を実際にお持ち頂けますと、なお盛り上がるかと思います。
手ぶらでももちろん大丈夫です。人は皆生まれたときは手ぶらです。

それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
楽しく平和にやりましょう。たくさんの愛と、読み切れない本を。


***
さて、ここからはオマケです。
僕は当日に話す時間がおそらく無いと思うので、最近読んだ本をここに書いておきます。
前回の本の会で紹介されていた、
 ヤモリ、カエル、シジミチョウ
 江國香織『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』(朝日新聞出版)
江國さんの本を読むのは久しぶりでした。
直木賞くらいまでは読んでたのですが、僕がサボってる間にも、
江國さんは旺盛に傑作を書き続け、本作では、
ベテラン作家から大御所への過渡期にとる(という大変勝手な)イメージの、谷崎潤一郎賞を受賞されています。

一言で感想を言いますと、やはり、とても良かったです。
僕は江國さんの文章を読むと、湿気をはらんだ室内から、くもりガラスを通して、ドライな外の風景を眺めているような気になります。
米文学の翻訳もされている方ならではというか、
ともすると激情が支配しそうだったり、もしくは湿っぽく転がりそうなところでも、それらを散らかさずに抑制して描かれているイメージです。
(他の作家さんはたとえば、小川洋子さんの文章だと室内も外もどちらも冷たいというイメージ、
 で、ガラスじゃなくて、なんかよく分からない皮膚みたいなぶよぶよしたものを通して見ている感じ)

物語は、ある一家、中でも特に、弟を中心とした群像劇です。
段落ごとに主となる人物の視点は変わるのですが、
どれも三人称なので、主の人物のすこし上からカメラが回っているようなイメージです。
とくに事件が起こるわけではなく、物事の進行はスローなのですが、
カメラの視点が転々と移っていくので、たるんだ印象はまったく受けません。

この本を紹介して下さった方もおっしゃっていたのですが、
弟の視点に移ると、文がすべてひらがなとカタカナに書き下されているのが特徴的で、
慣れるまでは大変読みづらいです。(小学低学年の教科書みたい)
この弟君が、虫や小動物と話をすることができるのです。
逆に、家族を含めた人間との会話はあまり上手くありません。
一番近しい姉とでも、分かり合っているとは言えない感じです。
一家の他にも登場人物は何人も出てくるのですが、
弟君に心の声を届かすことができる人物が2人、
しかも通じ合うところまで行く人が1人出てくるんですね。
なぜ他の人ではなくその人たちだったのか、なんてことを考え始めると、
また「起きながら眠ってるように見える」と言われたりするので、世知辛いですよね。

僕が好きだった人物は、隣家で一日中大音量でテレビをつけて、独り言を喋っているおばあさんですね。
孤独を孤独と描かないやり方が、江國さんは大変上手いですよね。
さらに色々な孤独を書き分けるのがまた上手い。
主役一家の母と、隣家のおばあさんの、孤独が響き合ってオーバードライブしていくのとか、もうたまらんです。

あと、父の恋愛相手の女性。
こういう女性を描くともう、江國さん本領大発揮ですよ。
陳腐な言葉で言ってしまうと、女性には嫌われそうな女性。
たぶんこの女性が今風のボキャブラリティを持っていたら、
「私中身がオッサンだから」って言いながら、男を取っていくような感じね。
男性読者の皆さんは是非たぶらかされてください。

あと、ネタバレ厳禁なところがあって、楽しみを完全に奪うことになるので詳細は伏せますが、
最後の章には仕掛けがあって、あれっ、と気付いたときにはもう逆戻りは出来ないことになっていて、ゾワッとします。
さらに最後の最後がとてもオシャレで、僕は気に入りました。してやられました。
……あ、最後だけ読んでも全然意味が分からないと思うので、ぜひ頭から読んでみてくださいね。
あれは、あの一瞬がとても良いのです。行から行への間に一瞬だけれど抗いようのない強い風が吹くのです。
もう戻ることのできないような風が。

バランスと、転ぶこと・人と対する・世界と対する・孤独との関係、そんな言葉が浮かぶお話でした。
オススメです。
カエルとヤモリが本当に好きなら、とりあえず読んで損なし。


ってなところで今日はおひらき。最後に1曲お聴きください。
当日はうどんを食べる機械になります。



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